今日の市況(2013年)(2013年12月05日)
かたる:様々な報道を巡り未来の形を想像し、成長力の大きな分野を探し、その関連企業を見つけ、企業業績を確認して仕掛け人の登場を待つのが株式投資なのでしょう。故にカタルの関心は未来の形を探る為に、報道を吟味する作業が必要になります。日本ではあまり報じられていませんが、サムソンや現代自働車などの活躍により、韓国は、この10月に初めて日本の経常収支を上回りました。この影響からか…ウォン高、円安は続いています。事実かどうかわかりませんが、パナソニックは半導体工場をイスラエル企業に売却すると言う報道もありますね。エルピーダ、ルネサスエレなど日本村代表企業が行き詰まり、1987年のTSMC設立の意味を、今頃になって再確認させられているわけです。何しろ、一企業で1兆円もの設備投資をする時代ですからね。サムソンもそうですが…基本的に日本は、多額投資を負担できる環境ではなかったですからね。何しろ、この20年の「失われた時代」で飛ばした日本の富は、土地資産だけで1300兆円です。この負担を抱え日本の雇用を守るのは至難の業です。
面白いのは、パナソニックなどの町の電気屋さんシステムを打ち破ったヤマダ電機が赤字を計上し、ネット販売に苦戦している事実ですね。このネット販売の頂きに立つアリババは、1日の売り上げが、なんと5600億円と言うから驚きです。グローバル化の戦略に賭けるソフトバンクやファーストリテイリングの株が上がる現象も、年金ファンドのマネージャーは、心しておかねばなりません。日本の食文化である和食を、ユネスコが無形文化遺産と認めたと言います。食文化は日本の武器ですが…味の素やニチレイなど多くの食品会社がグローバル化に目覚めているかどうか…。経営陣の資質が問われます。ソニーはスカパーJ株を売るのだそうですね。ハードを重視する戦略は変わらず、カタルの思い描く方向性と違うようで…あのソフト重視の日経報道は、いったい何処に消えたのでしょう。
今日は、光通信が自社株買い償却を発表していましたね。カタルだって、この程度の銘柄ならいくつかご用意できる相場環境ですね。しかしケネディクスと007に拘っているのは日本のとる方向性と株価の上値を考えると、多くの人気株は寿命が短い目先銘柄で、高値を維持できない銘柄だからですね。仮に上昇が確認できる銘柄でも、上昇確度が緩やかなものがほとんどです。爆発力がなく魅力に乏しい訳です。昨日は下げていますがデータセンターに移行したビットアイル(寺田倉庫)などは、確かに株価は上がりましたが、ずいぶん注目した時から、時間が経過しました。最近、大型株では富士通にも変化の芽を感じます。
同じような感覚では異業種ですが、介護のツクイも、ピジョンや沢井製薬同様に隠れたカタル銘柄です。味の素やニチレイのような存在でもあります。成長はするけれど…角度の問題を抱える銘柄です。しかし年金資産運用には相応しい銘柄ですね。カタルは派手好きなのですね。同じ大型でもシャープのような銘柄、マツダのような銘柄が好みです。夏に、確実に年末に上昇する候補として自働車(マツダ)を掲げていましたが、今は、来年は米国の車販売が好調だけれど、成長力が落ちるので株価は横ばいだろう…と、自動車は候補から外していますね。ただ可能性があるとすれば中国の動向ですね。これは難しい。
今日は新興御三家のアドウェイにコロプラですか…。ミクシィも相変わらずです。それにしても、これらバカ株は3000円台に入っているのに…。007は依然、2000円を割れたままですか…。色んな切り口があり村田の支援もあるのに…、なかなか有力筋は参戦してきませんね。株が上がるためには仕掛け人の存在が不可欠で、仕掛け筋の度量も要求されます。しかし素質のある銘柄は、そう存在するわけではありません。最近、カタルは日本板硝子に古河電工などもグローバル環境から掲げています。内需のケネディクスや007は、規制の壁の影響を受けていますね。例えばクラウド家電では経産省の規制対象になっており、ケネディクスは、金融庁のやくざ問題などが社会環境に影響を与えています。
