カテゴリー:株式教室

失敗からの学び(1)

昨日の原稿で「化け物」銘柄の…「レーザーテック」(6920)の話に触れました。このような成長株は、近年では「珍しい」のでしょう。しかし…カタルは「利用」しなかったのです。先ずは「知識不足」です。EUVリソグラフィに対応した…検査装置の理解などです。チャートは、値幅が違い過ぎますから…「対数」を用いました。

レーザーテックのログチャート(週足)

「半導体産業」の成り立ちの理解は、最近は、かなりのレベルまで…カタルは体得しています。しかし、それは「失敗」から…生まれた「反省を活かす」…ことに在ります。カタルは「事前告知」、そうして「有言実行」を「モットー」にしています。でも…テレビや新聞などの「識者」と言われる…輩の言動は口だけで…実績が伴わないのです。仮に…新聞やテレビに出てくる大学教授などが「使えきれないお金」を残しているなら、その言動は、注目するのに値するでしょうが…その大半は「貧乏人」なのです。

お金があるなら…自分は「何」をするでしょう。カタルは、ほんの一時ですが…毎日20万円を使うのに苦労しました。自分は、毎日の参加ですが、相手は毎日…変わります。場が引け…原稿を書いてから、銀座に出勤です。

とうとう…飽きます。最初は、銀座のホステスに囲まれて…いい気になっていますが、その内、毎日、鮨などをホステスと食べて…「同伴出勤」するのも…飽きるのです。色んな女の人が居ますが、背景は、いろんな事情を抱えています。ホステス稼業も大変なのです。

毎日、美容院に通って…「情報収集」です。新聞やテレビに雑誌、世の中の話題をたくさん知らなくては駄目です。どんな顧客にも「対応できる知識」が、必要で…賢い人は「情報」を提供することを、「商売の糧」にします。生きた情報です。

表に出ない「裏話」が沢山あります。だから…カタルが通った時は、良く…コメンテーターの「みのもんた」と遭遇しました。彼は、夜のクラブを「はしご」するのです。銀座だけでなく…六本木や新宿などの都内を回ります。そうして…常に「生きた情報」を仕入れます。まぁ夜の「飲み屋通い」は、一種の仕事なのでしょう。メディアの人間も大変です。

雑談をしていると、また話が前に進みません。兎に角、お金って…「使えないもの」だと言う事です。だから「車」や「時計」は、まだ可愛い方ですが…「芸術家」のパトロンになります。所謂…「タニマチ」です。

相撲の世界で良く言われますが、大光相互銀行の駒形重吉さんは、平山郁夫や東山魁夷などの「若い頃」を支えました。だから…彼が「米寿」かな?の祝いの時に、わざわざ…お祝いの為に、「引き出物のデザイン」を、特別に「描いて」くれたのです。証券マンをしていた時には「材木商」と言うか…お金持ちの家にも「有名な絵」が飾ってありましたが、若い頃に世話をした作家が…後に、大成するのです。

カタルの顧客に、画商の人が居ましたが、絵も、有力な「画商の力」が大きいのです。皆さんは「ピカソ」なんか…実力で、その地位を築いたと思うでしょうが…実際は「裏方」が存在し…「応援団」が居たのでしょう。そうして、その世界の価格を「吊り上げ」ます。オークションなどで…派手な立ち回りをする…裏側には、様々な「ドラマ」があります。でも皆さんは、実態を知らないでしょう。カタルの知り合いの画商は、ある作家が「勘違い」をして「法外な価格」を言うから…苦労していました。作家の「絵の価格」を維持するのも…大変なのです。

まぁ…お金の使いかたも「様々」です。株価を観ると…そう思うのです。万年の「割高株」もあります。先日「安川電機」(6506)の話をしました。この会社は、昔は、駄目な…株だったのです。期待を裏切る「常習犯」で…万年「仕手株」扱いだったのです。でも今では…「一流株」以上の評価です。日経新聞には、毎回、必ず、その記事が載ります。

ルネサスエレクの株主構成の変化

このような途上に、位置しているのが「ルネサスエレク」(6723)です。この「株主構成」が「未来の日本株」の株主構成になるのでしょう。でもまだ…トヨタ系の持ち合い株も在ります。トヨタは「後発」企業なのです。もともとは「NEC」の子会社だったのです。しかし「悪政」の為に、日本の半導体企業は、競争に敗れて行きます。まぁ「そればかり」では、ありませんが…。

そうして…2010年には、日本的に…奉加帳を回して、総資産経営の「存続」です。日立と三菱電機の子会社も統合され…社名が、NECエレクトロニクスから「ルネサスエレクトロにクス」に変更されます。でも「赤字の垂れ流し」が続き、とうとう…「産業革新機構」の傘下になります。2013年から2014年の話です。

ルネサスエレクの週足推移

最近になって、ようやく「利益」を計上できるような…体質になって、政府系金融の産業革新機構から「INCJ」に変更された官民ファンドは、この投資の成功のなかで「解散」されました。たぶん、非常に…「稀の成功事例」なのでしょう。カタルの記憶では、唯一の成功事例では、ないかな? 

