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2012年12月28日
12/28
かたる:通常、休みに入る前に華々しい「華」を咲かせ、普通はお休みに入るもの。シャープもアイフルもオリコもみんなそうですが、中には華が咲かずに休むケースがあります。この場合は判断が難しいですね。早晩、もう一華あるのかどうか…。なんだか…急速に進む円安を見て、僕の最終シナリオが現実になっている様な気もしており、市場の評価を過信すべきではないとも思いますが、この華は偽物か本物か…難しい判断です。長くなると思われるので、この話は明日にしようと考えますが、藤井さんの需要を補えば良いという発想は、数年前に実施された中国の50兆円規模の景気対策の話ですね。中国はインフラ整備が未整備で先進国と違い、固定資本形成の乗数効果は高くこのケインズ理論はある程度は役に立ちました。
それでも…今では鉄鋼を代表されるように需要不足に悩まされ過剰供給の需給ギャップに悩まされています。一時的に需給ギャップを埋めても体制が転換してなければ、無駄な投資になり格差が拡大し歪が生じます。たぶん効率的な流れの基準があるのでしょう。産業革命は数十年かけて進みました。投資と技術革新が結び付き、我々は新しい時代に入ることが出来ました。ただ闇雲に投資を続けても意味のないものです。掘っては埋める年度末に恒例化された余った予算実行の姿は、55年体制の終焉に繋がりましたね。民主党が民意を獲得できたのも、ヤン場ダムや諫早湾のお金の使い方に疑問符があったからです。
安倍政権は、どのようにお金を使うのでしょう。そもそも政府自らがお金を使う事が正しいのでしょうか? ケイジアンとマネタリストの発想の違いは、大きな政府と小さな政府にあると思います。今の自民党は反省を踏まえた行動をとれるのでしょうか?大きな政府を模索すれば、一時的な上昇は有っても、実験を続ける財政的なユトリはありませんね。カタルが最も心配する破壊による体制転換に繋がります。一方、20年にも及ぶ体制転換を続けてきており、構造改革は内面的にかなり進んでいるとも思われ、切っ掛け次第で新しい扉を開けるのではないかとも考えています。故に今回の株価上昇と同じで、野田政権の解散宣言から安倍さんのインフレターゲット論が切っ掛けになり、市場が動いたように上手く事が運ぶかもしれません。この辺りは実験の域を出ません。
日本のGDP規模から考え、10兆円程度のお金がどの程度の乗数効果を生むのか…。もともと社会基盤整備とは、その出来上がった社会基盤を利用し、産業活動がしやすくなることを指しますね。道路や鉄道、電気に水道、みんな社会活動に必要な要素です。だから経済への乗数効果が高かったのです。ところが津波対策の為に巨大堤防を造ってもせいぜい釣りに利用する程度の価値しかありません。乗数効果は限られますね。一度、出来上がった古くなったインフラ設備を改修するにしても、例えば日本橋の上を通る首都高速道路の地中化を進めても、景観が改善し周辺の地価が上がるから乗数効果があるのかな? その程度ではないでしょうか? 耐震工事はどうでしょうかね?
むしろ未来都市建設の実験をした方が余程価値がありますね。植物工場からキャッシュレス社会のIT未来都市です。SFの世界ですね。その緑豊かな自然あふれる都市建設の方が余程、新しい技術蓄積が生まれ、日本の建設は未来都市建設技術を磨け、新しい社会基盤の輸出が出来ますね。日本の鉄道管理技術は世界一でしょう。過密なダイヤを正確に運行させています。渋滞を防ぐために信号機の長さをコントロールする技術も世界一でしょう。これらの技術を集め、防犯カメラは犯罪だけでなく、効率的な人の動きを観察し、未来の人間行動工学のデータの蓄積を生みますね。行動心理学などの新しい分野に一石を投じるかもしれません。
同じ投資でも、数十年に一度起こるかどうかの地震対策の改修工事など…の乗数効果の低い投資をしないでほしいものです。携帯端末から人の動きが分かり犯罪もなくなり、SFの未来都市をフクシマに建設できるなら、その住民権を日本が世界に売ればいいのですね。いくらでも投資額を回収できるでしょう。ケインジアンとマネタリストの違いは回収の考え方があるかどうか…投資をする以上、回収しなければなりません。どうも藤井さんの昨日のビデオには、その発想が欠けている様な気がしました。だから安倍政権は日本の寿命を短くする導火線なのかもしれません。判断は非常に難しいですね。歴史は、だから面白いのでしょうが…。
まだ大納会が終わっていないので分かりませんが、おそらく野村は12連騰かな? やり過ぎですが、初期波動が強いのは大相場に発展する兆しでもあります。僕はどちらかと言えば安倍さんに対し批判的ですね。理由は何故なのかな? 折角、小泉さんから託されたものを継げずに台無しにしたからかな? おそらく郵政民営化に反対した勢力の巻き返しにあったのでしょうね。もともとお金を使うのが権力者の発想です。しかしケイジアンと違いマネタリストは、投資と言う観点でお金の効率運用を考えます。
故に米国の共和党のように小さな政府を求め、自立と言うキーワードを大切にします。日本の村社会は他人依存型の社会形態ですね。政府に望むものは何か? 市場原理の本来の姿は自由な競争です。明日、触れるかどうか分かりませんが、規制緩和が競争を加速し、価格競争からツアーバス事故に代表される弊害を生みましたが、日本人の教育レベルが確立されていれば、安ければサービスが悪く、危険なのは当たり前の価格発想です。本来は必ず、安心・安全にはコストがかかる筈です。この意識があれば、安売りに飛びつかない筈ですね。価格の安い鶏肉は、抗生物質を毎日飲まされ、体内蓄積率は非常に高い筈です。それを毎日食べれば、人間の耐性菌機能が失われ、遺伝子も傷つけるでしょう。今、中国では問題になっていますね。フライドチキンの安全性など…。
ところがどうでしょう? 日本人は全ての責任を政府に求めています。自己管理はどうしたのでしょう。自己管理もできない人間がゴロゴロし、これで世界競争に勝てるのでしょうか? 自由競争は自己管理を求められ、非常にレベルの高い競争原理の世界ですね。安いから携帯電話の会社をコロコロと変える種族と、多少の違いなら応援する会社を支援する種族と…自分はどちらの種族を選ぶのか? 有機野菜農家を支援するために自分は敢えて農家から直接高い野菜を購入するのかどうか? 自分はどの選択をするかの自律管理が出来る人間になりたいものですね。
久しぶりに大納会は希望溢れる展開になっています。当初は金融株の値動きは鈍かったのですが、ここにきてようやく本領を発揮しつつあります。批判はあるかもしれませんが、僕は金融の力を利用すべきだと思いますね。今の世界はリーマンショックの反省から金融規制論に傾き、自己資本比率を問題にされていますが、豊かな金融社会は人間にチャンスを多く与え、希望溢れる社会を作ります。孫さんが成功できたのはマニュアル以前にある支店長の裁量決済でしたね。今の基準なら背任行為で犯罪者扱いでしょう。市場に活気が戻れば、博打は当然盛んになります。博打は人間社会において潤いを与え、ユトリを生みます。どうせあぶく銭だから…あんたに投資してみるよ。投資された人間は行動するチャンスを与えられます。このチャンスを生かすか、殺すか本人次第。しかしチャンスが生まれない社会は、人間の行動を縛り、弊害しか生まれないでしょう。来年は希望溢れる社会に育ってほしいものです。1年間の「今日の市況」のご購読ありがとうございました。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月27日
12/27
かたる:見事なチャートに演出が炸裂している印象です。アイフル、オリコなどの動きをみると…武富士を推奨し今井判事を批判した意味が、今、表面化している印象ですね。市場原理とは面白いものですね。株価もそうですが、不合理な現象を強いられ我慢し、それを耐えた時に環境がマッチすると爆発するのですね。Jトラストを始め昨日のアイフル、オリコを見るとそう感じます。アイフルのチャートは良く作られています。このような右肩上がりの揉みあいを抜けると、一気に株価が飛ぶ場面を迎えるわけです。このチャートの形は何度も良く見かけ利用できますから、よく形を頭に叩き込み今後に役立てると良いでしょう。しかし現状は明らかにスピード違反ですね。アイフルは兎も角、オリコなどは数字も合いません。この選択ならアコムの方が余程マシですね。この辺りが相場の面白いところです。
確かに金融相場の様相を呈しています。予想通り金融相場のセオリーである、銀行、証券、不動産株は上がっています。しかし…インパクトはバブル期の相場や2003年の時の相場より弱く感じますね。たぶん増資による需給バランスが影響しているのでしょうが…しかし野村証券は流石です。倒産の危機に瀕し、際どい所で息をしている印象ですね。米国では不動産が上昇しはじめ、どの程度の投資をしているのか? この後の壁は568円の公募ですね。野村は基本的に3倍規模に発行株式総数が増えていますから、以前のような株価は期待できないでしょうが…500円と言う数字は一つの金融株としての株価位置だと考えています。最低でもこの水準を割れちゃ…同じことが三菱UFJにも言えます。
大きく株価が下がっていたら、全ての株がある程度は戻るのです。問題はここからが勝負なのですが…たぶん大きく売られ過ぎた株価の水準訂正は終わりを迎えている筈です。次に始まるのが新政権に対する期待の相場なのでしょう。勿論、このグループも上がってはいますが、上位上昇銘柄に比較すると、それほど大きく上がっているとも感じられません。強靭な国土建設は公共事業投資を示し、円高デフレ克服は輸出企業の復権と不動産などの資産価格の回復を示唆していますね。
さてブレーンを検証しなければなりません。
安倍政権の政策ブレーンに名前が挙がっていたのは、小泉の元秘書官の飯島勲さん元財務事務次官の丹呉泰健さん、外務事務次官の谷内正太郎さんに、先日紹介したアメリカ・エール大学教授の浜田宏一さん、京都大学大学院教授の藤井聡さんに静岡県立大学教授の本田悦朗さんと元名古屋高等検察庁検事長の宗像紀夫さんの7人です。基本的にリフレ論者で金融緩和と財政出動は決定していますね。
藤井聡京大大学院教授はどんな主張をしているのでしょう。先ほど、一本のビデオを観ました。この一本だけでは主張は分かりませんが、需給ギャップを埋める必要性を説いた発言でしたね。ちょっと漫才みたいな感じで、分かりやすく述べられていますが、一面から見ればこのような捉え方もあるのでしょう。10年間需給バランスを埋め続ければ循環投資に戻るとの主張らしいのですが具体策が乏しいですね。問題はこの手の人はたくさんいますが具体論なのですね。自分で仕事をしてみれば分かりますが、理論などの考えより具体論を推し進めるのは難しい話ですね。実際に行動を起こせば講釈より難しい現実があり、具体化には時間が掛かります。
しかし相場を見れば、別に安倍さんの功績ではないのですが…上げ相場の切っ掛けを作り、その主張は市場から受け入れられています。大切なことは此処ですね。市場原理主義とは…市場の動向をみながら政策を進める事なのですね。日本に最も不足している現実です。今、安倍政権を批判するのは馬鹿ですね。市場が受け入れている以上、現状の方向性は現時点では正しいのです。将来は分かりませんが、現時点が正しい事を積み重ねていくのです。それが市場原理主義の考え方ですね。論理を批判するような海江田さんの考え方は間違っています。危うい選択ですが現実は正しいのです。市場が受け入れている以上、現状の方向性を推し進めるべきですね。オチャラ男のイメージが強い藤井聡さんの発想が自民党の200兆円構想の原点になっているのかどうか分かりませんが、この路線が具体化して行くのでしょう。
現時点では数字が合いませんが、太平洋セメントの上昇や三井住友建設の上昇は流れに合っています。金融政策の追及は銀行、証券、不動産、さらに財政出動は建設などのグループと相場の流れになっていますね。参議院選挙を控え加速度的に纏まる人気取りの政策が相場の焦点になるのでしょう。いや既になっているのでしょう。少し幅広く銘柄を見る必要があり300億円以上の時価総額で3割以上、株価が上がっている銘柄のリストは此方です。118銘柄ありましたね。だいたい理屈通り上昇銘柄は並んでいますね。昨日は株価が大きく下がっている銘柄から上がっていると述べていますが、過度に売られ過ぎた修正が働きましたね。相場は金融、財政政策絡みが並んでいます。ただ僕は同時に来年の来月と言うか早い時期に一服入れると考えています。
金融が遅れていた印象もあり出遅れたグループも多かったのでしょう。故にまだ上昇波動を続けています。何度も述べていますが、このような相場展開の場合は、買い乗せは有りですが利食いは禁物です。貧乏人がすることですね。歴史的な見地に立てばまだまだスタートしているかどうかの初動の範囲ですからね。たしかに野村証券などは安値241円から2倍の水準になります。しかし嘗て4ケタを割れることはなかった株ですよ。僕が言う歴史的な株価考査と言うのは時間軸を大きく伸ばす事から始まります。金融危機後、初めて4ケタを割ったのですね。止まってから利食いをすればいいのです。上げ続けるうちは追撃買いが正解なのでしょう。ただ僕は買いませんよ。次に買うのは休んで、しばらく経ってからですね。
何処まで続くか分かりませんが、先週の段階から既に一服しても不思議ではないと感じていました。ただ週足の日経平均株価では分かりませんが、日足の日経平均株価を見てもらえばわかりますが、21日の大陰線を見事に跳ね退けましたね。あの水準は分岐点だったはずです。安倍政権の布陣が弱気論を一掃しているのでしょう。ただ僕は何時も早い展開を読みますからね。10月の末からマネタリーベースの増大から今回の本格的な上昇を読んでいましたが、早晩、相場は一服しますね。為替の動向にもよりますが、輸出セクターの物色に行くのか?それともITと言うか新分野の展開に移行するのか?先週から述べている相場の流れが変わるのではないかとも考えており、株価が上がるとその確率は高くなっていると考えています。来月の半ばまでの気持ちは変わりませんね。故に次のスタンスに臨みますが…売りたくてイライラしている三井住友建設は何故か飛びません。不可解ですね。
下値を叩いてからの相場はこれで5回目です。初回が137円、2回目は102円、3回目は136円、そうして4回目が117円で、今回が5回目になりますが、今回ほど環境がマッチしているのはないですね。それに出来高の推移がいつもと違いますね。株数が増えているからこのような展開なのでしょうが…何か、強力な筋の介入があるような気もしています。だって通常は演出をしますね。何故、仕掛け人の売り残が見られないのでしょう。どうも解せません。疑問なのですね。シャープやアイフルのような展開は理解できるのですが…まだ演出が見られないのはスケールが、余程、大きいのでしょうか? 期待感とビクビクの恐怖感、株価チャートは抜群で300円を付けても驚きがないのです。通常はスター株が生まれても不思議はない相場ですがスターは誕生するのでしょうか?実験は続きます。
おそらく次の流れは、今、上がってない株の中から選択されると考えています。まだ金融株は上げ続けており、先週は一つの岐路でしたが見事に抜けましたね。次はいつ来るのでしょう。何度も言いますが、何時休んでも不思議ではないテクニカル指標の連続です。最大、あと1か月程度の続く可能性があり、やはり来月の半ば辺りが転換点の目途になるのでしょうか?それとも…こんなことが分かれば、あっという間に大金持ちですね。貧乏人はお金をなかなか作れないのですね。それは自分の精神に勝てないからです。自己との戦いに勝てれば、あっという間にお金持ちなのでしょうね。しかし藤井さんって大学教授にはとても見えないですね。最近の大学も変わっているものですね。「列島強靭化論」か「列島狂人化論」と揶揄されないように頑張って欲しいものです。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月26日
12/26
かたる:大概、このような相場になると売った後の方が良く騰がるもの。だから利食いを考えるより買い乗せを考えた方が良いのでしょうが、貧乏人の浅ましさは、投資と言う行為にはなかなか合わないものです。そうして多くの場合は株価が下がると買うのですが、最初に投資を考えた遙か上の株価で買わされる羽目になります。更に買った瞬間に株価の動きは止まることが多いのですね。だから利食いなど考えずに、買い続けるのが正解になり止まったら売ればいいのです。相場のスケールが大きいか小さいかは環境に左右されます。故にこの情勢をどう考えるかが非常に大切な作業になります。
僕には円安と株価の相関関係があまり理解できません。もともと円高信者でどちらかと言えば強い円の方が日本国にとっては良いのではないかと考えています。輸出業者が特に車の連中が円安を支持しますが、やはり理解できませんね。確かに車は国内販売より生産台数が多いので需給ギャップが生じ、この数字が日銀の指摘する点なのでしょう。日本は長くこれらの輸出に頼り国を維持してきました。加工貿易による付加価値で資源や食糧を買って生活をして更に富を蓄えましたね。1985年のプラザ合意により戦後に構築されたレジームは終わりました。その後、1989年にベルリンの壁が崩壊し、市場経済化が加速してBIRICsの時代を迎えました。
この流れについて行けなかったのが日本ですね。東西冷戦の終了を大蔵官僚は見逃しています。ノーパンしゃぶしゃぶに代表される浮かれ状態になっていたわけです。1985年から1989年まで準備期間はあったのです。ところが体制転換をするどころか、過剰な信用創造により日本経済を破壊に導きました。どう考えても東京の地価で、米国全土を買えるほど上昇すると言う理屈は通りませんね。BRICsの躍進も整合性はあります。何故、生産設備を中国に据えるかと言えば、市場が存在し更に土台を支える関連産業が育っているからですね。単に人件費だけの問題ではないのですね。車など部品の数だけで万単位ですからね。それらの部品を、国を超えて調達するのは大変です。だから中国からなかなか抜け出せない。最近、日本の生産基地はタイに集約されています。政情の問題が大きいのでしょう。まだ不安定な部分がありますがタイは王国ですから日本と似ています。
