今日の市況(2013年)(2013年10月31日)
かたる:昨日の日経平均株価は高かったのに、新興市場は大荒れで…、ガンホーと新興御三家の信用残の日経記事が、皆さんの潜在的な不安を呼び起こしたようですね。だから全体相場が確りしていた割に、ガッカリした人も多かった事でしょう。カタル君も007の下落でガッカリでした。きっと皆さんは、ガンホーなどの新興株と同じ範疇に007株を観ているのでしょう。実際は、この見方は違うのですが…素人の皆さんに違いが分かるかどうか…。所詮、株式投資は美人投票で、皆さんに「良さ」を理解しろと言っても説明するのは難しいですね。一つは時間の流れなのですが、この時間が何処に位置しているか? ガンホーの時間と007の時間は大きく違います。新興御三家の中でエナリスと言う電力事業の株の時間感覚は007と似ています。アドウェイとコロプラの時間は、ガンホーを追いかけている様な感覚ですね。先駆するガンホー、アドウェイやコロプラは、その後を追い、エナリスと007は、かなり離されている感覚ですね。これが株式の業績推移と相場時間で見たイメージです。
ただエナリスは分からないでもないのですが、ここまで評価され市場の一番人気を続けている訳で、既にその良さが充分に株価に反映されている。表面化している訳です。数年してから、その評価を再検証しても遅くはありません。007の上場は2007年で、エナリスは丁度、そこ頃の時間イメージです。その後、007は結局、任天堂から見捨てられ株価は、高値から1/10以下に転落します。今のエナリスも、その可能性はあるのでしょう。意外に伸びるかもしれませんが、良く調べてないし…分かりません。僕の感覚は電力の節電事業と言う、僅かな分野の改善のイメージしかないですからね。あまり調べる必要性も感じていません。何故なら、既に市場から評価されているからですね。007のように隠れた存在ではないからです。
先週、24日の日経産業新聞の7面に、村田製作の通信モジュールの記事が掲載されており、その記事の中で「ユビキタス」の話が報じられています。興味のある人は、24日の日経産業新聞を、ご覧になると良いでしょう。このように、ようやく専門誌的な新聞で「ユビキタス」の文字が、紙面に踊るようになってきた段階なのです。この記者は、記事を書くに辺り、当然、背景を調べます。その為に、彼の心の中に「ユビキタス」への関心が生まれますね。通常は村田の記事の中で「ユビキタス」の名前を出しませんね。名前を記事にしたという事は、関心を抱いているのでしょう。このような変化が、だんだん広がるのです。通常、日経新聞の記事は引用記事が多く、日経産業新聞などの記事が、あとで本紙に掲載されるものです。007も素晴らしさが、だんだん一般化して認知が広がる訳ですね。人気の仕掛けなどは、このようにして成り立ちます。僕らの仲間は日経本社を訪れ、記者にヒントを与えます。彼らは何時も面白いネタを探しています。だからヒントを与え、方向性を提示するだけで充分なのです。相場と仕掛けとは、そのようにして組み立てていきますが、仕掛けが空振りのケースもあります。海外動向や世界の時流までは読めませんからね。あとは「運」です。
新興御三家は、やり過ぎだし…ガンホーは既に終わっている株です。昨日はその証明ですね。もともとDeNAとグリーと、ガンホーを比較するのが大きな違いです。「格」が違いますね。この「格」とは利益の質ですね。アップルがスマフォの顧客の囲い込みをした為に、グリーとDeNAの株式価値が損なわれたから、カタルはグリーを諦めたのですね。しかし両者の差が縮まったとは言え、依然、役付き力士と平幕の違いはあるでしょう。同じ一株利益でも、利益の質が大きく違います。市場の評価は、DeNAやグリーを見限っていますが、ガンホーには未だに一定の評価を与えています。ただ最近ソフトバンクがスーパーセルを買収し、ガンホーの支持に回っており、以前より、この「格」の差が埋まっているのでしょう。こんな解説で良いでしょうかね。
007の今の評価は非常に難しいのです。一部に減額修正の可能性も残されていますね。その訳は、村田と共同事業のWiFiモジュールの評価が見えないからです。7-9月期に、この数字は反映されている筈ですが…10月1日に発表された会社説明会の資料では全く読んでいませんね。この辺りが、依然、ブラックボックスなのです。だからカタルは現物で100株を買い、黒字化が確定してから信用で買い増せばいいと述べています。株価が下がったからと言って、悲観する必要もありません。仮に企業業績が悪く減額修正になっても、問題は、全くありません。みなさんも日経産業新聞の24日の7面に掲載された村田モジュールの記事を読めばいいのですね。この記事で重要なことは、村田が単に部品の提供メーカーでないという事です。製品を共同開発しているのです。おそらく新規分野で、村田自身も将来性を感じ夢の広がりを感じているのでしょうが、現時点は開発途上で、何が生まれるか分からない段階なのでしょう。しかし確実に007の「WiFi」も「QB」も搭載されるのです。だから007の魅力は、燦然と輝いたままなのです。仮に赤字幅が広がっても問題などはありません。現時点で、小さな不安を抱く必要はないでしょう。むしろ下げたら、買い増しでしょうね。相場の季節感で言えば、秋から冬に向かっているガンホーと、冬から春に向かっている007の違いですね。
