詩と真実・・・

マーケット三国志

エネルギー(2006年11月13日)

どうも世界はエネルギー問題をフォーカスしているように思えてなりません。
まずは原発。
GEの原発部門は、お古の押し付けという見方があります。
アメリカは、原発を推進しようとしているが、従来型ではなく、新方式の開発が主眼。
だから、必要なくなったというのが解説。
ありそうな話です。
一方で原油。
争奪戦は、ますます激化。
パイプラインの敷設が、地政学となっているが、現状は停滞。
シームレスパイプで圧倒的強さを誇る住金の株価がそれを物語っているとはマーケッターの見方。
自動車にしても、エタノールが主眼となっていますが、実はその先があるというのはある教授氏。
アメリカが苦々しいのはハイブリッド。
となると・・・。
数年後のトヨタの姿が、かつての地所とだぶってなりません。

フィリピンでは、発電所の買収に東京電力、三菱商事など日本の電力・商社が名乗りを上げました。
金額は2~3000億円。
ルソン島のイリハン・ガス火力など3発電所の権益について、今月中旬に入札が実施される予定です。
約300万キロワットの総発電能力のうち米電力大手ミラントが一括売却する200万キロワット分が対象。
発電規模は四国電力や北陸電力の約3割に相当するそうです。
アジアの発電事業拡大も課題となります。

「マーケットは『たそがれ清兵衛』だ」とはベテラン氏の弁。
そして・・・。
「ザクザクといいものがあるのに」と。
問題は、企業業績。
半期決算は増額修正されるものの通期は変わらず。
必然的に下期は実質下方修正と見做されてしまいます。
これは悪循環。
上期増額、通期変わらずの場合は、下期下方修正を迫ったらどうか、ともベテラン氏の弁。