未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年)(2012年12月27日)

かたる:見事なチャートに演出が炸裂している印象です。アイフル、オリコなどの動きをみると…武富士を推奨し今井判事を批判した意味が、今、表面化している印象ですね。市場原理とは面白いものですね。株価もそうですが、不合理な現象を強いられ我慢し、それを耐えた時に環境がマッチすると爆発するのですね。Jトラストを始め昨日のアイフル、オリコを見るとそう感じます。アイフルのチャートは良く作られています。このような右肩上がりの揉みあいを抜けると、一気に株価が飛ぶ場面を迎えるわけです。このチャートの形は何度も良く見かけ利用できますから、よく形を頭に叩き込み今後に役立てると良いでしょう。しかし現状は明らかにスピード違反ですね。アイフルは兎も角、オリコなどは数字も合いません。この選択ならアコムの方が余程マシですね。この辺りが相場の面白いところです。

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確かに金融相場の様相を呈しています。予想通り金融相場のセオリーである、銀行、証券、不動産株は上がっています。しかし…インパクトはバブル期の相場や2003年の時の相場より弱く感じますね。たぶん増資による需給バランスが影響しているのでしょうが…しかし野村証券は流石です。倒産の危機に瀕し、際どい所で息をしている印象ですね。米国では不動産が上昇しはじめ、どの程度の投資をしているのか? この後の壁は568円の公募ですね。野村は基本的に3倍規模に発行株式総数が増えていますから、以前のような株価は期待できないでしょうが…500円と言う数字は一つの金融株としての株価位置だと考えています。最低でもこの水準を割れちゃ…同じことが三菱UFJにも言えます。

大きく株価が下がっていたら、全ての株がある程度は戻るのです。問題はここからが勝負なのですが…たぶん大きく売られ過ぎた株価の水準訂正は終わりを迎えている筈です。次に始まるのが新政権に対する期待の相場なのでしょう。勿論、このグループも上がってはいますが、上位上昇銘柄に比較すると、それほど大きく上がっているとも感じられません。強靭な国土建設は公共事業投資を示し、円高デフレ克服は輸出企業の復権と不動産などの資産価格の回復を示唆していますね。

さてブレーンを検証しなければなりません。
安倍政権の政策ブレーンに名前が挙がっていたのは、小泉の元秘書官の飯島勲さん元財務事務次官の丹呉泰健さん、外務事務次官の谷内正太郎さんに、先日紹介したアメリカ・エール大学教授の浜田宏一さん、京都大学大学院教授の藤井聡さんに静岡県立大学教授の本田悦朗さんと元名古屋高等検察庁検事長の宗像紀夫さんの7人です。基本的にリフレ論者で金融緩和と財政出動は決定していますね。

藤井聡京大大学院教授はどんな主張をしているのでしょう。先ほど、一本のビデオを観ました。この一本だけでは主張は分かりませんが、需給ギャップを埋める必要性を説いた発言でしたね。ちょっと漫才みたいな感じで、分かりやすく述べられていますが、一面から見ればこのような捉え方もあるのでしょう。10年間需給バランスを埋め続ければ循環投資に戻るとの主張らしいのですが具体策が乏しいですね。問題はこの手の人はたくさんいますが具体論なのですね。自分で仕事をしてみれば分かりますが、理論などの考えより具体論を推し進めるのは難しい話ですね。実際に行動を起こせば講釈より難しい現実があり、具体化には時間が掛かります。

しかし相場を見れば、別に安倍さんの功績ではないのですが…上げ相場の切っ掛けを作り、その主張は市場から受け入れられています。大切なことは此処ですね。市場原理主義とは…市場の動向をみながら政策を進める事なのですね。日本に最も不足している現実です。今、安倍政権を批判するのは馬鹿ですね。市場が受け入れている以上、現状の方向性は現時点では正しいのです。将来は分かりませんが、現時点が正しい事を積み重ねていくのです。それが市場原理主義の考え方ですね。論理を批判するような海江田さんの考え方は間違っています。危うい選択ですが現実は正しいのです。市場が受け入れている以上、現状の方向性を推し進めるべきですね。オチャラ男のイメージが強い藤井聡さんの発想が自民党の200兆円構想の原点になっているのかどうか分かりませんが、この路線が具体化して行くのでしょう。

