未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年11月06日)

かたる:先週末のソニーに続き、昨日は日産自動車やシャープが空売り規制の10%基準を超える下げに見舞われ、翌日まで新安値を売れない空売り規制が採用され、5月の高値期日と共に需給バランスが気にされる相場展開でした。この11月初旬は外人ファンドの決算対策と信用期日に、空売り規制解除と言う3つの需給悪化要因が重なっているようです。ただその割に上がった株は下がらず、むしろ意外に、いつの間にか株価の水準訂正が行われていたんだなぁ~との印象の銘柄が、多くみられるようになっています。先日紹介したダイフクもそうですが、伊藤忠や丸紅などの商社も、高収益の割に株価が安かったのですが、いつの間にか水準が訂正されていたり、昔は仕手性もあり株価も300円~500円の印象が強かった富士通ゼネラルなどは、いつの間にか4ケタになっています。おそらく自動車センサーなどの分野が評価されたのでしょう。この自動車センサーはまだまだ伸びますね。自動車の電装化はドンドン進みます。007の将来性は、弱小メーカー故、期待感が先行します。

さて閣議決定で「容積率の緩和」が盛り込まれ、既定路線になりそうです。一方で農地の企業取得が特区でも見送られ、アベノミクスの第3の矢効果は、どんどん失望に変化しているようにも見えます。どうもカタル自身も、最近のみずほのやくざ融資、昨日には高島屋辺りまで偽装表示問題が広がり、小エビと芝エビなどの違いなど…一般常識ではよく理解されていないんじゃ、ないかと考えますが、このような清貧思想の概念がなかなか是正されず、国民性の負の面が出ているように感じています。そんなに悪い事なのかどうか…。確かに偽装表示はあまり好ましくはありませんが…やはり僕には理解できません。昔、カタルはよく証券界のルールの厳格化に文句を言いました。リスク説明をするときに株式投資をすると、会社が倒産すれば投資金額が全てなくなり…云々と、必要以上に対面取引ではリスク説明が要求されます。取引をするその度に、書面による確認作業を要求され、ヘキヘキとしていました。過剰な「安心、安全」に対する信仰は、必要以上に効率化を阻害し利益率を大きく引き下げます。

例えばDENAでは昔、SNSで子供の事件が重なり、SNSの監視要員を要求されました。記憶によれば100人から200人程度の要員を、SNSなどの監視に充てざる得ず、その為に経費が膨らみましたね。食品の選別作業もそうですね。野菜などの出荷に対し、品物の統一化を求められサイズが制限され、スーパーで並ぶ野菜が均一だと勘違いするほどです。本来は曲がったキュウリや虫食いのキャベツなどが当たり前なのですね。どこまで厳格化を要求するのでしょう。厳格化する交通事故の刑量など…社会がどんどん萎縮しているように感じるのは、私だけの感覚なのでしょうか? 何処かで、この流れの変化点が訪れると思っていますが、デフレの元凶であるこのような清貧思想の蔓延には、些かうんざりしています。

日経報道によれば、ようやく原発被災者の全員帰還の変更が議論になってきました。災害復興には現況復興と言う基準があり、災害前の姿に戻すために莫大な予算が使われます。時代が変化し、もっと良い社会基盤整備の方法があっても、現況復興が建前になっており、前の姿が優先されるのです。三宅島だったかな? 火山噴火の為に全島民が避難し復興が行われましたが、島民一人あたりの復興予算規模が、たしか数千万円じゃ、なかったかな? カタルは島民に、ある程度のお金を渡し、島での生活を諦めて貰い、復興に関してはカジノを解禁して、民間主導で再開発をすれば良いと思ったものでした。今回の原発に関してもカタルは早くから、住民へ土地の買い上げを行い、除染の後に住めるようになったら、優先的に住める権利を与え、いったんは諦めて貰うやり方を述べていましたが…。何故、優秀な官僚さんが、このような単純な理屈を採用せずに、わざわざ回り道をするのでしょう。社会全体が清貧思想に委縮していますね。麻生さん、金融庁の方針を転換しないと…また失われた時代は、更に長引くことになりますね。本当に分かっているのかどうか…。この辺りに、アベノミクスへの失望説が浮上する所以があります。

さて、話は変わりますが、アップルは米国で新工場を新設すると言います。工場の自動化や再生エネルギーを使い、米国に回帰すると言います。この発想はカタルが、アークを推奨した着眼点に似ています。中国などの労働コストが上がり、最近ではミャンマーやバングラデシュまで生産移転が加速しています。しかし一方でGE、フォード、アップルと米国回帰をしていますね。この最貧国のバングラデシュでも、衣料業界で働く労働改革が進行し、最低賃金が月額3000タカから5300タカ(6700円)に、76%アップされると言います。ナスダックの新高値を考える根拠の背景には技術革新があります。ロボットやエネリギー革命などの変化が、生まれているように感じるのですね。この潮流は、現在はゆったりと変化していますが、必ず、大河になりますね。相場観の基本戦略に加えておかねばなりません。

ソニーのソフト路線の追加報道が見られないと昨日か一昨日述べましたが、今朝の日経ではゲームのソフト化の記事が掲載されていました。ソニーはゲームに映画など、優れたソフト資産があるのです。この資産価値を生かし、ネットテレビ網の世界的なソフト資産構築に成功すれば、アップルを凌駕する存在になり株価5万円とITバブルの高値(33900円)を更新する事が出来るのです。しかし…現状では、とてもとても…、マイナス面ばかりが目立ちます。シャープも、昨日は下げていましたが、前回の安値234円を割らずに反転できるのかどうかなど…注目される所です。

冒頭に述べましたが、3つの需給バランス変化が、一時的に作用しますが、こんなものは時間が解決し、ムードは直ぐに変化します。年末年始相場に向けた新しいスター株がそろそろ誕生するのでしょう。出来る事ならカタル銘柄が選定されることを望んでいる次第です。皆さんの中でも信用期日を迎えられている方が大勢いると思われますが、一旦、クロスし期日延長をして年末年始高に外すなら、その時の方が良いのでしょう。もう直ぐ、目先のトンネルは抜けるはずです。

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投稿者 kataru : 2013年11月06日 10:42