未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年11月05日)

かたる:この3日間、昔の同僚と恒例の交流会をしてきました。カタルはあまり手数料に無頓着だったけれど、現在のネット証券では、手数料が無料なのが当たり前だとか…。そのカラクリは一日の内で高速売買が増え、彼の解説によると、松井証券の社長の談話として…最大5分に1回のペースで売り買いを繰り返す人が居るとの事です。その為に金利収入は時間ではなく1日分を取るので、仮に1日に20回も売買を繰り返すと20日分の金利収入が入るので手数料が無料になると言うのです。この話はおかしな理屈で、いつか手数料も時間単位の金利の時代に入るかもしれませんね。兎も角、現在はそういう事で手数料が無料の証券会社があると言うのです。彼は優秀な歩合セールスでした。彼の顧客の中では、最大に儲けた人は20万円を5000万円に増やしたそうです。これは凄いですね。お金は最初の種銭を作るのが大変なのです。1000万円程度になれば、後は自然に増やせることが可能です。ただしカタルの場合は相場が良かった時だけですが…。空売りをしませんからね。全体が上がらないと駄目でした。しかし彼は空売りもします。

引退した仲間は流石に一流領域で、みんな儲けているようです。カタルは下手ですが…。その彼も最近はディーリングを実施しており、結構、儲けている様な話しでしたね。ディーリングは相場観と言うより、経験がものをいう世界なのでしょう。もともと相場の仕組みを知っている訳で、2年か3年程度すれば、コツも掴み上手く対処しているように感じました。もう一人の友達は歯医者の話でインプラントを入れる為に、2本で100万円が必要で、なんとか株で工面したので、歯を新しく入れると言っていましたね。カタルはあまり知らなかったのですが、空売りの解禁が話題になっていました。今度は新安値を売れるという事で…売り仕掛けが、しやすいとの事。但し10%の制限はあるようですが…これで一時的な規制が解除され、ようやく通常の方向性に向かうようです。そうか…先週、相場が弱かったのは、このような心理的な処置が、相場に影響したのかもしれませんね。ケネディクスが連続安した理由も、何となく理解できます。そのケネディクス、今日はどう反応するのでしょう。通常はこの空売り規制解禁を歓迎する筈ですが…。これは一時的でしょう。何しろ既に100円ほど、この解禁を頼りに相場に織り込まれているのでしょう。何処まで崩せるか?この動きが切っ掛けになるかもしれませんね。

しかし…アベノミクスの失望説は、広がっているようにも感じます。日経新聞は安倍さんにユトリが生まれ、ゴルフをしているとの報道がありましたが、参加者はニトリの社長との事で、仕事の一環なのでしょう。カタルがお気に入りのニトリは、ようやくカタルの願いのようにグローバル展開を始めました。年金ファンドなら注目しなくてはならない話です。ソフトバンクがスプリントを買収し米国へ進出し、WSJによると…ゲーム等のコンテンツビジネスに力を入れるらしいですね。ガンホーと共同だったと思いますが、フィンランドのスーパーセルを買収し、アップルのコンテンツ路線版を携帯ビジネスに生かす戦略なのでしょう。国内ではKDDIなども、この路線に積極的で、最近ようやくドコモの戦略も、コンテンツビジネスに目覚めて来たように感じています。ソニーのネットテレビ事業に期待していましたが、時間切れになるかな? もともとカタルは、ソニーの1000円割れに余り好意的ではなかったのです。このままの対処療法では危ないとも考えていましたが株価は2倍まで上がってきました。この事は以前から述べています。しかし日本で唯一、大成功する資産価値も有しているとも述べています。その為に経営陣の方向性が試されると何度も解説してきました。先日、米国でのソフト路線の報道が日経であった時は、ひょっとすれば、変身できるかも…とも思っていましたが、その後の追加報道はありませんね。

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現状のアベノミクスの成否は、5分5分のイメージです。
復興景気と公共事業などの効果があり、辛うじて成長軌道の滑空圏のイメージです。下手をすれば失速しかねませんが…投資活動に火が付くかどうかは、依然、微妙ですね。此方のようなデータもあるようで、高い売上高利益率を維持している所は、積極的な設備投資をして利益を上げています。中途半端な形では企業の生き残りが難しいのが、グローバル競争なのでしょう。台湾のTSMCを、時々カタルは話題にしますが、受託生産のプロだと、世界を制する事が出来るのですね。NECや日本勢が敗退した中途半端な日本村社会の仕組みが、世界に通用しないことを示しています。このグラフは2010年から2012年の日本が迷走した時代のデータが元になっていますから、そんなに心配しなくても良いのでしょう。各半導体メーカーの売上高営業利益率と設備投資のデータですね。

