今日の市況(2013年)(2013年10月29日)
かたる:本当に奇妙な展開ですね。昨日は為替の水準が97円後半まで行き、日経平均株価は反発しました。ヘッジファンドの手法は様々ですが、この為替と日経平均を組み合わせるやり方を、多くの人が採用しているようにも思えます。円安=株高と言う古い概念ですね。日本は加工貿易のより、潤うと言う先入観があるようです。日産自動車がマーチの生産をタイに移管したのが2009年でした。あれから4年で、近年では高級車まで生産移管をし始めた時に、アベノミクスが生まれました。出遅れていたマツダがメキシコに工場を建てたのです。アークの相場を、国内生産回帰の動きと比較するのは、3Dなどの進化もあり疑問視する声もあるでしょうが、日本も構造転換しているという事なのでしょう。オリンピックと言う煙幕がありますが、昨日は大豊建設に熊谷組が人気になっていました。熊谷組はカタルが100円前後の時に、PFIの観点から注目していた銘柄ですが、やはり仕手性の観点から選択されましたね。非常に悔しい思いをしています。建設株は背景が確りしています。復興予算から社会資本整備需要まで…相場のスケールは大きいのですね。ただしスピードは遅いはず、しかし相場の原理からやはり狙われている訳です。この相場の原理とは…長い間見捨てられた銘柄と言う、調整期間が充分にありシコリがないことを指します。
この為替の意味は、おそらく国内機関投資家の資金の流れも意味しているのでしょう。本来は日本国債から、外債や日本株などに資金移動が起こるのが普通です。勿論、狙いは銀行貸し出しの増大で、設備投資を盛り上げようと政策当局は考えている訳でしょうが…みずほのような事例を、社会に示すあたりはチグハグな政策ですね。麻生さんは金融庁幹部を呼び、方針転換を図っていることを明確にしなくてはなりません。役人の世界はおそらく「江戸の仇は長崎で…」との口かな?とも考えています。大蔵省が「ノーパンしゃぶしゃぶ問題」で世間から叩かれ、財務省にイメージチェンジし、金融庁を分離して増殖しました。組織を減らすどころか、大きく増やしたのです。今でも一般会計と特別会計の二面性は残ったままですね。役人天国ですね。田中角栄は国を動かすのは役人で、官僚を可愛がり信者を増やしました。しかし僕はどうも彼らの失政を見ていると…納得できない面が多々あります。
証券不祥事の時だったかな? 小川是証券局長が就任し、おそらく彼は優秀だったのでしょう。その後、国税庁長官、事務次官、JT会長、横浜銀行頭取、全国地方銀行会長などを歴任し、退職金の搾取する渡り鳥を演じていますが…、彼が証券局長になる時に、「業界を知るには小説を読めばいい」とインタビューに答えていたことを思い出します。カタルは現場を知らないで、何が小説などで実態がわかるものか…と反発していましたが、ある意味で彼の考え方は正しいのでしょう。池井戸君が「倍返し」で有名になりましたが、真実を捉えています。テレビ番組になるのだから、実態は風化し、そろそろ政策転換を図るべきですね。デフレを増長しているのは金融庁なのですから…日経新聞などのメディアも付き合いはあるでしょうが…紙面の取り扱い方を変えるべきです。「清貧思想はさようなら」。
僕のような能力のない人間が食えるような世の中になるまで…社会構造にユトリを与えねばなりません。現状はごく僅かな勝ち組とブラック企業の蔓延です。せめて、もうワンランク位は、ハードルを下げて欲しいものです。ただ世界競争を考えれば、弱者を切り捨てるしか方策はないのかもしれません。時代の流れを考えると、やはりレバレッジを拡大させている「ケネディクス」は注目されますね。昔の秀和、桃源社などはつぶれましたが…森ビルは残りましたね。この違いに何があるのか、ほんのわずかな違いだと思うのですが…。僕らが追証で飛ぶかどうか…の僅かな株価の違いの感覚に似ているのでしょう。今回もダヴィンチはなくなり、ケネディクスは残っています。僕は金子さんが好きだったけれど…時代の見極めが出来てなかったようです。