BRICsの発展に、いち早く転換したのが流石の米国です。ファブレスと言う生産設備を持たない企業の躍進です。台湾のホンハイ精密工業(フォックスコン・グループ)は有名な代表企業ですね。アップルの生産部門を担っています。ただここにきてアップルを始め、米国内生産回帰の動きも同時に存在します。つまりドル安の分岐点に来ている現象とも考えられますね。同じく三井住友銀行の宮田社長の談話で、年間2兆円規模で拡大している海外融資と言う話が報じられていましたね。三井住友ブランドにより海外でドル建ての起債をして調達するのでしょうが、レバレッジの原資が必要で円安要因にもなるでしょう。何しろ中小企業などが挙ってアジア投資をしていますからね。最近は地方銀行も対応を始めています。為替と株価の相関係数は0.89ですからね。驚きの数字だったのですね。僅かな期間の検証ですが…。
経験則で初期波動が強い銘柄は大相場に発展する確率は高いのです。いきなり2倍になるような銘柄がずいぶん出てきています。僅かな期間に…二倍ですからね。時価総額300億円以上だと、10月末よりの上昇率は以下のような展開になります。アイフルは今日も人気ですね。昨日書いたように会計上、利益水準は如何様にも変えられるのが金融ですね。最高裁の今井判事の判決を受けて、過度に下げられた怨念がJトラストの相場ですね。武富士などは倒産する会社じゃなかったのでしょうが、恣意的に排除されました。もしアイフルと同様の処理をしておれば、武富士も復活できましたね。アイフル以上でしょう。しかし選択は違いました。Jトラストが市場から信任されたという事は、この眉唾決算も信任され株価が上がるという事は確定していたわけです。4ケタの可能性もあります。同時にオリコも上がりましたね。みんな同じことですね。まぁ、基本は過度に売られた反動です。
リストには電力株も多く顔を出しており、同様に東電リスクにより過度に売られた反動の相場でしょう。どうも二線級ばかりですね。きらりと光る銘柄の存在は感じられません。オリンパス同様にシャープも株価復帰の可能性を秘めていますが、あの売り残が気になります。演出の可能性が否定できませんね。純カラとは思えませんからね。三井住友もチャートは綺麗なのですが…買っている僕も判断に戸惑っています。チャートだけ見ればスター株に育つ可能性がありますが、どう解釈すべきなのでしょう。貧乏人ですね。売りたくて仕方ないのです。野村が15番目に顔を出し、時価総額の点からみて流石ですね。自画自賛ですよ。ガンホーがこれほど大きな会社だとは知りませんでした。リストを見て気付いた次第です。ケネデックスはファンドが絡んでおり不動産絡みですね。
新内閣が発足し、景気対策が主眼になり、先ほどある資料を見ていました。関心のある方は此方です。みんな株価は上がっていましたね。やはり建設株からスター株が生まれる可能性があるようにも感じるのですが…どうなのでしょう。
それと、このリストから感じることは、基本的にやはり「株価が下がることに勝る好材料はなし」と言う格言ですね。どんな会社でも大きく株価が下がれば、売りたい人が全部売れば、もう売り物はなくなるのですね。だから、きっと二番手の株はその路線からの選定になるのでしょう。ただ相変わらず、時間は見えません。みんな優秀ですよ。目先の売り買いで儲けられる技術が僕に身につけば良いのですが…実験をするお金と忍耐がないですね。仕方なく僕は自分の投資スタイルを貫くしかないのでしょう。まぁ、考え方が正しいなら僕はあっという間に、多くの埋もれた科学者の救世主になれますが…この夢はいつになったら叶うのか…。今はトホホの失業者だからね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月25日
12/25
かたる:周りの環境は整い、仕方なくこの手段に追い込まれる可能性が高くなってきましたね。この手段とは円安によるインフレ。カタルが最も心配していた最後の手段に傾くのでしょう。それしか手段が残されていない可能性がありますね。今の円安は良いのですよ。問題は90円前後に留めることができるかどうか。この水準を超えるとかなり物価に影響するでしょう。既に輸入業者は早過ぎる円安に恐怖を感じている筈です。問題はコントロールが出来るかどうかの問題です。国民感情は甘えのムードに浸っており、どう考えても自立の文字からは遠退いています。フクシマを見れば分かります。未だに家賃の補助が継続されており、いつまで続くのでしょう。社会的な弱者ならいざ知らず、働ける人も働かない現状を考えると、税金に頼る種族が続々と増えています。
年金生活者もその範疇でしょう。やはり支給年齢は70歳に引き上げるべきなのでしょう。社会の仕組みも高齢者の働く環境を整えるべきでしょう。ハローワークに行くと年齢制限を掲げては駄目だという法律なのか、指導なのか? 分かりませんが無駄が多いですね。面接に行っても断られる訳で、考えれば分かりますが50歳を超える人間より、若者の方が採用するには良いわけですね。くだらないお題目規制が存在するわけです。建前と現実の壁ですね。この社会環境だと年金受給を引き上げられません。日本はリセットできないようですね。若者が一旦入った会社を辞めて転職する時期を逸すると、余程のキャリアがないと落ちこぼれを生む環境のようです。40代50代でも転職できる環境を整えないとなりませんが、現実はなかなか難しいですね。時間が掛かります。
社会の構造改革が出来ないまま、時間切れの様相が出てきたのが、今年のテレビ業界の動きです。半導体から始まり日本は「ものづくりの国」と言う幻想が日本の方向性を惑わせたのではないでしょうか?公的資本形成、所謂、公共事業投資により農業人口を建設業へ変えて、最後は無駄な公共事業投資の象徴が、ヤン場ダムや諫早湾の干拓事業です。利害が対立するところまで効率が落ちた公的資本形成の新興国モデルに財務省は頼り過ぎました。今考えれば、田中角栄の金脈政治が問題になる辺りに、方向転換を諮るべきだったのでしょう。しかし自民党の農業政策などみると、効率的な農業の道を甘えの農業に変えて最後は全滅ですからね。日本の農業をどうやって支えるのでしょう。はやく自由化を受け入れて規制を緩和し、農業法人への転換を諮る必要があります。課題はこの辺りでしょう。果たして自民党は有効に機能するのでしょうか?
今日は安倍さんの発言もあり、株は高いようですが、明らかに休みを欲しているように見えます。僕が野村を売り、三井住友建設を残したのは仕手性が存在するからですね。時代の流れに合い、主力でない仕手株が活躍する時期になってきました。シャープはそろそろこの辺りのタイミングなのでしょうね。あと10円ほどなのでしょう。僕が手掛けているとすれば、ソロソロ買いに入ります。昔から初押しは買いと言います。ただ残念ながら、流れが合わないのです。アイフルやオリコにマツダも合いませんね。だから三井住友を残すことになっています。ひょっとすれば…との思いは、今も消えませんね。他に銘柄が見えないからです。どう考えても予防保全をはじめとした公共事業投資は増えますから、やはり建設株にもチャンスがある筈なのですね。内需拡大がキーワードの一つにもなります。
だからこんなボロ株が200円、300円になると空売りが馬鹿のように入りますね。全て純空でしょう。しかし2年後になると高収益に変貌する可能性もありますね。建設会社は長引く不況で損益分岐点がかなり低い筈です。しかも今の日本の技術は世界トップで大変なものですね。昨日、僕は買いものに出向いたら、道路工事をしており、例の掘っては埋める工事をまだやっているのですね。アスファルトを剥ぐ機械があるんですね。ダンプに直接、廃棄残土を入れていました。すごいですね。昔は確か手作業でドリルを使って削っていたのですが、今は自動になっています。建設機材も大きく変化しています。そんなわけで本当は住友建設を売りたいのですが、チャートの形は抜群で、間もなく再び大きく跳ねそうに見えます。でも皆さんは参戦しない方が良いでしょう。危険だから面白いのですが…やはりこの水準はリスクが高いですね。
そんなわけで次の選定銘柄に苦労しており、今は残りの上がってない銘柄を買うべきかどうか悩んでいます。吹き上げたら売り、その利益もろとも次の銘柄にぶち込みます。そうしないと2倍、2倍を10回、繰り返せないからですね。此処での安全なら、やはりみずほでしょうね。一番、出遅れています。出遅れ銘柄は通常、欠陥を抱えているものですが…如いて言うなら、その選択かな? でも僕は野村を売っているので、やはり全体は休むと思っている訳ですね。次の列車の話ですよ。
さて個別株の推奨をしているわけではないですからね。今は一度消えたアイディアの補修をしている最中ですね。素質のある株は理解していますから、あとはタイミングの話しだけなのですね。そのタイミングをどう掴むか? 投資するお金がふんだんにあるなら別ですね。それぞれに唾を付けておき、儲かってきたら買い乗せをすればいいのです。ポイント、ポイントでね。お金があるなら、今の三井住友建設は良い場面ですね。良い形をしています。大相場に入った場合は売る事より買うことに力を入れるべきですね。本当は、野村なども売りじゃなく、買い続ける銘柄なのでしょう。貧乏人は少しの利幅で売りたがるのです。仕方ありません。
シャープは263円辺りが一つのポイントでしょう。ただし前回はやり過ぎて、非常に強い売り支持線なので、高値を抜けても二番天井の可能性が高いと思っています。そうして時間をかけ次回に期待するわけですね。次回はかなり長く収益が見えないとなりません。だから来春になります。でも空売りも危険です。本物なら下がらない筈ですね。ボックスの筈ですよ。野村も休むと思いますが、大型株は一度休むと時間が掛かります。つまり次の流れがなかなか見えないのですね。故に残り物ですが…これも海外展開がどうなっているのか? 僕は経営者ではなく分かりませんね。もともと経営方針により会計を誤魔化せるのですね。この辺りに恣意的な要素が生まれ、演出が出来るのです。日産自動車のリバイバルプランなどは良い事例ですね。前期に未来損失を詰め込んで、鋭角的な回復を演出するわけです。会計士も馬鹿じゃないけれど、細かいところを精査は出来ませんし…大きな会社の検査など大変ですよ。だからプロは作為的な会計を承知で、歴史事例から判断します。どう考えても過去のデータから逸脱していれば原因が見えなければ、おかしいと思いますからね。
金融相場が面白いのは…利益が出ないうちから、株価が上がるからですね。野村は黒字を作りましたが…操作は簡単です。何しろ1兆5千億円もの投資があり、レバレッジが掛かっている筈で、儲かる物件は山のようにある筈です。勿論、その反面の損をする物件も数知れずありますね。どれを収益化させるか、結局、恣意的な配慮なのでしょう。銀行もそうですよ。国債の水準がこの水準でいくらでも利益を出せますね。株だって先日、大幅な赤字を出していますから分岐点が下がっています。事業会社もある程度の操作は可能ですね。CMを減らせば、利益は増えますね。グリーやDENAのCMは最近、減っているようです。どちらかと言えばDENAの方を良く見ますね。利益調整しているのかも知れませんね。海外に住んでないから一部しか見えませんが…。最近は健康食品のCMばかりですね。この辺りにも銘柄選別のヒントはあります。まだ安倍発言に相場は反応するようですが…反応しなくなれば相場の分岐点です。基本は此処ですね。
今日はヒントだけの話で目新しいものはありません。さて後場から三井住友建設は飛ぶのかどうか?今週は売らないつもりですが…株価が飛ぶと売りたくなりますね。どうなるかな?
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月21日
12/21
かたる:ようやく外人投資家の本筋が日本株を組み入れ始めているようですね。マネタリーベースが増える限り、彼らは購入を止めることはありません。故に大量の公募株のうち返しが期待される金融株が中心になる筈です。基本的に、株は売り物がなければ上がらないのです。近年、大量公募をして、その玉が消化されていない会社で、しかも業績の見通しが良い会社の株は、外人投資家の絶好の餌食になります。野村証券のカタルの狙い(投資キャッシュフロー効果)が明らかになるのは、来年の話しでしょう。つまりスケールはかなり大きな話しなのです。三菱UFJもみずほも、みんな同じ事です。僕は、この3銘柄を掲げていますが他に三井住友銀行でも何でもいいのですが…、更に重要なことは低位株と言うキーワードも効率化投資の対象になります。
ただ昨日も述べましたが、既に1か月以上に及ぶ上昇相場、野村証券の起点は7月25日でしたね。基本的に、その辺りから今回の上昇は始まっており、ここ1カ月は急速に上がっています。更に、この1週間は上げピッチが更に速く、何れ調整を入れます。この調整は仕方ありません。その様相は三菱UFJの動きを見れば明らかです。ここにきて野村証券が三菱UFJの株価を抜きましたね。この現象はリスクが取れるようになった証でしょうね。当初からカタルは、三菱UFJ、みずほ、野村証券と掲げており、野村はリスクが高いと説明しています。相場がよくなれば、当然、野村証券に軍配が上がりますが、悪い時は三菱UFJですね。その株価が逆転していることは、やはりかなり市場にユトリが戻っているとみて良いでしょう。データの入力を手作業で進めているので時間が掛かり、今は段階では検証のしようもありませんが下のグラフを見て下さい。野村証券の安値は7月25日でしたが、このデータは、その日の買い場を支持していますね。更に最近は売り支持のピークアウトを示す兆候もあります。今年2月27日の動きが連想されます。しかしこのデータでは、その後、日経225は更に上がっており、3月28日にピークを付け下がり始めています。今回の場合も当て嵌まるとすれば、来月の半ば過ぎになりますね。データの蓄積がなく比べることは困難ですが、理屈上、日経平均株価のRSIは、225銘柄しかなく、その内、既に100を超える銘柄が80を超えている姿は、やはり異常です。しかしマネタリーベースの増大は続きますから、相場の焦点の流れが、間もなく変わるのではないかと推測しています。全体相場が総花的に上がる場面は、間もなく終了でしょう。利食いされる人は、一旦、考えても良いのですね。
さて問題は、この流れの変化の後の話し…ですね。
カタルの予想に反し、日銀は、ほんとかどうかわかりませんが、ターゲット論を2%に据えると報道されています。仮にこの話が本当なら、為替が更に円安にぶれます。しかし一気に向かうでしょうか? あのマツダまで海外工場の整備を急いでいますね。折角の折り返し地点のチャンスを…1週の周回遅れて戻って来ているのに…。僕にはマツダの方針は少し理解できません。やはり一番正しいのはソフトバンクですよね。日本のお金で借金をして、海外に投資する姿が一番正しく見えます。しかし残念ながら、ソフトバンクの現状は買えません。これから彼の冒険に付き合うのは、投資家としてはその動向を見極めてからで充分の筈です。最低2年間は株価効果が見込めない筈です。やはり本家の金融株の調整が終わる1か月程度の休みの間に、狙うとすれば仕手性の高い銘柄でしょうね。確かにシャープと言う選択肢もありますが、第一波動で少しやり過ぎているようにも感じますが、ここ2~3日は休んでいますね。18日の上ひげ19日の大陰線は、明らかに調整波動に入ったので少し時間を要する筈です。ただIGZOは良い材料ですね。既にiPhon5sへの搭載は確定しているのでしょう。量産体制をいかに整えるかですね。今期はリストラの影響により大幅赤字で来期の見通しも立っているから、どう見ても1級品の材料株ですね。だから目先の調整が終わると、再び浮上するのでしょう。
ひとつ、一つ銘柄を検証するのは面倒なので、人気株のシャープだけにしましたが、やはり政策絡みの銘柄から、特に建設株の相場は長らくありません。自民党には、200兆円構想が存在しますから、そこから何かが生まれる可能性が高いですね。しかも低位株である程度の玉数をこなせ、高く引っ張り上げても、違和感が生まれない株。探すのはなかなか苦労します。やはり候補の一つが三井住友建設になりますね。しかしこの株は、既に100円前後ですね。ここからの投資には、かなり勇気が必要です。ましてや140円になっても買う勇気はどうでしょう。チャートを見れば300円台への人気株に育っても不思議はないのですが…。売り上げ構成からみて、今の株価水準の時価総額は400億円で売り上げが3200億円ですから、違和感は余りありません。今の株価はきっと妥当価格なのでしょう。まだ仕手化しておらず、これからの期待もあります。ただチャート的には、この下値のボックスを撥ね抜けて200円、300円に駆け抜けても不思議はないが…、僕は、あまり高値で買いたくもない株ですね。出来ればここから上の株価150円台になれば、馬鹿に買わせたいのです。その為には仕手化しないと駄目ですね。きっと他にも、何か政策関連の銘柄がある筈ですが…。今の僕には思いつきません。
政策を考えなければ、いくらでもあります。カタルが3つ選んだ中で、唯一上がってない株もその候補で、カタルは更に買い増しを狙っています。民主党の政策だった太陽光関連も…昨日人気株になっていました。サニックスですが、どうもこの会社は胡散臭く、今期予想の数字が眉唾ものなので、決算を見てからでも良いですね。予想はいくらでも変えられますが、有価証券報告書を偽造すれば罪に問われますから…。ホリエモンのように…。サンデンなどの銘柄も有力な候補銘柄の一つです。他にも、いくらでも存在します。しかし素質はあっても、タイミングが問題なのですね。もう売りたい三井住友建設は、今日は上げても、このままでもどちらで良いのです。玉がさらに欲しいなら、ゆっくりやれば良いし。そろそろ抜けたいなら一気に放り上げれば仕手化しやすいが、演出は兎も角、今の環境では…仕手化させるのは難しくなっています。全体が一旦沈まないと駄目ですね。まだ演出は見られないようで…もう少し上を狙っているのでしょうかね? ソロソロ幕は開くと思っていたのですが…。
今日はこれから出かけるので…ここまでです。メールで紹介の要請があったので…こちらは風刺動画でかなりの力作です。良かったらどうぞ。
