今日の市況(2013年)(2013年11月21日)
かたる:今日は、何をテーマにしようか…と考え、心理学者でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンのビデオを観たり、昨日、感じたNHKのクローズアップ現代の中国をテーマにした映像の創り方に、違和感を覚えたことをテーマにしようかと考えましたが、下準備が足りないようです。まず意見を述べるには、そのテーマの素材を吟味する必要性があり簡単にできるものと、そうではなく奥が深い為に、下準備が必要なことがありますからね。株価の動きの話などは、これまでの経験があるので、ある程度の解説は出来ます。勿論、正解とは言いませんが…。一つの見方を提示できますが、新しい未知の分野の解説となると、かなり勉強しなくてはなりませんからね。
さて今の市場は、アベノミクスの効果による時間調整が完了し、新しい局面、所謂、株価の二段上げに突入できるかどうか? ここがテーマですね。まぁ、カタルが取り上げている「野村証券」でも良いし「三菱UFJ」でも良いのですが、基本的に株価は上昇します。その理由は、日銀などを含め世界の中央銀行は、流動性の供給を続けているからです。問題は上昇の速度や、角度だけの話です。多少、アベノミクスの失望感が存在するように、既得権勢力との争いで勝敗が分れることがありますが、時代の流れはグローバル化により加速しており、日本村社会を堅持しようとする既得権勢力は、この流れを遅らせることは出来ても、止めることは出来ないからですね。だから確実にTPPは実行されます。
昨日は最高裁で選挙の在り方を巡り「違憲状態」との判決が出されました。しかし高裁の16件中14件の判断が「違憲」としたのに、最高裁の「違法状態」という判断は、確かにおかしく感じます。如何にも日本的な解釈です。その違憲状態で生まれた国会が、憲法論議をする事自体が、解説者も言っているように確かにおかしな話です。先ずは限りなく、一人1票の価値の平等化を実現させねばならないのでしょう。これは時代の流れですね。株価のイールド・スプレッドの浸透と同じ理屈のようです。
今は「ゆでガエル」の実験のような状態なのでしょうね。間もなく、この状態はより確かな形になって、株価上昇の局面を迎えますね。需給バランス一つとっても、期日の通過は時間の問題です。既に200日線上に、株価は位置している訳で、余程の事態が発生しなければ、確実に、アベノミクス第一弾の「慣性の法則」は働きますね。昨日のメディアの話題は、自動車に年金ファンドの運用の変更でした。カタルは、昨日、「国家より企業」と言う新しい概念が育つかどうか…と、述べています。どうも世界の流れは、人種や宗教の対立などが、情報の共有化で消えつつあるように感じます。昨日のNHKのクローズアップ現代の「模索する中国」の報道姿勢は、管理国家、自由に表現できない中国と言う言論の自由を束縛しているとの視点からの報道姿勢でした。しかし、先日、イランの状態をテレビで見ていたら、たびたび警察に連行される国のイランと比べ、中国の方が自由との印象を持ちました。認識と現実のギャップを修正した次第です。結構、中国は自由になりつつあるように感じています。今の中国は、市場金利を導入するためにステップ・アップしている段階でしょう。あと2年ほど経てば、シャドー・バンキング問題も鎮静化するかもしれません。
経団連の一行が帰ってきて、どのような動きになるのか…。この辺りの動きは相場に影響を与え感度を高くしておかねばなりません。今日の日経にも、この手の記事がいくつか載っていますね。盟和産業7284のような弱小企業が日経新聞に載るのは非常に珍しい現象ですよ。おそらく記者が買っているかもしれません。何しろ論理的には非常に割安株です。どう考えても500円以下は今の市況でも割安状態ですね。その株価が200円台ですからね。実はこのような企業の相場としての命は、非常に短いのです。ただ全体市況が底上げになるなら、時間の問題で確実に上がりますね。今日の記事が切っ掛けになり、株価の水準訂正が、何れ実現されるのでしょう。ただし魅力はありませんよ。単に割安と言うだけです。
経験上、このタイミングで生まれる人気株はある程度、人気が持続し株価が上がるのが常です。それは季節的なアノマリーの応援があるからでしょう。全体の株価波動が上昇するときに、人気株の選択と言うのは、恐くないものです。僕は嫌いですが…ドワンゴなどの人気は持続される可能性が高いのでしょう。短期売買の人は多くは…。カタルがディーリングをしていれば、当然、参加候補銘柄にしているでしょう。野村証券は810円の関門を突破したようですね。次は833円です。まもなく時間の経過と共に、誰しも980円を抜くと…もうすぐ考える段階を迎えるのでしょう。なかなか支持を得られないケネディクスも同じ範疇の株です。信用創造の「極み」に位置している存在ですからね。ただ一般的には業績の裏付けがある光通信のようなチャートの形の方が強いのですね。同じ調整でも、光通信は上昇波動の途中で、1か月ほど横ばいの波動ですからね。おそらく時間の問題で、2006年の1万円台の株価を抜くのでしょう。この話は前から述べていますね。ナスダックが新高値を更新すると、相場の景色は変わると…ITバブルの現実化を述べています。
