今日の市況(2013年)(2013年11月28日)
かたる:昨日最後に掲げたSP500の株価は、カタルが上京した時の1989年は350前後だったのです。それが現在は1800を超え5倍になりまたが、日本株は38915円から15600円です。政策の選択と言うのが如何に国民にとって大切か…。この「失われた時代」を見ると良く分かりますね。株価は正しいのか?という疑問を呈する人が居るでしょうが、概ね、株価は実体経済を映す鏡です。経済状態の鏡と言っても過言ではないでしょう。フェイスブックはPER42倍、ツイッターに至ってはPER309倍と言うから驚きですが、清貧思想の後ろ向きの社会構造を一変させる必要があるでしょう。その重要なキーワードが信用創造なのですね。失われた土地資産価格を埋める動きは必ず起こります。自国の価値の低減を望む国民は、何処かおかしいのでしょう。折角、起きたプラザ合意からの円高を海外資産の購入に役立て、企業はグローバル展開を考えるべきだったのです。今でも同じですね。ソフトバンクやファーストリテイリングの行動は理に適い正しいのです。だから株価は上げ続けています。もっと読者に皆さんには、自分で考え行動する習慣を身に着けて欲しいのです。テレビの解説者の意見が正しいのかどうか…僕には疑問に思えることが多くあります。
最近の中心話題は、中国が設定した防空識別圏の考え方ですね。誰がこんなに国民感情を煽る方向性へ誘導しているのでしょう。それで日本は豊かなになるのでしょうか? 「東西冷戦時代の崩壊」を象徴したベルリンの壁崩壊から、チェニジアに端を発した「アラブの春」はシリアに波及し、湾岸戦争で発生したイラクの避難民を140万人も受け入れたシリアから多くの避難民が再び脱出し、EUをめざしEUは移民の受け入れに悲鳴を上げていると言います。反政府組織を支援している欧米は正しいのでしょうか? 湾岸戦争を仕掛け、イラク崩壊から生まれた戦争種族と言うか…その人達が、あっちこっちで狼煙を上げています。原点はイラクのフセイン政権の崩壊でしたね。確かに民主国家は理想かも知れませんが、この付和雷同の民意って、一体、なんなのでしょう。知れば知るほど、分からなくなりますね。いろんな意見があるでしょうが…正しい選択を願っている次第です。みんなが行動的なチャレンジできる環境の社会形態を望んでいる次第です。政治は難しいし…何処に正解があるかも分かりません。ただ政策は非常に重要ですね。その方向性を株価と言う形で見せているのが市場ですね。一体、いつになったら日本は過去最高株価を抜けるのでしょう。
為替が102円台になり今日は相場が高いようですね。しかしカタルは円高論者です、基本的には円高を生かす経営をすべきと考えますが…、我が国の経営者はグローバル展開に遅れる判断ばかりです。JPモルガンは子会社を通じて人民元適格海外機関投資家の資格を取得し、この度10億元の投資枠を申請したそうです。この動きは、この度の三中全会で発表された外国資本参画の金融機関の容認の流れの一環でしょうか? 強い通貨を維持するうちに、グローバル基盤を確立させておかないとなりませんね。三菱UFJは三和銀行を吸収し、中国基盤がどちらかと言えば先行配置されています。それでも企業業績に影響を与えるまで程遠い水準です。もともと金融はインフレ環境で利益が得られるような仕組みになっていますね。はやくグローバル基盤を確立させるべきでしょう。
あまりこのような全体論は、皆さんには興味がないかもしれませんね。目先の動きなのかもしれません。株価の動きと言うのは面白いもので、一番強いのは値幅調整より、時間調整の方がより確かです。人間は時間を超える事が出来ない動物なのですね。どんな感情も時間の経過で、気持ちが和らぐものです。株の場合、追証などの事態の収拾まで、およそ2週間は、最低限、必要になります。この期間、株価が維持されれば、新しい転換にステップアップできることになります。例えば、最近人気になったドワンゴですが、まだ1週間足らずですからね。任天堂が株主になったことで、新たな分野をどう展開するのでしょう。ミクシィーなどのSNSは華々しい登場でしたが、最近では斜陽のイメージです。DENAはSNSからゲーム会社に変身し、そうして今また、新たな展開を模索しています。このネットと言う世界の移り変わりは、参入障壁が低いために誰にでも真似が出来、流行のサイクルが非常に短いようです。次々に企業価値を高めるグーグルのような企業が、日本で誕生するのかどうか…。
話しが飛んできましたね。007の話をしようと考えていたのです。カタルはバブル崩壊で失った土地資産価値の復権から「ケネディクス」(4321)を掲げ、成長株として「007」(3858)を採り上げています。しかしケネディクスはマズマズの数字のようですが、007は村田のWiFi関連商品の売り上げが予想通りに計上されず、通期も減額修正しました。この考え方を少し解説しますね。グラフのイメージですね。春の3940円は、村田との提携第一弾の発表による理想買いです。その製品の売り上げ計上が失望と判断されているようですが、この考え方は正しいのかどうか…。更に最近、アイフォーンへのWiFiモジュール採用と言う誤解から生まれた相場で、2648円を付けました。この背景はIVIへの理想買いでもありますね。春の段階より一歩進み、新しい成長分野の誕生です。この春の相場には、村田との提携の他にQBの実用化が確認されました。2010年春に、このQBの開発を切っ掛けに、理想買いが起ったのですね。そのQBの第一弾の戦略商品のカーナビから、現在はIVIへ変化を始めています。企業の未来利益は膨らんでいるように感じていますが、株価は目先の業績低下を嫌気して2300円前後から500円ほど下押したままで推移しています。
さてグラフを見て下さい。
カタルにはAからBに移行したイメージなのですね。Aより赤字幅が広がりましたが、むしろAの時点よりBと、上値が伸びた印象を抱いています。確かに狙いの黒字転換は横にずれましたが、楽しみが先に延びただけの印象です。目先の企業業績が下押しすると発表した結果を受けた株価の失望が正しいのでしょうか? 間もなく、目先需給を左右する時間経過の3週間を経過します。最近の板状態から出来高推移の観測では、そろそろ元もボックスに移行しても、不思議はないとも考えている次第です。ただ3000円から5000円台には歩むには、株価の自律だけの動きでは難しく新たな参加者が必要なのでしょう。
へぇ、今日は重工が高いですね。日立とコンビの新興諸国向けのインフラ銘柄ですね。ミャンマーの開発は、タイからインドに繋がるゴールデンロードですからね。日本を代表するこれら企業のグローバル化は、何時になったら本格化するのでしょう。何か日揮の成長と比較すると、歯痒く感じる次第です。きっと旗振り役の日本の官僚組織は、自己繁殖できない他国への推進に関心がないのでしょうね。だから折角のチャンスのプラザ合意を生かせずに、永遠と条件闘争である「失われた時代」を続けているのでしょう。日立も重工も、何故か日の丸企業のイメージが非常に強い会社です。007の来週は、この3週間の時間経過を生かせる展開になるのでしょうか?
投稿者 kataru : 2013年11月28日 11:11