カテゴリー:コラム

今年の夏までを…振り返る③

昨日の原稿は「リーマンショック」後、我が国の政策官僚は、バブル期を彷彿させ…あの失敗を二度と起こさないために、過去のトラウマにより、過剰な…「清貧思想の失政」を犯しました。

1989年以前ですが…澄田元日銀総裁の下で、プラザ合意の対抗策として、「金利平価説」を信じ、円高に対抗するために…金利を、ジャンジャン…引き下げたのです。この「低金利政策」が銀行の「過剰融資」を招き「バブル」を発生させました。

そうして、今度は、何の「対策もなく」…金利がガンガン…上げる政策を、三重野元日銀総裁が行います。まるで…「ジェットコースター」です。だから「大失敗」だったのです。特に…銀行の「不良債権対策」を怠ったから、大量の不良債権が残ったまま…その「後遺症」に日本は苦しみます。

昨日は「みずほが倒産する」と言われた…2003年の話を紹介しました。

バブルの時代の「トラウマ」が政策官僚に在ったのでしょう。だからリーマンショックを受け、今度は、逆に…日本は「奇麗になった」ばかりなのに、バブル期の不良債権の怯え…過剰な「清貧思想」を振り撒きます。

積み上がる…内部留保の実態

この為に、企業は政策官僚の発言を信じず、「独自の防衛策」の為に、内部留保を積み上げたのです。通常、こんなバカな…「道理」はないのです。何故、カタルが、ガンガンの強気を述べ続け…日経平均株価は10万円と述べているか?

コメの価格が2倍になった…と世間は、文句を垂れます。しかし、たった…2倍です。それも1989年から35年以上かけての2倍です。ただ今年に、その「しわ寄せ」が、一気に押し寄せただけです。だいたい計算をすると…年率2%ずつ物価が上昇しているなら、35年で約2倍です。つまり…正常な経済を、今の時代は「取り戻そう」としていると考えることができます。

物価の2%の上昇に対し…資産投資(賃金の上昇と捉えても同じことです)が、3%の世界なら、1989年の38915円を基準にする株価は、今は「どうなっている」のでしょう。計算をすると、35年間で株価は109501円になっている筈です。だからカタルは日経平均株価が10万円と述べています。

この「正しい経済政策」が実施されていたら、時代は、どうなっていたか?

日本は「アベノミクス」の軌道化により、ようやく…「普通の経済」に移行するのでしょう。ここで「会員ページの前半」が活きてきます。カタルはケチではないし…無料で読んでいる読者に対しても、なるべく株式投資の「醍醐味」を知って欲しい…と願っています。だからその一説を紹介しましょう。この考え方は、久々のヒットです。

「でも「ロームの謎」は、「希望」と言う二文字を、市場が表現している…現象とも捉えることができます。分かりますね。

未来の「希望」を、語る…時代が、ようやく来るのです。これまでの「実質経済」は、「現実」さえも、否定をする社会です。「出前館」の現金保有はハッキリ言って、会社を「丸ごと」買って…会社を解散した方が、採算に合う株価でしょう。今日、紹介したMBO価格を超える「TOBの話」は重要ですよ。この現象も「ロームの謎」と同じ現象です。」と述べました。

メディアは「間違っている」と、普段から語っています。先日はNHKの「高度成長の捉え方」が、間違っていると…噛みつきました。(本日まで配信)あのドキメンタリーを「鵜呑み」にするのは大馬鹿です。NHKのプロジューサーなら高学歴で、きっと…優秀なのでしょう。政策官僚も同じです。その多くは「東大法科卒」のエリートの筈ですが、しかし、如何せん…。「現場経験」がないのでしょう。だから末端(庶民)の「心」は、分からないのでしょう。

高度成長時代は、確かに…公害や物価高に苦しみました。トイレットペーパーなどが亡くなる事件等…色んなことがありました。

しかし日本人の心は、むしろ「豊か」だったのでしょう。「父ちゃん、隣の○○さんはテレビを買ったんだって…うちも買おうよ。」そういう物理的な欲望を支えに…頑張れば、明日はもっと良くなる、良い生活が出来る…と、みんなが、「希望に燃えて」夢を語り…頑張ったのです。

カタルは35年間の「失われた時代」を振り返り…思うのは、みんなが「やる気のない」生活をしているように思うのです。どうせ、自分だけ、がんばっても、「たかが知れている。」むしろ無理をしない方が、良い生活が出来る事例が多過ぎます。

中居君の個人的な…それも解決済みの過去の問題を引っ張り出して、フジテレビを皆で叩きました。まるで…中国の毛沢東がやった「文化大革命」です。識者を理由もなく…批判し、投獄しました。次は、誰か?「悪者」探しです。こんな…SNSなどで「他人を批判する」社会に、明日はありますか? 