今日は再び先物からの誘導です。外人投資家が先物を買い進み、この動きから国内の目先筋が日経レバレッジファンドを買うと、ファンドは自動的に先物を買う仕掛けになり、乗数効果が発生され、自然発生的に株価が上昇するのでしょう。このような動きが効くという事は、調整が一巡しているから生まれる現象です。もし上値にしこり感があるなら、いくら先物から誘導しても、つなぎ売りが断続的に入り頭を押さえられます。しかし多くの銘柄が200日線にタッチしての反転で、アノマリー現象が重なり上昇波動が生まれているのでしょう。しかし中身は、あまり良くありません。相場に躍動感がないのですね。直接コアの銘柄を買って、全体を引き上げている現象ではないからですね。不安感を抱えるのは、仕組み上、株価が上がっているためでしょう。躍動感がないのですね。相場に旗振り役が必要なのですが…、今の業界は人が居なくなりましたからね。群れに相応しいリーダーが存在しないような展開です。折角の潮流を生かせるグループが居ないようです。目先売買に走る現象も仕方ないのかもしれません。ケネディクスが相応しいと思いますが…支持が得られていませんからね。何故、資金の無い人は619円を抜いてから参加と述べているか…。相場の流れを作り出すには、仕掛け人の力量が問題になるのですね。その仕掛け人の資金力は、客観的に判断が出来ません。今の環境はリーダーが居れば追随する環境になっていると思います。此処で冒険をする投資家が誕生するかどうか?
この決定権を持つのが政策なのですね。もし法人減税が実現するなら、間違いなく本筋から株価は上昇します。しかし現実は、薬のインターネット販売でも見られるように負けが続いている訳で、アベノミクス失望説が生まれる環境でもありますね。中央銀行が勝るのですが…現状は綱引き状態なのでしょう。何か、確かな切っ掛けを探している段階の様でもあります。そうなると…野村などの本筋の選択が消え、仕方なく小ぶりのドワンゴやケネディクスの選択になるかもしれません。更に小ぶりの007などの選択でお茶を濁す展開もあり得るのでしょう。カタルは、野村は無理でもケネディクスなら…と考えていますが、これさえ支持が得られません。それならば、小ぶりの007の選択もあり得ますが…。
ここで訂正です。昨日、板ガラスの欧州部門の黒字化の時期を2013年と書きましたが、2014年だったと思います。この銘柄は熊谷組より大きいですが、同じような感覚ですよ。注目していてくださいね。ただ資金の需要懸念が残るので、その辺りの選択をどうするかだけが見えないのですね。スペインもある程度、問題は峠を越え、来年初めに公開される欧州の金融機関のストレステストが済むと…注目されると考えています。かなり早いですが、プロと言うのは光通信のような段階では、既に仕上げの段階で、常に新しい選択肢を模索しているものです。
その構想の中で素質のある銘柄は限られるのですね。確かにクボタなどは優れているのです。しかし自分で実際にいろいろ手がけてみれば分かりますが、クボタの話が出たので、先週人気になった好業績のタカキタを買ってみても、あまり儲からないのですね。人気株になるかどうかの選択は「仕掛け人」の力量次第なのです。条件が整い、仕掛ける銘柄に躍動感がある魅力が存在するか?どうか…。人々を魅了する躍動感って、難しいですね。007は、その躍動感を秘めている会社なのですね。ワクワクする何かが存在するのです。つまり業績も相場の時代背景も、仕掛け人も存在して、みんなの条件がマッチしないと、なかなか良い相場にならないのですね。今の状態なら、じり高の展開ですね。リスクを避けるなら、何でもいいのですが日経225の銘柄を中心に選択すればいいのです。カタルはいくつかの代表銘柄を、これまでに何度か取り上げています。三菱UFJに、日立、東レ、重工などもそうでしょう。重工は米国の訴訟問題があり、出遅れを感じています。東レは日経の応援もあり堅調ですがね。なかなかイールド・スプレッドの話が日経新聞に載りませんが、論理的に、株は非常に割安なのです。都銀は国債を売り続けるでしょう。その受け皿は「資産」に向かうのです。それが金融緩和と言うものです。ケネディクスは必ず華が開きます。
投稿者 kataru : 2013年11月21日 11:41