さて、今の相場は難しいですね。欧州の景気回復がどの程度進むのか? 米国は明らかに一進一退ですね。財政問題が絡み金融改革も道半ばで、JPモルガンの訴訟妥結に見られるように、日本の金融庁と違い短期決戦なのですが、それでも金融危機の影響は続いています。この金融危機で大きく落ち込んだ自動車販売の復帰も、相場に織り込まれ、世界のなかで中国だけが、依然、成長過程ですが、日中間のゴタゴタが尾を引いています。尖閣問題は僅かな数字なのでカタルは譲歩しても…と思っています。今なら棚上げでも行けるかな…と思うのですが、小沢さんと米国の関係を思うと、安倍さんも難しい立場ですね。この時期に一番不安がないのが、内需ですね。ケネディクスはピッタリだと思いますが、消費税の引き上げ後の動向が、やはり気になるのですね。ただカタルは値動きを見ていて、明らかに仕掛け筋のヘッジファンドは、参入していますがタイミングを計っているように見えますね。信用日々発表の解除が、狼煙だろうとは考えていますが、こればかりは政治力がものを言います。
後は最近の相場に現れているように、業績が絶好調なのは建設資材ですね。建設会社ではないですよ。資材の方です。まぁ建設会社もソコソコですが…。だからこの決算期では此方の関連銘柄が飛ぶのでしょう。残念ながら当初、円安の影響で輸出企業の通期増額修正と言うシナリオは、先週のヘッジファンドの一部の反乱で消えたのでしょう。何しろ為替は100円台に入らずに、98円前後の動きを続けています。一部のヘッジファンドが懸念する長期金利の動向など…。彼らの「懸念」の意味は、良く理解できます。しかし彼らは間違っていますね。理由は銀行貸し出しが伸びています。ようやく、日本企業は冬眠から、退け出しつつありますね。ニトリの米国進出は注目されます。今回の決算説明会でソニーのソフト路線の説明があるかどうか…この辺りの進展は、目に見えるのでしょうか? いずれも日本が冬眠から抜け出す現象の一部です。
皆さんも余り短絡的に、相場に流されないで欲しいのです。よく背景を考え、自分なりの意見を持ち、気持ちが流されないことです。上がる銘柄は決まっているし、後はタイミングなのです。だから安くなれば、基本は買い場なのですね。ガンホーは明らかに利益のピークを、一旦は付けました。その事は既に、前回に分かっていたのです。今回は確認作業ですね。しかしそんな目先の利益のピークより、ソフトバンクとの協業のスーパーセルなどの方向性に、これからは焦点が向かいますね。つまりこの流れが成功すれば、カタルが以前、考えていたDeNAやグリーの1万円説のイメージが復活します。だからガンホーも捨てたものではないが、グリーと同じ過ちを犯す可能性もあり、現状は暫く見送りですね。おそらくパズドラの落ち込みなどを見定める時間が必要で、2年から3年程度は掛かるのでしょう。
今日は初めてケネディクスは、前日比で安く寄りましたね。昨日の513円を確保できるかどうか…あるいは筋が介入して、後場から存在感を示すかどうか…。明日から11月だから、そろそろ仕掛けが始まっても良いようにも感じますが…、何度も言いますが、自分の力量で相場は張るものです。619円を抜いて値動きが軽くなってから参加しても、充分に天井は高い株ですからね。慌てなくても良いのですよ。カタルはこれまで安く買って高く売れといつも言っていましたが、自分の力量によるのですね。追証になったりするのは相場がぶれる時に、買うからですね。人気の入り口で仕掛けると、一気に爆発しますから買い増しになります。カタルはそれを狙っているから事前に、かなり早い段階から、中味を解説しているのです。
ケネディクスの疎開作業などを含め、今回のスペースデザインの子会社化など…の背景を解説してきたつもりです。おそらくカタルの観測は正しいと思っています。あとは政策次第なのですね。金融庁のやくざ屋さん向け融資の追加検査など本当は水面下で行うべき検査、何も日経新聞などが大々的に宣伝することはないのです。僅かに2億円でしょう。その不正融資の為にGDPの損失が0・1%以上も飛んでいるのでしょう。
これではまるでメディアは、売国奴ですね。デフレ脱却が政策の主眼になり、国民総出でこのムードを創り上げねばならない時に…わざわざ清貧思想を持ち出し、誰が得をするのでしょう。皆さんの「ペン」が、子供たちの借金を作っているのです。逆にケネディクスの株価を1000円、2000円と…担ぎ上げれば、我も、我もと…投資活動が起り、デフレから脱却できて、国民みんなが潤うのです。ブラック企業問題などなくなりますね。いつまでも…江戸・長崎で、ノーパンしゃぶしゃぶの敵討ちじゃないですよ。財務省は嘗ての優秀な大蔵官僚に、変身して欲しいのです。ムードなどは、誰にでも簡単に創れますね。年金ファンドの運用を僕に任せれば、今なら、いろんな演出が可能です。一日も早く清貧思想概念を捨て、希望溢れる日本を共に創りたいものです。
投稿者 kataru : 2013年10月31日 10:49