詩と真実・・・

マーケット三国志

「停電」(2006年08月14日)

楽天はヒルズから品川へ移動の報。
ヤフーも六本木の他のビルへ移動するといいます。
ヒルズ効果が喧伝されたのは、2年前。
今では昔日の面影。
先日あった水道橋のIT関連企業の社長の言が甦ってきます。
「うちは所在地が六本木ではありませんし・・・」。
強烈なアンチテーゼでした。

ある会計の専門家の指摘。
「不動産が値上がり傾向にある現在、日本企業の収益は特別利益によって急拡大するのではなかろうか」。
厳密な確認はしていないが、確かに、減損会計は簿価を低くしており、含み益拡大しているに違いありません。
ある不動産コンサルティングの宗匠からのレター。
「『可愛い』という情愛の源は日々育児につぎ込む『手間』の量に比例する。
・・・惜しげもなくかける『手間』。
そこにふつふつと愛情の泉が湧き出てくる」。
これは、子供だけではなく、不動産にも、そして株式にも言えるようです。

先週末の罫線コメント。
「チャートは『不発花火(迷い星)タスキ線」」。
「戻りの高値圏にさしかかり、強弱感が対立。
下値には執拗な押し目買いが入るものの、上値にも強力な抵抗帯があり、膠着感を示す。
前日は短小陽線、当日は短小陰線がタスキとなって連なる高値揉みの形。
上でも、下でも市場人気の反対に急激に移行する、『陰陽逆向かいの変化線』。
予断は禁物ながら、切り返せば大きい」。
この「切り返せば大きい」が現実化してきたようです。

それにしても停電騒動。
東証は電気もつかず、エレベーターは動かず、日経平均は13時25分から算出できず。
それでも9時から商いが始まり3時に終了。
ここに東京市場のたくましさを感じた投資家は多いのではないでしょうか。