未来に「希望」を持つことなどできません。「出る釘は打たれる」社会です。「ライブドア」の堀江君は、可哀そうだと思っていました。粉飾決算は悪く…許されないが、その後は、言葉の表現が変わります。「不正会計」や「虚偽記載」などの表現に変わり、「ライブドア」は消えましたが、その後の「IHI」や「オリンパス」の会社は残っています。何故、扱いが違うのでしょう。自分達の仲間の場合は、「世間の風」も軽くなります。不思議な世界です。

そんな時代が「ピークアウト」する現象が、「フジテレビ事件」だったのでは、ないか?…とカタルは述べました。だって…発端は個人の…それも「示談が成立した」過去の事件です。何故、メディアと言うか…世間は、そんな馬鹿みたいな作業をしたのでしょう。

あまり…清貧思想が「蔓延」し過ぎているように…思っていました。「文化大革命」もユン・チアンの「ワイルド・スワン」を読むと、あの当時の実態が分かります。どちらも「理不尽な社会現象」でしょう。カタルは「寛容な社会」を求めています。

此処で「ロームの謎」が始まりました。

「住友化学」(4005)の 日足

通常、株価は底打ちをしても…「確かめる」ことをしないと200日線を、大きく超えて「上昇相場」に移行することはありません。カタル向きでは、なかったので…大きく取り上げていませんでしたが、「住友化学」(4005)のケースを観ると分かるでしょう。


「住友化学」(4005)の 業績推移

住友化学の株価と企業業績の推移を付けておきます。


「ローム」(6963)の日足

だから今の「ローム」は、たぶん「時間調整」を強いられる…と思っています。通常は200日線を、大きく…「上方乖離」するものではないのです。しかし…名目経済に移行したから、これだけ大きく…「上方乖離」した可能性もあります。

この「ロームの謎」は「希望」と言う二文字を市場が表現している…現象とも捉えることができます。それなら…この後のロームの相場は大きく調整せず、逆に上昇するかもしれません。「未来の夢」を、早めに…買うからです。

相場が、通常の「名目時代の形」に戻っている…可能性です。この後の「ローム」の値動きにも注目しましょう。

「北海道電力」(9509)の 日足

ここで「北海道電力」(9509)の話を想い出しましょう。カタルはデータセンターが稼働をし始めて…「爆食いする電力需要」が生まれます。実際に、米国では電力株が大きく上がったのです。しかし日本も一時的に、それを評価する相場がありましたが、何故か、電力株は「スタート時点」まで…株価が売り込まれていました。

だから利回り採算に合うし、「この現象」は、おかしい…と思い、本当は「東電」(9501)ですが…東電は実質的な「倒産企業」です。そもそも…上場させておくことが可笑しいのです。

あの選択をして、東電に、原発事故の「自然災害の責任」を押し付けたので、「筋を通して」上場廃止にすべきでした。でも何故か…残します。それなら、もともと民間企業が負担できる金額でないから、国家は自然災害として処理をすべきだったのです。

だから…あの時に、カタルは「東電株」を買ったのです。ここでも…政策官僚は自己責任を逃れ…責任論をウヤムヤにして…事件に関係ない「関電」などに、奉加帳を回し、「共同責任」です。おかしな…結末でしょう。でもメディアは黙っています。仲間だからです。

倒産企業の「東電」は、買えないけれど、「北海道電力」なら、株屋として…株を買えます。だから…あの選択になったのですよ。

この現象も遅ればせながら…「名目経済」を語っている株価現象です。「ロームの謎」と同じです。報道を紹介した…「エフィッシモがソフト99にTOB 総額842億円、MBOに対抗」2465円のMBO価格に対抗して…4100円でTOBをかけたニュースを紹介しました。市場は公正なものです。


「デンソー」(6902) の日足

でもエフィッシモのような「やり方」はカタルは嫌いです。MBOが掛かったので…株を後で買って、更に、彼れもそれに対抗するだろうと思って、TOBを掛けたのでしょう。この話も「死臓金」の話に繋がります。要らない「内部留保」を積み上げるのはおかしいのです。故に「デンソー」(6902)は、必ず…株価が上がるのでしょう。

だって積み上げた内部留保を活用し、尚且つ大胆な構造改革を実施しています。分かりますか?「ロームの謎」は「希望の光」かも…しれません。

ここで…今度は「時間軸のジレンマ」も紹介しようと思いましたが、意外に「ロームの謎」を補足するのに、時間を要しましたから、またの機会にしましょう。


「大阪チタン」(5726) の日足
「エーザイ」(4523) の日足

「大阪チタン」(5726)や「エーザイ」(4523)など…「ジェイドG」(3558)もそうなるでしょう。折角。同じ基準で日足のチャートを創ったので、そのチャートだけ掲載しておきましょう。自分で「下準備」をして「時間軸のジレンマ」の意味を、自分なりに考えてみると良いのでしょう。


「ジェイドG」(3558) の日足

何故、カタルが「カタル銘柄」の失敗作を、一緒に…並べたか? その辺りをヒントにして考えると良いのでしょう。また…明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2025年9月
« 8月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
株式投資関連の本