アーカイブ:2016年6月

景気循環と時代性

日経新聞トップの世界中の金利低下…この原因は生産移転による「パラダイムショック」(枠組みの変更)ですね。基本的に様々な景気循環の波が重なり…大きな革新期に、人類は位置しているのでしょう。日経2面の「トヨタとテスラの戦い」などです。既にトヨタはテスラの後塵に拝しているイメージです。株は…過去の利益より、未来に利益を優先します。PBR1倍以下の企業は「退場の烙印」が押されている可能性が高いのです。

だから…TOBがさく裂して、大きな時代変遷の加速が、必要だと思っています。三菱UFJの資格返上問題は、非常に大きな節目に感じています。そもそも金融は護送船団方式で成り立っていました。官民の癒着ですね。しかし奉加帳方式など…その度に国に騙されてきた印象を持つ民間銀行が、ようやく自ら…「自立の道」を模索しているのでしょう。いよいよ「ガラガラポン」の世界に近づいてきました。既に日本は「財政ファイナンス」状態なのです。この意味を皆さんが、どの程度理解しているかどうか…。上手くスマートコミュニティーへ移行できなければ…アウトです。

本日は有料カタルレポートの「さわり部分」を書いています。景気循環をネットで検索すると…キチン循環、ジュグラー循環、クズネッツ循環、コンドラチェフ循環と並びます。簡単にまとめると…在庫循環がキチン循環で、ジュグラー循環は工作機械などの設備投資の波、現在のVテクなどの相場です。そうしてクズネッツ循環は、住宅などの景気循環ですね。むかし地方の人が上京し…東京などの大都市で、大量の住宅ブームがあり、大和ハウスが大相場を演じました。その時に、隣の浜ちゃんは、日興証券の富山支店に勤務しており、大和ハウスを空売りしていて…大変な目に遭ったのです。何しろ、富山の田舎では住宅ブームなどは…まったく実感できませんからね。今は幽霊団地になって…再建途上にある多摩ニュータウンなどは、その時期に造成されたのでしょう。カタルが良く話題にする産業革命以来の景気循環である「コンドラチェフの波」は、人類の価値観を大きく変化させる波です。

カタルの昔の認識は、産業革命と言うのは…短期的に爆発的に起った認識だったのですが、よく調べてみると…非常に長い時間の総称です。織機や鉄鋼に、蒸気機関などの発明が人類の生活様式を大きく変えました。その前は火薬、羅針盤、活版印刷などの3大発明が時代を動かしましたね。現在はスマートコミュニティーです。鉄道が発展し、一気に市場が広がりました。先ほどの世界中の金利低下の要因は、金融規制など…様々な要因が重なります。基本的に…モノを作って販売すると言うスタイルは、衰退すると言うか…。新興国に譲り、先進国は「文化を売る時代」で、「時間の概念」を変えるのではないかと思っています。

何故、ソニーが強いか? この背景はVRの入り口に位置しており、ひょっとすると…無限の成長が可能かもしれません。将来は視覚から情報を入力するのではなく、ヘルメットのような物を被ると…脳への直接的な刺激が可能になり、人類は仮想現実の世界で生きるのかも知れません。SF映画によくありますね。「マトリックス」と言う映画の世界です。ソニーは、その入り口に…位置しているのかも知れません。フェイスブックが20億ドルも出して…VRヘッドセットを開発するオキュラスを買収したのも頷けます。

株価は…必ず、時代性を反映して、大相場を創ります。カタルが証券界に入社した頃は、第二次オイルショックの最中でしたが…二番煎じの材料でも、石油の試掘と言う材料だけで…日本石油は2480円(?)の大相場を演じました。丁度、是川銀蔵が住友鉱山で…大当たりを引くタイミングでしたね。今、活躍している小野薬品はプロスタグランジンと言う物質を発見し…なんでも効く、魔法の薬との夢で、大相場を演じ、今の免疫制癌剤に似ている構図です。再生医療は…人類の夢です。脳さえ残し…体のパーツは、疲労限界を迎えたら、交換すれば良いのです。そうすれば…、ひょっとすると…、人類は「不老不死」の時代を迎えるかもしれません。

このコンドラチェフの景気循環の波は…兎も角、大きいのです。日本が、何故、「失われた時代」を永遠と続けているか? それは島国の為、に変化を嫌うのです。島国根性は、村論理を生み…集団体制を構築しました。この枠組みの変換に、時間を要している訳です。だから三菱UFJの資格返上は、非常に、大変な鍵ですね。時代の変化を象徴する現象なのです。

このようなパーツを集めて相場を観ないと…なかなか時代変化を見抜く事が出来ません。わかりますか? 昨日のWBSで、「じゃじゃ馬のラニーニャ現象」との報道がありました。この中で解説されていましたが…ラニーニャが生まれると、干ばつになり穀物価格が高騰し…食えない国が多発すると解説されていました。サウジの失業率の話から、国家の混乱を迎え、原油価格が高騰すると言うシナリオです。このシナリオはあり得るのです。

だからカタルは、これだけ世界の中央銀行が大量のお金がばら撒いているから…空前に物価高が生まれるかもしれないと…危惧もしています。その時に「財政ファイナンス」問題が出てくると一気に円安になり、日本には食い物がなくなり…だから戦後の食えない時代、農家の地位が一気に上がります。

故に百姓の友達を大切にしておけ…と、ガラガラポンのシナリオも披露しています。多くの人が、真剣の相場を考えていないから…気付かないのです。舛添東京都知事が「クレヨンしんちゃん」の本を政治資金で買ったと問題にされていますが…みんな政治判断の「肥やし」かも知れませんね。一見すると、関連性がなくとも…様々な材料が、後で繋がることもあるのです。真剣に相場を観ていれば…何気ない動きが…大きな発見になるのですが…素人には、その価値が理解できないのです。

カタルがレポートで、さりげなく述べている話には、多くが重要なパーツなのです。そのパーツを、どう利用するかどうか…それは皆さんの力量なのです。良く馬鹿は…カタル銘柄が上がらないと嘆いていますが…ケネディクスでさえ良く上下しています。007だってJTECだって…駄目銘柄でも、結構、動いています。その株価波動をどう利用するか…。

要するに…多くの読者は、売買手法を知らないのでしょう。演出で高値圏に株価があると言う事は…もう花が咲いているのです。華が咲けば…あとは散るだけです。さくらのように…吹雪になるかどうかは分かりませんが…、だから株式市場には「人の行く裏に道あり花の山」と言いますね。人が売る時に…買えばいいのです。さて…これからの続きを、これから有料サイトで書きますね。先ずは、この株式教室の原稿を読んでから…有料会員の皆さんは移行して下さい。これから書きますから、たぶんアップは夕方でしょう。



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