現時点では数字が合いませんが、太平洋セメントの上昇や三井住友建設の上昇は流れに合っています。金融政策の追及は銀行、証券、不動産、さらに財政出動は建設などのグループと相場の流れになっていますね。参議院選挙を控え加速度的に纏まる人気取りの政策が相場の焦点になるのでしょう。いや既になっているのでしょう。少し幅広く銘柄を見る必要があり300億円以上の時価総額で3割以上、株価が上がっている銘柄のリストは此方です。118銘柄ありましたね。だいたい理屈通り上昇銘柄は並んでいますね。昨日は株価が大きく下がっている銘柄から上がっていると述べていますが、過度に売られ過ぎた修正が働きましたね。相場は金融、財政政策絡みが並んでいます。ただ僕は同時に来年の来月と言うか早い時期に一服入れると考えています。

金融が遅れていた印象もあり出遅れたグループも多かったのでしょう。故にまだ上昇波動を続けています。何度も述べていますが、このような相場展開の場合は、買い乗せは有りですが利食いは禁物です。貧乏人がすることですね。歴史的な見地に立てばまだまだスタートしているかどうかの初動の範囲ですからね。たしかに野村証券などは安値241円から2倍の水準になります。しかし嘗て4ケタを割れることはなかった株ですよ。僕が言う歴史的な株価考査と言うのは時間軸を大きく伸ばす事から始まります。金融危機後、初めて4ケタを割ったのですね。止まってから利食いをすればいいのです。上げ続けるうちは追撃買いが正解なのでしょう。ただ僕は買いませんよ。次に買うのは休んで、しばらく経ってからですね。

何処まで続くか分かりませんが、先週の段階から既に一服しても不思議ではないと感じていました。ただ週足の日経平均株価では分かりませんが、日足の日経平均株価を見てもらえばわかりますが、21日の大陰線を見事に跳ね退けましたね。あの水準は分岐点だったはずです。安倍政権の布陣が弱気論を一掃しているのでしょう。ただ僕は何時も早い展開を読みますからね。10月の末からマネタリーベースの増大から今回の本格的な上昇を読んでいましたが、早晩、相場は一服しますね。為替の動向にもよりますが、輸出セクターの物色に行くのか?それともITと言うか新分野の展開に移行するのか?先週から述べている相場の流れが変わるのではないかとも考えており、株価が上がるとその確率は高くなっていると考えています。来月の半ばまでの気持ちは変わりませんね。故に次のスタンスに臨みますが…売りたくてイライラしている三井住友建設は何故か飛びません。不可解ですね。

下値を叩いてからの相場はこれで5回目です。初回が137円、2回目は102円、3回目は136円、そうして4回目が117円で、今回が5回目になりますが、今回ほど環境がマッチしているのはないですね。それに出来高の推移がいつもと違いますね。株数が増えているからこのような展開なのでしょうが…何か、強力な筋の介入があるような気もしています。だって通常は演出をしますね。何故、仕掛け人の売り残が見られないのでしょう。どうも解せません。疑問なのですね。シャープやアイフルのような展開は理解できるのですが…まだ演出が見られないのはスケールが、余程、大きいのでしょうか? 期待感とビクビクの恐怖感、株価チャートは抜群で300円を付けても驚きがないのです。通常はスター株が生まれても不思議はない相場ですがスターは誕生するのでしょうか?実験は続きます。

おそらく次の流れは、今、上がってない株の中から選択されると考えています。まだ金融株は上げ続けており、先週は一つの岐路でしたが見事に抜けましたね。次はいつ来るのでしょう。何度も言いますが、何時休んでも不思議ではないテクニカル指標の連続です。最大、あと1か月程度の続く可能性があり、やはり来月の半ば辺りが転換点の目途になるのでしょうか?それとも…こんなことが分かれば、あっという間に大金持ちですね。貧乏人はお金をなかなか作れないのですね。それは自分の精神に勝てないからです。自己との戦いに勝てれば、あっという間にお金持ちなのでしょうね。しかし藤井さんって大学教授にはとても見えないですね。最近の大学も変わっているものですね。「列島強靭化論」か「列島狂人化論」と揶揄されないように頑張って欲しいものです。

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投稿者 kataru : 2012年12月27日 12:52