今日の市況(2013年)(2013年12月06日)
かたる:昨日は久しぶりに神主さんと電話で話をしました。彼は今年75歳になったとの事。年金は2か月で54万円だから月27万を超えると言っていました。現役時代はかなり稼いでいたからでしょう。今でもあの光景は思い出されます。カタルが上京した折の1989年秋の事です。ある方に紹介され、初めて会って昼食を御馳走になった初対面の僕に、いきなり彼の給料明細をみせられ、たしか手取りが700万円台の給料明細だったと思います。「カタル君も頑張れば、いくらでも稼ぐことが出来るよ。」…と言われ、胸を躍らせた光景は、忘れられない出来事でした。カタルの年収分を1か月で稼げる世界か…。彼は趣味の碁を生かし、現在は教えているそうで…月に16万程度稼いでいると言います。彼の事だから税金は払ってないのでしょうが…彼らしいな。
僕らの挨拶用語にある「なにか良い銘柄はないの?」と聞いたら、「アドバンス・メディア(3773)」を挙げていました。最近、人気になっている音声を文字変換するソフトを提供する会社ですね。僕は「日本板硝子」に「古河電工」を挙げたら、古河電工は他の筋からも聞いていたらしく、ダブっていたようです。「もっと、小さな銘柄は?」と聞かれたので「ユビキタス3858」と応えたら、「じゃ、300株ほど買ってみるか…」と言っていましたね。きっと、今日の1951円の寄り付きで買ったのでしょう。1回分の年金資金ですね。通常は、こんなものですね。下がれば、また買えば良いし…そのまま上がったら上がったで良いし…。
昨日も2日間連続で売り仕掛けのあったケネディクスは、あまり下げませんでしたね。あの環境下で叩いているのに…下値は固くなっているようです。同じことが007も言えます。新たな参加筋を待てばいいのでしょう。ここ2日間、日本株は大幅安しています。為替とのパッケージ取引が多いのでしょう。この仕組み債と言うか…戦略は、既に一般化し極限に近づいているようにも感じます。必ず、やられますね。このように一方的な流れになるという事は、ある種の危機感を覚えています。為替との連動仕組みを使っている人は警戒し、ポジションを縮小させる段階に来ているのでしょう。今回の三菱UFJの高値は674円まででしたね。7月の677円を抜くことが出来ずに、一息入れています。
日銀の資産買い入れのリート購入は、12月5日現在、これまでの目標値1400億円を超え1407億円になっています。ETFは4日に208億円を買い入れ、総額は2兆4389億円ですね。基本構造はあまり変わっていません。このペースを速めれば「アナウンス効果」が生まれます。ペースを速め時価総額の5%程度まで買い入れれば良いと思うのですが…。そうすれば三菱UFJは800円台から1000円台に乗るのでしょう。基本的に信用創造機能を高め、不動産融資を復活させねばなりません。地方の土地など買い手がないのです。しかし、もし土地に担保価値が復活すれば…、この信用機能が復活しますね。そうすれば、カタルだって、こんなに苦労せずに済んだのです。宮澤喜一の失政ですね。一度、失った信用を復活させるのは至難の業です。今も日本では中国の土地バブルを指摘する評論家が多いですからね。彼らの論理に従うならドルなど…、一体、何なのでしょう。ただの紙くずですからね。僕には彼らの論理は理解できません。
そのドルの価値ですが、シリア問題からイランなどの米国の対応は、大人の対応との見方もありますが、中国が航空識別圏を設けると言うのは、米国の威信の低下が影響していますね。今回の対応についても、米国は強硬路線を放棄しています。明らかに、なめられています。このような布石が、やがて影響を及ぼし覇権国が移り変わっていくのでしょう。無敵を誇ったスペイン艦隊がイギリスに破れ、覇権が変わったようにグローバル基準も変化している訳です。米国債に拘ると痛い目に遭う可能性もありますね。でもグーグルを生んだ米国の社会環境は、やはり素晴しいですね。グーグル・アースを、初めて目にした時の驚きは新鮮なままです。あの地図ソフトは、今では世界旅行をしている様な錯覚も覚えるわけで、近い将来、衛星を使いリアル映像が見られるようになるのでしょう。信用創造があるから社会にユトリが生まれ、一見、無駄とも思える投資が出来る環境が生まれ、人類が進化するわけですね。眉唾でも良いのですよ。文化遺産は未来に伝えられます。昨日のM2の伸び率が、常に日本を上回っている現実を考えてください。金融庁は清貧思想を撤回し、方向転換を図るべきなのです。
市場のババ抜きゲームを批判はしませんが、少し方向性を変え、時代感覚を盛り込んでほしいと考えています。筋が悪いから、全体が伸びずに指数だけの動きに一喜一憂するようになります。博打心を育て市場から社会に方向性を導かないとなりません。市場は実体経済にも影響を与えるわけです。相互作用が働き実体経済が活性化するのです。この相互作用を重視するには信用創造機能を高めねばならないのです。僕にGPIFの一部運用を任せてくれれば良い相場を作れるのに…。王道を歩むことが出来る度量のある運用者が、なんと市場に居なくなったことか…。此処は大切な場面ですね。しかし安倍政権の活動は村論理に押されている様で、この所、負け続けていますね。本当に農業などを育てる気があるのかどうか…株式会社の農地取得など最低限のハードルです。既に生産者の平均年齢を見れば分かります。70歳、80歳で肉体労働など出来ませんね。スマート・アグリを使えば、日本の農家の埋もれた知識をデジタル化し、みんなで活用して時代を進化させることが出来るのです。此処にも、実は007も技術が活きます。なにもHEMSだけではありません。ソラテナなどの夢の部分もあり、糊代は大きな銘柄ですね。
さて今日の相場は…ケネディクスは再び意識的な売り演出が行われているようですね。前回は468円でした。おそらく一部のヘッジファンド絡みの決算を控えた実弾売りもあるのでしょう。今は505円までですね。ただテクニカル上は、200日線(513円)に位置しており、調整は既に完了しています。カタルの推測では480円台まで売ることは難しいと考えていますが…実態はどうなのでしょう。確実に、僕の思考パターンの方に、「歩」があると思いますね。何しろ1990年の2455兆円から2011年まで21年もかけて1156兆円まで、1300兆円もの富を失い続けてきたのですね。この反動は大きい筈です。異次元緩和は現在も続いており、日銀には最後は絶対に勝てませんね。論理的に歩がない勝負の結果が明らかです。テクニカル上、来週には、一つの変化日を迎えます。出来高バランスに注意を払い望んでください。資金的にユトリの無い人は619円を抜き、人気化してからの参加で構いません。007はごく一部の人達は、買い増しを続けているようです。もともと業績動向に過剰に反応したあの下落はおかしいのです。時間の問題で、元のボックスの2500円前後の相場に戻ると考えています。このラインでは売り物も限られています。まぁ、チャートを見れば分かりますね。運動会の綱引きを想像して下さい。一度、バランスを変える地点が来ると、一気に引っ張られる訳ですね。自然の原理は変わりません。
明日の株式教室は、業績角度の話を掲載しようと考えています。グラフを作るのは大変だから途中で挫折するかも知れませんが…分かりやすく、カタル論理の株の仕組みを解説する予定です。それではまた明日。
投稿者 kataru : 2013年12月06日 11:06