今日の市況(2013年)(2013年11月22日)
かたる:実はカタル自身も感じていることですが…世間一般が騒いでいるように…本当に株式市場は大幅高しているのでしょうか? 疑問を感じます。ひょっとしたら自分の選択が間違っており、方向性を修正すべきじゃないか?…と考える事も良くあります。そんな時には客観的な指標が判断の材料になります。カタルはいくつかの統計を独自基準で追っており、その一つを今日は紹介しましょう。そのグラフの様子は此方です。
このグラフは人気銘柄が必ずリストアップされるように創られたものです。今年に入ってからのその銘柄数と、その人気銘柄の25日乖離の推移を示したものです。どうでしょう? 決してカタルだけが抱く疑念ではありませんね。市場の人気株でさえ、そんなに25日線乖離は高くなく10%未満なのです。それに今年春の人気株数と比較しても、半分以下の100前後を示しています。決して多い訳ではありません。つまり今の相場に抱く感覚、あまり儲かってないと言う心理は、間違っている訳ではありません。日経225の主要銘柄は安全ですが、そう儲かるものではありません。例えば人気銘柄の東レです。ここ3週間、良く上がった株ですが、直近の安値615円から725円の上昇で、おそらくタイミングよく手掛けていても成果は1割に満たないでしょう。
まぁ、こんなものでしょう。安全を求めればリターンは少ないものです。金利が1%程度なので安全性のある大型株で運用し、10%もリターンがあるなら、たいしたものでしょう。ただこの東レでさえ5月の高値を抜いている訳ではありません。東レの高値は786円です。今の株価は725円ですね。ハイリスクを求めハイリターンを狙うか…、金利裁定のような投資をして確実なリターンを狙うのか? 人それぞれの選択です。ただ言える事は、上手い話など決してありません。大きなリターンを狙えば、リスクは増大するのが当たり前ですからね。ただいくつかの人気株を一度は選択しておきながら、物にできずに逃しているのは事実で、カタルもまだまだ素人だな…と感じますね。偉そうなことを言えません。
高値になった後の姿を、想像すると良いのですね。人気のドワンゴや今日は、野村証券かシャープでしょうが…などの天井は知れているのです。だから触手が湧きません。カタルは少し前に、人気の新興御三家銘柄、新規上場のエリナス、広告のアドウェイ、ゲームのコロプラなどの相場に批判的だったのは、目先人気で終わり相場に「のり代」が少ない為ですね。目先のババ抜きゲームが終れば、それで人気が冷めて、株価は下落する銘柄だからです。場合によれば、そこが天井になり2年も3年も…場合によれば10年以上も再びチャンスが訪れない銘柄だからです。だから目先人気になっても、触手が動かないのです。3Dも似たようなものです。しかしケネディクスは、しばらく大丈夫ですね。それは信用創造が進み、地価の上昇はかなり長い期間、上昇を続けると考えられます。だから明治政府の創設から培ってきた含み資産を、一掃した三菱グループの話などをしている訳ですね。このバブル崩壊により、天下の三菱さえ、毎年の収益と含み利益を一掃してバランスシートを改善してきたのです。内閣府が発表している国民経済計算を見ると分かりますが、1990年当時の土地資産は2455兆円でした。しかし2011年の土地の総額は1156兆円です。つまり1300兆円も、デフレ下の失われた時代で飛ばしてきたのです。毎年、毎年、この値下がり損を、日々の稼ぎと含み利益で埋めてきたのですね。何故、カタルが信用創造の重要性を語っているか…お分かり頂けると思います。僅かな財政出動の経済対策より信用創造が如何に大切か…だからケネディクスなのです。
