今日の市況(2013年)(2013年10月24日)
かたる:さっぱり理由が分からない昨日の後場からの下げなのですが…、解説によれば中国の人民銀行政策委員の宋国青さんが述べたとされる「インフレ率の上昇により、金融引き締めの可能性がある」との発言です。この消費者物価の変動率を、インターネットで調べてみると、下のような展開ですね。最近は便利ですね。自分で記事の確認が出来ます。つまり日経新聞は意識的に上海銀行間の短期金利を用いて解説していましたが、どうも、あの記事の内容は、おかしいですね。この宋国青さんはタカ派なのでしょうか? しかし、一政策委員に過ぎないのでしょう。
米国でもサンフランシスコとか…、金融政策の見方は、参加委員により個別意見が割れることは良くあります。基本的に消費者物価の推移が金融政策の判断基準になりますからね。ただ中国は「シャドウバンキング問題」を抱え、預金金利が低いことが問題とされています。自由金利にすれば金利コストが上がり、固定資本形成への動きが止まるので、意識的に低く金利を抑えているから、不動産バブルなどの歪みが生じるのでしょう。ただ日本の宮澤元首相のような馬鹿な政策はとりませんね。米国に指導され竹下さんのようにプラザ合意などを、簡単に飲みませんよ。軍事力が背景にあり、米国も迂闊に手を出せません。中国による大量の米国債保有も、核爆弾を突き付けられているようなものでしょう。時価会計による金融マジックの脆弱性は、充分に認識しているのでしょう。
つまり日本と比較し、相当、共産党システムは、良く作られているようです。米国の情報網が、なかなか威力を発揮しないようなのです。その現象が先日、米国のトム・ドニロン前大統領補佐官(国家安全保障担当)米中サミットの準備に北京に飛んだ時に、習近平主席が、「こちらが劉鶴だ」と紹介したそうです。会話を知る高官らによると、習氏は「彼は私にとって極めて重要だ」と話したという。と言う報道からも分かりますね。この報道は、情報収集力に長けている米国でさえ、中国はベールに包まれたままだと言う奥の深さがあります。このような話を総合すると…昨日の下げの解説は、如何にもおかしいのです。
このような下げは、一番、警戒しなくてはなりません。理由がわからないのです。欧州のストレス・テストの話しから、劣後債のデフォルト話が実際に水面下で進んでいるのかどうか…。ドイツは選挙を終えたばかりで、タカ派の意見が支持されています。しかし、もしこのような馬鹿な事をすれば、大変ですね。英国では不動産価格の急騰の為、金利の引き上げが検討されていると言います。これは危険です。確かに不動産価格は上がっているようですが、金融機関が傷ついたままですからね。
もう一つの下げの要因とされたのは、米国の雇用問題ですが、あまり目新し意見ではありませんね。「雇用の質」などは前から分かっていることです。どうもやはり下げている理由がサッパリです。為替が大きく反応し、これまでの円安トレンドが変化するかどうか…。この辺りはアベノミクスの成否にかかわる問題です。日銀の黒田さんは長期金利の動揺を抑え、ご満悦のようですが…、単純に長期金利が下がることが、良い事ではありませんね。本来、貸し出しが伸びるなら、金利は上がるのが必然なのです。しかし銀行貸し出しは、順調に伸びていますから、今の所、問題はなさそうです。でも昨日の下げは気持ちが悪いですね。短期の準備運動と思われますがテクニカル面で、日経平均株価は調整波動に入ったことは事実です。騙しなら良いのですが…。為替の水準が97円前半で値固めしており、この波動が崩れずに98円台に戻るなら、過度の警戒感は薄れると考えられます。
相場の質が悪いだけに…本格的な上昇を迎えるはずの年末年始相場への動きが、本物の様相を醸し出せるかどうか…。政策絡みの筋銘柄が確実に上昇すれば警戒感も和らぐのです。日経新聞一面の年金運用者も所詮は素人です。やはり相場は自分の金を投じて、追証の恐怖を味合わないと…、「たがね」のような精神力はなかなか養えるものではありません。一見、プロと思われる素人集団が、バブルの育成と崩壊を過去に作ったのですね。はやく一人前の運用者がたくさん市場に生まれる事を望む次第です。正しい方向性に資金を流せば、日本の成長率は更に上がるのですね。それを大切な時期に「コンプライアンス」などを重視する現場だから、なかなか日本はデフレのトンネルから脱出できないのです。
