投稿者:kataru

相場観の対立

年初からの懸念の中ですでに株式はかなり買われ過ぎており、大きな乖離調整は避けられないのではないかと言う疑念はずっと消えません。ここに来てゲームストップ問題からヘッジファンドの空売りは減っていると言いますし…他のヘッジファンドも株式のウェートを下げていると言う話を聞きます。個人だけが今の米国株に対し強気だと言います。

本日は此方のサイトをご覧ください。先日、草案の段階でしょうが、バイデン大統領は株式のキャピタルゲイン税を2倍にすると述べました。約20%から40%に上がります。木曜日にはこの報道を受け米国株は下がりましたが、金曜日は簡単に増税案は運ばないだろうと言う観測が主流で株価は戻りました。しかし40%の課税は労働意欲を下げるに十分な税率です。

仮想通貨のビットコインも、買収目的で設立されるSPACも行き過ぎたマネーゲームの現象だろうと考えています。ですが…日本のバブル期もITバブル期もそうですが…今の市場は確かに高揚感に包まれて居ますが、「バブル」と呼ぶ熱狂状態ではありません。その前段階のイメージです。米国株の相場はカタルには分かりません。

ですが…日本株は配当利回り投資株がゴロゴロしている状態です。

船井電機のように会社が持っている現預金だけで、時価総額を超える株式も存在をします。論理的に可笑しいのです。だってTOBで買えるなら、その買収資金は会社の現預金で賄え、他の資産はタダで手に入る株価水準なのです。日本株は3万円に乗ったとはいえ…割高な水準ではありません。

設備投資のエレクトロンの株価は高いと思いますよ。ですが…時代背景で起きている「追い風」です。この状態が長く継続されると言う観測があるから…高値を買う投資家は現れるのでしょう。カタルには安川電機と同様に、設備投資関連をこの水準まで買う道理が、なかなか理解できません。良いことは分かるのですが…株価と企業業績のバランスの話です。しかし人気と言うのは凄いものです。

ただ此方の記事を読むと…今回の強気相場の起点が昨年の3月だとすると、まだたった1年の上昇相場なのです。故に上昇期間が短く、過去の事例から見てあと1年程度は最低、株価は下がらずに上昇過程にあると言う推察も成り立ちます。

市場には様々な解説が溢れており、僕らはその様々な仮説の中で、どれが正しいか選択をしなくてはなりません。往々にして僕らの心が動くのは株価が高値圏にある時です。

しかし株と言うのは面白いですね。株価が高値圏にある時は良い材料がドンドン市場に溢れており、未来も明るく感じます。しかし…リスクは存在します。逆に株価が下値圏にあるときは、赤字が垂れ流され…未来は絶望的に感じられます。面白いバリエーションで株価は構成されています。

過去の歴史を見ると…たとえ内容が嘘でも、株価が真実を作り出すと言う事もあるし…その嘘がばれて株価が暴落することもあります。東洋電機のカラーテレビ事件、科研製薬の制癌剤の相場など…様々な歴史があります。でも熱狂と言う人々の人気は一時的とはいえ…すごいエネルギーです。

度々登場させるARKインベストメントマネジメントのキャシー・ウッドが語るように…我々は産業革命を大きく超える時代革新の真っただ中に位置しています。アマゾン、テスラの成長過程を見れば分かります。

人間の生活様式の大きな変革期を迎えています。今回のコロナ禍はこの生活様式を更に大きく変え、その変化を加速させるのでしょう。それがこの1年の株価上昇です。ここに…相場の潮流(本当の相場の流れ)が流れています。

AI時代を迎え、我々の生活様式は一変します。ロボットがロボットを生産し、どんどん人手の掛かる産業は大きな変化を迎えます。既に我々の生活は、もので溢れ…コンマリ現象が支持される世の中です。人間の欲望と言うのは面白いものです。カタルは常々…「豊かな時間」で生活を過ごしたい…と願っています。

株式投資は、お金も儲けるため始める利殖方法ですが…カタルを、これほど…熱中させる魅力を秘めています。自分の事前予測通りに動く株価を見ると、儲ける以外の喜びがあるのが分かります。