さて、今日は、ここまでで、午前中にアップするつもりでした。しかしアップする時間がなくて出かけましたから、今は、帰ってきて続きの原稿を書き始めています。案の定、午前中の勢いは続かなかったようですね。でも強い相場ですね。今日は久しぶりに食事らしい昼食でした。むかしはよくホテルで飯を食ったものですが…今はクリスマスの飾りつけがしてあり綺麗でしたね。今日は恵比寿まで先輩が誘ってくれたので、出向いて今、帰ってきました。故にアップが遅れました。今日は疲れたので…また明日。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月20日
12/20
かたる:確率の正規分布の考え方によれば…-2σからプラス2σの領域は95.44%だと言います。このσの考え方は面白く、3σでも99.74%の領域とか…。つまり長く株式投資をやるうえで、際を狙うやつは馬鹿だと言えます。まるで僕の事みたいです。通常、常識的には1σの領域を上手く泳げば、68.26%の確率で儲かるのですね。でもカタル君は「買い」しかしないから、この半分に確率に下がりますが…本当は買いも売りもするのが常識的なのでしょうね。ここでカタル君は「ダブル・バインド」に縛られる訳ですね。
マネタリーベースの7か月間の空白が影響しているのか…、検証のサンプルが少なく判断は尽きませんが、基本的にマネタリーベースの残高平均に於いては、3月の時点を上回っているから常識的には新高値を付けていい訳です。既に野村証券はその株価417円をクリアしましたが、三菱UFJは448円ですから、あと一息ですね。みずほは146円でしたから、昨日クリアしています。概ね、どの株も最初の壁を突破したと考えていいのでしょう。個別株に若干の誤差があるのは、仕方ありません。
昨日の段階で11月14日からの上昇率を見てみました。これが最後ですね。このリストを作るのは些か手間がかかります。先月末なら楽なのですね。今度はそのデータにします。もう少しコンピュータの知識があれば、簡単に検索ソフトなども作れるのでしょうが、手作業では時間が掛かり、あまり時間をかける意味がありませんから…。先月末でも大きな違いは見られませんからね。このデータは今回限りです。何故、11月14日かと言えばその日に衆議院の解散を明言したからですね。そこが起点になって相場が動いています。しかし野村証券を見ても分かるように、その前から既に上昇波動は始まっているのですが…。
上昇率一位は、実はクボテックと言う会社でしたが、時価総額はあまりに小さく外し基本的に300億円以上にしました。シャープは3409億円、東電と言うのは1兆円にも満たない会社になったのですね。野村証券は1兆円クラスですね。キャノンは4兆円ですから流石、御手洗さんの会社です。僕もなかなかだな…と自画自賛するのは、3つ選んだ中で三井住友建設が2番目に、野村証券は16番目に…更にSUMCOが上がった時に、4つの銘柄を選択した内の一つだと述べましたが、実は、その時に掲げた銘柄のNTNも、6番目に顔を出していましたね。何れも11月初旬に選択した銘柄だったからですね。
実は10月の半ば辺りから株価が上がることは分かっていました。金策に走ったのですが上手くお金が出来ませんでした。大きなお金なら三菱UFJか、みずほを選択するつもりでしたね。当時、みずほは125円、三菱UFJは350円でした。10万株なら三菱で確実に800万は抜けましたね。更にみずほなら200万は抜けました。流石に野村を買う勇気はなかったでしょう。でも実際は少ないお金でしたが、3つを選択し2銘柄は上がりました。残念ながら一つは外れです。当時は米国の財政の崖の懸念が残っており、下げることも、ある程度想定しての出動でした。
冒頭に確率論を掲げたのは…そろそろ警戒水域に入ったと感じているからです。銘柄によっては更に株価が上昇し、これから一番おいしい場面を享受できるものもあるでしょう。しかし…テクニカル指標からすれば、残りの1σを取りに行くために、わざわざ冒険をしてリスクを取る必要はないと考えています。確率は5%程度、いやその半分だから2.5%の賭けになりますね。騰落レシオ、乖離率など既に過熱指標が随所で見られるようになっています。ましてや金融株はこれから公募株のうち返しが、まだ相当数残っているでしょう。みずほに出遅れ感があるのは、このうち返しによる影響かと考えています。しかし次にボックスを抜ける時は、今度はみずほの方が抜ける速度が速い可能性が高いですね。もっとも184円には再び壁がありますが、この130円の壁より発行株数は少ないのです。しかし来年中には、この壁もクリアする筈ですね。
僕は抜けますが(野村は売りました。)…今後は下がるのではなく、横ばいを予想しています。空売りも考慮しても良いかもしれませんが、銘柄によるでしょう。基本的には株価水準はまだまだ安く、調整と言っても時間調整の可能性が高いと思われます。更にかなり多くの投資家がリスクをとれるようになっているので、爆発する銘柄もあるでしょうから、安易な売りは避けるべきでしょう。これまでは素人でも儲けられたのですが、ここからが腕の見せ所になりますね。まだチャートを見ても下がるような気配は、あまり感じられません。
一例を掲げると三井住友です。本当はそろそろ売りたいのです。しかし…この形は素晴らしいですね。今日は上げる必要はなく、95円以下を丹念に拾い続けます。そうすれば自然に100円台に吹き上げるでしょう。最も強く早いパターンは明日から…通常は80円台の揉みあいが8日間ですから、半分程度の4日間程度かな?本当は50円台から80円台に上がった2倍波動を見て140円が狙い目いかな?とも考えますが…持ち切れるかどうか…。ただどうしても政策動向を考えると、スター株が何か生まれても不思議ではないのですね。だからひょっとすれば…とも考えており、今日の指値が売れなければ、来週いっぱい様子を見ようかな?とも考えています。今日はこの水準、95円前後の揉みあいが一番いい株価位置ですね。上げちゃ駄目ですよ。上げる余裕があるなら明日にしましょう。
大きなお金があるなら、プロに任せるべきですね。チャートを作りながらプロは相場に挑む筈ですね。実はパナソニックなども良い形をしていますね。何故かな?ソニーなどは空売り候補とも考えていますし、円安動向が一服するのでマツダも売りをしてみても…とか、アホな考えがよぎります。本当は待ちに待った場面なので、買い一本で、野村が1000円になるまで追いかけるのが筋ですね。株価が2倍になれば資金は5倍程度まで膨らみますね。もっとうまく立ち回れば、もっと増えますよ。この方法は僕の名前で出した本に載っています。しかしあのタイトルは本当にピッタリでしたね。「2007年までは株で稼げます。」と言うタイトルでしたね。トホホ…意に反したタイトルでしたが、当たってしまいました。あの時に会社を辞めればよかったのです。そうすればみんなに喜ばれ…人生は楽しかったのに…上手く行かないものですね。
反省はこの程度にして…、今日は良い天気で、これから出かけるかな…。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月19日
12/19
かたる:米国では「財政の崖」の懸念が薄れ、日本ではターゲット論が話題になっているようです。あまり記憶にないのですね。一般番組のニュースで金融緩和や日銀の存在がこれほど話題になるときがあったのでしょうか? 選挙で争われた経済テーマも注目度が高いようです。カタルがホームページを始めたのは1997年だったかな? あの当時は転職の為に技術を身に着ける為に始めたのですが、その後、社会体制に大きく矛盾を感じ、官僚批判など長く行っていましたが、ようやくその当時の認識が一般化してきました。「みんなの党」の公約は、僕の声の代弁になっています。
昔なら無視されていた経済動向などの焦点が最近は解説されはじめ、一般人への教育がさかんに行われています。NHKのこどもニュースのお父さん役をされていた池上彰さんが活躍されるようになり、ニュースに隠れた裏の意図を読む番組が増えてきました。これもインターネットの進展で、今までなら埋もれていた業界ニュースが、一般化され始めている訳ですね。アラブの春により日本人も本物志向に移行しているのでしょう。株の世界は偽物ばかりですからね。テレビに出ている人間は、みんな偽物だと思っていいのです。何故なら、一歩、会社を離れると、皆、再登場できませんね。それは本物でないからです。バフェットのようにランチ・チケットが2億4千万円ですからね。まぁ、このケースは例外にしてもコンサートで球場を一杯に出来る人はたいしたものです。経済ですから数万人規模は無理でも、数千人の講演会場を有料で埋める事が出来れば本物の域でしょう。
まぁ、本物ならお金はうなるほど出来るわけで講演活動などしないでしょう。僕自身も自分の為に勉強しながら原稿を書いているだけで、数百億レベルになればやめるでしょうね。偽物だから続けている訳ですね。でもマズマズの当たりだと自分では評価していますが、評価は他人がするものですからね。皆さんが本物だと思えば、何れページビューも昔のように増えるのでしょう。今はピーク時の1/4~1/5程度でしょう。人気と言うのは不思議なものです。株価を見ていると分かりますね。あれほど人気が高かった株が人気がなくなる姿は面白いものですね。ホンダを安値の時点でカタルは取り上げています。あの悪材料が表面化した業績発表の後ですね。安値は1か月程度と考えていましたが実は意外に強く、その時の安値がターニングポイントだったですね。今では3000円です。あの当時は来春との読みでしたが早まりました。10月22日の今日の市況に、その旨を述べています。チャートを振り返ると11月14日が安値だったようです。
財政の崖の懸念は、見事に外れています。その後のFRBの処置などが条件を変えたのでしょうがハズレもありますからね。でも概ね、どの銘柄も当たっていると思っています。当たり前ですね。どの株も上がっている訳ですから。…ここにきて連日、金融株が続騰し僕のシナリオ通りの展開になってきましたね。でも僕の想定はもっと力強い展開なのですが…。この2日間は少しスピード違反気味です。果たして休み方がどんな形になるかですね。基本的にマネタリーベースへの圧力はかかる訳です。だからどんどんお金が吸収できなくなってきますね。みずほの公募や野村の公募のうち返しは、市場に再び元気を与えますね。流動性相場の動きになってきます。間もなく、その代表的な低位株が物色されるはずです。三井住友建設などは一つの候補ですからね。86円は一つのポイントです。この株価は12月10日の始値です。間もなくボックスを抜けますね。そうすると、野村証券の12月13日の動きになる訳です。野村は現在6連騰ですね。
だから10月26日の今日の市況から特集を組んで、マネタリーベースの解説をしてきたわけです。その意味を噛みしめて欲しいのですね。既に株屋であるカタル君は次の展開のシナリオも出来ています。その次も考えていますが不確定要素が多く確定はしていません。かなり早いですが、米国30年国債の利回りや、日本の債券動向にも注意が怠れない日が近づいています。でも20年以上休んでいた相場なので基本的に心配はいりません。更に最も重要なのはマネタリーベースの水準だと考えていいのです。だからコラムにその見方を掲載したので自分で確かめておくと良いでしょう。
今は若干ある過熱感を考慮した相場展開を考える時期ですね。しかし最近気になっている為替と株価の関係を調べてみました。2005年からのデータで調べたのですが、相関係数が0.89となっており、R2は0.795ですからね。びっくりするレベルです。2005年からのデータだからその数字なのかもしれません。もっと期間を長く調べてみますね、何れ…。この現象は日経平均株価が値嵩株の影響を大きく受けることもあるのでTIPIXとの関係を調べた方がフェアかな? しかし、たぶん同じような結果でしょう。
でもあまり約束も出来ません。何しろ宿題だらけで…先日のアイディアはなかなか実証できませんね。良いアイディアだと思い、検証作業を続けると無駄な時間になるのです。山中さんはラッキーでしたね。高橋君の発想が時間を節約しました。4つの遺伝子が初期化の遺伝子だったとは…この発見が脊髄損傷に苦しむ、親戚のやっくんにも生きる喜びを与えてくれると良いのですが…彼は交通事故で脊髄を傷つけ、一生、車いす生活なのです。だから、早く、もっと早く実用段階に入って欲しいのです。
最近は流動性が増えており、お金が動き始めています。ようするに、ある程度の流動性が存在するなら3億円を40億円に増やした実績があるカタル君、読者のみなさんと共に、再び儲けられることになるかもしれませんね。ただ失敗もありますから、鵜呑みにしないでくださいね。あくまでも自己責任です。簡単でしょう。11回、2倍以上になる銘柄を当て続ければいいだけです。何も10倍にならなくてもいいわけですね。ソロソロ年だし…かみさんは旅行好きなので、のんびりしたいものですね。都心にマンションを一つ買って、田舎で百姓をしてのんびり暮らせればそれでいい。シャープは見逃したけれど…トホホ。Jトラストだけでも良かったのですね。何しろ中途半端だから、このていたらくの人生なのでしょう。でも上手く行ったら、埋もれた科学者に為に基金を作って応援したいものです。100人規模の研究所を支えるには、人件費だけで一人800万として8億で設備費用が毎年10億円として、10年で180億円かかりますね。こんなファンドを10くらい支えられれば良いのですが…夢ですね。やはりノーベルは素晴らしいなぁ~。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月18日
12/18
かたる:米国の財政の崖懸念が後退し株価が高く、日本も新政権の期待から高くなっているようです。ようやく金融株への買いが見られ、本来の期待される姿が見られ始めていますが…この流れが本来は筋の筈です。しかしシャープは良い動きになりましたね。IGZOの評価は高いのですが…目先の赤字から空売りが入り仕手化しました。そろそろ株価の動きが早くなっており強弱感も対立します。ただこの手の株は分かりません。背景に色んな思惑が絡むからですね。増資問題も内在しており200円台は、間違いなく300円にはいずれ成るとは思っていましたが…。IGZOへの評価が決める株価なのでしょう。そろそろ僕には判断が付かなくなっている動きになってきました。何故なら、来年の将来性を買っており業績の変化の速度を考えると調整は避けられないからです。更に時代の流れには沿っているが、政策の流れには反するシャープをどう捉えるか?
ただいつか述べたように株価水準が絶対的に低く、急伸したアイフル、オリコ、マツダ、ケネデックス、三井住友建設など、どれも休んでいる最中でも株価は下がりませんね。マネタリーベースの増加とは、全体のパイが膨らむことを示しており、ましてや人類史上、稀にみる規模で世界中の中央銀行による実験をしている訳で、資産価格が上がるのは明らかなのですね。よってどの株も上がります。要するに速度の問題だけですね。さて今日は…中段保ち合いのチャートの形を、いくつか解説してみたいと思います。一番強いのはシャープの12月10日の大陰線を、たった2日でクリアした動きですね。僕がIGZOの存在を解説した日ですね。これはものになると考えた日です。しかしタイミングはピッタリですが、その前から注目していたのに…ろくに調べもせず、100円台の時に見逃しているのは手痛い失敗です。前から関心は高かったのですから悔しいのですが…言い訳に過ぎません。
このチャートは例外で、通常は中段保ち合いを形成します。
先日、売ろうと思いましたが売らなかった三井住友建設のように…、時価総額が小さければ玉の消化時間は短くなります。この中段もみ合いは…下値で勝った人が利食いを入れるのですね。新たに注目する人との綱引きの状態を示しています。シャープは赤字ですね。現在はリストラの最中で、いくらIGZOが素晴らしくても…製品の歩留まりなど技術的な問題や価格などの壁をクリアできるかどうか…。時代の流れは、むしろ安倍政権の財政出動に関心が向かう筈ですね。そこで今月初め12月3日に人気になった銘柄をいくつか見てみましょう。先ずは日本橋梁ですが10月から仕掛筋が動いているようです。Aで大陽線を入れ、横ばい波動を継続し、ボックスの上段で我慢している様子から、次に株価が離れるのは確定していたようです。そうしてBの場面は追撃買いのチャンスですね。ただ今回の揉みあいは右肩下がりの動きで、昨日高値を取っているので一段高しそうですが、この揉みあいの右肩下がりは、気に食いませんね。理由は今年の初めに大相場を演じているから二番煎じの銘柄だからですね。この時点で対象からは外れます。一度、10倍もの大相場を演じた株が、再び大きく切り返すのは至難の業ですね。
次に三井住友建設ですが内容は頂けません。救いは低位株と流れに合った銘柄で株価水準だという事ですね。更に財閥系なので倒産の心配はないのでしょう。株価波動はアノマリーもあり注目される時期でした。故にカタルは選択したのですが…。Bの大陰線はかなり強く、通常はこのボックス維持できずに下がるケースが多い大陰線ですが、逆に、このような大陰線を抜けると強い相場になることがあります。この間の揉みあいは右肩上がりで誰かが玉を吸い上げているようにも見えます。仮にここでこのボックスを抜けると、Aの地点からBの株価波動、30円がプラスされ110円前後、あるいは2倍波動なら140円が次の目標株価になる可能性が出てきます。目先は…。
最後に、この日の4番手はハザマでした。ボックスを抜ける時にボックスを放れる前に一旦沈み、右肩上がりのボックス上段に株価が位置していますね。目先の需給バランスが改善している兆しです。もう一段高が狙える動きですね。このような立ち上がり型のチャートで注目されるのは揉みあいの形です。野村証券のように大型株になると、どうしても下値で買った人が多いから、需給バランスの改善に時間が掛かり、ボックスが長引きますね。その途中で環境が変化すればアウトになります。多くの人は株価が上昇しているときに株価に注目しますが、むしろ揉みあいの形が重要なのですね。この変化をチャートの動きから需給バランスを読んで、投資をするタイミングを見極めます。
少し参考になる部分がありましたか?
