詩と真実・・・

マーケット三国志

「ダマシ」(2006年06月12日)

ドイツではワールドカップがスタート。
トリニダード・ドバゴやコートジボアールなど馴染みの薄い国が結構出場しています。
カリブ海やアフリカ、あるいは南太平洋など見知らぬ国結多いもの。
海外のスポーツを見て、いつも思うのは、陽射しが鮮明なこと。
特に夕刻のヨーロッパやアメリカの緑の芝は本当に綺麗に写るから不思議です。
湿度の問題なのかも知れませんが、どうも日本でのスポーツ画面は曇っているようで仕方がありません。

「国策に売りなし」は、格言。
経済産業省は、「新産業戦略」をまとめたとの報。
今月末の「経済成長戦略大綱」にも反映されるというからそれこそ国策に他なりません。
キーワードは「イノベーションによる生産性向上」。
具体的には、ITの活用、健康・予防医療産業の認証制度など。
そして、最先端分野としては次世代自動車、知能ロボット、燃料電池など。
折に触れて、テーマとなるに違いありません。

週末の機械受注は5年8ヶ月ぶりの水準となる前月比10.8%増。
事前予想が3.5%程度であっただけに、これはサプライズ。
ただ、週末の指数は100円高程度。
何かが邪魔しているの感。
そういえば、アメリカでは長短の金利が逆転。
2年物国債利回りは5.0%。
10年物国債利回りは4.99%。
長短金利の逆転は、金融機関の貸し出し抑制要因となり、米経済成長にブレーキがかかるとの見方。
これはネガティブです。

東京は梅雨入り。
紫陽花の花に季節感が漂ってきました。
でも・・・。
どうも涼しい。
このまま冷夏となってしまうと、米の生育が心配です。
冷夏→米不作→価格上昇→株価上昇では短絡的すぎる見方でしょうか。

あるベテラン編集者からのメール。
・・・サンデー毎日でしたか、週刊誌の電車内の広告には、米国発世界株安の特集。
「ん?」。
去年の12月はどこの週刊誌も「平均株価2万円!」といった特集を組んでいたのを思い出します。
週刊誌が、「株は下がる」特集を組み始めたときは、底値圏。
これは、過去の経験則。
梅雨のぬかるみに足を取られる危険はありますが、ここは個別銘柄をコツコツ拾うときと判断します。
・・・・。
もっとも、週刊誌だけを攻めるわけにはいかないとも思うのですが・・・。

世界的信用収縮の流れは相変わらずです。
SQ通過はとりあえずリバウンドの一里塚となりました。
SQ値は14487ポイント。
これを上回った展開が続けば安心なのですが・・・。

それにしても、下落率は強烈。
東証マザーズは高値から54%下落。
日経平気は同16.7%。
韓国は同15.8%。インドは同25.1%。ロシアは同18.9%。
なんだかんだ言ってもてもNYは同5.5%。
どうも「肉を切らせて骨を斬る」の感。
東証発表の5月第5週の投資主体別売買額を見ると外国人は3096億円の買い越し。
毎朝の寄り前動向は12日連続売り越しでしたが、結論は買っていたようです。
ここでも多少の「ダマシ」がありました。