今日の市況(2012年)(2012年12月26日)
かたる:大概、このような相場になると売った後の方が良く騰がるもの。だから利食いを考えるより買い乗せを考えた方が良いのでしょうが、貧乏人の浅ましさは、投資と言う行為にはなかなか合わないものです。そうして多くの場合は株価が下がると買うのですが、最初に投資を考えた遙か上の株価で買わされる羽目になります。更に買った瞬間に株価の動きは止まることが多いのですね。だから利食いなど考えずに、買い続けるのが正解になり止まったら売ればいいのです。相場のスケールが大きいか小さいかは環境に左右されます。故にこの情勢をどう考えるかが非常に大切な作業になります。
僕には円安と株価の相関関係があまり理解できません。もともと円高信者でどちらかと言えば強い円の方が日本国にとっては良いのではないかと考えています。輸出業者が特に車の連中が円安を支持しますが、やはり理解できませんね。確かに車は国内販売より生産台数が多いので需給ギャップが生じ、この数字が日銀の指摘する点なのでしょう。日本は長くこれらの輸出に頼り国を維持してきました。加工貿易による付加価値で資源や食糧を買って生活をして更に富を蓄えましたね。1985年のプラザ合意により戦後に構築されたレジームは終わりました。その後、1989年にベルリンの壁が崩壊し、市場経済化が加速してBIRICsの時代を迎えました。
この流れについて行けなかったのが日本ですね。東西冷戦の終了を大蔵官僚は見逃しています。ノーパンしゃぶしゃぶに代表される浮かれ状態になっていたわけです。1985年から1989年まで準備期間はあったのです。ところが体制転換をするどころか、過剰な信用創造により日本経済を破壊に導きました。どう考えても東京の地価で、米国全土を買えるほど上昇すると言う理屈は通りませんね。BRICsの躍進も整合性はあります。何故、生産設備を中国に据えるかと言えば、市場が存在し更に土台を支える関連産業が育っているからですね。単に人件費だけの問題ではないのですね。車など部品の数だけで万単位ですからね。それらの部品を、国を超えて調達するのは大変です。だから中国からなかなか抜け出せない。最近、日本の生産基地はタイに集約されています。政情の問題が大きいのでしょう。まだ不安定な部分がありますがタイは王国ですから日本と似ています。
BRICsの発展に、いち早く転換したのが流石の米国です。ファブレスと言う生産設備を持たない企業の躍進です。台湾のホンハイ精密工業(フォックスコン・グループ)は有名な代表企業ですね。アップルの生産部門を担っています。ただここにきてアップルを始め、米国内生産回帰の動きも同時に存在します。つまりドル安の分岐点に来ている現象とも考えられますね。同じく三井住友銀行の宮田社長の談話で、年間2兆円規模で拡大している海外融資と言う話が報じられていましたね。三井住友ブランドにより海外でドル建ての起債をして調達するのでしょうが、レバレッジの原資が必要で円安要因にもなるでしょう。何しろ中小企業などが挙ってアジア投資をしていますからね。最近は地方銀行も対応を始めています。為替と株価の相関係数は0.89ですからね。驚きの数字だったのですね。僅かな期間の検証ですが…。
経験則で初期波動が強い銘柄は大相場に発展する確率は高いのです。いきなり2倍になるような銘柄がずいぶん出てきています。僅かな期間に…二倍ですからね。時価総額300億円以上だと、10月末よりの上昇率は以下のような展開になります。アイフルは今日も人気ですね。昨日書いたように会計上、利益水準は如何様にも変えられるのが金融ですね。最高裁の今井判事の判決を受けて、過度に下げられた怨念がJトラストの相場ですね。武富士などは倒産する会社じゃなかったのでしょうが、恣意的に排除されました。もしアイフルと同様の処理をしておれば、武富士も復活できましたね。アイフル以上でしょう。しかし選択は違いました。Jトラストが市場から信任されたという事は、この眉唾決算も信任され株価が上がるという事は確定していたわけです。4ケタの可能性もあります。同時にオリコも上がりましたね。みんな同じことですね。まぁ、基本は過度に売られた反動です。
リストには電力株も多く顔を出しており、同様に東電リスクにより過度に売られた反動の相場でしょう。どうも二線級ばかりですね。きらりと光る銘柄の存在は感じられません。オリンパス同様にシャープも株価復帰の可能性を秘めていますが、あの売り残が気になります。演出の可能性が否定できませんね。純カラとは思えませんからね。三井住友もチャートは綺麗なのですが…買っている僕も判断に戸惑っています。チャートだけ見ればスター株に育つ可能性がありますが、どう解釈すべきなのでしょう。貧乏人ですね。売りたくて仕方ないのです。野村が15番目に顔を出し、時価総額の点からみて流石ですね。自画自賛ですよ。ガンホーがこれほど大きな会社だとは知りませんでした。リストを見て気付いた次第です。ケネデックスはファンドが絡んでおり不動産絡みですね。
新内閣が発足し、景気対策が主眼になり、先ほどある資料を見ていました。関心のある方は此方です。みんな株価は上がっていましたね。やはり建設株からスター株が生まれる可能性があるようにも感じるのですが…どうなのでしょう。
それと、このリストから感じることは、基本的にやはり「株価が下がることに勝る好材料はなし」と言う格言ですね。どんな会社でも大きく株価が下がれば、売りたい人が全部売れば、もう売り物はなくなるのですね。だから、きっと二番手の株はその路線からの選定になるのでしょう。ただ相変わらず、時間は見えません。みんな優秀ですよ。目先の売り買いで儲けられる技術が僕に身につけば良いのですが…実験をするお金と忍耐がないですね。仕方なく僕は自分の投資スタイルを貫くしかないのでしょう。まぁ、考え方が正しいなら僕はあっという間に、多くの埋もれた科学者の救世主になれますが…この夢はいつになったら叶うのか…。今はトホホの失業者だからね。
投稿者 kataru : 2012年12月26日 11:23