昨日掲げた、このM2と不動産向け融資のグラフを観て気付きませんでしたか? このグラフは前年比の伸び率に着目したグラフですが、バブル(1989年)を境に、前半は日本が信用創造を活用し名目成長率が実質を上回る高い成長を維持していましたが、バブルを境に、日本は過剰な清貧思想に傾き、米国の下に甘んじる政策を実行しています。お金は量ではなく前年比率の伸び率で景気活動が影響をされている訳です。確かに需要がないからM2が増えないのですが、これは卵と鶏の関係で日銀や金融庁の努力により、お金は市場に還流するわけですね。市場原理に於いてデフレターは活力を奪うのです。名目成長率を実質より高めるためには、資産の信用創造が不可欠なのです。こんな小学生でもわかる常識を、何故、活用せずに清貧思想を貫くのか? カタルには理解できない部分です。
カタルが何度も、みずほのやくざ問題を取り上げるのは…本質を政策が見誤っているからです。たかが2億円、それも警察関係の資料では、正式なやくざ融資は1件だと言います。重箱の隅をつつき回し、あら探ししている度量の無さが日本から活力を奪っている訳ですね。こんな事をやっているから1300兆円も飛ばしたのです。現在は防衛識別圏が花盛り、石原都知事以降、主義主張で飯が食えるのかどうか…。サムソンやTSMCらの競争に敗れた原点を観ていないですね。必ず1300兆円の反動は来ると考えています。曲り角の1985年は1060兆円で5%の成長として30年近くになりますから、1990年のピークの2455兆円になっても、通常、容認される信用創造のレベルなのですね。
その際に、位置しているのは、今日の日経報道のヒューリックなどではありません。「ケネディクス」の経営方針の違いを見れば明らかで、レバレッジの掛け方が違いますね。この後に容積率緩和や介護リートなどの成長の種も控えています。資金面で整備されれば、介護のツクイは大きく飛躍できることになります。団塊の世代が続々誕生している成長分野の介護は、これからの一大産業で、このノウハウは世界に輸出できます。下水道の運営など、社会資本輸出は、何もハードだけではありませんね。和食の無形文化遺産認定の意味を投資家は理解しているかどうか…。
切り口が多く存在する007は、たとえ偽物であったとしても5000円や1万円の相場にはなります。もしカタルの考える形に育てば…ソニーやホンダのような日本で初のソフト分野を代表する会社に育ちますね。その時に目指す姿の英ARM社が見えるかどうか…。素質が開花するかどうかは、これからの様々な要因に影響を受けることになります。新規米国住宅着工が増え、ユニデンが300円台を回復してきましたね。皆さんの中で上手く200円台の株価を利用できた人は居ますか? 007は3000円でも買い乗せする為に、安値をうまく利用せねばなりません。カタルは、銘柄などは何でも良いとも述べています。多くの投資家が失敗するのは、常に全力投球をするからです。投資で成功するためには、何度も買えるように…自分自身の力量を知ることが、非常に大切なのでしょう。
昨日も感じたのですが…今のケネディクスは綱引きの最中ですね。時間経過の有利さを考えれば結果は明らかですが、叩き、目先の確認作業を行っている印象を抱いています。だから間もなくカタルはスターマインの打ち上げが迫っていると述べています。最近はチャートなどの形を掲げ、素晴らしい形と絶賛している訳です。ここ1週間程度の動きは、非常に注目されます。500円割れの480円どころは、既に下値の確認作業は済んでいます。昨日はわずか1円ですが、27日の安値513円をを下回っています。通常、大規模ファンドの介入直前には下値を叩き、株価の需給バランスを見ることをしますね。果たしてその動きかどうか…分かりませんが、カタルの最後の壁は、この需給バランスの見極めに課題を残しています。だから今一の結果に終わっているのですね。果たして乗り越えられるかどうか…。永遠の生徒ではなく、そろそろ教える側の先生に回りたいものです。
投稿者 kataru : 2013年12月05日 10:33