「強い日本」(いちば)(2006年01月14日)
松下電器は全国のすべての世帯と宿泊施設計6000ヶ所に同社製石油温風ヒーターの危険性を知らせるはがきを郵送するそうです。
これは凄い。さすがに株価は、昨年来高値を奪還しました。。
何か問題が起きたときに、訴訟対策に走る経営がアングロサクソン流とすれば、これなまさしく日本的経営。
経団連の奥田会長も「日本的経営は正しかった」と後援している通りです。
日経「やさいしい経済学」では津本陽氏の「松下幸之助」。
「(経営は)一歩だけ先を見たらええんやないか。それを三歩も四歩も前を見ようとすると、失敗しまんな」
相当な含蓄です。
株式市場においても、明日の積み重ねが百年になります。。
明日が語れなければ、当然十年先は語れないに違いありません。
1964年の「熱海会談」の話は、どこか「課長島耕作」を髣髴とさせるエピソードでした。
先月は城山三郎氏による「ソニー」の盛田さん。
昨年末オイルマネーの注目が報じられて以降、ソニーも5000円台と頑強な動き。
マーケットにおける「やさしい経済学」効果が出てきたようにも思えます。
内閣府が発表した「景気動向指数」は、4ヶ月連続で50%を超えました。
先行指数は60%。
どうも「いざなぎ」は超えそうな気配。
大阪・今宮戎神社のお賽銭には「29451(福よ来い)」などの万円単位の小切手がザクザクと・・・。
これも景気回復の兆し。
神武や岩戸、いざなぎなどに代表される昭和30年代は豪雪の時期。
今年の豪雪が前振れとなるのでしょうか。
今週はインドのチダムバラム財務相が来日の予定。
「鉄道」への協力を要請しており、目が離せません。
でも来日する17日はヒューザ小嶋社長の証人喚問の日。
インドの話題が霞まないことを望みたいところです。
市場におけるリスク要因は「アネハ」という指摘もあるようですし・・・。
株式投信の残高が45兆円に乗せる勢いです。
昨年1年間の増加額は13兆円。
かつて90年代に投信担当のトレーダーをしていた時の残高は10兆円割れ。
89年の45兆円を遥か遠くに仰ぎ見て、手数料稼ぎのインデックス売買をしていたことが脳裏を掠めます。
現実に40兆円台を目の当たりにすると、やはり凄い。
1960年代に「池の中のクジラ」と言われた投信ですが、ようやく本領発揮の時期が来ました。
もっとも、ラップなどは中身がブラックボックスであるだけに、さらにディスクロが欲しいところ。
師走の日比谷線では中年男性が同僚と思しき人物と株談義。
「JALは安い。買いだと思う」。
結果的には、株価上昇。
電車内の株式会話も疎かにできない時代となってきました。
「横文字を使わない株式読解法」などというセミナーも流行るかも知れません。
個人的にはセミナーでこれから地方行脚が続く予定です。
2月は東京・大阪・名古屋。
3月は東京・名古屋・札幌・広島・福岡。
日銀の支店長会議によれば、日本全国で景況感が高まっているとのこと。
それを確認したいと考えてます。