カテゴリー:今日の市況

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昨日は日銀から「短観」が発表されました。株価と同じく、これは現状の「アンケート調査」ですから…比較的「タイムリーな指標」になります。多くの人は、基本的な景気循環と、金利を上下させる…又は、お金の量を増減させる「金融政策」や政府の公共事業投資などの「財政政策」の意味を理解していません。

現状の「ラピダス」への政府の出資は「財政出動」の役割を担っています。更に「準天頂衛星」の「みちびき」などの配備は、新しい形の「社会資本の整備」になります。カタルはNTTの「IOWN」の整備にも、政府が「財政支援」をすべきだという立場です。

昔は…インフラが整備されてない時は、鉄道網や道路、上下水道に電気などの基礎的な経済活動を支援するために…政府が財政出動をしました。現状は戦後、構築された社会資本の下水道や橋などの補修作業です。

日銀の短観から「業況判断指数」の推移

この「景気循環」で、物色される業種が書かれているのが、大昔の本になりますが、カタルが上京する前かな? 浦上さんが書かれた「相場サイクルの見分け方」と言う本です。今でも…カタルの「バイブル」(聖書)的な存在です。この景気循環は日銀が四半期ごとに発表する「業況判断指数」が日本の景況感を表わしています。

しかし…毎年、メディアの報道を聞いていると、彼らは「製造業」ばかりを「誇張」します。GDPの構成などから「非製造業」を話題にすべきです。大昔の慣行から、メディアは抜け出せてないのでしょう。日本は、既に「成熟した国」です。製造業ばかりを「偏重する」のは、古い考え方でしょう。実際に株価動向を見ても、今のイメージに近いのは、この非製造業の景況感です。大きな株価の流れは、この「景況感」で動きます。全体市況の「市場要因」を形成します。

ここで、今の日経平均株価が「割安」なのかどうか…の判断です。

皆さんは、株価だけを観て「論理的な考え方」をしません。これは「モメンタム投資」と言う…既存の「株価トレンド」に沿った投資、つまり「目先の株価動向」ばかりに「目」を向けます。しかし株価の構成には、確りした…「論理的な背景」があるのです。そのレポートが在りました。

これは有料サイトか…どうか分かりませんが、このレポートを書いた広木さんは「株価を表す代表的なモデル、DCFのキャッシュフローを予想EPSに変形し、期待成長率を0%だと置くと、株価は予想EPSを割引率で割り引いたものと表せる。現在の予想EPSは2450円程度、割引率は10年債利回りに過去平均のリスクプレミアム5%を加えた6.5%だとすると2450÷0.065=3万7692円が理論値として、はじき出される。それでは31日に3万5000円台後半まで売り込まれた株価は、やはりオーバーシュートだということになる。

日経平均株価の週足推移

しかし、31日の安値3万5600円を基準にEPSを逆算すれば、2315円となる。つまり3万5000円台後半まで売り込まれた株価が市場の見方を反映したものだとすれば、市場は来期の業績を5%減益と想定するところまで織り込みにいったということだ。トランプ政策でスタグフレーションの芽が出てきたアメリカ経済やその影響を強く受ける日本の景気・企業業績の行方を勘案すれば、案外、いい線を突いているのではないか。」と述べています。基本は業績により…「株価」は決まります。

何故、米国株が「右肩上がり」を長く続け…日本株は駄目か…。

基本的に「総還元性向」に対する資本コストを無視した…「手前勝手」な村社会の「論理」を持ち続けました。自分達だけが良ければ…それで良いという「村論理」です。株式持ち合いの制度に甘えて…株主を軽視しています。これが「スチュワードシップコード」の導入で変化しています。我が国の金融庁は2014年にこの制度を採用しました。英国では2010年です。しかし米国は長く…株主に、会社の利益を配分しています。自社株買いの概念はそういう事です。

しかし…日本では、額面50円の2割配当と言う概念が、長く使われていました。時価ではないのです。最近なのですよ。時価に対する「利回り」株の考え方は…。最近では「資本コスト」を考えた…「DOE」(Dividend on equity ratio)と言う概念が入って来ました。概ね3%~3.5%が一般的です。でも「高額配当」をするところも出てきました。

この「総還元性向」と言う考え方が、世界では一般的です。「アップル」(APPL)は100%以上である「利益以上」の配分しているのです。米国企業は、そうやって資金が市場に循環をして、「新陳代謝」を高めています。だからM&Aを利用して、「開発時間」をお金で買います。

