「明けてみれば」(2006年07月18日)
久々の3連休終了。
休み前の週末には、ゼロ金利解除が大きな話題でした。
明けてみれば、国連の北朝鮮制裁決議とサミットが終了。
そして・・・。
日経225Miniがスタート。
マーケットはそれこそ「行く川の流れは絶えずして・・・」であると実感。
面白かったのはロシアの「晴天維持作戦」。
周囲の雨雲に化学物質を散布してサンクトペテルブルグ上空に雨雲が来る前に雨を降らせてしまおうという計画。
空軍機11機を投入し、総額8億円をかけたといいます。
でも・・・。
結局は激しい雷雨。
元気なロシアもさすがに天気は支配できないようでした。
マーケットでは「相場環境が良ければ先週末は3日間の信用期日が到来し、一つの節目となるところ。
2月高値、3月高値、4月高値銘柄の順番に物色することが寛容。
4月高値が多いので5ヶ月目の9月が全体整理の完了時期と判断するのが妥当。
ゼロ金利解除を言い続けて相場は下げ続けてきたのだから需給さえ改善すれば上昇に転じる順番」の見方も。
一方でベテラン編集者のコメント。
「全般相場を、TOPIXで見ると、さすがにコツンの場面が来週にも来そうな可能性。
コツンと来て戻り、そして又下がる。
8月のどこかで『あぁ、あそこが最後の底だったか』という局面が到来するに違いない。
『そろそろ、ソロスが買い戻すらしい』と、市場関係者が言ったとか言わないとか・・・。
ともあれ、株式市場は依然、病み上がり」。
日経225Miniがスタートということは、経験則からは暫しの上昇を示唆しているのですが・・・。
しかし、制度の変更や創設は、個人投資家を裏切ってきたことは歴史に詳しいところ。
マーケットは土砂降り。
外の天気同様にアジアモンスーン状態。
キャシュリッチから堅調だったキャノンも、米デルよる半額プリンター直販の報道からネガティブに。
タンス預金の25兆円が動き始めたとはいえ、まだまだ途半ばの感。
外資は、「ゼロ金利解除後もマネーの増大が円安を招来する」のレポート。
・・・量的緩和解除後における準備預金残高の大幅な削減は、銀行による信用創造に何ら抑制的な影響は与えなかった。
従って、量的緩和の解除がマネーの収縮を通じて円高をもたらすとの議論は誤り。
だから・・・。
世界のマネーの流動性を減少させ、世界同時株安の誘因となったとの説も妄想となる・・・との見方。
銀行はさらなる信用拡大に走る、との説。
因みに3ヵ月後の円ドル見通しは118円。
ところで・・・。
価格の一方通行は、金に顕著。
休み中の値動きは・・・。
週末のNYでは667ドル。
月曜日は、極東時間に676ドルと高値。
700ドルが目の前と思われた瞬間にロンドン・NYでファンドの一角が激しく売り浴びせ。
結局650ドルを割り込んだところでストップロスの売りから下げが加速。
めまぐるしい一方通行の動き。
専門家は「流動性の現象とプライベートディーラーの増加が背景」と指摘します。
これは、エクイティにも言えることになるのでしょうか。