何故、ダヴィンチの創設の話を何度もしたか…。それは収益還元法と言う理論価格で、地価が割安になっているにも拘らず、金融庁は未だに重箱の隅を突っつく仕事をしています。行き過ぎた政策は、修正せねばなりませんが麻生大臣の発言など聴いていると…あの人は全然、実態が分かっていませんね。バランスシート不況があった原因の本質を分かってないのです。今回のみずほの反社会的勢力への融資の金額は、僅か2億円だったですよね。件数は230件となっていますが…、最近のニュースでは、この230件の内、警察が最終的に認定した組員向け融資は、現時点では1件だけだと言うニュースも報道されています。この反社会的勢力の基準が何処にあるのか…この客観的な基準さえ明確になってないと言う報道があります。カタルが問題にするのは、「行き過ぎた検査姿勢」は社会全体にとって悪影響の方が、非常に大きいと言っているのです。このような社会の風潮がデフレ環境を生んでいるのですね。清貧思想を改善しなくては、日本はなかなか浮上しませんね。
メディアの報道姿勢が問題なのです。この2日間に分けて放送されたNHKのクローズアップ現代の中国絡みの報道姿勢は、明らかにおかしな姿勢です。プロデューサーの姿勢が問われると考えます。何故、中国は報道の自由が束縛されていると、決めつけた姿勢で報道しているのでしょう。本当にそうなら、あのインタビューは実現しません。確かに日本と比較すれば自由ではないかもしれません。しかしかなり改善されており、カタルは今回の固定資本依存の経済姿勢も含め、最近ではシャドー・バンキング問題ですが、非常にうまくコントロールされていると感じますね。格差など何処にでもあります。日本のブラック企業の実態はひどいものです。日本の恥部をメディアはなかなか採り上げませんが、今は全体を浮上させる大切な時期ですから、明るい材料を盛んに取り上げ、主張を変えるべきでしょう。米国が正しく、中国が間違っていると言う偏った報道は止めるべきですね。もし日本と中国が手を結びアジアの繁栄に尽くせば、米国は覇権国を転落するかもしれません。どちらが得か? 先日のスーパーコンピュータの順位は、中国の「天河2号」が33.86PFLOPSと、米国の「Titan」の17.17PFLOPSを大きく引き離し、圧倒的な大差でNO1でした。
まぁ色んな選択はある訳ですが、世論の誘導をどのような報道でして行けば、正しい成長が出来るのかどうか…。少なくとも、これまでは日本のメディアは、太平洋戦争突入前の朝日新聞と同じで、間違った報道姿勢でした。ことさら尖閣の問題を煽る報道を繰り返すのが正しいのかどうか…。国家戦略を何処に据えるか難しい問題でもあります。メディアはフィリピンの救済活動にオスプレイが活躍していることを、何故か報道していません。悪戯に危険だと言う部分だけを採り上げ、時代の進化を妨げていますね。進化に危険はつきものです。投資も同じですね。ハイリターンを狙うならハイリスクの選択しかないのです。ケネディクスは、何度も言いますが4ケタに持ち上げても、4000円の新高値を抜ける可能性があり、更に政策次第でしょうが、1万円の声が掛かる銘柄にだって、成りえるかもしれません。つまり高値に勝った人が損をするのではなく、儲かる可能性を秘めている魅力的な銘柄なのですね。だからカタルは流れが完全に決まる619円を抜いてからの参戦でも構わないと述べています。
問題は株価が高くなっても、買いたくなるワクワク感が残るかどうか…007をカタルは何度も高値でも買い増ししています。それは時間の経過と共に時代の潮流が追い付いてきて、出番が続くからですね。IVIなどと言う言葉は、まだ一般の人は知りませんよ。カーナビが一般化したように、IVIもやがて一般化し、世界中の車にQBが採用されるのですね。やはり株価が高値になってもワクワク感が、どんどん増しますね。あとは皆さんの選択次第なのです。カタルはナスダックの新高値更新は確実と考え、9月の下旬にソフトバンクやヤフーの活躍をみて、光通信を時々採り上げています。その光も昨日は上がっていましたね。いくつか掲げる銘柄の中での選択は、あなた自身が決めれば良いのでしょう。
投稿者 kataru : 2013年11月22日 10:53