詩と真実・・・

マーケット三国志

「ひま祭り」(いちば)(2006年03月06日)

ヘラクレスにアセット・マネジャーズ(2337)という銘柄が上場しています。
不動産ファンドを中心に業容拡大中。
先週末130億円の社債発行を発表しました。
このところ嫌気されているMSCBではありませんが、希薄化懸念は残ります。
背景は、「大型物件取得などでの資金需要」。
金融機関からの融資実行を待っていては、機動性で劣るからといいます。
一般的に考えると、株主軽視の姿勢は免れません。
しかし・・・。
本業重視の姿勢は評価されます。
決して悪い社債ではありません。
本業重視のであることは最終的には、株主の利益に繋がる筈。
一時的に株価の下落はあるかも知れませんが、「良い資金調達」と見る向きは多いようです。

新宿の不動産会社の社長氏とミーティング。
5年前に本社屋を買ったそうですが、現在は倍の値段になったと誇ります。
その後、別の不動産関係の社長氏ともミーティング。
首都圏郊外の利便性の薄い土地の売買が20日間で決まったとの話。
まさに不動産は動き始めました。
それも都心だけではなく、郊外まで。
このナマ情報を基準とすれば、スピーディーな資金需要は拡大していますし、経営的にビジネスチャンスを捉えなければならない局面。
むしろ、依然として融資に機動性を欠く金融機関に問題がありそうです。

先週、大手町のサンケイビルでセミナー。
終了後の質問は「何を買えば良い?」
投資家のマインドは依然、季節感同様に暖かそうです。
関連してこんなメールが流れました。

「昨夜、19時から21時まで都内大手町のサンケイビルでマネックス証券主催の株式セミナー。
個人投資家が集まる講演会に出向いたのは初めての経験。
時間が遅く、平日だというのに、参加者がどんどん来ること!
講演が始まってからも、まだ人が来るので定員350名でも、席が不足する勢い。
私は関係者として見学させてもらったのだが、参加者はマネックス証券に口座を持っている人に限定されていた。
場所柄なのか?
30~40代の女性投資家が多いのにビックリした!
個人投資家のパワーはまだまだ強いと感じられる」。
巷は3月3日「ひな祭り」。
女性投資家のますますの隆盛が感じられる。
ネット投資家に女性拡大の報道とも合致するようです。

ソフトバンクは日英同盟締結。
ささやかな変化ですが、これは大きい。
フィディリティのアジア総責任者も言っています。
「M&Aがこれから増える」。
そして・・・。
「それは、株主のためになる」。
日銀だけをウォッチしていては、マーケットに乗り遅れそうな気配も感じられます。