カタルは既に何度も指摘していますが、金融庁の処分庁としての役割と、日本村の清貧思想が原因となり、企業の投資活動に結びつかなかったわけです。故に失われた時代が続いていたのです。しかし資産価格が上がり、実質金利がマイナス圏になると…、企業は理論上、設備投資を増やした方が有利になりますから日本でも投資活動が起ります。これまではシャープに代表されるように、設備投資をすればデフレ環境なのでマイナスだったのですね。第3の成長戦略の矢が機能するかどうかは、金融庁の方針が、かなり重要になります。一律管理された減損基準など、厳格なマイナス思考を転換できるかどうか…。ダヴィンチはこの金融庁の方針で沈んだ会社です。ライブドアも似た面がありました。闇雲にマイナス面に目とつむれとは言いませんが、ある程度の「あそび」がないと経済活動も息が出来ませんね。みずほのやくざ屋さん融資も、程々に幕引きをしなくてはなりません。おそらくこの辺りが、アベノミクスの成否を決める一つのバロメーターになるのかもしれませんね。

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今日の、もう一つの話題が此方のグラフです。先日来、カタルが時々、米国ナスダックが新高値を更新するかもしれないと…漠然とですが考えている背景の裏付けの報道が、WSJに警告と言う形で報道されています。「米株市場の急騰に警戒感―ITバブルの再来との声も…」と言う報道記事ですが、このような警告が新聞に出るという事は、大丈夫だという事ですね。むしろこれからナスダックは上がると考えています。カタルは光通信を参考銘柄として掲げています。6000円割れから株価は上げていましたが、先週は調整を入れていました。カタルのナスダック新高値説の発想は、時代のスピードアップです。最近はスパコンの応用なので、技術進化が飛躍的にスピードアップされています。何度も登場させるスマフォの誕生は、最近の現象で2008年なのです。僅かにまだ5年ですね。今日の日経新聞には、イプシロンの衛星への振動を減らすために、スパコンを使ってロケットの発射台が改良されたと載っています。同じ11面に東大の平川教授の新型素子の話が載っており、この見出しは消費電力を掲げていますが、記事を読むと「数万年かかる計算を数時間でこなせるようになる。」と報じされています。

飛躍する技術進化の幕開け時代がやってくる可能性がありますね。折しも企業は潤沢な資金を抱え、次世代投資への準備は万態なのです。あとはタイミングだけですね。ムードを作ることが出来るかどうかなのです。これは世界中で同じでしょう。長い時間、先進国と新興国との差が縮まり、先進国の成長は足踏みを続けてきました。そろそろ技術革新が起り、再び引き離すのが…世の中の原理と言うものでしょう。こんな漠然とした発想が、ナスダックの新高値説を連想する背景ですね。スパコンはこれまで5年、10年も掛かった実験を、僅か数時間でやってくれます。試行錯誤で実験する時間を大きく縮めますね。故にナスダックが2000年に付けた4500ドル台の高値を取りに行くのではないかと…漠然と考えています。

さてカラ売り解禁は、どんな影響を与えるのでしょう。起爆剤になるか…それとも違う展開を生むのか? 最近の「アベノミクス失望説」の誕生は、消費税引き上げ後の来年前半の相場まで、焦点になるのでしょう。ただ年末年始は例年、好成績を与えてくれるアノマリーの期間でもあります。今週には外国勢の決算対策は、ほぼ終了するのでしょう。皆さんはどの選択をするのでしょうか? アベノミクスを左右する信用創造のケネディクス、スマートシティーへの発展を見込む007の新技術、ナスダック関連としての光通信の仕手性か…、他にも様々な選択肢があるのでしょう。ほほ…490円を再び割れたケネディクス、果たして真価は如何に…? 株式投資は焦点が見えると楽しくありませんか? 株が上下する背景には、いろんな考え方が渦巻いています。所詮、株価は皆が決める美人投票で、それを選出する仕掛け人の力が、ものをいう世界でもあります。まぁ、無理をせずに、のんびりした投資をしておけば良いのでしょう。焦点を捉えて置けば、その内、チャンスは巡ってきます。大切なことは、折角、生まれたチャンスをものにできるかどうか…なのですね。

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投稿者 kataru : 2013年11月05日 11:07