チャート分析は長年、商売でしたからお手のもの…問題は材料の評価ですね。その評価により株価が2倍程度か?それとも10倍銘柄に育つか?決まるのです。ヒントを掲げましょうか…「Wi-Drive」って、どんなものなのでしょう。既にIGUZOはiPone5sに搭載は確定しており、この評価が数字に出るのが来年10月頃の筈、シャープの動きを読む材料ですよ。問題は128Gバイトストレージの動きですね。この話だけでカタルの頭の中が分かる人はすごい人ですね。007に関連します。まぁ、今から来年の話をすると鬼が笑うから止めますが…株屋のスピードの読みはこんな感じですね。既に次の流れを見ていますね。
だから最高裁の判断も注目されるのですね。みんなの党の公約を見ると、ようやくカタルの主張は一般化されつつありますが、僕も知らなかった橋下さんの構想、地方政治からの動きの為に、彼は参議院のあり方を考えているようですね。ここに焦点が当たると日本も変化するかもしれません。米国型の大統領選挙のあり方とか…。自民党は石破さんを選出しましたが、政治力学が働き安倍さんが総裁ですね。何故なのでしょう。年金も介護も医療費も国に頼るのは止めて、自分で負担する独立した心を持たねばなりません。その為に社会の仕組みを敗者復活の米国型に変えないとなりませんね。日本人はいつしか他人に頼る依存型の人間が増えすぎています。僕のように…この形から脱出せねばなりません。
昨日、深夜便で桐嶋洋子さんの人生が語られていました。すごい人ですね。自由奔放と言うか…強い生き方と言うか…驚きでした。興味のある方は此方を読んでください。彼女は昭和12年生まれですね。終戦は8歳の時に迎えるのですね。恵まれた家庭に育ったために自由な生き方が出来たのでしょうか? 興味を覚えたので…何点か読んでみることにします。先日の平田オリザさんもそうですが…やはり人間と言うのは色んな刺激が必要のようです。小澤征爾さんの若い頃の話も面白かったですね。バイクでヨーロッパを旅して…色んな出来事に遭遇します。少しユトリが出来たら僕も高校生のように…世界中を旅してみたいな。今、高校生のお子さんをお持ちの方は、是非考えてください。学校など行っても何も学べませんが、感受性の強い高校生の時に2年や3年間くらい旅に出せば、何か得るものがある筈です。途中で死ぬリスクもあるでしょうが…しょうもない人生を送るくらいなら、そのくらいのリスクを負う価値はありますね。僕の息子は既に27歳だから…でも彼は会社を辞めて、旅に出るかな? 今度、聞いてみよう。
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12/17
かたる:自民党の圧勝を受けて…些か呆れています。
失われた時代を創った張本人の自民党が反省に立ち政策運営をして、日本を再び成長軌道に戻せるのでしょうか? 国民は非常に危うい選択をしましたね。時代遅れのケインジアンの政策を再び実行するのでしょう。既に日本の損益分岐点が下がり、更に空洞化による需給バランスも調整されているので、90年代より波及効果はある程度は期待できるのでしょう。しかし未来分野に果たして効率的な投資できるのでしょうか。それとも安心・安全を求め、将来性から見てマイナス面の防災対策が中心の予防保全と言う考え方からの需要がメインでしょうか? ショーボンドなどは、既にかなり株価が買われていますね。
仮に資金源の目途を考えない大規模な財政出動をして、日銀へ更なる金融拡大を望むと…円安に大きくぶれる可能性があります。未だに日本は債権大国ですから、直ぐにメディアが騒ぐように、外部から資金調達を迫られる訳ではありませんが、膨らんだ財政規模を減らすのは至難の業です。先ずできませんね。年金額が一律に3割カット、年金支給開始が70歳になり、医療費が5割負担となると…大変な生活を強いられる人も多くなります。この金融危機は、いきなり訪れるのですね。加速度的に長年のツケを払わされる羽目になります。既に手遅れに近い時間的な感覚なのですね。
ただ最高裁は今回の選挙に無効判決を下す可能性があり、早晩やり直しの選挙があることは間違いなく、現在の小選挙区制度も見直される可能性も同時に存在します。今回は誰も指摘しませんでしたが、グローバル化の考え方を広げることができるかどうか…。国を超えた経済圏のアセアンを中心としたアジア戦略に沿った政策運営ができるかどうかが、日本の明暗を左右することは必然で、この観点が今後も注目されます。目先は景気対策の財政出動がテーマになるでしょうが…早晩、化けの皮がはがされる時期が来るのでしょう。失われた時代への揺り戻しか…相場の読みは、更に難しくなりますね。具体的には後日詳細に書く日も来るでしょう。
幾つかの条件がそろっており、もっと本格的な金融相場のイメージを抱いていましたが…確かにその兆候はあり、その流れもあるのですが…残念ながら鮮明ではありませんね。その背景は政治の混迷があるのでしょう。懲り懲りだった自民が圧勝した背景は小泉進次郎さんが指摘したように民主の自滅的な崩壊と第三極の不明瞭さが表面化したのでしょう。しかし反自民の戦力はかなり存在し、民主と維新などに票が割れていましたね。その結果を受け小選挙区制度なので自民が圧勝したのでしょう。この選挙制度の形が問われ、橋下さんが出馬しない理由を述べていましたが…地方からの政治の意味も問われますね。今回の選挙で良かったのは、中央政権体制の問題点が、ある程度、明らかにされている所ですね。TPPや原発、消費税などの指摘ではなく官僚機構の重さが問題にされています。原発事故の一連の流れを見ると、だれも責任をとらずに逃げて「うやむや」にする中央集権体制の問題点が明らかにされたことです。一体、責任をとらない規制とは意味があるのでしょうか? 僕自身、規制制度にうんざりしています。法律ではない自己規制のような人間の行動を縛る目に見えない規律が社会に存在し、日本の良さである村論理を捻じ曲げて使われている様なイメージですね。この殻を打ち破り進まないとなりません。
ただ株屋にとって、今回の結果は良いものです。それは財政出動をし、日銀に大きなプレッシャーがかかり金融緩和の方向性が明確になるからです。間違いなく報道されている姿勢で政策が動くなら、円安は進み、株と言う資産価格が見直されます。目先は…ですよ。ただ90年代と同じように、いくら財政出動を実施しても…偽物の成長は一時的な波に過ぎません。真の成長は未来都市を目指す、地球をリードする構造改革ですね。日本だけを考えた政策では意味がありません。その意味でアジア地域において情報の共有化に力を注ぎ、アセアンの港湾設備や鉄道、道路などの社会基盤整備への協力が必要でしょう。同じ財政出動でも未来に生かされる考え方が必要でしょう。安心・安全を求める為に、補修を考えた規制を導入すべきですね。これまでは、ただ建てるだけでしたが、100年後、200年後も使えるような概念で、補修をメインに据える規制を設けるべきでしょう。予防保全への投資も日本の社会基盤構造物は古く必要になります。新たな投資は規制を解除することで民間の力で成し遂げるべきです。そうすれば権力のいやらしい使われ方がなくなります。収賄罪などなくなりますね。
フクシマは格好の未来都市を実現させる材料なのです。モデル都市を建設して欲しいものです。金融デリバティブの機能を持ち込めば、いくらでも資金は集まります。自らが予算を使って行動するのではなく、政府は計画を考え総合的にプロデュースする役割に徹するべきでしょう。連携を成し遂げる為に国家の情報を整備し、その橋渡し役に徹すれば様々な問題点は明らかになり、法律を変えて対処できます。なによりお金がかかりません。世界中のセレブが住民となる未来都市が実現できますね。簡単なことですよ。最先端の医療や介護から犯罪の無い街、自然の中でのびのびと生きられる言葉の壁を超えた未来都市が実現されますね。税制優遇する先進国のモデル都市を実現させれば、そのモデル都市をヒントにして地域に密着した新しい社会が次々に日本中で興り新しい成長過程が生まれますね。財政出動の概念が変わります。いつまでも時代遅れの造っては壊す無駄な投資をすべきではありません。
目先は財政投融資絡みの銘柄がブレイクアウトする可能性が高いですね。ただかなりこの結果は株価に織り込まれており、全体が総花的に上がる場面は早晩終わります。一部に仕手系の銘柄が物色されるかどうかも相場のエネルギーを見るポイントでしょうが、自民党の政策方向への投資の第一段階は、今来週あたりで一旦は峠を越えるのでしょう。一度、調整過程を早晩迎えると考えています。早ければ来週あたり遅くても来月の半ば辺りには峠を迎えるのでしょう。ただ引き続きマネタリーベースは増え続けますから、大きく下がることはなく、物色方向が変わるか…高値保ち合いの形態になると想像しています。やはり米国の財政の崖への懸念も、まだ多少は残っていますね。もともと、かなり株価水準が低いので心配することはありません。三菱UFjは350円から395円ですからね。僅か45円の上昇でしかありません。
野村は未だに投資CFの観点の投資額は話題にもなりませんね。しかし金融危機後に1兆5千億円ですからね。レバレッジがどの程度かかっているか分かりませんが、相当な資産規模でしょう。つまり僕の狙いは米国の不動産の上昇にあります。今は数字が出てないので不安感が先行しますが、もし僕が考えている様な資産投資が実行されていれば、来年は間違いなくフィーバーします。株式投資を考えてください。Jトラストのような20倍投資はなかなかないですが、2倍や3倍はゴロゴロしています。間もなくシャープも2倍になるでしょう。おそらくレベレッジを掛けて米国不動産投資に傾斜している筈です。故に1兆円なら2兆とか3兆円とかの利益は直ぐに生まれますね。何しろ金融のプロですから…。ただタイミングが二番底を考慮してなかったために…水面下から出て来るタイミングが未定ですね。何処で収益を計上するかも経営者次第なのです。
要するに経営者ではないから何処にどれだけ資金を掛けているか分かりませんね。ハウステンボスだって中国関連で目先は大きく落ち込んでいる筈ですね。このような埋もれた種が至る所に存在する筈ですね。米国は話題にならずに実態は分かりませんが、かなりハイリスク投資を実施していることは間違いありません。自分で野村証券の投資キャッシュフローを有価証券から追えば、僕の述べている理由を理解されることになります。プロはこの段階で通常は相場に参加しますね。この段階の意味は四季報では前期の一株利益は僅かに3.2円です。今期予想が13.5円になっており純利益は僅かに500億円です。14年の予想は1200億円の32.5円になっていますが、こんな数字は眉唾で分かりません。問題は米国不動産の動向なのですね。1兆5千億を投資し50%アップなら7千5百億円、レバレッジがどの程度かかっているかの問題です。仮に信用取引並みの3倍なら2兆円を突破しますね。毎年切り売りして3千億ずつ使っても、7年から8年は持ちますね。
自民党が圧勝し、ねじれも解消され一気にマネタリーベースに圧力がかかると、資産価格は暴騰しますね。その走り相場になっても不思議ではありません。この辺りの視点も必要かもしれませんね。少しその観点から銘柄を選別しておこうかな?まぁ、この程度、市場にユトリが生まれれば、儲けることはそんなに難しくはないでしょう。空売りは慎んだ方が賢明でしょう。僕は目先、緩む可能性も視野に入れていますが…時代的な大きな背景に変化が生まれているのです。その辺りをよく考えた方が良いでしょう。だから昨日は自分でマネタリーベースの数字を調べなさいと…わざわざ検索の仕方を載せたのです。自分で調べないと理解は深まらないものですから…頑張ってくださいね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月14日
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かたる:今日は選挙が近いので、よく考えて投票に行って欲しいと願っています。数年前に比べれば、今回の選挙は流石に変わり始めています。株屋はとっくに淘汰され、下限スレスレの状態まで整理されていますから、政治の重要性は嫌と言うほど身に染みています。僕の考え方は非常に「みんなの党」に近いですね。…と言うより、まるで僕の意見を聴いている様な「みんなの党」渡辺喜美さんの政見放送でした。僕は彼が二世議員の為に嫌いです。苦労もしないで当選できた筈で、栃木以外の別の選挙区から立って戦うべきでしょう。本来なら下積みをさせるべきです。小泉3世かな?…にしても同様です。親父の地盤から立つのは、田中真紀子も含めみんな嫌いですね。これは基本構造です。孫さんの素晴らしいところは…若干は親父の援助もあったのでしょうが、自分の手で事を成している点ですね。だから応援をしており、今でも携帯はソフトバンクのままです。僕の携帯料金が高いのは、きっと当初の設定のままなのでしょう。最近は色んなプランがあり安いそうですからね。僕なんか、ほとんど利用しないのに、1万円程度取られ、かみさんを含め家族で2万円弱ですからね。トホホ…主義主張を貫くのも辛い事。しかし馬鹿ですね。
政見放送であの主張が出来るのですから、そろそろ日本の問題点もある程度一般化していると思っていいでしょう。昨日の「お正月」の歌の意味は分かりますね。裏日本や北海道では冬は雪なのですよ。だからお正月にコマを回したり、凧を揚げたりできません。つまり教科書をつくったのは中央官僚体制で、国民は画一化教育をされているのです。カタルがマッカーサーの日本人教育をロボット教育と言い、憲法の改正をすべきだという意見は、押し付けられた思想教育だからですね。米国に都合よく作られた体制なのです。しかし米国はプラザ合意で日本を突き放したのです。その後の金融改革を含め日本を餌にしています。いい加減に目をさまし、米国と中国を天秤にかけ自前の軍隊を持ち、自国を自らの手で守らねばなりません。そのような意図が、昨日の「今日の市況」では「お正月」と言う小学校の唱歌を通して伝えたかったのです。だから「ダブル・バインド」を強要している文部省の考え方はおかしいと述べている訳ですね。
昨日、久しぶりに、友達の現役証券マンから電話をもらい、最近の原稿は哲学的だと、ご批判を頂いたので少し分かりやすく解説しなければならないかな?とも考えています。さて「みんなの党」の江田憲司さんとは、昔、若干の縁があります。僕が首相官邸にメールを送ったのですね。彼は自民党の橋本時代の秘書官でした。その時期の話ですから…何年、経つのかな? 個人的にお礼のメッセージを貰ったことを記憶しています。きっと彼も僕のホームページを読んでいるのかも知れません。まるで「みんなの党」の主張はそっくりなのです。神奈川8区なので応援して上げて下さい。初戦は落選し地盤も弱いのですね。僕と同じくらいの年齢ですね。ようやく政治家のレベルが、あの時代の株屋の心境になってきた段階なのでしょうね。きっと…
当たらない予想ですが…違憲状態のまま選挙を強行しており、司法の立場を潰しています。最高裁の判決は違憲なのですね。憲法違反の状態で選挙を強行しており、どんな結果になっても、早晩、やり直しがあるでしょう。むかし教科書で習いましたね。最高裁の判決は絶対なのですね。国会議員が規則を破るのですから、示しがつきません。こんな国は誰が考えても、おかしいですね。一票の格差は慄然と存在し、この状態を容認すれば法律の意味が失われます。勝手に殺人や強盗をしても良いことに、拡大解釈できますからね。だから間違いなく選挙は、早晩やり直しです。来年の参議院と一緒にやり直しする可能性もありますね。
おそらく自民党に戻っても駄目ですね。アラブの春やグローバル化の意味を理解していません。IAS(国際会計基準)からBIS規制まで…既に国際化は進んでいます。…が幸い我が国は、情報インフラに力を入れてありますから…効率化に舵を切ろうと思えば、ルールに則り、時間をそれほど掛けずに体制を移行できますね。企業が経営者次第のように国の行方も同じです。もっと細かい政策ではなく、米国型を目指すのか? 北欧型を目指すのか? ハッキリさせた方が、分かりやすいですね。今の状態は是々非々で…芯がないのです。国家のあり方がそのものが、問われているのです。目標がなくては前に進めませんね。残念ながら…石原、安倍さんなど右翼色の強い体制になりそうですね。非常に危うい匂いも漂います。太平洋戦争の発端は、このような時代の荒廃から生まれました。一部、軍部がメディアを使い、世論を煽ったのです。
政策官僚のメディアの使い方は、一級品です。僕はそれほどよく知りませんが…彼らとマスコミの付き合いは尋常な形態を超えていますね。いつだったか…話しましたね。僕は友達の高級官僚を通じて、NHKの招待で相撲を見に行きました。あり得ないと思われるかもしれませんが本当の話ですよ。正面の桟敷席でした。新聞社やテレビなど、みんな仲間ですからね。だから小沢さんの検察を使った叩きを疑ったのですね。真相は分かりませんが、小沢さんは本当に日本国の事を憂慮し、考えて行動している政治家の一人でしょう。彼の人脈はすごいですよ。中国筋の…米国はこの繋がりを恐れたのでしょう。折角のチャンスを生かせませんでした。
自衛隊の体制も驚きですね。わざとスクランブルを見送ったのかな? おそらく予算獲得の為に… しかしこの発想は危険ですね。それとも本当に緊急発進できなかったとすれば、処分の対象ですね。大きな問題です。何の為の国防費か分かりませんね。なくても良いことになります。どこもかしこも…狂ってきましたね。個人情報の観点から馬鹿な手続きが増え規制が強化されています。緩和すべき規則はたくさん存在します。成人のコンプガチャ程度が問題になるなんて…どう考えても自由度が失われています。社会のユトリがないのですね。惻隠の情も見られなくなる日本村社会か…。きっと庶民の暮らしと政策官僚の暮らしの差が広がったのでしょう。
さて相場の話ですね。来週は三井住友建設が飛ぶのでしょう。この形は明らかに手が入っている様子ですね。100円台は間違いないのでしょうが…その後も期待できなくもないのですね。理由は色々あります。まず足元の業績を増額修正していますね。さらに玉の移動関係から何らかの筋が動いている様子です。三井住友系なので仕手株と言ってもボロとは違います。だってグループ企業の開発投資の恩恵を受けますから基礎収支は確り見込めますね。だからボロはボロでも少し意味合いが違います。低位からの出発で大衆参加が見込まれ、自民党の政策にも合致しています。目玉の銘柄になる可能性が高いのですね。一つぐらいバカ株があるものです。大相場になると株価が10倍になるような…。
