今日の市況(2013年)(2013年10月28日)
かたる:日経新聞にソニーのものを言う株主「サード・ポイント」の記事が載り、陰に隠れた不安感が表面化され始めているのでしょう。果たして消費税の引き上げから「第3の矢」の不発まで市場が織り込み始めるか? この辺りは不透明です。確実に一部のヘッジファンドは、決算期も絡み先物で繋いだのでしょう。故に先週は、水曜日、金曜日に日経平均が大幅安しました。中国のシャドーバンキング問題は、解決には時間が掛かります。問題の根底を考えてみれば、分かりますね。自由金利が容認されないと影の銀行システムはなくなりません。しかしこの仕組みの形は少し違いますが、米国などの市場経済でもCDSなどのファンドの形で存在します。ことさら騒ぐことではありません。「建前と本音」と言う二重制度が歪みを生んでいるのでしょう。現在の共産党政権は市場経済との融合を図っていますが、汚職が蔓延り格差があるので、薄煕来の失脚に繋がる内部抗争が生まれたのでしょう。確かに日本は、中国経済の影響を最も受ける国です。しかし自動車販売などの指標を見れば、殊更、僅かな金利変動を気にするのは、おかしいと思っています。
さてアベノミクスの第3の矢に絡む本命筋の銘柄が「ケネディクス」です。信用創造機能復活は、アベノミクスの成否に繋がる銘柄になります。おそらく、この下げはヘッジファンドの仕掛けなので、目先の高値586円を587円とクリアした途端に急落を演じているのでしょう。面白い株ですね。果たして507円を割る演出まであるのかどうか…。もし仕掛け人本体の演出ならば、今回の下げは絶妙な演出になりますね。512円で買った公募の応募者は、今度は確実に、売った後に「臍を噛む」ことになるのでしょう。回りくどい演出は、かなりの大掛かりな仕掛けにも見えますが…、実態は内部紛争かも知れないし、真相は現時点では分かりません。金曜日の仕掛け筋や、今日の仕掛け筋に聞いてみないと分かりませんね。昔は手口を見て、ある程度の推測は出来ましたが…現在は手口が公表されていませんから、伝手を頼る仲間内のパイプがものを言います。しかしそんな小手先論より大勢観です。地価が上がるかどうか…デフレ脱却が成功するかどうか?ここが焦点です。
日銀のETFの買い入れは、まだ効果を生む残高まで達していません。世界の中央銀行でリートや株式などの危険資産を買う事例はなく、日本だけがデフレ脱却に意欲を持っていることが分かるのですが…、このようなアナウンスメント効果も日本では、なかなか通用しない国なのです。機関投資家の代表である日本生命の行動を見れば分かります。教育システムの違いですね。日本の教育は基本的にロボット人間生産国です。選挙に行くことは「権利ではなく義務」なのですが、このような基本的な人権の躾さえ出来ていません。これは既得権力者にとって、嬉しいシステムです。日本で米国共和党のティー・パティーのような団体があるのかどうか…。今日の日経新聞に「国民性が傷める財政」とのコラムが掲載されています。確かに大震災の被害者は可哀そうですが…限度があるでしょう。被災者には既にかなり手厚い補助がなされています。
カタルの友達に復興予算を担当する友達が居りまして…、彼と飲んだ時に復興予算規模を聞いた時にビックリしたのです。必ず現況復帰が基準になり、道路などのインフラ・システムを前の通りに復元させるのです。馬鹿らしい考え方ですね。余程の事がないと…新しい工夫が入る余地がないのですね。その予算があるなら、先ずは被災者にお金を渡し、出て行ってもらってから再開発すればいいのです。フクシマの原発などの後処理は、馬鹿が指導しているとしか思えませんね。一部の行政筋のバランスがあるのでしょう。町を消失させたら駄目なのでしょうか? 僕には理解できない事ばかりが続きます。
先週、起った一部ファンドの失望が横に広がるのかどうか…これが今週の焦点でしょう。11月はヘッジファンドの決算に絡む動きが出ます。故に、ケネディクスの下落も、何となく理解できますね。東京の土地と言う資産に対し、大きくレバレッジを掛け運用している会社ですから、デフレ脱却の成否は命取りになります。受託資産規模が膨らんでいるので僅かな地価の値下がりは、命取りなのですね。逆にデフレ脱却が成功し、資産価格が上昇する環境になると、膨大に眠る企業内部留保が次々に動き始め、最も恩恵を受ける会社になります。政策次第で、株価が1万円と言うとてつもない掛け声がかかる可能性も否定できません。全ては政策次第なのです。既に長期金利や為替水準に見られるようにアベノミクスへの不安感が台頭しています。日本生命の日本国債運用への宣言は、失われた時代を想定したものです。法人税の軽減などがなければ、電力料金などが既に上がり、設備投資意欲もなかなか生まれませんね。雇用の流動性も拒まれているから、ヘッジファンドが躍動し、それに呼応する輩が増えるのです。
ある意味で簡単に、日経平均株価は上下し、まるで仕手株様相ですね。これは機関投資家が不在の現象なのでしょう。おそらくITバブルの起った辺りから、日本には日本株の運用を軽視する動きが生まれていたのでしょう。
ようやく、売り買いが拮抗してきたようです。僕は株式相場の動向を見ながら、原稿を書いていますから、板状況が良く分かります。今のケネディクスの株価は520円です。おそらく今日は、この辺りが下値の限度なのでしょう。反発して欲しいですが、演出となると…今日の上昇はなく明日以降になるのでしょう。買ってみたい水準になってきましたね。他はどうでしょう。新興御三家のエリナスは安いですが、アドウェイは高く、コロプラは小幅高ですね。ソフトバンクはほぼ横ばいで、個人の動きはそう強くないようですが、熊谷組は強いようです。ITバブル復活組の光通信は確りしていますね。おそらく好業績なのでしょう。最近はJ・TECの値動きも強く、こちらも数字が良いのでしょう。当初、輸出企業の通期の増額修正があると思っていましたが、最近の為替動向により、このシナリオは消え始めています。マツダなどは期待通りに動きませんね。グリーなどは決算に関係なく需給バランスは改善されていると思われます。
007も一部のファンは決算動向に多少は揺れるでしょうが…もう宝物のような存在なのでしょう。板はかなり枯れています。何故なら、東電のスマートメーターの前倒しなどが決まり007には「見える化」の戦略もあります。様々な切り口があり、何処かで、このようなバカ株は人気になったら、手が付けられない可能性を秘めていますからね。故にカタルは多少の売り買いはしますが、基本はそのままです。むしろ買い増しを常に考えているほどです。何しろ先日は2500円台の高値で買い増しをしたほどです。トホホ…やはり下手ですね。さて今日はこの辺で…、問題は先週の動きが、更なるファンドを巻き込んだ横への広がりがあるかどうかですが…。年末を控えた一部のファンドの利食いとも考えられ…カタルの当たらぬ予想では、大きな広がりはないと思われます。確かに…3%の消費税の引き上げは気になり、第3の矢の不発懸念がないとは言えません。ただこの動きは依然、水面下の抗争になっているのでしょう。頑張れ!アベノミクス
投稿者 kataru : 2013年10月28日 11:13