詩と真実・・・

マーケット三国志

「疑問」(いちば)(2006年07月25日)

7月20日の日経朝刊スクープ。
なぜ今頃「昭和天皇メモ」が?
8月15日に靖国ではなく、中国へ行って胡錦濤主席と電撃的会談を行おうと目論む小泉氏が黒幕という荒唐無稽なシナリオも聞かれます。
もう一つのシナリオ。
「後継を安倍氏にしたい小泉氏。安倍氏が靖国へ行かなくても済むようにという配慮」との声。
もっとも小泉談話は「参拝判断影響せず」となっていますが・・・。
諸説渦巻きます。
そして当日の408円高。
いずれにしてもなぜ経済新聞が?の疑問だけは去りません。

ところで・・・。
アメリカはサウジアラビアに7200億円分の武器を販売するといいます。
種類は軍用ヘリコプター「ブラック・ホーク」や装甲車、軍用長距離無線など。
「サウジアラビアが中東地域の安定を維持または回復する上で、米軍兵力への依存を減らすことができる」ことが背景。
アメリカにしてみれば、7200億円程度ということですが、武器によるオイルマネーの取り込みという見方になってきます。

一方で「大手銀、海外融資3割増」の報道。
三菱UFJ、みずほ、三井住友の三大フィナンシャルグループの3月末の貸出金の合計残高は前期比3割増の約21兆円。
「アジアに進出した日系企業向け融資が好調なうえ、大型買収案件が多い欧州や資金需要が旺盛な中南米の資源国で非日系企業向けの貸し出しが増えている」とのコメント。
ドメプレイヤーから国際プレイヤーへと再び変化できたメガバンクの動向は喜ぶべき点。
でも・・・。
この融資増大が回りまわって、日本企業へのM&A資金となる可能性を考えると手放しでは歓迎できないことになりませんかね。

先週末のチャートコメント。
「安値には用心深い買い方の押し目待ちの買い物が入り、勢力は膠着状態。買い安心が出来ない状況が続いていることだけは確かながら、底堅い展開に、売り方は買い戻しに不自由を感じ始めている形」。
決算発表に対する期待感のなさが逆に元気を呼び込む格好になるような気がしてなりません。