未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年11月25日)

かたる:歴史を見ると数々の失敗を繰り返し時代は進化して行きます。日本の場合は江戸時代の鎖国制度が時代の進化を妨げたのでしょう。幕末から明治維新の流れは、その遅れを取り戻そうと必死でした。故に色んな下剋上が生まれましたね。三菱グループの誕生などは、まさにその象徴的な現象でしょう。太平洋戦争への選択は、他に手段があったように感じますが、追い込まれたために仕方なく戦争への道を歩んだ印象です。1989年のバブル崩壊以来、日本は清貧思想の際を歩んでいる印象を抱きます。みずほの反社会的勢力融資問題は、警察が最終的に認定した組員融資は1件のみと言う報道が事実なのかどうか分かりませんが、(詳細は此方です。)みずほの子会社で発生したオリコの融資案件であり、しかも230件の総額は2億円程度と言いますから…、何故、親会社の社長があれほど非難を受けるのか? 確かに対応に問題はあったのでしょうが、おそらく膨大な資料の中での僅かな指摘で、会議資料の数字を見落としていたのでしょうが…やはり現状の日本社会の世情は分かり辛いのです。このような厳格な清貧思想の蔓延が、成長力を奪う訳ですね。

先日、東京の下町工場が集まって、7800メートルと言う深海の映像の撮影に成功しましたが、あの製作費は2000万円だと言います。猪瀬さんが徳洲会からの借り入れが5000万円だそうですね。お金の使い方の重さは全然違いますね。権力の維持費が5000万で、「希望」の製作費が2000万円か…。日本に流れている底流を、何とか変えたいものです。日経5面に「年金の株買いに、厚労省ひややか」となっていました。昨日はコラムで資産価格の上昇下の景気循環と、資産価格の下落時の景気循環のグラフを掲げています。今日は、その資産価格の推移グラフを掲げておきます。バランスシート不況とも言われた資産価格の重要さは、経済成長に大きな影響を与えます。宮澤喜一元総理が、晩年自らの失政を悔いて、大蔵大臣を再び担ったことがありました。

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中国の不動産価格をバブルだと批判しますが、中国の不動産融資は頭金の比率が高く、多くは融資ではなく現金取引です。日本の不動産バブル時のような借金形態と少し意味が違いますね。それに指導部は日本の失敗を反面教師にしており、上手くコントロールしています。日本は毎年60兆円もの損失を埋め続けてきたのですね。(グラフは内閣府が発表する国民経済統計からの数字を用いました。)この数字の意味をよく考える必要があります。異次元緩和を設備投資に結びつけるのは、何か? 日本に希望の星を輝かせることですね。株式で言えばスター株を誕生させることです。2003年の時は「みずほ」などの銀行株が主軸になり、時価総額が上がってきました。現在も買われてはいますが、自己資本比率の拡充を急ぐために、銀行は増資を繰り返し需給バランスが崩れているだけの話ですね。だからお持ちの方は、なかなか上がらないと思われているかもしれませんが、確実に三菱UFJは4ケタ以上になるでしょう。この事をカタルは非常に長い間、繰り返し語っています。金融機関は経済活動の要であり、先ずは銀行が潤わないとリスクを取れないからです。

今でこそ、ソフトバンクは一流企業の仲間入りを果たしましたが、ソフトバンク創設時の孫さんへの1億円の融資は、シャープの佐々木さんの後ろ盾があったから実現したのでしょうが、通常、あの融資は背任容疑にあたり、今の検査では絶対に通りません。しかしあのような冒険があったから、ソフトバンクの現在の時価総額が生まれ、社会の希望の星となっている訳ですね。みんながリスクを取れるような環境にすれば、社会にユトリが生じチャレンジ精神も増す事でしょう。是非、正しい選択をして欲しいものです。そうすれば簡単に、日本はアジアの覇権国家は古いですね。中国と双璧のグローバル環境を創っていけるのでしょう。あまり領空圏の話題などをメディアは取り上げない方が良いですね。国民感情を悪戯に煽るべきではないでしょう。社会にユトリがなくなると、国民の眼を、このような方面に向けたがる勢力が増えます。編集委員やプロジューサーは、番組の構成にあたり、よく自覚して欲しいものです。

さて今日の市況は…野村証券は、あと一歩ですね。7月の高値まで…。それにしても大和証券に、かなり水を開けられましたが増資の影響でしょう。三菱UFJはこのところ揉み合いを続けていますが、新高値に向けた下準備と言う印象です。だいたい、この辺りの株価水準からヤレヤレの売り物が出てきますが、本当は逆ですね。買い場でしょう。だって論理的に非常に安いのです。定期預金のようなものですね。これら金融より製造業の日立などは7月の水準を、既に抜けています。東レも然りです。まぁ、本当は内需を盛んにするのが本筋ですが…、既得権勢力は自分の行動がどのような影響を与えているか理解してないと言うか…抵抗しなくては仕方ないと言うか…。時間稼ぎの条件闘争をしているようなものでしょう。JAの萬歳さんの様な方は、どの世界にも居られますからね。理屈は理解していても、きっと立場上、ごねる訳なのでしょう。GPIFなども権力組織ですからね。