まぁアルケゴスの野村証券は違いますが…ロコンドの株価評価は、何故? …と思います。仮に一株利益が80円でも、田中君は、やはり…カタルには魅力的な人物です。

何故、カタルの評価と市場の評価はギャップがあるのでしょう。

カタルは単に期ズレ現象の一つだと思っています。イナゴ族の高い期待値を実現できない現実が、株価を想定以上に押し下げている現象だろうと思っています。だから時間が解決するのだろうと思っています。

過去…カタルは自分の選択眼でものを見て間違った事例は、稀な現象です。ないとは…言いませんよ。あります。ベンチャリなんか…。しかし…あの時に、僅かな資金支援があるなら、今頃はきっと良い会社になっていたと思います。僅かな金額でしょう。50億円程度あれば…1000億円ぐらいになっていた筈でしょう。そう考えています。今でも小林さんが開発したFCのビジネスモデルは素晴らしい錬金術だと…思っています。

本日の日経新聞に載っているソフトバンクGの「ハロー効果」は時代革新を加速させる手段です。日経は批判的ですが、カタルは市場原理主義者です。流石にSPACはやり過ぎだと思っていますが、この背景は、それほど…時間概念が速いスピードで動いているという事です。皆さんは日経新聞に掲載されているソフトバンクGの「負の面」を見ているだけに過ぎません。ここですね。

時代の流れには常に二面性があります。明るい未来と、暗い未来です。どちらを選択して生きるか? 前者を選択して常に希望に向かって生きるか? それとも…常に安全策を採用して…冒険をしないのか? ここにも…名目成長時代と実質成長時代の価値観の違いが存在します。

株価の考え方と同じです。イナゴ族はある意味で正直ですね。

ロコンドのヤフーの掲示板を観察していると思います。昨年の夏はカタルが心配をするほど…ロコンドの成長を過信していました。名目成長時代の観方です。ところが株価が低迷をすると、今度は逆に…ロコンドの成長性に疑念を抱き、必要以上に…見下しています。損益分岐点の意味もまるで理解していません。面白いですね。

世の中の事象は、常に、いろんな見方があるのです。

先日NHKのクラッシック音楽館を見ていたら、「ストラヴィンスキーとは、なにものか〜尾上右近が見た先鋭の作曲家」と言うものですが…。

指揮者の広上淳一が、面白い事を言っていました。日本の作曲家の武満徹の評価に対し、日本の音楽評論家は散々武満を批判してぼろ糞に言っていたのに、ストラヴィンスキーが「彼は素晴らしい」と言った途端に、日本での武満徹の評価がガラリと変化して、途端に彼は有名になったと言っていた下りがありました。面白いでしょう。日本の評論家様の立場は…

草間弥生なんかもそうですし…ルイヴィトンとコラボした村上隆なんかもそうですね。昔は藤田嗣治なんかもそうです。海外発で…世界から評価されて日本で再認識されるケースを考えると限りがありません。カタルは武満徹の曲は嫌いです。暗いイメージで…何が良いのかサッパリ分かりません。

株価の見方もそうです。同じなのです。ソフトバンクGの新興企業に対する「ハロー効果」の日経の掲載記事から派生しましたが…物事の観方と言うは、色んな見方が存在します。そうして株価が形成されています。自分にその選択眼が備わっているか…それとも自分には理解を超えた考え方か? この辺りが株式相場を見る上での楽しみ方の一つです。

カタルは東芝問題が、江戸幕府末期の尊王攘夷と開国派閥で揺れる時期の黒船来航と同じに映るのです。カタルレポートが、株式市場を観察する一つの「指針」に成れると嬉しいのです。市場の見どころ(今の焦点)を常に追っているつもりです。本日は、冒頭に掲げたキャピタルゲイン税と、強気相場の寿命のレポート二つを紹介しました。

そんなカタル君が綴る有料の「会員レポート」の追加募集の時期になりました。たった3日間の募集期間ですが…現在、募集をしております。関心のある方は昨日のレポートの下の方をお読みになり…応募してみてください。皆さまからの沢山のご応募をお待ちしております。

それでは…また明日。



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