詩と真実・・・

マーケット三国志

「昼下がりの仕掛け」(いちば)(2006年05月01日)

今年初の真夏日となった兜町。
昼休みに仕掛けに出たのは、株ではなく為替でした。
113円04銭は1月以来の水準。
為替関係者は、ゴールデンウィークのカレンダーを睨みながらの茫然自失状態。
一方、株式関係者は落ち着いたもの。
仕掛けも見られず、小幅な動きを見越したかのように落ち着いた状態でした。

今朝の日経の見出しは「労働力人口8年ぶり増加。女性・高齢者活用進む」。
そしてサブは「企業年金利回り最高、23%。株高で運用好調」。
この二つをあわせると、巷に溢れているかに見える「漠然とした将来の不安感」はかなり緩和されます。。

少子高齢化社会の到来。
労働力の減少。
年金に対する不信感。
これが、日本社会の不安感の根源。
しかし、高齢者の労働場面が増加。
年金も運用の巧拙の問題で、問題が減ってくることになります。
となると・・・。
個人消費も拡大する方向となるし、明るい将来展望も描けてきます。
味な見出しの配列と言えるでしょう。

朝方の通勤電車。
6時台は普段と変わらず。
7~8時台は結構空いていたようです。
もともと朝の早い金融関係者は、9連休など関係ないということが良く理解できました。

ところで・・・。
ハイネも読んだ「美しい5月」。
むしろ懸念は外部材料。
イランの核問題などきな臭い匂いが漂いますが・・・。

ゆっくりと大局観を養うのもゴールデンウィークの得策。
美しき5月に沿った格好で何もサプライズのないことを願うだけ。
ゴール前のディープインパクトのように「このまま、そのまま」です。