本来は、どう考えても「信用創造」が日本に必要で、資産価格の上昇が投資を加速させるのです。日銀は最後のカードを切ったのですよ。このカード効果は、時限効果しかありません。執行猶予なのですね。この意味を黒田さんは分かっているのかな? 安倍さんは理解していると思うのですが…真意はまだ分かりません。昨日、ケネディクスは586円までで、直前で手を抜いたわけです。出来高バランスを見ると徐々に玉が吸い上げっているように見えます。日証金の信用残推移も、その動きを裏付けています。やはり日々公表を止めてからかな? 一体、どんな感覚で信用規制が存在するのか、サッパリです。一般的に証券マンは、日々公表銘柄などへのセールスは自粛されるものです。故にシャープの政治力は、野村証券などの共同幹事でしたね。ケネディクスの日興単独との力の差が分かります。やはり日興は一段、落ちますね。
さて昨日の007は驚くことに、2600円の水準をクリアしました。このラインは重かった筈ですが…意外に売り物が少なく、目先筋の動きはあまりなかったようです。玉が吸い上がっている印象なのでしょう。やはりカタルが馬鹿になるほどですから…007の素質を潜在的に認める人は、大勢いるのでしょう。必ず大きなファンドが参入してくると踏んでいますが…何時になるのかどうか。このような調整期に仕掛ければ存在感をアピールする事が出来ます。重要なタイミングなのですが…果たして、どうなのでしょう。力があるのかどうか…。
ケネディクスと共に007も注目されますが…、なかなか力強い動きに変化しませんね。今日もエナリスですか…。僕には、やはりさっぱり分かりませんね。ケネディクスの昨日の下げは演出なのかどうか…。何時も感じます。ケネディクス相場を仕掛けているファンド・マネージャーの感覚と、僕の感覚は少しずれています。故に、いつも買って投げの繰り返し。考えられるのは、相場のスケールが非常に大きな場合ですね。おそらく、まだ玉の入り方が足りないのかもしれません。全ての発行済み株式総数を買えば、いくらでも株価を煽ることは出来ますが、下値で玉を揃えるのは至難の業です。お金など…無限にあるのです。信用力だけの問題ですからね。ただ大切なのは、高値になった株価と業績との整合性ですね。馬鹿な投資家に高値で株を買わせることなのです。故にカタルは、何度も「見えない利益」の話をしているのですね。昨日の話ですが…子会社化などの動きですね。おそらく疎開させた不良物件の買戻しの筈です。
ダヴィンチは疎開させる手段がなかったので、あの時に、上場廃止に追い込まれたのでしょう。時間が経過すれば、利回り計算が合っているので、必ず上がる物件も減損会計の為に、泣く泣く手放さざる得なかったのでしょう。東京駅隣の「パシフィック・センチュリー・プレイス」などは、代表事例でしょう。しかしケネディクスは、大きく下落した資産を疎開させる力が、あの時にあったのでしょう。その疎開させた資産の買戻しをしているのが、今のケネディクスの実体だと思われます。つまり含み利益を、蓄えているのです。逆に減損処理を実施できる体力が出てきたのでしょう。その移動なのでしょうね。きっと…。膨らむ利益を隠す作業をしているとも言えます。これはあくまでもカタルの推測ですからね。実際の意味は、当事者に聞かないと分かりませんよ。ただ現状の東京の不動産価格の上昇が、年間1割や2割でないことは事実でしょう。例えば朝鮮総連ビルですが、春の入札が45億だったものが、今回は50億円になっています。こんな事からも、今の不動産事情が…何となく掴めます。
時代性、政策など、本筋を捉える事の重要性が分かると思います。この流れを外さなければ、いくらでも好材料は、あとで生まれるのですね。007にもいろんな芽があり、カタルには、やはり僕が上京した時の、20年以上前のマイクロソフトの創業時のような株式に思えるのです。だから株価が動意づくたびに、また買いたくなります。昨日は久しぶりに2500円台で、007を買った次第です。2600円の壁は重いと思っていたのに…、昨日は意外な展開でしたね。ひょっとすれば…。テクニカルのチャートは、何故か、さらなる高みを支持しているように見えるのです。
投稿者 kataru : 2013年10月24日 11:33