今日の市況(2013年)(2013年12月12日)
かたる:JPモルガンのダイモンCEOは財政合意を歓迎し、来年の経済成長率3%超えに自信を深めているとか…。この話の中で興味深いのは、同行のリスク管理・規制遵守の年間コストが20億ドルも増加したと言います。つまり安心・安全にはコストが掛かる訳です。ボルガー規制が一般化し、金融危機の影響が色濃く表れるのは日本と同様です。清貧思想が行き過ぎると成長余力が失われます。目に見えない、このような委縮心理の経済減速効果は計り知れませんが、なかなか数字に出てこないだけに判断が難しいのでしょう。
株式投資の中で、どの形態の会社に投資家の興味が向くか? この辺りの判断は難しいですね。ムードだけで株価が急騰したミクシィは、昨日、一転して売り気配でした。目先筋の影響度が増すのは、市場が正しい選択をしていない可能性がありますね。SNSの価値への連想が働き、失敗していたカタル銘柄のグリーが大きく戻りました。今日は安いですが…あの空売り残は、単に売り繋ぎの玉なのでしょうか? この株価急騰でも、数字の謎は改善されておらず、理由は先延ばしになっています。短期仕手材料として、依然、効果を保持しているようにもみえます。今日は、安いグリーですが、まだ高値奪回の可能性は残っていますね。…と言っても、カタル君は興味を抱いていませんが、意外に、スマフォへの移管が進んでないとの報道もあり、ガラケー(昔の普通の携帯電話)の存在感が見直されているようです。つまりグリーの賞味期限が延びていると言う解釈も成り立ちますね。
昨日のケネディクスの戻りは、筋の売り物が「切れた」可能性があります。今日あたり、後場から仕掛けが入っても不思議ではありません。市場のムードは、アドウェイに続く新しいスターを模索しています。筋が通らないと、仕掛けても失敗に終わります。しかしケネディクスなら株価を4ケタに、かち上げても不自然さはありません。あとで収益が付いているからですね。ただし、政策運営によりますが…、公共事業投資は財政難から多くは増やせませんから、PFIの概念を利用したリートの活躍余地は広がるばかりです。皆さんは、忘れていませんか? 団塊の世代は続々退職を迎え、介護を必要とする予備軍はどんどん増加しています。特別老人ホームは不足するばかりで、供給が追い付いていませんね。日本の成長産業の一つは、介護事業です。しかし介護事業の問題の多くは設備投資負担です。それをカバーするのが「リート」の存在ですね。何も土地資産の価値を高める容積率の拡大だけがケネディクスの材料ではありません。株価を高くして、増資を実行させれば社会に役立ちますね。ゲームは社会貢献しますか?
此処からは、読者のメールの質問に応える形ですが…メールによれば、増資で2006年当時より株数が増えているので、既に2006年のピーク時まで時価総額は到達していると言うのです。その質問の解答にもなりますが、現在のケネディクスの受託資産規模は1兆2000億円、仮に2400兆円の過去最高水準まで土地価格が見直されれば、首都圏が中心ですから、おそらく現状規模のままでも3兆円以上価値は膨らむのでしょう。この差額の2兆円の10%は2000億円の含みを持っていることになります。現在の時価総額は1328億円ですね。
更に過去最高利益は146億円ですが、その時の受託資産残高は、現在の半分以下だったのですね。5000億円ほど…だったと思います。つまりその2倍でも、300億ほどですから10倍で、3000億円時価総額が、現時点で買える最高株価水準なのでしょう。試算では1129円の株価になります。ただこの試算には、わが国の失われた時代の資産価格下落のみを考慮してあり、異次元緩和からの資産価格の上昇は見込まれていません。問題は此処なのですね。何故、カタルが、株価は4ケタを超え一気に4000円まで走るか? 場合によれば1万円相場も…と述べているのは、土地資産は限られ、失われた時代に取得した収益に合う都心の土地は宝物なのですね。先日、ソフトバンクが高値で銀座のティファニービルを購入しましたね。良く、その意味を考えた方が良いのです。
利益が出てから仕掛けるのでは相場になりません。見えない利益だから、そこに様々な思惑が重なり、大相場になるのです。相場と言うのは、変化率を買うもので…カタルの考えに反対意見があれば、あるほど大相場になるのですね。つまり相場には賛同者より反対者が必要なのです。カタル自身も未来の政策は見えません。しかし失われた時代の揺り戻しは…必ず起こります。自然界の法則なのですね。20年以上も…馬鹿げた清貧思想を強いられたのです。そうして明治以来、100年以上も掛かって蓄積した富を、無策の為に失ったのですね。日銀は包括的金融政策採用から異次元緩和に踏み切り、これで国民の財産が更に失われるようになるなら…それこそガラガラポンに備え、みんなで百姓ですよ。こんな理屈は、当たり前の発想ですね。だから12月決算月を迎え、ケネディクスは利益を隠すために、わざわざ2006年の高値で買った不動産の損失を計上し、利益の先送りをしているのですね。先日の発表は、そういう事ですよ。利益の先延ばしなのです。やがて利益は隠せなくなります。なにしろ1兆2000億円ですよ。いくらでも利益操作が出来ますね。
カタルは12月決算の通過点を迎え、早くから年末年始のスター株と豪語しています。更に619円を超えてから、参加しなさいとも述べています。ヘッジファンドの行動が読めないからです。でも、此処でやるのが…どう考えても筋ですね。ここ半年の株価の動きや昨日の動きは、演出か…、決算に備えた利益計上でしょう。この株は日本の成長の為の本筋になるので…ここに目先筋の人気を集めればいいのです。おそらく今度は619円を簡単に抜くと思いますね。そうして4月の高値奪回から、年初には4ケタ乗せが実現するのでしょう。利食いではなく「買い乗せ」ですからね。夏以降、サマーラリーに備え、メザニンローンの解説を含め、ケネディクスの収益の考え方を述べてきましたが…あまり早くても待たされるばかりでしたが、そろそろタイミングなのでしょう。今日か、明日はストップ高という事も視野に入れて、行動しても良いかもしれません。今日はテクニカル面の変化日でもあります。
さて007も話もしなければ…、時代の覇者ですからね。最近、アプリックスIPホールディングス(3727)と言う会社が人気になっていますね。まだ赤字の会社です。しかし007の方が圧倒的に魅力的ですね。007は良く調べないと…四季報などの数字だけでは、この会社の魅力はなかなか伝わりません。しかし一部の熱狂的なファンは増えるばかりです。だから大株主の創設者たちが、お金欲しさに株を売っても株価水準は上がっています。村田が何故、資本提携をしたのか? あの村田の決算説明会の資料を見れば、一目瞭然です。最後は野村の戦略部隊が、2010年のように必ず参戦してくると考えています。彼らは強引ですからね。ITバブルのソフトバンクに、光通信の相場を見れば、彼らのやり口は、想像が付きます。意外高するのです。このワクワク感は増すばかりで…ケネディクス共に感じる次第です。カタルが長く推奨を続けている理由を、自分自身で、その背景をネット上で調べ、感じてくださいね。
目先筋の皆さんも、ケネディクスは板状況を見れば、タイミングが到来していることが、分かるかと思います。離陸開始でしょう。全体が沈んだ時ほど、異彩高は効果が発揮されます。
投稿者 kataru : 2013年12月12日 11:30