今日の市況(2013年)(2013年12月09日)
かたる:この所…考えさせられるテーマが多く、NHKの番組には刺激を受けています。近代史に於いて、やはり太平洋戦争の発端は興味深く、この度の「情報保護法案」との関連性も考えさせられます。やはり重要な政策決定のプロセスは記録に残し保全し、あとで検証することは必要なのでしょう。カタルは、昔、司馬遼太郎が書いた「峠」と言う本を読みました。内容をよく覚えてないので、もう一度、最近は司馬作品を読み直そうかとも考えています。峠はカタルの故郷の新潟県長岡市の昔、長岡藩を舞台に、家老の河井継之助を主人公にした小説です。今のNHKの大河ドラマ「八重の桜」と同じく、長岡藩も戊辰戦争で、サムライの忠義を貫き、官軍に敗れた譜代大名でした。司馬が「美と合理性」をテーマにしていて、これらの題材を小説に選んだとも言われています。
昨日のNHKのアーカイブ番組で、司馬が「ノモハン事件」の膨大な資料を集め、研究していたにもかかわらず、書けなかったことが話題になっていました。彼は戦車部隊に従軍し、実際にその戦争を体験しているのです。その不合理さに疑問を抱き精神主義の馬鹿さ加減に呆れていたのでしょう。203高地で多くの無駄死を強いた矛盾の背景を考えていたのでしょう。半藤一利さんの話によれば、神田からトラックで3台分ものノモハン関連資料を集めたと…話していましたね。先日、亡くなられた「運命の人」などを書いた山崎豊子さんも小説を書くにあたり、膨大な資料を基に小説を書いていましたが、司馬遼太郎も似たようなところがあったのでしょう。二人とも新聞社出身ですから、職業意識が影響しているのかもしれません。
カタルがプラザ合意からの相場を、繰り返し検証している時代観とも似ているのです。何故、簡単なことなのに、正しい方向性へ向かわないのか? 信用創造は市場原理に必要で、グローバル基準でも適度なら認められているのです。固定資本形成のGDP比率など…公的資金の使い方など含め、信用創造の復活は、日本の成長に欠くことが出来ません。少子高齢化だから、このギャップを逆手にとって生かす事も出来るのです。なにしろ日本人は戦後のロボット教育において、従順な奴隷のような存在ですからね。一定の我慢は、耐え忍びますね。通常、ここまで失われた時代が続けば革命ですよ。しかし政権交代はしたけれど本質はあまり変わっていません。昨日の情報をテーマにしたNHKの番組も面白かったですね。スパイが書いたハルノートが日本の運命を決めた、16隻の輸送船が拡大して行き、最終的には50隻になり、大統領が誤った情報を元に決断したと言う番組構成が真実かどうか分かりませんが、興味深い情報の伝達の現象です。株の世界での情報戦争にも似たところがあります。
今日もミクシィがストップ高ですか…完全なババ抜きゲームなのでしょう。何やらITバブルを連想するのは、カタルだけではないようです。光通信も相変わらず強いですね。ミクシィはの背景は一応、ゲームの伸びがあるようなのですが…、ガンホーに続きコロプラなど、所詮は「利益の質」が問われますね。そのゲームの中で、カタルがスマフォのソフトの時代性を読み間違ったグリーも、お約束の4ケタを回復しました。基本は此処ですね。カタルは1300円~1400円前後で、昨年11月に選んだのですが、その後、赤字予想から676円台まで叩きました。株価が安くなってもチャンスなのです。昔からカタルは述べています。株価が安くなることが最大の好材料だと…。どんなに悪くても、知ったらおしまい。対処が終れば、株価の波動は変わります。田中さんは若く、優秀な参謀も居ないからDENAより大きく落ち込みました。しかし一番大切なのは、田中さんの精神です。ハングリーな戦う心があるかどうかなのです。残念ながらカタルは彼に会ったこともないし、報道や経過で知るだけですが…挫折は、人間を強くさせるものですからね。橋田壽賀子の人気番組「おしん」を見れば分かります。大切なのは今の業績推移ではなく経営者のモチベーションなのです。失敗が企業を強く育てます。残念ながら、カタルには空売り残の行方からの仕手戦だけしか見えませんから、相場になっても、現時点では一過性に見えます。しかし相場と言うのは、常に流動的で変化していますからね。ほら、よくタイムマシーンで移動し過去に手を加え歴史を歪めると、未来の姿が変化する話がありますね。あの現象と同じです。
よく市場は、実体経済の鏡と言いますが、相互作用はあまり知られていません。しかし市場が夢を語り出すと、実体経済もその路線で変化することがよくあるのですね。市場の夢は現実社会も変えるのです。資金力は大きな力に成りえるのですね。もう一つのお約束、007の2000円以下は安過ぎると、何度も述べてきました。時間の経過は、黒字化からの来年の収穫期に、だんだん近づいている訳です。2600円台まで買った10月23日より、今日の12月9日の方が黒字化のターニングポイントに近づいているのですね。時間軸が少し横ずれした程度で、実態が変化したわけではなく、むしろIVIなどの夢が加わっています。一度、村田の会社説明会資料を観てみると良いでしょう。ユビキタスの社名が躍る村田の資料の意味を、噛みしめてみると、この会社の将来性に疑いを抱く人は、やがて居なくなるのでしょう。チャートの形も良くなってきましたね。ようやく走り出しそうに…見えてきました。資料は此方ですね。
雇用統計の改善がFRBの出口策を早めるとして売った先週の動きは、いったい何なのでしょう。仕組みに踊る付和雷同組は、本質を何処まで見ているのでしょう。先日、日立の資産価値と都市銀行の資産価値は意味が、全然、違うと述べました。あの原稿を書いた直後、昔のお客様から電話をもらいました。彼は日立市の近くが実家だったので、あの表現に反応したのでしょう。GMが破たんし工場が崩壊しゴーストタウン化しているデトロイトは、市が抱える年金や医療費などの「レガシーコスト」に苦しんでいます。今では犯罪都市化しているとのレポートも流れる始末です。日立は幸い中西さんが方向転換し、日立のメンツを捨てて、実を取った経営をしています。厄介ですね。尖閣の問題もくだらない面子で食えるのかどうか…。小沢さんの考えを一度、聴いてみたいですね。彼が指導者だったら、どういう対処をしたのでしょう。航空識別圏の設定で中国はメンツを保ち、米国の覇権は弱まっているように感じます。金融の自由化が水面下で進み、中国のシャドーバンキング問題も薄れてきますね。大口預金も認可されているようです。何やら論点がぼけてきていますが、「レガシーコスト」は命題なのですが、政策により対処は可能なのですね。今日は此方のレポートを読んで頂ければ、少子高齢化社会にも、希望が見えてくると考えています。今日は様々なリンクを掲げたので、この辺で本文は終了します。それではまた明日。
果たして…爆発するか007。
投稿者 kataru : 2013年12月09日 11:23