「人間」(いちば)(2006年04月17日)
ある企業トップA社長のところでの話。
受付で待っていたら、リクルートスーツの女子大生が二人。
同行者はは思わず「まだ、就職決まらないの?」の質問。
卒業式が終わっても就職が決まっていないとの思い込みでした。
答えは「いえ、4年になったばかりです」。
確かに街中リクルートスーツで溢れています。
もっとも・・・。
A社長いわく「今年の就職戦線は、売り手が圧倒的に強い」。
不採用にした人材でも2~3社の内定を貰っているといいます。
人材採用面から見ると、それこそ日本経済復活に他なりません。
週末、ある企業トップB社長の話。
印象に残ったのは、「商売をするとは・・・」の言葉。
「700円の価値のモノを400円で仕入れ、500円で売る」。
あるいは「120円の価値のモノを100円で売って、80円で仕入れる」。
これは皆が喜ぶこと。
そしてそのためにこそ「創意工夫」と「努力」が必要と・・・。
確かに原点です。
加えて・・・・。
こういう企業が少しづつ日本を変えていくとの半紙。
どうも、この国は、政治ではなく、企業から変化をし始めたように思えてなりません。
日経のアンケートでは「投資家は銘柄選別の尺度として、値動きよりも経営者の資質を重視」との結果。
ライブドアショックの影響とはいうものの、企業の判断基準がまともになってきたようです。
この流れは継続して欲しいところ。
マーケットの先達の話。
「考える投資家が増えなければならない」
「無機質な兜町の将来は期待できない。人の匂いが必要」
確かに・・・。
そして、報道からシナリオを考えることを広めたいと。
例えば、在日米軍のグアムへの移転費用を日本が持つ話。
良く考えれば、グアムに道を作る会社に発注が来ると読めます。
その先回りではNIPPO(1881)が思い浮かぶといいます。
面白い見方。
マーケットは復活祭。
出来高、売買代金ともに低調。
個別材料系が元気な展開。
機関投資家筋は、買わない理由探し。
やはり「稟議書投資家は弱いようです。
中国は対外証券投資解禁の報。
機関投資家対象に外貨の流出制限を転換するとのこと。
世界一の外貨保有国家としてそのマネーはどこへ行くのでしょう。
米中首脳会談前だけに、米国債が脳裏に浮かびます。
だが、これも自暴自縛のように思えてなりません。
モノつくり→カネつくり→罪つくりの道は、いつか来た道です。