昨日は平成最後の…雨の中での秋の園遊会でした。カタルが上京したのが、平成元年の10月なので…その年は良く覚えています。この年は1月に昭和天皇が崩御され、「平成」に元号が改められました。昭和と言う時代は戦争がありましたが、戦争を知らないカタルにとって、良い思い出ばかりが並んだ時代でした。「右肩上がり」の経済と言うのは良いものです。先ずは…毎年、給料が上がり続けます。
みんながおおらかな「寛容な社会」だったように感じています。それに引き換え…この平成と言う時代は、苦労ばかりして過ごしてきた印象です。この平成は一貫して右肩下がりの嫌な時代でした。
Windows 95が発売され、時代は一気にインターネット時代に突入しました。そうして…アップルがスマフォを発売したのが2007年です。カタルはアマゾンのAIスピーカーを購入し使い始めています。まだ使えた代物ではありませんが、ソコソコ便利になっています。
時代を振り返ると…いくつかのポイントが重要なインパクトを社会に与えています。振り返ると分かりますが…10年なんか、あっという間ですね。子供が結婚し、孫が誕生し…時代はドンドン進化して、テレビ電話が一般化しています。
株式市場は「時代を反映する鏡」だと言われます。昭和の時代は一貫して右肩上がりの良い時代でした。でも平成に入るとその流れはピタリと止まります。こんなチャートを発見しました。ご覧ください。
我々は、今、この平成時代の最後を過ごそうとしています。最後ぐらい、希望を感じさせる明るい未来を暗示する相場になると良いなぁ~と漠然と思っています。
決算が峠を越えたのかどうか…。概ね今期は10%ほどの増益で過去最高の文字が躍りますが、何故か…未来の見通しは慎重のようで、不透明要因の文字が躍っています。一番の原因はトランプ政権の「我が儘」なのでしょう。日本人の概念からすると、調和の精神を無視した行動は理解しがたい印象です。
どちらかと言えば…日本人は個人の感情を抑え、我慢をする国民です。「欲しがりません。勝つまでは…」の国家総動員法が昭和13年に制定され、この言葉が定着したようです。その前年に国民精神総動員と言う政策活動を、第一次近衛内閣は述べています。「国家の為に自己を犠牲にして尽くす国民の精神を推進した運動」(滅私奉公)だそうです。
どうも…トランプと相容れない精神構造は、このような背景がある為なのでしょう。つい最近まで、会社の為に我慢して僕らは仕事をしてきました。会社から目標を与えられれば、その目標が過大でも、文句を言わず、黙々とノルマを達成してきました。
最初の目標は6.1国債の100万円の販売でした。カタルが証券界に入った頃、金利は上昇局面でこの6.1%国債は不評でした。直ぐに額面割れをするのです。ついでに…投資信託の1000万円の販売目標の時代もありました。しかし…同じ人間が月に100万円のお金を集める作業と1000万円のお金を集める作業の効率は考えてみると10倍なのです。すごい数字でしたが、当たり前のようにノルマを成し遂げてきました。それが…1億、2億と平気に目標だけが躍りあがるのが、バブル期でした。100万から考えると100倍、200倍の目標です。
何処かが狂っています。会社の為にノルマを粛々とこなしてきたサラリーマン人生。自分の目標だけでなく、店の目標数字が自分のノルマに変わり…それを成し遂げる不条理をサラリーマン時代は常に感じてきました。でも給料はそんなに変わらないのです。1993年パイオニアの指名解雇事件が起こります。終身雇用が当たり前だった時代の矛盾が噴き出た格好です。その超優良企業が転落する時代が、この平成と言う時代なのでしょう。
「欲しがりません。勝つまでは…」と我慢を強要された抑圧された時代の歪みが崩壊した時代に感じられます。市場を見ると…みんな一緒の構造です。なにもライブドアだけでなく、社会全体が壊れていたのでしょう。東芝が再建計画を発表し、どんな形になるのか?これから内容を読むことになりますが…まず目を引いたのがROEを重視した経営である点です。3年後は10%、更に5年後にROE15%目標が掲げられています。
過酷なノルマ時代を経験して、カタルは一貫して目標数字をやり遂げて来たように感じています。ノルマが無くなった歩合生活においては、年収が僕らの実績給になります。下がり続ける株式を買い続け、1回きりで取引が打ち切られた経験が何回あった事か…。証券マンなら、新規顧客開拓の大切さは嫌と言うほど分かると思います。そうしてカタルが月に10名の開拓をノルマとしてきた数字の意味も良く分かるでしょう。まぁ、その内、新規顧客を断るようになるのですが…。
でも結局、カタルはこの右肩下がりの時代を通じて学んだのは、如何に政策が重要かと言う事です。口で偉そうに云う奴はゴマンといます。でも自分で過酷なノルマをやってみろと言いたいですね。どんな気持ちで社員がノルマと戦って来たか? やったものでないと…、その苦労は分かりません。カタルの人生は一貫してノルマと戦ってきた人生のようです。今は、年間倍増目標と言う運用成績との戦いです。
残り僅かな期間で…果たしてこのノルマを達成できるかどうか。この後、最後の相場がカタルの成績を左右します。果たして、今年は何とか…目標を達成できるのか? それとも…その目標に届かず、ジレンマを抱えながら、正月を過ごす事になるのかどうか。この後の相場での成果で試されます。これから…本日はカタルクラブの原稿を書きます。会員の方は、明日にでも…ご覧ください。