今日の市況(2013年)(2013年10月23日)
かたる:市場には様々な見方があり自分の基準が正しい訳でもないことは、経験上、明らかです。しかしカタルには「アドウェイズ」や「エリナス」、「コロプラ」などの人気株の良さがまったく分かりません。ただ値動きに魅了され売買されているのでしょうが…。TICK回数だけの人気なら、いざ知らず、売買代金でソフトバンクを上回る現実は、どう考えても納得できないのです。まぁ、それだけITバブルの再現のイメージが強いのでしょう。あの時もカタルは1万円を超え、上げ続けるソフトバンクに対し、当初は積極的に将来性を信じていたのですが、最後まで付いて行けませんでした。ましてや光通信の馬鹿相場には呆れるばかりだったのを…記憶しています。年末にソニーが連続してストップ高するのは…機関投資家不在の様相でした。本来なら翌年1万円を超えるソニーは空売りすべき対象で、機関投資家の頭の程度が、窺い知れるお粗末さです。野村証券もやり過ぎですね。エリナスは野村幹事の銘柄です。しかし東証といい、野村といい、モラルの原点は何処に消えたのでしょう。時代の流れなのでこれらの流れを容認し、自らが方針を変えるべきなのかどうか…。LINEなどの文化が発展し、ネット依存が進んでいると言います。どう、この変化を捉えるべきなのでしょう。
このような小型株では、投機資金を処理できないのは明らかで、ボリュームアップさせるのが、通常、正しい方向性でしょう。ケネディクス格なら、今の相場にピッタリの選択だと思っているのですが、なかなかカタルの構想は、理解し辛いのかどうか…。単純だと思うのですが…。デフレ脱却が達成されるなら、間違いなく株や土地などの資産価格は上がります。ましてや、両者は長いデフレ環境が続き、20年以上も基本的に調整を続けています。銀行融資が伸びて不動産融資が膨らみ、減損会計による無駄な損失は消えるのです。後ろ向きの金融庁検査から、前向きな産業を育成する本来の金融の姿が復活するわけです。簡単な理屈なのに…。もっと証券会社は、証券マンを教育しなくてはなりませんね。コンプライアンス研修ばかりの後ろ向きの教育をしているから、直接市場が機能しなくなり、博打場に姿を変えるのです。野村のトップは、いったい何を考えているのでしょう。野村のアナリストで引退した後に、売れ続けている解説者が居るのかどうか…。みんな偽物社会ですね。哀しい現実です。
今日は、相場が最近強いので留意しておくべき、いくつかの現象を掲げましょう。欧州では年末に金融機関のストレステストが行われます。いくつかの銀行の資本不足を指摘され、怖いことに劣後債などをデフォルトさせ、この資金を資本に充てる構想が持ち上がっているとか…これでは金融システムが揺れますね。慌てて自己資本比率などを守る必要もないのですが…清貧思想が社会を壊す、日本の経験が生きていないようです。イタリアやスペインは、未だに水面下なのです。ただビル・ゲイツは、スペインの建設会社フォメント・デ・コンストラクシオネス・イ・コントラタス(FCC)の6%株を取得した。…との報道があります。これと同時に欧州の景気が回復していることは事実です。
米国の債務問題は当たり前ですが、気になるのは、やはり日本の消費税の引上げです。安倍さんの消費税の引き上げ分を補う5兆円の経済対策は、昔の自民党の手法です。90年代の景気後退期に、多額の経済対策を実施し構造改革を先延ばし、延命策を講じたツケが現在の財政赤字の根幹をなしています。無駄だったとは言いませんが、効率的でなかったことは事実です。その反動が、諫早やヤンバダムなどを批判した民主党政権の誕生に繋がりました。小さな政府を目指す筈が、社会保障に押され、大きな政府になった民主党が自滅したのは仕方ないのでしょうが、この辺りの動きに疑問を覚える投資家も多いようです。早くも英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS )のウェルスマネジメント子会社、クーツは安倍政権の経済政策であるアベノミクスの「第3の矢」の行方を懸念し日本株を売却している。…との報道があります。