ルネサスエレクの長期の業績推移

柴田さんの前任者の呉文精氏の功績も…あったのでしょう。「ルネサス」の成功は、限られた資金を「Intersil」と「IDT」の買収に充てるという…大きな勝負に打って成功したのです。その「業績推移」も付けておきます。画像が小さいから、パソコンの人は、Ctrlキーを押しながら…マウスの「クルクル」を回すか…スマフォの人は「指を広げる」と…画面が拡大します。

このM&Aは、少し…「ゴタゴタ」が在りましたが、何とか…「定着」しました。そうして、近年もM&A戦略を拡大させましたが…巨大化した組織の併合に「手こずって」います。他にも「不幸」が重なっています。だから今は観察期間なのです。

M&A時代なのですが…日本には、その「文化」が在りません。今日の日経新聞にも「のれん」の記事が載っています。ゴタゴタ…議論をする時代ではありません。「スピード感」が重要なのです。

不幸な事例ばかりが、世の中に定着しています。過去、NHKは「ハゲタカファンド」と言う題材で「ドラマ」を作った為でしょう。確か…当時は、グリーンメラーの「ブーン・ピケンズ」が「小糸製作」(7276)の株主になった頃に生まれた…日本の「悪しき風習」の為でしょう。メディアの「一方的な解釈」が、今も…日本には色濃く、残っています。

まぁ「村上ファンド」などは、その「グリーンメラー」の口かも…しれません。今は「フジテレビ」(フジメディアHD=4676)です。「不動産の価値」に注目しているそうです。古くは「蛇の目」(6445)の「京橋本社」の価値に着目した…「光進」と言う小谷光浩と言う人間も居ました。でも、もともとは「ものを言う株主」が、「悪者」ではありません。

そもそも…企業価値を、真剣に「高めない」低い株価に、甘んじた経営者が悪いのです。真剣に「経営をしてない」輩も、市場には多いのです。折角の「経営資源」(お金や不動産など)を活かさない…奴ばかりです。最近は、本社なども「必要ない」と言う…主張も観られています。現金だけを保有して…時価総額の価値を高めない企業が、ようやく…最近は、注目されてきました。

「BASE」(4477)などは、その口ですよ。だから…「クックパッド」(2193)は、狙われたのです。前経営者は「規模の拡大」に走りましたが、上手く…行きませんでした。でも佐野さんは今、「構造改革」に着手しています。

この拡大戦略は、古くは…松下幸之助の「水道哲学」の話です。ソフトバンクの孫さんは「ペイペイ」で、その方策を実施しました。独占的な「市場シェア」を獲得すれば、利益は「後で付いてくる」と言う…経営戦略です。でも借金をして規模を拡大させますから…「無理が祟る」ケースも、多く在ります。代表事例は「ウィーワーク」の失敗です。「コロナ」と言う…「不幸な事件」も重なったためです。他にOYOなども上手く行っていません。

もともと…彼は「ヤフーBB」だったかな? パラソル戦略でADSLの普及に勤めました。これが、彼の成功体験になったのでしょう。2001年頃の話です。まぁ「拡大戦略」の話は重要ですが、今は…省きます。なかなか…前に進みませんね。「ルネサスエレク」の株主構成を説明したり…「脇道」ばかりの解説です。

イチイチ…細部まで解説して話を進めると、大変な量になりますから、あとは自分で調べてください…冒頭の…「レーザーテック」の決算の話しに戻ります。この成功事例の研究は、大切です。何故、株価が大きく上がったのか? その「背景」を知っているなら、その応用が出来るからです。稀な事例だから、株価が10倍以上になるのですよ。20倍以上でしょう。日本にも、そんな「事例」があるのです。その業績推移は此方です。

レーザーテックの業績推移

やはり…株価の源泉は、「成長性」と「収益力」なのですね。このバランスが大切です。拡大戦略を採用しても良いのですが、「違う文化」の融合ですから、当然の事ですが、内部は「ギクシャク」します。今日はヒントを書きましたから、続きは…明日にします。明日は「ジェイドG」や「3Dマトリックス」などの話を、登場させる予定です。

カタル自身は、未だに「薄利多売買」の戦略を使って、ジェイドGの「傷」を癒している…最中です。まだ…完全復活はしていません。昨年、飛ばした5000万円の損失は、やはり痛みが大きいのです。

純粋な損失とは違います。ピーク時の「儲け」が大きかったから、そこからの下落過程の損失ですが…「心の傷」は、同じことなのです。それでも…昨年は、年初から警戒をしてお金を引き上げていたから…この程度で「復活過程」にあります。今年いっぱいは、この痛みの「修復」でしょう。もし「順調」だったら、「データーセクション」(3905)の化け物も、もっと…活用していました。「3Dマトリックス」(7777)も10万ではなく…100万株程度を買っていたことでしょう。「歯車」の巡り合わせです。

この「レーザーテック」は、何回も利用できる「成長株」だったのです。だから…「銘柄」なんか、関係ないのですよ。なんでも…応用が「効く」のです。

たった一つの銘柄を「有効活用」するなら…それで「金儲け」は卒業です。所詮、金なんか…使えないものです。だから、どうやって活用するか? その話になります。でも先ずは…カタルも「実績」を示さねばなりません。「有言実行」と言うのは…なかなか、口では簡単ですが、自分でやってみると分かります。

「紆余曲折」の連続なのです。今回もそうですネ。やはり…と思っていますが、「あとの祭り」なのです。カタルの「悪い癖」と言うか…。偽物から「本物」って…やはり大変です。また…明日。



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