しかし日本は…哀しいことに「最高裁」は、会社側の「東京機械」(6335)の言い分を支持しました。だから時間軸が遅れ…世界競争から「周回遅れ」になります。

でもその代わり、日本国民は「競争」に敗れても「一定の生活」が保護されています。日本の政策官僚の多くは「北欧型」の資本主義を望んでいるようです。自分で実際に…彼らと話してみると分かります。カタルが上京して、西葛西に住み…上場企業の社員や官僚族との交流が生まれました。子供の学校の関係での繋がりです。

カタルは、テスタさんのような目先を追い求めるだけではなく…もっと「本質的な投資」を推奨しています。

だから「三菱UFJ」(8306)を始め…相場は、経営者が阿保ですから遅れましたが、今は「野村證券」(8604)だけを買って置けば、それで良いと述べています。先ずは景気循環の初動は「金融相場」なのです。本格的な景気循環に入るには、「お金が活発に動く」必要があります。ようやく、これから「名目成長時代」になるのです。まぁ、時間が掛かる投資になる場合が多いので、そればかりでは、相場は面白くありません。

「3Dマトリックス」(7777)の 日足

それでは「お勉強会」は、ここまでにして…カタル好みの株で本日株を買っている「3Dマトリックス」(7777)の解説をしましょう。

「3Dマトリックス」(7777)の 会社説明会資料

これが「危ない投資」です。場合によれば、「倒産」ですから、薦めている投資の中では「博打株」です。でも…ちゃんとした「理に適った」投資なのです。この資料を観てください。「損益分岐点」を、今年、超えてきます

損益分岐点モデル」の図

ここで…「ジェイドG」(3558)の「損益分岐点モデル」の図が、役立ちます。こんな事は常識です。


当時の「ジーエヌアイグループ」(2160)の 週足

カタルは「ジーエヌアイグループ」(2160)のような相場をイメージしています。

2015年当時のGNIの四季報数字

その当時の四季報数字とチャートを付けておきます。ただし…現状の「3Dマトリック」には危ないから「融資」をするところがないのです。故に「新株予約権」を発行しているのです。上手くいけば、株価が上がり「新株予約権」の促進が進み…やがて資金が必要なくなります。しかし現状は「輸血」で、何とか「生命を維持している」ような状態です。

この「輸血」が、途絶えれば…「死」(倒産)なのです。だからカタル好みの「ハイリスク・ハイリターン」の銘柄です。本日は14000株を買いました。下がれば…また買います。たまには「博打株」の紹介も、良いでしょう。

「マツダ」(7261) の日足

逆に「マツダ」(7261)なども「買い場」です。配当利回り株で、「下値は限定」されています。更に、先の話ですが、「デンソー」(6902)でも「NTT」(9432)でも構いません。何れ時間の経過で、株価は上がって来ます。

自分がどの時間軸を望み…「リスク」を、どの程度…取るか? その話です。ここで安値を更新している「ジェイドG」(3558)に「新しい材料」が出ています。読者から教えてもらいました。ありがとうございました。だから先日、田中君はバングラデシュに行って、視察をしたのですね。

カタルは「マガシーク」の「ユニクロ版」構想を考えていました。洋服はセンスです。しかも「利益率が高い」商品です。期待されます。たぶん…田中君ほどの経営者ですから…その見方も「未来」は、既に考えているのでしょう。

この統合は、売り上げ合計で「20億円」程度ですから…ざっと概算で、1割ほど目標株価が上がります。1700円でしたから2000円弱なのでしょう。

しかし売上高営業利益率が15%まで上がるなら、この限りではありません。PSRは2倍水準になります。つまり株価は、3000円台~4000円近くになります。

その解説は、また時間を「改めて」しましょう。彼は、既に「次のステップ」を歩んでいるという事は、現状の「マガシーク」への対応は、ほぼ…終わったのでしょう。この報道を観て分かることは、「次のステップ」に、株価は、いずれ…行くという事です。

馬鹿だけですよ。目先の株価に怯えるのは、しかし…カタルは先ほど「勿体ない」けれど…「魔坂の事態」を考えて、1240円の株価で…少しだけですが、投げました。仕方ありません。本当は買いたいのですが、自分の「資力の余裕」がないのです。また、かみさんに怒られます。

「あんた、何をやっているの? プロなのでしょう。」…毎日、虐められているカタルなのです。

もういい加減に上がって「欲しいなぁ~」と思います。先ほどの「3Dマトリックス」ですが…「底値近い」と思いますが…当然のことですが、100円割れを「想定して」臨むべきですよ。

皆さんはあまりに短絡的です。少し株価が上がると「ワイワイ・ガヤガヤ」…少し株価が下がると「ブツブツ」文句を垂れます。 なくなると…困る金ですが、人生は「塞翁が馬」なのです。どんな逆境も、自分の「気持ち」次第で、人生は変わります。現状を楽しめば良いのでしょう。また明日。



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