だからカタル君は売り場に苦労しますね。10万株程度買っておけば、1万ずつ売り上がれば良かったのでしょうが…この持ち株数では少なすぎますね。でも間もなく切り替えますが…最低2倍以上は見込んでいるのですね。昨日、2倍ずつ10回続ければ…あっという間にお金は出来ると言いましたね。下値切り上げ型の中段持ち合いは非常に強いのですね。初期波動が非常に強いと…大相場になる可能性があります。シャープもアイフルも良いのですが、やはり政策との関連性が感じられないと時代背景がないからね。株で最も大切なのは時代背景です。良く覚えておくと良いですね。大陰線が現れたのに株価を保っているし…しかも下値が切り上がっています。買えとは言いません。別の銘柄を、またいくらでも提供します。しかし絶対に空売りだけは避けた方が良いですね。空売りは一度規制になってから、その規制が解除され上がったところから始めて充分です。株価が上がっているときは、空売りは止めた方が良いですね。皆が注目しなくなってから、やればいいのです。
2012年12月13日
12/13
かたる:韻を踏むとは…同じ言葉が繰り返され、ラップ調に響くリズムカルな文章を言うらしいのですが、余韻を与える文章はなかなか素敵なものです。小説もこの余韻、心の響きが残るものは良い芸術作品です。日本には川端康成さんや大江健三郎さんがノーベル文学賞を受賞しておられます。今年はずいぶん、村上春樹さんの受賞を予想する報道が多かったのですが、中国の莫言さんに決まりました。しかし僕には、村上さんが候補になることが良く分かりません。まだ彼の作品を多く読んでないので評価はできませんが、山本周五郎の小説と比べると格下の印象を抱いています。「樅の木は残った」「虚空遍歴」「長い坂」などの長編小説は「惻隠の情」を忍ばせる演出が随所に施されています。一方、スタイルを変える浦安時代の「青べか」などは、日本の村社会の良さが描かれており、背景を探る為に、わざわざ浦安の郷土資料館まで足を運ぶほどに感動を貰いました。それに引き換え「1Q84」はよく書けていますが…心に残る余韻が感じられません。
この余韻と言えば…映画「タイタニック号」に流れる音楽を担当したのはジェームズ・ホーナーだとか…。昨日、その顛末をテレビで放送していましたが、流石、一流のプロが競う米国のプロ意識を感じた内容でした。曲に歌詞を入れることに同意しない監督、たった1回のデモ版の歌を使われたセリーヌ・ディオン、先ず曲が出来て監督が映画に歌を使う事を拒否していたために、内緒で詩をウィル・ジェニングスに依頼し、セリーヌを起用するジェームズ・ホーナーのプロとしての情熱は素晴らしいですね。まさに芸術家同士が信念を貫き通す真剣勝負を思わせるエピソードでした。結果、エンディング・クロス(映画終了後のキャスト紹介の字幕)の場面で、初めて詩が歌われるのですが…。まさにこのケースは余韻を残した芸術作品に仕上がったのでしょう。たった一つの曲が出来上がった背景を知る機会があり、その経緯に非常に興味を覚えました。「MY HEART WILL GO ON」
株の世界も同じ余韻があるものと、ないものがあります。カタルが感じる潜在成長力と言う目には見えない総合的な企業の魅力ですが…現在のソニーは駄目ですが、素質は抜群ですね。企業価値の高い会社も、現在のような経済環境になると大きく落ち込みます。しかし何か、切っ掛けがあると、シャープのように注目されるようになります。シャープのケースは色んな不確定要素が存在し、仕手化しやすいのでしょう。好材料の「IGUZO」に悪材料の新株と目先の企業業績など…仕手化の素質は充分に秘めています。
今の相場で疑問に感じるのは…何故、これほど好環境なのに…株価は反応しないか?と言う疑問が存在します。一例を掲げると銀行株ですね。カタル一押しの業界あげての成長業種だと思っているのですが…何故か、株価の反応は芳しくありません。何故なのでしょう。考えられる要因は「中小企業金融円滑法」の存在と「日本国債の信用度」の話し、更に増資で増えた浮動株の存在でしょう。しかし需給バランスは、それ以上に中央銀行が量的緩和を実施しており問題はないでしょうし、日本国債も日銀が買っていますから、暫くは安心ですね。急激な金利上昇やジャンク債化の心配はないのでしょう。何しろ日本は世界一の債権大国で米国と比較になりません。財務省戦略に踊るGDP比の借金比率ですが…、震災をきっかけに悪化が加速した貿易収支なのですが…。これは技術競争力が劣化したという基本問題とは少し考え方が違いますね。メイド・イン・チャイナの人件費は高騰し、ストライキなどのリスクを考えると、日本の多くの企業は分散するでしょうね。故にタイに進出し、今日のニュースのように、三菱UFJはベトナムに進出するのです。邦銀の動きがようやく出てきましたが、自己資本比率との関係でしょう。僕のイメージの時間的な概念ではなく、遅すぎてイライラしています。しかし最近、ようやく、このムードが醸し出されてきましたね。経団連会長の前任者であるキャノンの御手洗さんが、率先して企業団を組んで訪問したのが、懐かしい時間になりました。
テクニカル面で、若干の過熱感が見られ、何処かで一服してもおかしくない状況ですが、このまま高原状態が、今年の春の段階のように続く可能性もあります。この点はデータ不足で…現在、データを収集中です。データは短いですがカタルが創っている日経平均株価とRSIの40以下と50以上の一例を掲げておきます。エクセルのマクロなどを利用できる能力があれば、時間を短縮できるのでしょうが…学生時代の勉強不足の祟りがありますね。何しろ勉強などせずに、麻雀に明け暮れていました。上手くもないのに…。
今年の春と違うのは、日銀の姿勢でしょう。白川さんはどうしても日銀のプロパーですから、円の価値に拘りがあります。それに日本はどちらかと言えば、市場原理とは違い計画経済の共産主義型の国ですから、より一層、市場に対する偏見があると考えていいですね。しかし…総選挙ではデフレ脱却がメインテーマになっており、更に白川さんの任期は来年春に切れます。これまでの状況から積極派が任命される可能性は高いですね。ここが今年の春と違うところです。
今年の米国の株価は不思議でしたね。どう考えても大きく落ち込んでも良かったのですが…何故、下げなかったのでしょう。あれだけ欧州危機が問題になり、米国は財政の崖を抱え、米国債の格付けは更に下げられても、不思議ではない状況だったはずです。ところが乗り切りつつあります。大統領選の影響だったのでしょうか? いや、やはり量的緩和の弊害と思っていいですね。既に量的緩和の弊害を心配する段階に来たのでしょう。しかしFRBは財政の崖を気にして、ツイスト・オペで終了する筈の長期債の継続買い入れを決め、市場には安心感が広がって、今日の株価は高いようですが…時間差を考えると非常に危うい段階に来ていますね。株屋にとっては良いのですよ。調べてないので断言はできませんが懸念は残ります。
先程の疑問ですね。何故、金融株が、他と比較し図抜けて上がらないか?
この理由が分かりません。野村は超人気株になる素質も秘めている筈。何しろ1兆5千億の投資にレバレッジが掛かっていない筈はありませんね。しかし問題は同時にタイミングを間違っていることもあり、昨年の4000億円を超える投資は大丈夫でしょうが…その前のものは怪しいですからね。ただ多くは金融危機後のもので、この間の資産劣化は真空地帯ですからね。だから来春までに500円台の株価は既定路線なのでしょう。僕は標準偏差の高い銘柄が好きですね。金融株なら、みずほでも三菱でも良い筈なのですが…やはり貧乏人なのですね。
考えることは、2倍になる株を10回当て続け投資額を増やしていくと、計算上は50万円のお金が5億円を超えます。つまり毎年2倍になる株を探し続ければいいわけですね。10倍になる株を探すのは大変ですが、このハードルならクリアできるのではないかと楽観しています。ただし市場が材料に反応するような自由度が存在しないと駄目です。ある程度の市場経済のルールで動くなら、大丈夫だと踏んでいるのですが…どうなるでしょう。これまでの新記録は、半年で10倍でしたね。100万円が半年で1千万円が最高のパフォーマンスでした。この記録を支えたのはユビキタスの存在だったのですが…。しかしこれも長続きしなかったのです。マネタリーベースが増大している今回は、期待している次第です。
信じなくていいですよ。僕の現在は、かみさんのヒモですから…ね。これが現実です。僕自身、あまり自分自身を信じても居ません。ただお金の余裕があれば冒険などせずに、大きな成果をあげられるはずですね。むかし抱いた投資方法が生きる時代になるのでしょう。今の相場環境は抜群ですね。それだけ株価水準が非常に低いのですが…まだ多くの株がカタルの想像する最安値にも届いていません。
例えば三菱UFJの純資産は687円ですね。何故、毎年50円近く増えるのに…この株価なのですか? 誰か論理的に説明して欲しいものですね。三菱の頭取の発言を先日紹介したように、間違いなく長期国債に対する配慮は万全ですね。つまり国債価値の減額への対応は出来ています。銀行株で恐いのは、この損失ですね。既にグローバル化に舵を切っていますから、収益は増え続け、おそらく100円台も実現すると思われます。信じなくても良いのですよ。今は債券の利益などがあり偽物の利益ですが、アジアの成長率が大きく寄与しますね。最も期待できる米国市場への楔も万全ですね。国内の利益水準の低い投資を成長力の高いアセアンに移行するだけで、相当な利益成長が見込める筈で、先進国の量的緩和を世界で一番、恩恵を受ける会社になります。永易さんの経営方針によりますが、可能性は存在しており、あとはどれだけアクセル踏むかの問題だけですね。方向性は既に確定しています。
声高に株高を煽っても…韻を踏むとはこんな感じかな? 東京は晴れが続き、北陸はどんよりした天気なのでしょうね。きっと…。♩もういくつ寝るとお正月…コマを回して凧あげて…、日本の教科書は中央集中政権下の発想で作られ、ダブル・バインドを子供に強いても疑問に感じない教育者か…偽物の国、日本とプロ意識が戦う米国の市場経済か…。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月12日
12/12
かたる:テーマを選ぶのも苦労します。最近は勉強量が増えているから書く材料には事欠きませんが、株価が高い時に関連の材料を載せるのも株価を煽るようで嫌だし…。昔、僕は3億円を40億円に膨らました時、一時は僕が書くと株価が高騰したような時期がありました。まさか…市場に対する影響力がそんなにあるとは考えてもいなかったのですが、多少はあるのかもしれません。重回帰分析の世界の話しで、相関性(決定係数?)は低いと思われますが…全くないとも言えませんね。通常は自信のある銘柄が見つかると…信念を持って書きますからね。同時に自分も買っているし…そうなると倫理上の問題が生じてきます。故に新聞記者や雑誌などの記者が株式投資を敬遠するのも分かりますが、しかし、そのようなことを問題にする事自体、おかしいですね。だって真実なら問題ないと思います。嘘の情報を振りまくのはいけないでしょうが、自分の意見を、ちゃんと主張し良いと思えば自分が買うのが当たり前ですからね。
この辺りが日本と言う国は偽物なのですね。政策官僚の株取引を禁止したり…どうかしていますね。その陰では、陰に隠れ自分達の可処分所得を増やすために、色んな優遇処置を講じています。先頃、財務官僚の公舎の売却と値上げが発表されましたが、こんな制度は消費税を引き上げるのだから止めればいいのです。国民が苦労して増税を受け入れるのに、自分達は税金で食う訳で、どう考えても会社更生法のケースに値するでしょう。全ての財産は没収ですね。わが国の借金も多いですが、国の保有する財産も多くあります。信じられません。更にリストラは当たり前の筈です。東電には厳しく強いているのに…自分達はどうなのでしょう。
もともと中央官僚に与えられている陰に隠れた特権の多くは、予算権の乱用が背景にあり、自己規律が乱れているのでしょう。権力は長く続けば必ず腐敗します。石原さんが述べているのは、こんな小さなことだけではないでしょうが、一度、集中しすぎた中央政権体制を見直す必要があります。折角、郵政民営化による財政投融資資金を民間に流そうとしたのに大きく後退しました。権力とはお金の配分権ですね。地方に移管すれば、何処かの地区で成功事例が生まれるでしょう。それに淡い期待を賭けるわけですね。個人の行動を縛るのではなく、自由な環境で個人の才能を伸ばすのが、今の主流なのでしょう。だからアップルやマイクロソフトなど西海岸の自由な気風がある企業が、規律規制の強い東海岸の企業より活躍しているのかもしれません。たしかスティーブ・ジョブズはスタンフォード大学でしたね。カルフォニアですね。
ただ寒い国は人も育てますね。ギリシャ、イタリア、スペインに対しドイツなどの対立を見ると気候も大きく影響しているようです。北欧型の制度は、日本に合っているかもしれませんね。「惻隠の情」などは…良い響きです。豊かとは何か? 村社会には助け合いの精神が根付いていましたね。しかし今の日本は…何もかも中途半端な状態ですね。どんな展開をこれから見せるのか? 本当に自民党は単独過半数に届くのでしょうかね? 最近は右翼的な思想の政治家が人気を集めている様で…どうなるのかな?「取り戻そう日本」などと言うキャッチフレーズに踊るようじゃ…国民のレベルが知れていますね。ようやく日本社会はヨチヨチ歩きの段階に移行したようなイメージしかありません。だから…。一抹の不安がありますね。
さて、今日は株価が落ち着いていますから…確かにカタル君の選択銘柄が人気になるケースは高いのですが、同時に多くの銘柄が上がっているのですね。知らないだけなのです。静かに上がっている銘柄はたくさんあります。最近はやはりマネタリーベースの影響だろうと思われますが、全体の水準が底上げになっています。やはりこの程度でないと僕の技量では儲からないのですね。常にこの程度の資金流入がないと活性化された社会が築けません。どのあたりまで続くのか分かりませんが…期待を持てるような市場展開を保ってほしいものです。最近は材料に反応するようになってきましたね。要するに市場に躍動感が生まれつつあります。適度な躍動感があれば、何とかなると思っています。日銀の「包括的な金融政策」採用から2年2か月です。しかし住友化学のケースのように、経営者が狂っている会社もありますね。今の時期はソフトバンクのようなチャレンジの時代ですね。米国は住宅とシェールガスの恩恵をこれから受けます。
僕はQE2の効果があり充分だと思っていましたが、FRBはQE3に踏み切り、更に間もなくツイストオペが終わるので追加策を考えていると言います。日本化現象の「流動性の罠」を抜けつつあります。まもなく企業に貯まっている現預金が動き出しますね。財政の崖への備えとしてQE3を発動し、更に追加策と言いますから驚きですね。金融政策は時間差がありますから、事が起こってからの対処ではなく、事が起こる前に兆候の段階で予防策をしています。このような機敏さが日銀にあれば、ここまで長引くデフレはなかったでしょう。更に流動性の罠の日本化現象など起こらなかったはずですね。資産価格が大きく下落しており、過剰な予期せぬ引き締め策は、日銀の明らかな失策なのです。流動性に罠が起こるまで締め付けるのは何も日銀だけの失策でなく、金融庁の厳しい検査姿勢や、下っ端役人のエゴが生んだ日本経済の低迷です。それにして大臣などに、いや局長級で良いのですが、人が居ませんでしたね。日本が偽物社会の為に、上に人が育っていません。だから困難な時代も必要だったのでしょう。ダブル・バインドに苦しんだ時代が人を育てるのでしょうかね?
本題まで来るまで、随分余談が長くなりました。今日は経営戦略の話を書こうと思います。DENAはSNSの話題で叩かれ、青少年の行動規範を問題にされました。そうして対策として、監視要員体制を確立させたのですね。同時にその頃、携帯ゲームの分野で成長するグリーをみて真似をしようと心に決め、このSNS会員を生かすことに成功し成長してきました。そうして今度やろうとしているのが、この会員数を生かし、NHNが先行し成功させているLINEを真似してcommを立ち上げています。そうして急速に伸びています。ただまだ赤字の段階で、コムは金食い虫でしかありません。この構造は経営者として当然の発想です。
アップルがパソコンからソニーを真似てipodを導入し…この延長線上でiponeの成功に結びつけました。そうして今度はipadを発売しましたね。既存の囲い込みユーザーを応用して利益を拡大させている発想と同じです。一方、グリーは、今の所、経営資源をゲームに注いでいるようです。特に海外中心に…。しかしどうも国土の広い米国ではサーバーに情報が戻り、返す速度の技術的な問題など…多数あるようで、なかなか成果が遅れているようです。僕の目には前々回に登場させた会員数の表示ですが…あれは嘘と言うか、真実なのでしょうが、実際に本格稼働する段階ではなかったようです。今年は種まきの段階で、さかんに投資していますね。この成果が生まれるのは、やはり来年以降なのでしょう。
DENAとグリーの経営戦略の違いですが、株価面ではどちらに軍配が上がるか難しいですね。DENAは選択肢を増やし経営が分散され安全ですが、収益面の変化では集中しているグリーに軍配が上がるかもしれません。目先的にはグリーの株価感応度は良く、長期的にはDENAに軍配が上がると考えています。一方、ソフトバンクの将来性は抜群ですが、仮に米国の認可が得られ株価面で人気化すれば、そこは空売り場面でしょう。おそらく最低2年程度は、利益が見込めません。時間的な概念は大変に重要ですね。
先程、住友化学の事例を馬鹿経営者と述べましたが、僕は好きな会社です。ただ抜けている所も多いですね。住友化学の脇を通り長らく兜町に通っていましたが、社員の表情は暗く、更にあの会社には自転車通勤やバイク通勤者に対する配慮がなく、周辺の堤防に自転車などが溢れているのです。あれは経営者ではありませんね。自分の会社の周りを散歩すれば、直ぐに問題点が見える筈、さらに今回は財務改善に乗り出すと言います。どちらかと言えば、今は責めに移るべきタイミングの筈ですね。借金をして事業経営を拡大させるタイミングの筈です。何故、サントリーが上場計画を持つのか?
