今日の市況(2013年)(2013年10月22日)
かたる:冒険的な投資に対し夢を語れる市場環境になり、時代が一気に加速する可能性が出てきました。もともとBRICsを中心とする第三勢力の誕生は、金融デリバティブの開発による影響が大きいのでしょう。ダヴィンチ、ケネディクスの誕生は、金融ファイナンスの進化によるものです。従来は融資できなかった仕組みに「メザニンローン」と言う保険的な手法が開発されリスク分散されるようになり、通常は融資できない相手でも融資を可能にしたのが、今回の「軍艦ビル」の売却の話です。浜松町にある軍艦ビルは、もとは秀和が開発し、秀和からモルガンスタンレーへ移っていましたが、2006年7月にモルガンからダヴィンチが買った価格が異常な高値で…、当時の売却代金1430億円は単独の不動産取引では、過去最高の記録を更新し話題となりました。
この物件が、この度アブダビ系投資ファンドに1170億円で売却され、しかも新生銀行とコメルツが「メザニンローン」を分担したと言います。ピークから18.1%ダウンの価格で買い手が付いたのですね。しかもこの軍艦ビルは1982年に建てられた古いビルなのですね。2006年の不動産ミニバブルからの日本の不動産市況の回復状態が分かる事例の一つです。先日、紹介した銀座ティファニービルと並んで、今の不動産事情を証明している出来事なのですね。だからケネディクスが、信用創造の本命株として選定されるのでしょう。昨日は、前日の29位の人気から、5位にまで上がってきました。アドウェイズやエナリス、コロプラと言う小さな会社では、だんだん資金が吸収できなくなるでしょう。しかし…かと言ってソフトバンクなどでは大き過ぎて、市場人気を持続するのは難しいでしょう。仮に4ケタになっても企業業績向上の背景と、時代背景が維持される銘柄は、そう存在するものではありません。
皆さんは金融の力を過小評価しているのでしょう。米国の不動産市況が、最近、停滞しつつある現象は、JPモルガンの訴訟などに代表されるように、未だに金融危機時の責任を問うているからですね。まだ金融危機時の清算が、綺麗に終わってないのです。つまり、まだICUから一般病棟に移った程度なのでしょう。退院し自宅療養かどうかは意見が割れますが、健康体でない事だけは事実です。このような環境時に、先ほどの不動産ミニバブルを警戒し、日銀は2006年に資金を急激に絞りました。何も米国発の金融危機だけの影響でデフレ時代が長引いた訳でもないのですね。折角、三菱UFJや野村が米国金融を支配下に置いても、宝の持ち腐れだったのです。野村証券の馬鹿さ加減には呆れます。OBが自分の年金を心配して、経営者に怒る訳ですね。
この金融力を失ったのは、ITバブルで彷彿した新興企業も同じなのですね。現実社会の洗礼を受けました。リスク性のある企業に対し、日本の銀行は例え、助かると思ってもお金を貸しませんでした。むしろ引き上げたのですね。そうです、「倍返し」で有名になった半沢直樹の、金融庁検査の責任ですね。本来の金融機能は、産業の育成にありますが、この観点を欠いた日本の金融政策が、長いデフレ時代を創っている主犯格の人災なのです。草葉の陰で、中山素平さんが泣いていますよ。日本を創り上げた興銀の頭取だった人ですね。きっと彼が存命なら、総理大臣を叱ったことでしょう。政策の重要性が窺えます。
実はITバブルの時に、光通信はソフトバンクと並び馬鹿高値を付けました。241000円です。たかが携帯販売会社に、この評価はないだろうと…早くから考えていましたが、新興勢力のディトレと言うのは、恐ろしいものです。今のアドウェイズやエナリスなどと同じ理屈です。ただ株価が騰がるだけで、値動きだけに魅了され、人気が維持されるのですから…驚きますね。この光通信が、カタルの新しい発想でした。米国のナスダックだけが新高値を付けておらず、SP500などは新値を追っています。しかしグーグルが1000ドルを超え、一気に時代が加速する要素があるように感じています。スーパーコンピュータが汎用化時代を迎え、遺伝子解析など、これまでは5年、10年と時間が掛かっていた検索作業が一気に進みます。老化遺伝子も解明されつつあり、今では長寿遺伝子の存在も明らかにされています。
実はこの金融庁の厳しい検査体制の中で、最後の駆け込み寺とされた会社が光通信です。光通信の重田さんは、色んなうわさが絶えず、週刊誌に書きたてられたせいでソフトバンクの孫さんのように表舞台に出る事を嫌いましたね。その為か…ITの新興企業の黒子のような役割に徹していたようです。外資が撤退し資金繰りに困った新興企業は、光通信を頼り資金援助を願いました。重田さんは厳しい人で融資の条件は非常に厳しく、支配権も要求されましたね。その中で素質のある企業に、光通信は資金提供し、そのお金が最近生きてきました。カタルはソフトバンク、ヤフーが高値をうかがう中で…、ひょっとすれば光通信にも、陽があたる目があるんじゃないかと…密かに思っていたのが、9月~10月の初めです。その光通信は、昨日、「サンエンスワークス」と言う会社を完全子会社化すると言います。重田さんの印象は溝臭い感じですが…、絶対に失敗しない守銭奴のようなイメージですね。どんな人か分かりませんが、ビジネスの評価は、厳しい人だと言う評判です。そりゃ携帯販売で、あれだけの成長を遂げるのですから…かなりのやり手なのでしょう。株価は急伸していますから、もし手掛けるなら余裕を持たないとなりませんね。しかしITバブル時の光は、凄かったのです。
さて最も美しいのは…やはりケネディクスのチャートですね。実に久しぶりに惹かれるチャートなのです。このチャートは滅多にありません。この調整期間と言い、形が物凄い別嬪さんに見えるのです。欲目かな?このようなチャートを演出しようとしても、なかなか作れるものではありません。ただ先日も感じたのですが…、僕が黒子としてのやり方とは少し違いますね。故に僕の感覚通りに動かずに、いつも手掛けては投げの繰り返しです。それは兎も角、末永く、手掛けたい銘柄の一つです。昔、僕の先輩だったセールスが、お客様共に、第一中央汽船を手掛けたのです。当初、株価は100円台です。だから最初のお金は10万株でも1千万円に満たないのですが…。最後の株価が4ケタ以上になり、持ち株数も100万株以上を保有するまでになりました。きっと、そのクラスの銘柄に育つのではないかと…密かに考えています。長期上昇波動になるのでしょう。楽しみ、楽しみ。ユビキタス3858こと、007と共に、息の長い相場を期待しています。
時代が大きく進化するのです。ルネサンス期に火薬、活版印刷、羅針盤が生まれ、産業革命時には織機が生まれ蒸気機関の発明で工業化が進み、鉄道が敷かれ人々の移動が容易になり、時代の進化が進みました。今のインターネットは、誰にでもチャンスがあるのですね。アイディア一つと努力があれば、自分が時代の参加者になれる時代なのです。その事をよく考えてくださいね。007は、きっと誰かが拾っていますね。ふるい落とされないように…気持ちを強く持って欲しいものです。まだ真価のベールは見えないけれど…ワクワク感は増しています。
投稿者 kataru : 2013年10月22日 10:39