カタルには、消費税引き上げは微妙な問題で、3%の引上げが正しかったのかどうか…。まったく読めません。カタルは1%ずつの毎年の引上げを主張していました。どちらが正しいのか…。自然エネルギーの取り入れは、正しいのかどうか…電力コストが毎年上がる構造に変化し、産業競争力の観点から、疑問を感じます。構造改革には時間が掛かりますね。エリナスなどが馬鹿人気になる背景も、この辺りにあるのでしょうが…。様々な事象を、どう判断するか? この辺りの読みが株式投資の醍醐味なのですね。IRNETの読者の人にはカタルが感じている疑問を共有できれば、うれしいのですが…。相場が良い時は、偽物相場も持続します。しかし一旦、人気が冷めると復活はしませんね。007は2010年に取り組みましたが、その時は失敗しました。QBの開発期間などの読みが浅かったのです。時代の流れのスピードの読みが足りませんでした。しかし3年後に復活しましたね。本筋を捉えていれば、大概はこんなものでしょう。株価が下がっても復活するのですね。
おそらくグリーも、何処かで反転すると思っています。あの売り残は、どういう意味なのでしょう。通常、間もなく、期日が来ますね。現状の内容では夢を抱けないので…大きな関心はありませんが、あまり上がらない株なのですが、何故か、失敗作も、それなりに気になります。買い続ければ倒産しない限り、どんな株も儲かります。それにしても良い相場環境になりましたね。上がる銘柄の内容を批判するような、相場環境になったのです。カタルは長い間、どんな株を試しても、損をし続けた経験しか残っていませんでした。内容を精査できる環境まで、信用創造機能が復活しているのです。最初は博打でも何でも構いません。やがてモラルを問えばいいのです。先ずは買ったら儲かると言う基本的な概念を、日本に再び植え付けないと投資など起りませんからね。どの株も損をする気がしなくなっています。一面、恐い現象ですが…順調に銘柄が育っているようにも感じています。
今日のケネディクスは586円クリアまで、あと一歩なのですね。増資が決まりオリンピックで上がった高値の更新は今日か明日か…カタルが前から指摘している619円のサマラリーを期待して買った高値更新は、いったい何時、みられるのでしょう。資金力の乏しい投資家は、それを確認してから参戦しても、充分に間に合います。まだまだ本格的なケネディクスらしい上昇が、演出されるのは先の事でしょう。おそらく年末年始の相場は、4ケタの演出が行われると考えています。株を上げるのは、実は簡単なのです。しかし上がった株を誰に買わせるか? 馬鹿な投資家が、最後に買いに来ます。割安になるからです。割安株ほど怖いものはないのです。この事は原則なので、よく肝に銘じておいてください。株価が1000円になり一株利益が10円や20円なら別に恐くありませんが、一旦、相場が高値を付けて、現状の一株利益が100円を超えるのに、3000円の株が1000円に下がった割安株は一番、恐いのですね。
熊谷組やソフトバンクは根強い人気ですね。アリババなどの上場が絡み、目先分かりやすい材料が人気になるのですね。素人相場ですが…007のような高度な読みは、なかなか評価されませんね。ケネディクスもそう感じます。仕掛け筋は力がありますからね。1000万株程度は軽く買える規模なのでしょう。何しろ現状の受託資産の中身は儲けの塊です。この話を何時かしなくてはなりません。3月に渋谷イースト優先出資取得など…最近ではスペースデザインの子会社化などはおそらく疎開させていた物件の買戻しでしょう。余りに膨大な含み利益が在るので処理が可能になったのでしょう。この辺りのカタルなりの推測を発表すべきなのでしょうが…カタルがどう考えているか、皆さんも考えてみると良いですね。慌てることはありませんから、何れカタルの見方を発表します。弱小もそれなりに回復しているのです。そのことを裏付ける発表なのです。これがヒントですね。それではまた明日。
投稿者 kataru : 2013年10月23日 11:13