カテゴリー:コラム

コロナチャンスを活かそう!

本日は、会員レポートの補完作業として景気循環について考えます。先日、掲げたグラフは分かりやすいですからね。景気循環とは何か?

景気循環の様子

カタルは過去に、キチン循環(在庫)、ジュグラー循環(設備投資)、クズネッツ循環(建設)、そうしてコンドラチェフ循環(技術革新)のそれぞれの波が重なって来ていると述べていた時期があります。覚えていますかね。

景気循環は「拡大期」と「後退期」があります。この状態をグラフで見ると分かりますが、回復期から好況(拡張と拡大)、後退期から不況(収縮)と循環的に変化して行きます。ここでは参考に此方のサイトをリンクしておきます。

今回は天災であるコロナウィルスの蔓延により、人々の行動が制約され強制的に経済活動が大きく落ち込みました。そうして現在は、ロックダウンの解除から…経済活動が再開され、徐々にですが…回復傾向にあります。この背景には嘗てない規模の金融・財政政策が実施されています。

基本的にどんな活動もそうですが…一番大切なのは「気力」、やる気があるかどうか…。人々の気持ちです。そうして次はお金です。お金が潤沢にあるなら…どんな挑戦も出来るし、変化のスピードも上げられます。

アベノミクスでの景気回復が鈍かった一番大きな原因は、日本国民の「やる気のなさ」です。日本は戦後の荒廃から立ち上がる時は、食べ物がなく…食えなかったのです。でも「頑張ろうと」する人達が、大勢いました。

ダイエーの中内さんを描いたとされる、城山三郎の「価格破壊」と言う小説は良い本ですよ。是非、読んでください。中内さんの部隊は、ほぼ壊滅状態で、彼は、その生き残りなのです。だから…あれほど「頑張る」事が出来たのでしょう。

伊藤忠の瀬島龍三さんは、シベリア抑留組です。11年間も捕虜生活を強いられ…多くの仲間が死んでいきました。でも日本を支えたそのような方々が、皆さん亡くなられ…今の日本には「骨のある人間」が居ません。

ここで…バブル期の「中興の祖」と言われた興銀の中山素平氏の言葉を紹介します。「銀行も小粒になったよ。将来の日本のためになる企業でも、現在の業績がよくない会社は見放してしまう」と無念を語ったのです。その昔のレポートが、インターネット上にありましたから紹介をします。此方です。

この中山素平氏の嘆きが、今回の「日本の凋落」を表しています。カタルはベンチャーリンクの失敗で40億円の資金を失ったので…その辺りの経済活動の経緯を良く知っています。

お金があるなら、ベンチャリは良い会社になったのです。でもあの当時、ベンチャリは赤字企業でした。その為に金融庁はガチガチの規制を引いて…赤字企業への融資がストップしていました。だから…折角、良いものが在っても失敗したのです。あの時に少しのお金があれば…あと2年か、3年程度の繋ぎ資金があれば…ベンチャリは成長株になっていたかもしれません。

要するに…失われた時代の後遺症である「流動性の罠」と言う現象が長引いているのです。その為…折角、お金がジャブジャブに存在するのに、先ずは「安心、安全」ばかりを優先しています。今回のコロナ報道でもそうです。

まるで緊急事態宣言を、もう一度出して行動を制約する事が「正義」であるかのような…報道合戦ぶりです。

メディアは常にそうです。「清貧思想」を振り撒いています。日経新聞がROE経営に対し否定的な報道をしているのも、その現象です。でもソフトバンクは空前規模の自社株買い、本日の日経新聞には、あのバフェットも自社株買いをしていると報道されています。

ある意味で…今回のコロナ禍は日本にとって大きなチャンスなのです。本日の日経新聞にはDX(デジタルトランスフォーメーション)の事が書かれています。日本はデジタル化の後進国です。

遅れるデジタル学習

オンライ学習などは、欧米では当たり前ですが…先日、ラジオを聴いていたら、小学生は5%台と言ったかな? 兎に角10%未満なのです。OEDCの中で下位なのです。此方のサイトは見つかりました。

お金は、あるのですよ。世界で一番なのです。日本企業は内部留保が豊富にあります。何しろGDPと同じ程度の463兆円も、余分にお金があるのです。何故、カタルがメディア批判をしているか? 分かるでしょう。

日本に欠けているのは、お金ではありません。心の問題です。「気力」なのです。ところが…地検はゴーン逮捕に踏み切り、清貧思想を広げています。金融庁もようやく変化をしていますが、似たようなものです。バブル崩壊の反省が強過ぎて…過剰な清貧思想を、いつまでも貫いたので…折角、安倍さんが名目時代に舵を切っても…森・加計問題から桜を見る会、更に地検人事問題とメディアは叩きに叩きます。

だから日銀総裁が、危険資産の土地や株を買い続けても「バブルだ、バブルだ」「地価は下がる、株価は下がる」と言う報道が世の中に、蔓延っています。そうして挙句に…日銀批判を展開するのです。

今回もそうでしょう。何故、テスラがトヨタを上回るの? テスラ株はバブルだ、バブルだ。異常だ、異常だの報道ばかりです。

何故、金価格は上がっているのでしょう。何故、MAGA相場は続いているのでしょう。100兆円規模の時価総額の企業は、ドンドン増えており…アップルは200兆円に接近しています。この金額がどれ程、凄いのかな? 此処では、もう一度世界の国々のGDP水準のランキングを観て下さい。此方です。

もういい加減に…メディアの人も、他人を批判するのをやめて、称賛する文化に変えましょう。ドンドン成功者の報道をして、日本国民の気力をかき立てましょう。人間の行動で、最も必要なのは、お金でも時間でもなく、「やる気」と言う目に見えない気持ちの問題です。心が大切なのです。

幸い…日本は、やはり「神の国」だと言う「チャンス」がやって来ました。コロナ騒動は、日本にとって、「千載一遇」のチャンスです。

何故なら、他の国はお金がありませんが、日本は過去最高水準の内部留保があるのです。だから…米国のJCペニーは破産し、老舗の高級百貨店ロード・アンド・テイラーも消えましたが…高島屋は健在です。

時代は技術革新の真っただ中で…これから5G投資が加速します。今回の給付金騒動などで、マイナンバーカードが脚光を浴びています。一気に、時代を加速させるチャンスです。

株が上がりますよ。どんどん株価は駆け上がり…10万円なんか…単なる通過点で20万円程度になるのでしょう。失われた時代の怨念相場が始まるのでしょう。カタルは今回の景気循環を観て…そう考えています。

日経新聞さん、正しい前向きな報道をお願いします。あなた方の姿勢が、社会に与える効果は…非常に大きいのです。

さて昨日、書くのを忘れていましたが、既に会員向けの新しいレポートはアップしてありますから、会員の方はお読みください。それでは…また明日。



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