皆さんは…どう判断されるのでしょう。色んな現象から見えない糸を探り、時代を読むのは難しいのですね。何しろ選択肢が無限にありますし、どれを選択するのかにより条件が変わり、当然、株価推移も変化しますね。素質があっても大きく育つとは限りません。ソニーの潜在成長率はピカ一なのですが、なかなか経営者に恵まれませんね。間もなく加速する「IGZO」、空売りは非常に危険ですよ。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月11日
12/11
かたる:やはり僕には、ある種の才能も有るらしい。あまり銘柄の選択を変えないし、主義主張も変えないが、カタル銘柄の候補に掲げる銘柄は、何故か、その後、人気銘柄になる可能性は高いですね。今日は相場を見て、その事からまず始めましょう。先日から、株価データを追っていると書いていましたが…例の統計学の話ですね。この作業は銘柄も分かるし流れも分かるが、タイミングの壁は越えられないと…何度もカタルは述べています。
この壁を乗り越える為にテクニカル分析に主眼を置き、今年は一年間、色んなデータを集めていました。僕にもう少し数学的なセンスとエクセルなどをこなせる能力があればいいのですが、プログラミングの世界のエクセルのマクロなどになると…ハードルは高いですね。勿論、未だに共分散に標準偏差、更には相対指数に決定係数など訳の分からない分野が沢山あります。偏差を2乗するのはマイナスをなくし分散値を求めるらしいのですが、何故、2乗なのか? 何故、ルートに戻すのか? そもそも回帰分析の狙いは何処にあるのか?
昨日はなんとGISの世界に迷い込んだ次第です。しかし地理データと言うのも面白いものですね。このソフトの値段の高い事…40万円ぐらいするらしいのですが…僕も買って兆戦してみたくもなりました。その前に数学の家庭教師を雇わないとなりません。兎に角、ギリシャ文字の羅列はうんざりです。数学の世界に多用されるギリシャ文字を見て、やはりギリシャは健全に再建されますね。大丈夫ですよ。ギリシャ国債も…。世の中で一番価値が高いのは文化なのです。だから今はジャンク債だけれど、ブラジル債などより、余程、価値があるでしょう。資源価格の低迷で最近のブラジルも怪しいのですね。しかしギリシャは一時期ですが、年率30%を超えたのですからね。驚きですよ。
さて冒険の話は後にして、その才能と言うのは、先日データを見ていたら数銘柄、いや4銘柄の調べてみた内の一銘柄が、昨日ストップ高し、今日も人気になっている「SUMCO」ですね。あと講釈ではないですよ。事実IRNETの11月21日、22日、30日と何度か登場させています。しかし現実のシリコン価格はまだ上がっていませんね。貿易統計からの数字の変化は出てなく、間もなく会社四季報が発売されますが、間違いなく今度の数字は減額されますね。つまり昨日、今日の株価上昇は「未来の先取り」ですね。この可能性は高いのですが…一気に休みなく上昇を続けることはないでしょうね。しかし良いセンスを持っていますが…。こう書くと他の3銘柄も気になるでしょう。
ヒントを一つ掲げましょうか…一つは業界二番手の株式で、先日、最安値131円を付けたばかりですが、流石にこの株高で上がって来ており、昨日は193円でしたね。少し上げが強過ぎますから、誰かが買っているのでしょうね。もう一つは先日の底値では、寄り付きに大きく売られ、出来高が1千万株を欠けるぐらいでしたね。その日は大幅陽線で、今の所、そこが起点になって株価は上げているようです。まぁ、隠すわけじゃないですが…何れSUMCOのように人気株になった時に、ヒントを掲げておかないと、あとでカタルは嘘をついていると言われそうなので…、本当に11月21日以前に4銘柄を選択していたのです。まぁ、その後SUMCOを3日も連続登場させたので、かなり気になっていたのでしょうね。しかし一旦は興味を持ち貿易統計を見て調べたら…興味を失ったのですね。このタイミングはグリーなどの部分にも似ていますね。素質はあるが時期が見えないのと一緒です。
先日、三つのパターンから推測し、カタルは野村証券と三井住友建設とグリーを選択したと述べました。その三井住友建設は既に日々公表銘柄に育つほど人気になりました。昨日は余程売ろうと考えましたが見送ったのですね。理由は過去のデータを調べてみると、日々発表になった後が、相場としては面白いケースが多く存在しました。故に買値が安いので利食いは見送ったのです。データから見ると、ここ2~3日の安値、特に今日はその可能性は濃厚で、その後1週間程度で再び人気株に躍り出る可能性が高いのですね。それに売らなくても、何れ300円から500円程度まで行く可能性もありますからね。
その実現は、これからの選択によります。ただかなり素質を有していますね。僕はギリシャ国債のケースで掲げたように、人間の歴史観など…かなり重視します。昔の人は、いくらで株に投資したのか?の株価水準です。三井住友建設は、かなり肥しを費やしています。三菱は絶対ですが、三井住友はグループとしての利害対立もあるでしょうし…どうなのかな? まぁ、どうせ、メインではないから、どうでも良いのですが…。
それよりカタル君が浮上し2003年に買ったテレビの調子が悪く、画面の中心部分に緑のモヤモヤが出て来るようになりました。そろそろ寿命のようです。あれから9年ですからね。カタル君の低迷人生は呆れる次第です。今日はこの話を少ししましょう。
パイオニアのPDP-504Pとなっていましたが、型番号は504HDらしいのですね。2003年9月に発売され価格はなんと115万です。記憶は定かではないのですが、当時、100万を切る価格で買ったのですね。今思うと…恐ろしく高額の価格ですが、当時の僕はお金を使わなくては大変な状況…と言うか、月給がおそらく300万ぐらいだったのでしょう。この年末に慌てて引っ越しを決め、翌年、家具を買ったのですね。そんな話はどうでもいいのですが…その壊れたテレビをお金がないので修理しようと、昨日、パイオニアに電話しましたら…何と部品代がパネルの交換だと25万円もかかるというのです。問題は此処です。調べてないけれど、新品のテレビが購入できる価格じゃないのかな?
ここで思い出したのが、倒産する前のJALの話しですね。会計の仕組みは棚卸評価損と言い、厳格な会社はこのようなケース、市場価格と在庫の価格が著しく乖離すると減価償却します。JALのケースは時代遅れになったジャンボ機の残存価格が著しく高く会計評価されており話題になりました。詳しい数字は覚えていませんが、新品は200億ぐらいするのでしょう。しかしJALの帳簿価格は1機あたり50億円となっていたとか…。しかし実際の市場価格は飛べるにも拘らず、いろんな効率劣化から1億円とも言われていました。おそらく、この1億は極端なのでしょうが、5億円程度が市場価格だとの認識だったのでしょう。ところが50億ですよ。実際の処分価格が5億だとすれば、45億円もJALは粉飾していたことになります。1機の価格ですから、50機保有なら2250億円ですから大変な金額です。93年度末には83機も保有していたそうですから、合計で3735億円ですね。
ここでソニーとパナソニックの先日の会計処理の違いを話題にしたことを覚えていますか?カタルはパナソニックの会社の姿勢を、長年見ており誠実な会社との認識です。そのパナソニックが今期は大幅赤字なのに…同業のソニーは何故か黒字目標を掲げていました。故に会計マジックが存在し、危ういからソニーは空売り候補との認識を述べています。しかし同時にソニーはアップルに対抗できる資質を持っているとも書いています。現状では同じダメ組ならシャープに軍配が上がるのですね。何故なら、世界のアップルがシャープを応援し、その背景はシャープの技術力の高さなのでしょう。故に昨日は「IGZO」の話題を述べたのですね。
おそらく製品の減価償却は、どの企業もある程度は済んでいるのでしょうが、部品の価格減価償却は済んでいなのでしょうね。だって、おかしいでしょう。パネルの交換で25万円ですよ。おそらく適正価格は5万円程度でしょう。修理交換なら数百円程度の部品代だけかもしれませんね。ここに日本の欠点がありますね。まだまだですね。インターネット時代ですから、事業は在庫管理から修繕まで、もっと効率的に出来る筈ですよ。だって不思議でしょう? 自転車のタイヤの交換が一本数千円もするのに、新品の自転車は1万円でも手に入るのです。この辺りの改善に「ビジネス・チャンス」がありますね。ネット時代ですから…個人でもできるレベルのハードルでしょう。今は輸送費も安くなっているし…誰か、僕の困った現象を安く直してくれないかな?できれば3万円程度で修理して欲しいものです。
あり得ますよ。どっかの電気屋さんでPDP-504の破棄処分があったら、パネルだけ外して僕のものと交換すればいいのです。自動車部品には嘗ては、この仕組みが通用していましたが今はどうかな? 僕もやってみようかな? ネットを利用して商売を…。それとも、もう誰かが商売をしているのかな? 余談でしたが、この現実を通じて会計の不思議さを体験してもらいたかっただけの話です。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月10日
12/10
かたる:花巻東高校の大谷翔平君が日本ハムに入団すると言います。今年、甲子園を観ていた僕には記憶になかったような気がしますが…、兎も角、メディアの評判は一番人気です。160キロの剛腕投手でもあり、打者としても良いセンスを持っていると言います。多くの球団が獲得に乗り出したとか…。ドラフトでは日本ハムが交渉権を獲得し交渉していましたが、当初は大リーグに行くと強気なコメント発表していたのに…何故か、日本の球団を選択しました。この決断の背景には、やはり日本村社会構造と市場原理主義構造の違いが選択を変えたものと思われます。「惻隠の情」など欠片もない米国の市場原理は成果主義です。法律を犯さない限り、その範疇なら多少危なっかしいモラルも許される構造を秘めている市場原理主義、世界は東西冷戦崩壊により市場原理主義に軍配を掲げましたが…インターネットが普及しアラブの春からウィキリークスの登場など…、正義と国益の考え方にも変化が生まれていますが、兎も角、世界は一つの方向性に進んでいる過渡期ですね。そんな中での日本の若者の選択は今の日本を象徴しているというか…僕の心情はやはり大リーグの選択をして欲しかったように感じます。どんな選手になるのでしょう。
僕と幾つも違わない友達が、最近転職をして10か月ほど経ちますが、東の規律、西の自由と米国企業を評したメールをもらいました。なるほど、米国でもそんな文句があるのか…。確かにカルフォニアの自由さは世界をリードしています。自由奔放な社会が豊かな成長の原動力になっています。しかし自由と言うのは難しいですね。余程、自己管理ができないと規律のある社会に負けてしまいます。規律は個人の束縛を生みますが、全体の構成力で組織として個人をも守りますね。日本は鎖国制度を長く続け、島国なので世界で一番、体制転換に遅れているのかもしれません。ベルリンの壁崩壊から東西冷戦の終了により市場経済化が進みましたが、日本が一番早く、この洗礼を受けました。グローバル化の洗礼は一番早かったのです。ところが、この日本村社会構造は長く抵抗を続けます。既にアフリカから中東までグローバル化の波は駆け巡っているのに…。大谷君の選択は今の日本の姿を象徴しているように思えてなりません。
昨日かな?アップルの製造回帰の話しを掲載しましたが、ファブレスはROEの考え方から見ると、必然的に起こった現象です。人件費の高い先進国で製造して優位性を保てる製品はどのくらいあるのでしょう。日本の家庭にはまだハイアール製品は少ないのでしょうが、最近の商品は、全てメイド・イン・チャイナですね。日産のマーチの生産移転が2009年、とうとう空洞化の流れも最終盤になっています。だって…ソニーやパナソニックの株価を見れば、誰でもそう考えます。日本企業は嘗て雇用を守る為に、技術革新や合理化により円高を克服してきましたが…とうとう際限のない為替抗争に敗北を喫したと考えるべきなのでしょうか? それとも合理的な国際化ルールに従い、ROE経営に目覚めたと考えるべきなのでしょうか?この辺の判断は難しいですね。日本のみならず、最先端企業のアップルが本国回帰する動きは、人件費が高騰する「富士康集団(フォックスコン)」の動向などが影響しているのでしょう。
最近人気を盛り返しつつあるシャープですが、非常に「標準偏差」の高い銘柄だと考えています。つまりリスキーなのです。アップルのシャープへの関心が台湾メーカーへの増資話しに繋がり流れたようですが…、今回はクアルコムと繋がっていますが、この背景には「IGZO」の存在があります。何もシャープの独自技術ではなく東工大の細野教授を中心とした科学技術振興機構(JST)が保有した特許を活用しているもので、サムソンとの時間差は1年から2年と言われています。でも面白そうですね。何しろバッテリーの延命化は市場のニーズで一説によれば5倍に伸びるとか…本当かな? 実はカタルが注目したユビキタスのQBも、この一環の発想でしたね。
ようやく市場にエネルギーが回復しはじめ、個別銘柄の解説も楽しさが増すようになると良いのですが…どうでしょうかね? このアップル回帰は大きな変化で、同時にギリシャ国債の買戻し報道も、見逃せない動きです。300億ユーロを買い戻せば良いわけですね。僅かな数字です。今のギリシャ国債の利回りは…下のようなイメージですね。ジャンク債投資も儲かりますね。僕が野村証券の社員なら大儲けできたのに…。イタリア国債などは天与のプレゼントでしたね。問題はタイミングなのですね。いくら見通しが正しくても…レバレッジを掛けるわけですから…投資の成否はタイミングに尽きるのでしょう。
最後に選挙戦の広報カーの文句で共産党の数字が気になっていたのですが…共産党は大企業の保有するお金260兆円を社会に還元させろと述べていたのです。えっ?そんなにあったかな?…と不思議だったのですが…これはキャッシュベースではなく内部留保全体の話しなのですね。先日の日経報道は60兆円になっていたので不思議だったのです。共産党も誇大表示するのですね。事実なのですが設備投資などにも回っているので使えませんね。問題は現金預金の方で埋もれているキャッシュは60兆円ですね。この数字は覚えておいてください。すごい金額です。日本のGDPが500兆円ほどなので12%に値します。そうしてマネタリーベースの増大とターゲット論の政策です。分かりますかね?
僕の一貫した強気の背景に流れているのはタイミングの僅かなズレだけの話ですね。ただそんなに違いはないと思われます。言葉だけに留めますが、最後に日本の官僚は消費税の引き上げ実現するために、法案に景気条項が付いているので間違いなく株は上がりますよ。明らかな転機ですね。そうして選挙が終わった時に海洋基本計画などの実現も進んでいるようですね。一旦は敬意を表する、日々発表も目先のチャンスになるでしょう。含みのある余韻を楽しんでください。
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12/07
かたる:昨日の日経夕刊には金融規制緩和の要請を、金融庁がアジア各国に働きかけていると言います。良い事ですね。中国と違い日本はビジネス・パートナーとして世界最優良なので、金融面でアジアの覇権を握ることは日本の成長に繋がります。最近ようやく、この動きが出てきました。一方、第一生命と富国生命はインドネシアの生保への資本参加を試みているという観測報道もありました。生損保の基本は、昭和30年代の日本です。生損保の仕組み上、インフレ国でないと利益は出ませんね。ただ先進国でも最近は医療改革が進み、更に車も安全対策が進み、この技術進化は保険料に組み入れていませんから、総体的に経営環境は良いのでしょう。もともと統計学の分野では未来予測は入って居ない筈です。
松井証券では信用金利をゼロにするというサービスを始めると言います。オーバーナイトをすれば金利は発生するので、実質的には誇大広告とも思われますが…日ばかりを念頭に置いているトレーダーには高速回転が実現するわけで、証券市場において活性化策に繋がると思われます。最近はコンピュータの進化から、PTSと言う私設取引所の需要が高まるとも推測され、投資家層を囲い込む戦いは、より一層熾烈になるのでしょう。でも一番大切なのは金利や手数料ではなく情報ですが…、このノウハウは大切です。情報面においては大手証券には敵いません。
今朝の日経新聞は、ようやくリートの新規上場の話が載っています。日銀の「包括的な金融緩和政策」が効果を表してきました。2010年10月からの開始ですから、およそ2年2か月も…実体経済への波及に時間が掛かっています。この解説は以前にやっていますから省きますね。指標面で実際の効果が出て来るまで、6か月程度かかり、実体経済に影響を及ぼすのが2年と2か月か…。日本化現象により60兆円の企業資金が眠っていると言われていますが、この広がる速度が早まると良いのですが…。何も安倍さんが公共事業投資に前向きだとか…積極的なターゲット・インフレ論を主張しているから株価が上がっているのではなく、単なるきっかけなのですね。2009年1月に日産マーチがタイへ生産移転の発表をして、空洞化の終盤が迫っているのです。何しろ、高級車のレクサスまで海外生産比率を高めています。しかも雇用重視のトヨタでの話ですね。トヨタ社長も僕と同じトラウマである「ダブル・バインド」に苦しんだ選択なのでしょう。このような背景が重なっているのですね。
経験値では群を抜いているカタル君、しかし「クォンツ」などの高等数学面では大きく劣ります。やはりノーベル賞を受賞するエリートが挑戦をする金融の世界ですから、凡人レベルの馬鹿が、いくら努力しても知れている訳です。しかし人間はいつも前向きに、今日より明日の成長を目指し頑張る訳ですね。最近は統計学に傾斜しており、実にこの世界は面白いですね。僕は学生時代も勉強をしなかったので、今はそのツケを払っていますが、偏差値と言う考え方も面白ですね。多くの人は偏差値70の意味はご存知だと思いますが…統計学上、偏差値70と言う学力レベルは、上のおよそ2.5%なんだそうですね。つまり40人に一人しか存在しない人の学力レベルだとか…偏差値80と言うのは、更にすごく1%以下の世界の人です。いやはや…正規分布の考え方は面白いですね。
これを応用したのがイノベーター理論と言うものです。
僕が解説するより此方を見て頂いた方が良いでしょう。これはマーケティングの基本のようですが…革新者の人は単なる物好きなのでしょう。誰もが商品の存在も知らないのに、手にする人はマニアの部類ですね。キャムズ理論と言うものがあるんだそうですね。先ほどの偏差値で解説すると、丁度、凡人が分布するσ±1の世界です。この世界の確率は全体の68.3%だそうです。初期採用者の人から大衆化する時に、乗り越えられない壁があるのだそうです。16%の人が参加した後に、果たして市場が広がるかどうか…アップルの株価が大きく下げたと言いますが…株で言えば、既に峠を越えているのかもしれません。
相場もこのマーケティングの考え方に似ています。仕掛け人は様々な工夫を施し演出します。正規分布のイノベーターの世界です。このような物好きが最初に相場を仕掛けます。そうしてだんだんに投資の輪が広がりますが、外部環境が悪いと、このキャズムを乗り越えられずに相場は終わる訳ですね。これまでの失われた時代はそうでしたね。2003年から2006年まで、辛うじてアーリー・マジョリティの分野まで足を踏み入れましたが…踏み入れた途端に日銀はマネタリーベースを減らしましたね。加えて、間が悪いことに金融危機も起こる訳です。かたるは久しぶりに強気になっており、10月から力を入れてレポートを書き始めています。その理由の一つがマネタリーベースの存在です。この解説は10月の末から11月に掛けて、特集を組んで解説しています。他にも理由はあるのですよ。空洞化の進展と貿易収支の関係など…永く読んでいただいている読者にはお分かり頂けると思います。
カタル君はどちらかと言えば、イノベーターの部類かな?でもこの分野を狙えば狙うほど確率は下がります。そりゃ、凡人の偏差値50の人間が、偏差値70のラインを狙うなんて…無謀と言うものです。ただ株価の一番おいしい部分はアーリー・マジョリティに移行した分野なのですね。だから別にイノベーターやアーリーアダプターを狙わずに、マジョリティだけを狙えばいいのでしょう。カタル君は分布だけでなく、三角関数の角度を問題にしている訳で、10度より30度を狙う訳ですね。つまり効率的な投資を心掛けているのです。相場のスピードです。横綱としての日馬富士の先場所の成績は不振でしたが、日馬富士が横綱に成れたのはスピードですね。力に勝るスピードはありません。空手でも型を重視するのはこのスピードを重視しているから、毎日、トレーニングを重ねるのでしょう。物理の世界でも証明されています。力は質量と加速度によって決まります。相場の世界では、ベクトルが重要視されます。角度が高い方向性と矢印の長さの加速度ですね。自然の原理は物理でも数学でも、皆なぜか共通しています。チャート分析において、フィボナッチ数列が重視され、黄金比率が存在しますが、そのようなタイミングで人間の心は、何故か惹かれるのでしょう。
抽象的な表現が多く、難しいかな?