僕自身、2006年は、あとで気付くのです。日銀があんなに資金を絞るとは…あの後にサブプライムローン問題が発覚し、それだけなら、いざ知らず…サブプライムローンを支えていたCDSの規模があんなに膨らんでいるとは、全く知りませんでした。日経新聞の報道は問題が発覚した…ずっと後の後追い報道でした。問題の本質を全く見てなかったですね。おそらく米国の駐在員はかなり手薄なのでしょう。
昔話は兎も角、果たして先週、起きたアベノミクスの失望は、横に広がるかどうか…。本日も、日経新聞の17面の「一目均衡」で、梶原さんがレポートを書いています。このようにガス抜きをすれば良いのです。12月は外国人にとって決算期の重要時期です。おそらく11月半ばまでに整理をしてないと間に合いませんね。米国は政府筋のゴタゴタがあり、僅か2週間程度ですが、この影響は横への広がりを与えます。故に期待できません。しかも来年早々に、再び共和党との議会対決を控えています。オバマ大統領の支持率は急低下していると言います。もともと難しい時期で、日本もそうですが、誰も、混乱の後処理は嫌がります。日本は消費税の引き上げを控え…来年に入ると色んなハードルが今から用意されている訳です。
国内自動車8社の上期の海外生産は800万台を突破したとか…前年比3.9%増だと言います。一方、国内生産は448万台で3.7%の減少です。この辺りにもアークの相場の見込み違いが表れています。カタルの失敗かも知れませんが、スタートが180円前後だったから、今でも株価水準は上ですから許してもらえるでしょう。ケネディクスに007は推奨から、もう直ぐ1年になりますね。しかしケネディクスは黒字化し増額していますが、カタル銘柄らしい動きからは見放されています。少し難しいのでしょうか? 減損会計などのカラクリは、比較的に誰でも理解できると思うのですが…007は村田効果の行方が未だに見えず、期待感は高まり続けていますが、有力筋の参入は見られないようです。アドウェイからエナリスなどの新興御三家より、余程、筋が良いと自負していますが株式投資は美人投票ですからね。自分だけが、いくら気に入っても…他人の評価に左右される訳です。いくらブームとはいえ、組立ソフトの分野は、分かり辛いのでしょう。もともと日本は、TSMCなどの存在を軽視した口ですからね。NECなどの失敗はあの時に始まっていたわけです。TSMCの設立が1987年ですから、やはりプラザ合意から2年ですね。
カタルはザインも一度、調べたことがありました。しかし日本は方向性を間違えたままでした。おそらく中央政権の産業政策が間違っていると、民間企業も誘導されるのでしょう。今回のルネサスエレクの革新機構からの互助会方式も、ある意味で、未だに市場経済と一線を画しているとも言えます。所詮、株式投資は政策に左右されますからね。政策当局の選択が正しければ、いくらでも伸びる要素はあるのでしょうが…こればかりは株屋の理想通りにはなりませんから…致し方ありません。DENAやグリーにも芽はあると考えています。海外部門の黒字化はほぼ見えているのでしょう。しかし新分野の成長がどうかですね。ミクシーなどの事例を見ると、進化し続けないと寿命は短いのですね。はやく政府がGSP環境の整備を完了し、準天頂衛星「みちびき」に続く整備をしなくてはなりません。オリンピックに間に合いませんね。官僚は何をしているのでしょう。位置情報を利用する
スマフォの進化は加速させる折角のチャンスですね。精度が1センチ以内になるのかどうか…現状では1メートル程度で、しかも24時間は無理なのでしょう。計画では2019年となっていますが前倒しすべき事案でしょう。産業を育成しないとならないのです。
さて早くアップさせ、MLBを観ないとなりませんね。今期の上原君の活躍は、やはりうれしいものですね。マー君はどうするのでしょう。早く世界に羽ばたいてほしいものです。ニトリにも期待しています。日本の文化が世界に広まらない筈はありません。特に食文化、年金ファンドなのファンドマネージャーは、一度、日本の冷凍技術の進化を勉強した方が良いでしょう。この分野からも成長株が誕生するでしょう。食品産業の成長率は鈍いですが、着実な歩みですから年金ファンド向けなのでしょう。
投稿者 kataru : 2013年10月29日 11:04