今日の市況(2013年)(2013年11月07日)
かたる:大変、残念なことに薬のネット販売も、既得権勢力の「規制の壁」にやられた印象です。安心・安全信仰の日本村社会はある意味で、江戸時代から続く日本人の慣習なのでしょう。良い面もあれば悪いマイナス面もあります。報道の内容を聞く限り、嫌いではありますが、楽天の三木谷氏の意見は正論に聞こえます。対面販売とネット販売の壁は、依然として保守派勢力にはあるのでしょう。カタルは宗教上の理由でガリレオが幽閉された現実を思い起こしました。かれは地動説を主張したために、晩年、彼は幽閉されたのでしたね。この現象は人間の保守的な選択を思い出します。本来、自己防衛の立場から人間は保守的な行動を好むものです。しかし新しい考えにチャレンジしない限り、何も生まれません。カタルも、そろそろディーリングの実戦も始めねばならないかもしれません。そんな風にニュースを聞いて、頭の中で連想していました。
これでアベノミクス第3の矢は、雇用に続き薬でも敗れたことになります。清貧思想のデフレマインドは偽造表示問題にも現れており、みずほのやくざ融資も幕引きがなかなかされません。一体、こんな事をして、誰が得をするのでしょう。程度の低い争いを続けているより、早く時代を前に進めて欲しいと願っています。これでは本丸の法人減税も負けでしょうね。一度、手にした権力を手放さないのが、官僚組織と言うものでしょう。しかし昨日の続きですが、ソフトバンクに代表されるように、ファーストリテイリングもそうですが、グローバル展開している企業の株価は、高くなっています。ニトリはこれらの動きに、きっと続くのでしょう。ダイキンもM&Aを生かしグローバル展開を加速したのは、少し前の話です。そのダイキンも、この所、株価は変動期を迎えています。企業は変身するのですね。村田製作も、早くにスマフォの頭打ちを見越し、車に進出しています。
成長を続ける両社に見込まれた007は、ユビキタス時代を迎え、その企業価値の魅力が益々、増してきます。英ARM社の話を、IRNETでも何度かしていますが、売り上げ規模が900億円程度と低いために、インテルなどと比較して知名度は低いのですが、素晴らしい会社です。この小さな会社は製造設備を持たない技術集団です。基本ソフトを公開し、今では周辺企業に2兆円もの売り上げ規模を提供していると言います。007の未来の形は、この英ARM社のような存在になって欲しいと願っています。ソフト戦略は、未来の成熟企業の在り方の一つでしょう。もう一つのお気に入りのケネディクスは、時代の追い風がこれから吹きます。容積率の緩和は既存不動産の価値を大きく上げるものです。多くの読者は株価が上がってこないと、会社の魅力に気づきませんが、時代背景などの原理を知れば、これほどの逸材はありません。先ほど昨日の高値506円を、わずか1円ですが上回りました。戻り高値を付けた後、初めての現象ですね。知っている人は居ると思うのですが、昨日は加重平均株価が前日より2円ほど上回っています。一つの変化の兆候かも知れません。
カタルは清貧思想が嫌いです。歴史を見れば確かにいつも揺れています。代表事例は良く話す「寛政の改革」ですね。田沼政治の腐敗を嘆き、松平定信は清貧思想を貫きますが、「白河の清きに魚のすみかねて、もとの濁りの田沼恋しき」と詠まれていますからね。カタルの現役時代が懐かしいのです。きっと時代は、いつも反省を繰り返し、揺れ動くのでしょう。最近の傾向として、一度上がった株は、なかなか下がらなくなりましたね。下値抵抗力がついて来ました。先ほどケネディクスが、昨日の高値を上回ったと書きましたが、おそらく日経新聞の小さな報道が、微妙に相場において影響を与えているのでしょう。日銀によるリートの買い入れ額の話ですね。既に目標の1400億円に届き、資産の買い入れはどうなるか? 関係者は、この点に注目していました。しかしどうも日銀は買い入れを続行するようです。デフレ脱却が明確になってない以上、当たり前の政策なのですが、市場は確認を求めるわけです。このような現象は、一般的には分かりにくいアナウンス効果ですが、この処置は関係者にとって絶大なのです。容積率と共に、日銀の姿勢は信用創造に繋がり、アベノミクスの空振りを背後から支えています。
皆さんは500円を割れたケネディクスを買いましたか?
カタルはお金が無いなら619円を抜いて、チャート上の確認を取ってからでも充分だと述べていますが、現物投資は安く買うのが常套手段です。株式投資の基本は現物取引で、安くなったら買い、高くなったら売るのです。これは原則ですからね。株は下がっても下がり方が問われます。故によく観察しなくてはなりません。ケネディクスの1回あたりの注文ロットが、昨日は少し膨らんでいました。公開情報だけでも様々な変化が分かるのです。
さて、ニュースでは、トヨタが話題になっていました。しかしどうでしょう? まだ車の販売は伸びますが、米国は明らかに販売台数の伸び率が鈍って来るでしょう。つまりスバル株の躍進は、終了の可能性が出てきました。ダイハツがインドネシアでのガソリン価格の補助打ち切りで鈍ったように…一巡してきたと考えるのが普通でしょう。まだ株価の続伸がなくなる訳じゃないでしょうが、一般株と大差ない動きになるのでしょう。所詮、金融危機の落ち込みの反動に助けられた、一時的な側面が大きいのでしょう。ITSなどの画期的な技術革新に支えられた爆発ではありません。走る頭脳の車は、現在開発中ですね。その関連企業として007は存在しています。「IVI」(車載情報機器)と言う製品の実用化は、これからなのですね。
この3連休に仲間と集まって、初めて知ったのですが、カタルが悔しがったPEIの熊谷組ですが、カタルの知識不足が原因だったようです。青函トンネルなど、我が国のトンネル技術のNO1は、熊谷組だと先輩が教えてくれました。リニアの開発はトンネル工事が多くなり、熊谷組の活躍機会が増えると…株高の背景を先輩が教えてくれました。公共事業投資が盛んだったころ、カタルはまだ証券界に身を置いておらず、知識が足りませんね。もう少し背景をよく理解しておく、必要がありますね。株式は変化率を買うゲームですからね。会社の変化をどう見極めるかは、事前の膨大な社会環境を理解した知識が必要になります。カタル君、まだまだですね。コンチクショウですよ。この間に3倍ですからね。折角、一度は注目していたのですから…。実は、今、グローバル戦略で低位の株を注目しています。欧州関連ですね。おそらくこの発想は、銭になるのでしょう。今度はモノにしたいものです。
まぁ、弱小投資家にとって、銘柄は一銘柄で充分なのですが…。カタルは現在2銘柄しか手掛けていませんからね。その2銘柄、なかなか飛ばずに、トホホの世界です。昨日は3つの需給バランスの話をしましたが、通常は11月のSQまでで、つまり明日になります。慎重を期し、来週末まで様子を見るにも一つの手ですが…世界の株は強く、日本だけが出遅れている印象です。クスリのネット販売や雇用など、アベノミクスの失望説が囁かれていますからね。しかし日銀のリートの買い入れ続行が確実なら、この信用創造機能の比重の方が、遙かに力は強いのでしょう。さて楽しみな…年末年始がやって来ますね。今年の餅の味はどうなのでしょう。
投稿者 kataru : 2013年11月07日 10:40