僕の述べていることが、何となく理解してくれれば…いいだけの話です。
「予防保全」と言うキーワードと自民党の財政出動と、金融緩和などの条件がマッチしているので…、まさか、ここに中央道の崩落事故が絡むとは考えていませんでしたが…偶然の重なりが、相場を生んでいくのですね。
しかし背景には、相場環境が存在しているのです。その見えない糸を探ろうとしてカタル君は日々努力を重ねている訳ですね。皆さんには「ダブル・バインド」なんか関係ない話しですね。普通の人は二重拘束を受けないし、仮に受けても流せます。しかしカタル君の場合は、毎日、責められていました。日本の政治や経済情勢に矛盾を感じ、改革を願ってきましたが、1年や2年、5年や10年なら辛抱は出来ますが…20年以上も続くと流石に呆れるばかりですね。優秀な人は中国に移住したり、インフレの元気な国に行きましたね。BIRICsなどは、嘗ての昭和30年代の日本ですからね。ただ僕のように能力のない人間は、じっと我慢するしか方策がありません。迷惑をかけ続ける事にも疲れますからね。そろそろ動き出してほしいと願っている次第です。
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12/06
かたる:考え過ぎかどうか…。
自民党の過半数獲得報道が株価を押し上げている様相ですが…大丈夫かな?と言うのが素直な印象です。何故なら、安倍さんは失言が多すぎると言う事で、更に健康面で一度、辞任しているし、やはり不安は残ります。一番、思うのは中央政権体制が打破できないという事ですね。なかなか選挙の争点が、ここに集まりません。おそらく官僚が報道を誘導しているのでしょう。規制などの権力をちらつかせ誘導しているものと思われます。原発やTPPに金融政策と、まるで目くらましを、ばら撒いている様相です。
しかし考えてみれば分かります。
自民党時代の度重なる政権交代でも、民主党時代も全ての政策は官僚主導でしたね。その為に民主党の鳩山時代に一度、事務次官会議を排除したのです。ところが、野田政権では、再びこの制度が復活しました。石原さんの「中央政権打破」と言うキーワードが消えてしまいました。「日本未来の党」の嘉田さんは、原発の焦点が薄れているから…との主張で新党を立ち上げ、より一層、焦点が混沌とした印象です。これも官僚側の戦略のひとつかな? 選択肢が多くなれば迷いますからね。なにか、この様相は再び中央官僚政権の勝利のような展開です。民主党政権でも小さな政府は駄目になり予算は拡大され、再び、積極的な公共事業投資を掲げる自民党が政権を担うと…「影の銀行システム」を有するユダヤ資本の勝利のようなイメージですね。日本と言う巨大なクジラから搾取する構造が見えるようで…情けない思いです。
一番、日本国を考えているのは小沢さんじゃないかと思うのですが…なかなか思うようになりませんね。彼の失敗は鳩山時代に、何とかリードすべきだったのですね。今では影もなくなりそうです。地検の戦略は的を得ていたようです。さらに週刊朝日のスクープも「維新の会」に打撃を与えたのでしょう。郵政民営化の意味が消えてなくなり、財政投融資の予算配分の権利は、官僚側に残ったままです。一度、全ての役人を強制的に削減させないと新しい仕組みは興らないのでしょうか? だんだん時間切れが近づき、猛烈な円安と物価高で清算するしかないのでしょうかね?僕の考え過ぎならばいいのですが…。
仮に自民党政権が過半数を獲得すると…財政政策は進み、我が国の固定資本形成比率は高まります。その結果、お金が動き脱デフレは実現され、円安と物価高により、失われた時代から脱却できるのでしょう。当然、長く低迷していた資産価格の株や土地は上がりますね。同時に団塊の世代は福祉予算の膨張とインフレに負けますから、実質的な生活は苦しくなり、若い人が有利になります。この事は良い事なのですが…さじ加減が難しい。おそらくインフレはコントロールできないんじゃないかな? 世界人口は急速に膨らみますから食料品価格は高騰します。
株屋にとっては良い時代になりますが…日本国にとってはどうなのでしょう。何故、僕は望んだ時代が到来しそうなのに喜べないのでしょう。僕の目指す社会は、小さな政府の市場原理社会の実現なのに…。やはりここにも「ダブル・バインド」のややこしい心が存在するようですね。多くの官僚は北欧型の社会構成を理想としているようです。この北欧型の社会保障制度は全ての国民が死ぬまで安定した生活が営めるものですね。市場原理の格差拡大によるアメリカンドリーム型とは一線を画します。
2015年には株式は間違いなく上がるという「カタルの仮説」の根拠は、官僚の本気度が実現したからと言う物です。彼等は消費税の引き上げが実現したために、名目成長率を上げる努力をしますね。まぁ、脱デフレなどは簡単なことなのです。別に日銀が緩和政策を取らなくても財務官僚だけでも実現できます。日本の借金などもそんなに懸念することはありません。ムーディーズもS&Pも、カラクリを知っていて一面のみに焦点を充てているだけで目くらましですね。流石、頭のいい官僚さんです。長いデフレ時代は自ら有利な社会構成を実現させ、財政が厳しくなってきたために、自分達の裁量権が侵されはじめ、そろそろ政策転換の必要性を感じてきたのでしょうね。安倍さんは簡単に誘導できると踏んでいるのでしょう。
やはり、久しぶりの大相場がやってくるのでしょうか?
日本の高度成長期における社会資本整備は、有史以来、類がない程、短期間に実現されました。効率的な社会資本整備を成し遂げたから、日本は高度成長を実現できましたが、その耐久年数の劣化は避けられない現実です。水道管の破裂や道路の陥没、橋の崩落など…「予防保全」と言う言葉がキーワードになるのでしょう。2007年にミネアポリス高速道路の崩落事故は衝撃的でしたね。60台の車は転落し、死者は9人でしたが100人以上が負傷したとそうです。あの橋の崩落映像は衝撃的です。建築学に於いて「予防保全」は構造物の延命に役立つ技術で、耐久年数を伸ばすとされています。水道管から橋、道路と我が国の予防保全に掛かる予算は増え続けるでしょう。
しかし問題は単なる改修では、GDPへの波及効果は小さいという事ですね。この改良工事の経済効果を高める為に工夫が必要ですね。どうせ水道管を直すなら、共同溝にして電線や電話線、更には光ケーブルなどの地中化を実現させ、横断的に効率を高める工夫が必要になります。縦割り行政で出来ない仕事で、ここに政治力が関与する余地があります。官僚は頭がよく、地方分権と言って、劣化した水道管などの更新を、地方自治体に押し付けるのでしょう。その結果、自由度のある予算がなくなり地方分権は本来の機能を削減されますね。こうやって頭の良い官僚は地方政権に飴玉をしゃぶらせ、実権は保有し続けるのでしょう。
まぁ、兎も角、脱デフレは間違いなく起こりそうで、円安も進むでしょう。問題はスピードですが…初めチョロチョロ…。しかし相当な規模の相場が実現されるはずですね。感覚的には低位建設株、三井住友建設のようなボロ株まで、幅広く人気化する可能性がありますね。勿論、大手建設ですよ。大成、鹿島、大林などの建設株は、兎に角、損益分岐点が下がっている所に、総需要が10%、20%と増えるわけで、利益への変化率が大きくなります。昔、先輩がバブル期に第一中央汽船を、当初は10万株程度だったのですね。株価は100円で総額1千万円程度の投資だったのです。それが最終的に株価は10倍の1000円になり、持ち株数は10倍の100万株に膨らみました。1千万が10億でしたね。まぁ、インフレは確定されており、お金の価値が薄れますが…そんな相場が訪れる可能性もありそうですね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月05日
12/05
かたる:米国の自動車業界は予想通り好調で、住宅も合わせて環境が良くなってきているようです。更にこれからシェールガス効果が生まれるから、米国の心配は何もありませんね。更に株式の新規発行が増えているという事は力強いですね。僅かに目先的に財政の崖の懸念が残る程度でしょう。日本のように銀行貸し出しのウェートが大きな間接金融とは違い、株式市場を通じた社債発行や新株発行による直接金融によって米国経済は支えられています。ところが日本はどうでしょう。資本主義とは名ばかりで…何故、長い低迷を余儀なく強いられているかと言えば、ここにも要因があります。カタルの心を長く苦しめてきた「ダブル・バインド」ですね。
長い失われた時代の分析を続けて行くと、確かにデフレが主要因で比重は高いのですが、それだけでは説明できない部分が多くあるのです。選挙戦が始まり金融政策がターゲットになり日銀の悪者論が一般化していますが、実はこの「ダブル・バインド」の考え方は、まだ一般化していませんね。カタル君も、つい最近、気づいたのですね。先日、平田オリザさんのラジオからヒントを得て。日本人の多くの人がこの壁を乗り越えられないのです。故に自殺者が増え、鬱病の患者も増えているのでしょう。そこにデフレ環境が重なり、日本化現象が、より深刻化しているとも言えます。インターネットが普及しアラブの春が日本にも訪れているのですね。果たして日本人は、この心のギャップを超えることができるのでしょうか?それとも、もっと長く、この壁の弊害に戸惑うのでしょうか? 早く政策官僚がこの視点に立ち、グローバル化を加味した方向性に舵を切らねばなりません。
1992年の末に始まったパイオニアの指名解雇事件を発端に、最近ではNECから日本IBMと何も変わっていませんね。市場原理主義と日本村社会の戦いと思ってきましたが、やはり教育論に根ざした心の問題かも知れません。僕が10年以上にわたり苦しんだ壁の正体がようやく見えた思いです。原因が解明できれば、対処は比較的に簡単でしょう。やはり心の壁を取り除き、グローバル化に舵を切らねばなりませんね。TPPなどの問題もここが焦点になっていますね。高校生の時に何処か一つの国を選んで、1年程度、留学させるとか…出来れば2か国程度は必要かな? 先進国と途上国と言うか…新興国と言う組み合わせも良いですね。二つの違った世界を若い時に経験すれば、基礎的な考え方が変化し、日本国をより強くするでしょう。文化のギャップに耐えられる人間を育てることになりますね。早く手を打った方が良いでしょう。教育には時間が掛かります。
先日、あるアイディアから迷路に入ったようで…長い旅になりそうになってきました。β値など日経平均株価と個別株の連動率(相関関係)を探ろうと…色んなデータを集め、データを入力中に様々な迷路に嵌り、今は回帰分析を勉強しています。この分野は統計学なのかな? この考え方は面白く、これからの個別の株価予測にも応用できそうで…その仕組みを、今は勉強中なのですね。分散から標準偏差は意味が分かりますが、母集団から不偏分散と、だんだん理解力を超えそうで…この仕組みを使い、アイディアとしては色んなものが考えられますね。応用は得意ですが、どうも原理を理解するのが不得意のようです。もしカタル君が優秀なら、こんなことは学生時代に学んでいたはずで…生きたのでしょうが、何しろ学生時代は遊びに忙しかったですからね。時間の流れは誰にも平等ですからね。怠けたツケが、今、回っているのです。仕方がありません。
昨日は米国の自動車販売集計が明らかにされ、夕刊には、ホンダの好業績が掲載されていました。皆さんは、覚えていますか? 10月の終わりから11月に掛け、何度かホンダの業績の下降修正は買い場だと…取り上げています。この第2四半期の駄目押しは、買い場と述べていた筈です。ただバラ色でもないのですね。中国の数字が足を引っ張る為に米国の好調さでリカバリーできるものの、V字とはならず、U字と言うか…業績の上向きの角度が鈍いために株価も大相場には発展しませんね。中国もバカ売れすれば業績の角度が鋭角になり相場として面白かったのですが…面白いものですね。
ホンダは、地域別のセグメントも長く発表されていますから、変動因子をいくつか取り揃え、日経平均も混ぜて、回帰分析が出来そうですね。例えば、今は中国が悪いですね。しかし米国は好調でこの綱引きが考えられます。そこで回帰分析がものを言う訳です。ただ他の要素もありますから、このアイディアも全てに通用するかどうか…様々な事例を検証してみないと分かりません。今はこのような数学の統計を用いて、テクニカルの分岐点を探ろうと試みている訳で…だんだん、LTCMの世界に足を入れるのでしょう。
きっとノーベル賞を受賞した彼等は、普段の状態なら常勝集団だったのでしょう。
しかし人間のやる事ですから、イレギュラーが時々、起る訳です。株の世界は天候などの予期せぬ自然現象も要因になりますからね。ある日、巨大な隕石が地球に接近しただけでお終いです。大きな地震とか…予期せぬことが運命を左右します。だからあり得ない数字のオプションを買っておき、常にヘッジをしておくのも、一つの手段でしょう。大きなポジションを張るには、常に反対要因への対策も怠れません。
ここまで書いて…お風呂屋さん行き、今、帰ってきたところです。今日は久しぶりに韓国式のアカソリをお願いしてきました。気分はスッキリですね。僕の行くところは岩盤浴もあり、先ず1時間くらい岩盤浴をしてお風呂に入ってサウナと並行した後にアカソリをお願いします。マッサージも付いているのでいいですね。本当はその後、一杯飲んで今度は整体などもしてもらうと、もっと良いのですが…お金も高くなり時間も長くなりますからね。今日はアカソリだけにして、近くの蕎麦屋さんで、そばを食って今戻ってきました。
今日の相場は戻ったようですね。午前中は安かったのですが…。ユニクロが日経平均を支えたのかな? 確か午前中はシャープが人気のようだったのですが…まだ早いと思いますね。シャープの選択は良いと思うのですが…タイミングがどうもまだまだ先のように感じます。ソニーもそうですね。既に家電は多くの分野で韓国などに負けており、白物も価格競争力を失っています。自動車だって非常に危ういのですね。今の自動車業界の見所はFTAですね。韓国と米国は自由貿易になっており、わが国の自動車メーカーは米国から韓国に輸出攻勢をかけると言います。ここが面白そうですが…米国もこれからどんどん好調になるから、そんな余裕があるのかどうか…この点は定かでありませんが、FTAの仕組みを利用した韓国メーカーへのけん制が、どのような形に推移するのか?非常に興味を掻き立てられます。
自動車の話になりましたが、シャープは見所があるのです。先日、まとまりかけ流れたのかな? 電子機器の受託製造で世界最大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業と資本業務提携の話ですが…噂によればアップルの存在は大きく影響したと言われていましたね。シャープはやはり世界最高水準の技術を保持しているのですね。問題は投資タイミングと円高などの影響で、経営センスを欠いた戦略だったと思われます。だから業績の目途がある程度見えれば、買うタイミングも来る会社でしょう。いつごろになるのか…今のところは分かりません。
何れ、回帰分析などを取り交ぜたレポートを早く書けるようになると良いのですが…今のところは、いつになるやら…。先日のアイディアの検証も中途半端なままで…経常収支と為替と株価とか…、調べて考えるテーマは山のようにあります。もともとそう簡単に儲かる方法が見つかるとも思っていないのですが…、兎に角、失われた時間を取り戻すために試行錯誤は続く訳です。
野村証券の株価は下げずに、この揉みあいを抜け出る筈です。本当は出来高を伴って銀行株も一緒に騰がるのが理想なのですが、今のところは「大相場の走り」と言うカタルの予想は危うい展開です。残念ながら記憶力が悪く、僕が経験した大相場の前の状態を覚えてないのですね。兎に角、支店長にこの動きは、おかしいから…兎に角、高くても取りあえずお客様に買わせろと言われたのは良く覚えているのです。動かなかった銀行株が軒並み上がり始めた印象しか残ってなかったのですね。2003年も大きく売られた銀行株からでしたね。邦銀はようやく自己資本比率規制をクリアした辺りでしょう。故にグローバル展開が遅れていました。アジア戦略も最近、始まったばかりです。
米国は急速に立ち上がる筈で、アセアンの成長は世界でも抜きん出ています。インドネシアなどは2億4千万ですからね。人口の面からも社会資本整備の面からも…日本の昭和30年代の成長期だと思って良いのです。だから日本株も大相場に入る予想があるのですが…相場は今のところは…走りしか感じられませんね。まぁ、何れ分かります。野村に注目しているのは非常に際どいからですね。ボロボロの状態の会社が鋭角に一気に復活するシナリオが、投資キャッシュフローの推移から推測されるのです。だから今回は危ういですが…注目しているのですね。時間の感覚などが合っていれば、株価は3倍増へ向かう筈ですね。果たしてどうかな?