今日もソフトバンクですね。アリババ上場に絡むあの戦略は流石ですね。カタルが馬鹿になっていた時代から、ようやく3倍程度になってきましたね。時間が掛かりましたね。大きな会社になったから仕方ありませんが…。2005年の年末から2006年の初めにかけての動きを、今、連想していました。実は、あの時に友達が失踪して、ソフトバンクを買わせていたので売りたかったのですね。どういう訳か…彼は鬱病状態になり、突然、家族にも、友達にも、誰にも伝えずに消えたのです。会社へも何も言わずに、突然、消えたのです。2005年は思い出のある年末でした。あれから8年が経過します。

今日は日経レバレッジファンドとシャープに、エナリスですね。あまり筋が良いとは言えません。日経平均株価は上がっていますが、実際、個人投資家はあまり儲かってないのでしょう。今日は25日なので5月のバーナンキ発言ショックの大幅下げから、およそ6か月が経過し、若干、残っている信用取引の期日の山を越えることになります。今の相場は何度も言っていますが、一度、水準訂正をすると、あまり下げなくなっています。下値不安はあまりないのですね。シャープは、再び何処かやる筋があるのでしょうか? 嫌いな会社ではないし好きな方ですが…。どうしても資本不足は否めません。中国の中興通訊へのIGZO提供は、利幅はないのでしょうが稼働率を上げるので大きな材料なのでしょう。ただ余程の仕手戦にならないと、上値はあまり見込めませんが、市場の人気株としての素質は高いのでしょう。故にディーリング向きなのでしょうね。

ケネディクスに007は、相変わらずの動きですね。素質は一流なので、新規の参加者待ちなのでしょう。ケネディクスには明らかにヘッジファンドが関与していますが、あまり力がないのでしょう。通常、一気に持ち上げるのが、セオリーの場面なのに…やりませんね。僕は今の相場に一番相応しいと考えています。おそらく消費税引き上げ後の動きを気にしているのでしょうが…、基本的な概念は、中央銀行のお金は流され続けており資産価格は上がるのが当たり前ですからね。2010年10月からの包括的金融政策に於いて危険資産である、リートやETFの買い入れまで踏み切っているのですね。本当にやる気があるのかどうか…この辺りが黒田さんも、適任者ではないのでしょう。通常は10月頃には再び動きますね。もっと増やせばいいのですね。アナウンス効果も薄れており、長期金利も下がっているのです。そろそろ力量が疑われる時間経過になってきました。この辺りはケネディクスの株価にも影響する話なのです。

007は減額修正により、村田のWiFiモジュールへの期待が裏切られた形です。現在は若干の期日の売り物があるのでしょう。しかし2Qの数字は良いとは言えませんが、悪いと評価する株価の下げは、納得がいきませんね。当初は6月上旬にパターンを予測していましたが、今は9月の形を念頭に置いています。素質は一流ですから、新規参入者が必ず訪れると思っています。余裕があれば下値を現物で買っておくのが望ましいのでしょう。

株式投資の基本は、時代性のサイクル株を見つけたら後は辛抱ですね。昨日のコラムで景気循環の波動を掲げています。最後のキチン循環とか、ジュグラー、クズネッツ、コンドラチェフと言う景気循環の波動ですね。この中で一番相場が大きくなるのは、波動が長いコンドラチェフの波ですね。これは産業革命と同じIT革命が現在進行している訳です。車の自動走行は時代の流れで、ITSなどの交通情報の活用も移動手段の時間を大幅に縮めます。QBの活用が広がりますね。アイフォーンには採用されませんでしたが、村田のWiFiモジュールは伸びると考えています。だから全く心配はしていません。業績循環の赤字から黒字への波が、若干、右にズレただけの話しでしょう。皆が宝物を探している訳で、何れ誰かが仕掛けだすのは、時間の問題なのでしょう。

なかなか新規の投資対象の銘柄が見つかりませんが、光通信などは素人向けかも知れませんね。目先の業績は良いはずです。ITバブルや金融バブル崩壊から資金不足に陥ったベンチャーの駆け込み寺の存在になったのです。ナスダックが新高値を付けるという事は、基本的にITバブルに踊った会社が、実際に利益を計上する時間的な経過を示しています。ソフトバンクは、あの時に198000円でしたが、光通信はそれ以上の人気株で248000円だったかな…。買いの根拠は、重田さんの厳しい審査を経た投資先が、次々に開花してくるので、本家の光も1万円台に回復するのは当然でしょう。その上を買う気はサラサラありませんが、人気株のエナリスより筋は通っていると思います。まぁ、人それぞれの選択でいいのでしょう。他人批判をする事はないね。全部の株が上がれば、皆がハッピーです。それではまた明日。

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投稿者 kataru : 2013年11月25日 11:38