最後に…「12月3日、三菱東京UFJ銀行の平野頭取が日本国債の破綻を懸念していると、FT紙が報じた。40兆円の日本国債を保有する三菱は、国債が破綻に向かうと大惨事になるので保有を減らしたいが、市場への影響を考えると大量売却できず、長期債を短期債に変えてリスクを減らすぐらいしか対応策がないという。」と言う話もあるようですね。一応、参考にして置いて下さい。
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12/04
かたる:公示になり、ほぼ上昇波動が一服なのかな? ただ騰落レシオも他の指標も過熱しているとは言えない水準ですが…。主力株は一服しており、崩落事故が切っ掛けとは言え早くも材料仕手株に向かう辺り、僕の考えている金融相場とは違った景色に見えるのです…それともやはり「空白の7か月」の影響なのでしょうか?
何度も解説するのが嫌なので、僕の使っている「空白の7カ月」とは…日銀が「包括的な金融緩和」に2010年10月に踏み込んで、実際に前年比で10%以上マネタリーベースが増え始めるのが2011年の3月からです。セオリー通り6か月かけて、数字に表面上の現れてきたのですが、何故か、日銀は今年の3月にマイナス0.2%、4月もマイナス0.2%と減らし、少し過熱感と言うか、相場が上がると直ぐに絞る傾向があるようです。そうして2012年10月に再び10.8%と伸びますが…、連続緩和しているのに11月は再び5%でしたね。つい最近まで11月の数字は分からなかったので、この3月から9月までマネタリーベースの伸びが低い部分をカタルは空白の7か月と読んでいます。マネタリーベースは、日本経済の基本的なお金の総量を決めるベースマネーと考えても良いでしょう。
長らく失われた時代を経て、日銀が「資産デフレは悪」という事を認めた政策が「包括的な金融政策」で、日銀自ら、危険資産であるリートやETFを買うという事は、余程の決意表明なのですね。FRBも此処まで踏み込んでいません。リートは資産規模が小さく、日銀が買い入れ対象とするのは無理がありますが…、基本的にリートの利回りが低下すれば新たにリートを発行し、不動産を買い入れますから、間接的ですが、日銀が実際に不動産を買い入れている効果が出てきます。だって7%の運用ができ、5%の利払いで済めば2%の鞘が抜けますから、いくらでも無尽蔵に採算利回りが合う限り、不動産開発が進みます。ETFも同じことですね。土地と株の二つの資産価格を押し上げることになります。市場が豊かなら、民間企業だけで資金流動が起こり、「流動性の罠」と言うお金が動かない状態は出来ません。本来は民間銀行の役目を日銀が追わなくてはならないほど、リスク過敏になり投機筋を叩いたことが経済の活性化を奪ったのですね。
本日の日経新聞には、米国では株式の新規発行が盛んになっていると伝えられています。市場原理が活発に働いている様子が窺えます。本来、FRBが金利を引き下げれば、その安い資金を利用して商売をして更に儲けようとするのですね。だって信用力のある不動産会社はいくらでも資金調達が可能ですからね。そうして不動産開発を実施して運用すれば7%~10%になるなら、資金調達コストが3%前後なら、その差額が利益になりますね。ところが我が国は、金融庁が規制を強化して、あまりに不良債権認定を厳しく見積もったために投機筋を目茶目茶に叩いたのですね。故に「流動性の罠」と言う「日本化現象」(流動性の罠と同意語)が起こりました。その為に日銀は仕方なく、自ら危険資産を買ってアナウンスしている訳です。だから白川さんの言い分も、ある程度は理解できます。しかしそもそも、ここまで失われた時代を長引かせたのは、過去の日銀の金融政策が間違っていたためです。まぁ、政府筋の金融庁の責任も重いのです。UFJの不良債権認定は明らかに行き過ぎましたね。その後、日債銀の背任行為の最高裁判決は無罪になっていますね。不良債権と背任行為は紙一重の事象です。
財政の崖の懸念が多少はありますが、市場経済が動き始めている様子で…早晩FRBは金融緩和政策を停止するでしょう。どうやって軟着陸させるか…ここからが難しいのです。日銀はその事を良く知っているから、…と言うかバブルを造った責任を痛感しているために過剰な反応を示すのでしょう。故に2006年前後に、マネタリーベースを前年度比でマイナス圏まで落とす、過剰な金融引き締めを実施しているのですね。あれは明らかに失敗でした。米国の金融事情を全く知らないのを、露呈しましたね。サブプライム問題は事情通なら2005年には、分かっていたはずですね。現場の能力の無さが露呈しますね。既に経済はグローバル化しているのに…。金融危機後の対応も鈍いですね。2006年には株価が急落し始めていますから、本来なら2007年には10%を超える資金を供給すべきだったのです。2010年の包括的な金融政策を採用するまで大きく伸びていませんからね。この辺りの認識を見ると、市場原理を日銀は理解していませんね。まだ自分達がコントロール出来ると過信していますね。
故に、みんなの党や安倍さんなどのような急進派が出て来るのですね。ここ2か月連続の増額でどの程度増えるかどうか…経済規模は日々増やして行けねばなりません。500兆円規模の経済なのに10兆円程度の規模だと、金融政策の変化に値するのかどうか…。日本は漢方薬のような金融政策ですね。日経新聞などもマネタリーベースに関しては金額を示しています。
しかし我々の生きている感覚は、比較感で物事を判断します。昨年より今年の方が、給料が増えるかどうかですね。常に名目数字で…昨年から比較で体感するのです。だからマネタリーベースも前年度比の数字が大切なのです。毎年10%ずつマネーが増えれば、否応でもインフレ気味に舵が切れますね。潜在成長率を高め仮に3%成長なら、マネーは常に5%以上は伸びないとなりません。当面は劣化した資産デフレを補わねばなりませんから、10%程度の伸びを続け、ミニバブル状態の期間を5年程度続ければ、日本に活力は戻るでしょう。2002年からの緩和では10%以上、増やした期間は3年程度でユトリが出来ませんでしたね。だからダブルボトムに陥り、またデフレ問題が浮上しているのですね。常にゆとりを持たないと…投機筋は復活しませんね。
金融危機から欧州危機を切っ掛けに、世界はダブルボトムを付け抜け出そうとしています。米国は既にトンネルの出口が見えています。問題は日本ですね。マネタリーベースの平均残高推移ではなく、前年度の増減に注意を払うべきなのですね。日経新聞さん、今度、関連記事を書くときには、是非、ここを強調して下さいね。青い線ではなく水色を…です。当座残高にスポットを充てずに、マネタリーベースの前年度比が重要です。
さて相場は鮮明な金融相場を演じていませんが、日銀の無制限貸し出しは動き始める可能性がありますね。まだ具体的な数字は見えてきません。おそらく来年の3月頃に今の政策は数字として表れると思います。今、掲げたマネタリーベースの前年度比も10%以上伸びるでしょう。経常収支はどうなのか…こちらはもう少し調べる必要がありますね。どうもLNGの輸入額だけで貿易赤字に陥ったという解説は胡散臭さを感じます。今度は自動車の国内生産台数などから見て、レポートを何処かで書いた方が良さそうですね。自動車は価格が高いので幅広い経済に影響を与えます。消費財で注目されるのは家と車ですね。
中央道の崩落事故が、前から指摘されていた、我が国の社会基盤整備の耐久償却問題に繋がり、一気に財政支出の予算計上まで進むかどうか…。もともとこの問題は以前から指摘されていましたが、なかなか目に見えない劣化と言う問題に目を向けるのは、政策としては難しいのですね。安心・安全を求めればコストは高くなるのです。今日は電力の自由化の話ですが、タクシーと同じです。労働条件が悪化すれば、当然、事故が増えます。規制と自由の線引きは非常に難しいですね。東電はこれまで怠慢でした。だから神の報いとしてリストラを強いられるのは、当たり前です。しかしあまりに叩きすぎると金融界のように失われた時代の創設に繋がりますね。電力場合は度々おこる停電などが、今度は問題になりますよ。火災の事故とかも想定されますね。叩き過ぎは第二、第三の金融界を生みます。規制の後は、緩和の飴玉が必要になりますね。だから長らく日銀総裁はプロパーと大蔵の椅子取りゲームだったわけですね。政権も同じこと、55年体制に胡坐をかいた自民党は劣化し、制度不良を自ら起こしました。体制が転換したから、問題点が表面化したのですね。日本はこの点でも変わる要素を秘めています。
インターネットの情報では本物が少ないですが、中には本物があり、本物が時間はかかりますが、だんだん広がりを見せるでしょう。偽物の日本が、本物の社会変化を遂げ始めています。自民党の国防軍は良い問題提起ですね。甘い話はありません。米軍基地はグァムに移転させ、日米同盟を堅持するなんて…。もし米軍基地を移転させたいなら、徴兵制度を復活させ、自衛隊を国防軍に格上げし、軍事費を2倍、3倍に増やさねばなりません。もし軍事費を今の1%程度で抑えるなら、やがて沖縄は中国領土になり、九州も侵略されると思っても良いでしょう。その覚悟が必要だという事ですね。北海道も取られる可能性がありますね。病原菌が周りにウヨウヨしています。パトリオットを自前で開発するのは大変ですよ。日米同盟があるから、最新鋭のF35の飛行機を売って貰えるわけです。オブラートに包んだ甘い眉唾政策は終わりですね。インターネットの発達で広がったアラブの春は日本でも確実に浸透しているのです。
日本橋梁より、横河だと思いますが…今は選挙までの空白期間ですから、仕手株の活躍も目を瞑らねばなりません。問題は野村証券の株価の推移です。ここでもモタツキが絶好の買い場の筈ですね。選挙が終わると、一気に駆け上がる急騰相場を迎えるのが本物なのですが…どうでしょうね。仕手戦は、選挙期間中だけの遊びでしょう。社会基盤整備を買うなら横河や大手建設でしょうね。金融相場を念頭に入れるなら、建設の低位株の三井住友建設などの選択になります。日銀の無制限融資を大きく評価するなら銀行になるし…、日銀の姿勢が硬いとなれば資金量が限られますから、ゲームからLINEに移る、海外売り上げの夢などのグリーやDENAの選択にもなりますね。要するに、自分が、どの路線に賭けるかどうかの選択ですね。カタルは野村証券の株価推移に、一番、興味を感じています。何しろ1兆5千億円、おそらくレバレッジを掛けている筈で5倍なら7兆5千億ですからね。10倍なら15兆円ですね。すごい金額です。果たして時代が到来しているかどうか…。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2012年12月03日
12/03
かたる:読者との距離を測るのは…閲覧数とメールぐらいかな? 最近は株式相場が上がり始めてきたためか? 閲覧数は伸び始めていますし、メールも時々来るようになりました。でも自分のだけの世界の入り込むと一般的なレベルから逸脱する可能性もあります。多く人は株式投資が儲かればいいわけですから…、しかしそんな事は幻想に過ぎません。先日、ベテランの証券マンだった浜ちゃんから、お歳暮が届きお礼の電話を掛けたら…ずいぶん株で損をしたような話でした。かれは非常に優秀なのです。彼の出身の日興証券はむかし学校の成績が優秀なら、家庭環境が良くない子供でも、たとえ片親でも高卒の人を大量に採用していました。戦争後ですから、母親だけと言う家庭は多く存在していました。あるいは両親とも亡くなられ預けられた子供とか…。
日本は学歴社会ですから、やはり上場企業にもなればいくら成績が優秀でも役員クラスは別の資質が求められます。故に日興出身の外務員は多いのでしょう。更に日興は癖のある社長がワンマンでしたから…多くの人間が外に出たのでしょう。あのピンクレディーを売り出した人も日興出身でしたね。モスバーガーとか…挙げるときりがありません。不思議なことに歩合セールスになった人は、その様な一匹狼的な人が多かったですね。浜ちゃんも富山から出てきた優秀なセールスマンでした。彼の同級生は外務事務次官になった谷地さんですね。優秀な高校だという事が、この事例からも推測できます。その人間が何十年も豊富な経験をして株式投資に挑んでも敗退するわけですね。株式投資は銘柄を充てると言うより、どちらかと言えば…心理戦です。自分の心が非常に強くないと大概、負け組です。何故、多くの人が損をするかと言えば…その心理戦を乗り越えることができないからです。神様は公平にチャンスを与えますが…その少ないチャンスを生かせるか? 僕のように失うかの違いでしょう。
僕は今、自分の抱いている疑問に結論を得るため、自分の為に意見をまとめる為にIRNETを更新しているのでしょう。同時に、この世界を愛しているから皆さんにも考えて欲しいし、できれば共に儲けて豊かになりたいですね。そうしてボランティアにそのお金を投じたいと考えています。どうせ株の世界のお金は使いきれません。上手く行けばすぐに数百億、数千億と言うレベルになるでしょう。ソロスやバフェットのようになるのを夢見るわけですね。しかしそうやって歩んできた人生ですが、挫折をして何やら自分の考えは間違っていたんじゃないか?とも同時に考えはじめ、日本村と市場原理の「ダブル・バインド」に苦しんでいたのですね。ビスタを始めた時に何度か辞めようとも考えていましたが、実際に辞めたのは4年後になりました。
今はアルゲリッチが弾いているショパンのピアノ協奏曲、第一番、ホ短調、作品11と言うCDを聴きながら書いていますが、彼女のピアノがどれほどいいのか分かりませんが、同時に指揮しているデュトワの指揮は綺麗ですね。魅了されます。彼はエレガントですね。一度、帝国ホテルのエレベーターで彼と一緒になったことがありましたが…身長は高いし才能に恵まれるって凄いですね。ピアニストの素敵な女性と指揮者が恋におち結婚しますが、娘さんがいたにもかかわらず、来日した折に夫婦げんかで離婚するのです。奇妙な巡りあわせですね。そのデュトワはNHKに招かれ、常任指揮者になっていました。今でも時々指揮を執るのでしょう。かなり日本通のようです。芸術家は気性が激しいのか…結婚や離婚を繰り返すのでしょうか? まるでクレオパトラを演じたエリザベス・テーラーも何度か結婚や離婚を繰り返していますね。きっと凡人には分からない感情の推移なのでしょう。
株の世界も気ままですからね。もともと「財政の崖」を懸念していたので、株価の上昇を予想していましたが、もう少し後かと思っていました。所謂、「空白の7カ月」(日銀が資金供給を絞った2012/3~2012/9)をどう処理していいか分からなかったのです。しかし既に、明らかにスタートを切っていますからね。大量の資金と諸条件が一番適しているのは日本株です。今の推測は自民党政権が過半数を握らないまでも、連立与党を形成すると言うものです。安倍さんは失言が多く心配ですが、株屋にとっては好都合のインフレ支持派です。ターゲット論を支持しており積極的な財政出動支持派です。どう考えても株は上がりますね。その路線で既に株式相場は動いています。
今日の景気指標面では韓国のアセアン投資をテーマにしていますが、カタルは昨日、所得収支の変遷を捉え、アジア地域が遅れていると述べています。ミャンマーからインド、タイ、実際に近年の日本は、タイを生産基地に選んでいますが、僕はベトナムにもっと積極投資をすべきだと考えています。第二も含めた東西回廊をもっと整備すれば地理的に有利だと考えていますが、インドへの狙いもあるのでしょうか? ベトナムは政策運営に難点を抱えておりインフレが問題になりますからね。単に地理的な優位性よりいろんなファクターが影響するのでしょう。ダイハツが好調なのはやはりインドネシアの存在ですね。ここはトヨタ系の地盤です。人口が2億4千万人を超えるのはやはり魅力ですよ。
加えて注目されるのは、日銀の無制限融資ですね。仮に邦銀の貸し出しを切り替えすれば、その資金を有効活用でき、邦銀の収益は爆発的に増えますね。しかし残念ながらまだその路線は見えていません。おそらく日銀の事務的な整備がまだ追い付いていないのでしょう。過去の事例から見ておよそ6か月はかかるでしょう。ここが味噌ですね。一気に「流動性の罠」(日本化現象)から抜け出すシナリオが見えてきます。米国の豊かな成長、アジアの成長が加速するのですね。何故、米国が太平洋に軍事力を絞り、日米同盟に配慮しているか、上院では尖閣における日本の主張を認めたとか…。オバマが大統領に再任され、最初にアジアに選んだ理由も分かりますね。僕はあまり中身を解説していませんが、非常に重要なことを書いていますね。
IRNETで何故、所得収支を採り上げて推移を掲載したか?その意味を良く噛みしめてください。更に中央自動車道の崩落事故も株式市場に影響を与えます。これは基本ですから良く覚えておいてくださいね。戦後、日本は大蔵省の適正な財政分配と指導もの下で空前の成長を成し遂げました。その社会基盤整備が古くなっており、改修のピークを迎えるのですね。何も中央道だけの話ではないのです。全国、至る所で…橋が古くなり耐久年数を超えています。安全・安心を過剰の求める日本国民の感情を考慮すれば、何処かで国民の要求は高まります。損益分岐点をギリギリまで落とした建設大手の株価が注目されるのは基本的にそのような背景があります。当然、三井住友建設などのボロ株は色んな曰くを抱え仕手筋に狙われる可能性が出てきます。要素の一つは低位株であることですね。一例を掲げました。よく背景を考えれば分かります。あとはタイミングだけの問題です。
CDが終わったので、今日はここまでです。