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折角、日本でも「賃上げの流れ」になって来たのに…株式市場は僅かな先物からの誘導により、簡単に「出鼻」を挫かれました。たぶん…CTA(Commodity Trading Advisor)と呼ばれる「商品投資顧問業者」のデリバティブ取引の一環なのでしょう。この人たちは金融工学を駆使してデリバティブを多用しています。推定の運用額は総額で30兆円とも言われています。様々な商品の組み合わせで…場合によると数兆円単位での「仕掛け」になります。日銀が701億円ずつを買っても…なかなか市場は沈静化しません。でも見せかけのデリバティブより日銀の実弾の方が価値があります。

一気にSVB問題からクレディスイスに飛んでいます。このクレディスイス問題は、一度、資本を投入して「再建」途上ですが、大量の資金引き出しの連鎖では…どんな銀行も持ちません。地盤が弱い所に…「嵐」が来るのです。ただ昨日は、終盤にスイスの中央銀行は支持を表明しているとか…。このSVBの余波も、なかなか…解決しません。でも今回は既に出口が見えています。リーマンショックともITバブルとも違います。

人間が新しい時代に怯えているように…カタルには見えます。基本的にロシアによるウクライナ侵攻も過去の呪縛です。古き良き時代への郷愁と言う…感じかな? 中国の習近平も同じ構造で、台湾に拘っています。鄭和が活躍した時代は、明の時代で1405年から1430年代の中国をイメージしていると言われています。日本が、太平洋戦争の頃に用いた「八紘一宇」と同じ発想です。

でも時代は、まもなくAIの時代です。こんな時に「チャットGPT」と言うAIが出てくるのは面白い組み合わせです。今回の半導体の開発競争は、常識では、あり得ない動きです。この資金を糧に、新しい時代が加速して構築されます。この発想を元に、世界経済を考えると、「時代変換」の筋が通ります。今回のSVB問題は、その動きを加速させるための試練の一つです。

もともと…ナスダックを中心とする新興企業への投資は、「ソフトバンク」(9984)の発想のように…「ゼロ金利の資金」を活用して、大量の資金を投入して一気に、市場を席巻させようとしたのです。ペイペイは長く赤字のままでしたが…市場を席捲しました。松下幸之助の「水道哲学」のような世界バージョンを展開しました。なにも孫さんが、初めて…実行したのではなくタイミングさえ合うなら…市場は一気に「走るタイミング」です。何しろ、それも世界的に一気に加速します。テスラなども条件に恵まれました。地球温暖化(脱炭素化)の流れです。

「トヨタ」(7203) の日足推移

最近、「トヨタ」(7203)の株価は低迷していますが、時代遅れのイメージです。半導体を中心とするサプライチェーンが上手く働かずに、かんばん方式と言うか…ジャストインシステムと言うか…在庫を持たない生産構築に「ひび」が入りました。この間隙を突いたのが「日本製鉄」(5401)の橋本さんです。彼のROE経営の成功は、いくつかの条件が揃ったのです。確かに橋本さんは優れているけれど…やはり時代に恵まれました。頑張る努力に…時代の流れがマッチしました。みんな成功者はそうです。やはり…成功するためには「運」が必要なのでしょう。

日経新聞には、今回の問題を解説できる人間が居ないようです。トホホですね。どうも報道によれば…SVBは新興企業の救世主のように便利な銀行だったようです。その為にスタートアップの経営者は、ソフトバンクなどから得た投資による資金が眠っていたようです。

最近は未上場企業でもユニコーンと言って、世界中から投資資金が集まっていました。しかも通常は100億円以下なのに…未上場企業の評価は、赤字でも…高い評価でした。基本的にあぶく銭…です。そこに…急速な利上げです。投資元もソフトバンクは一気に、資金を止めました。資金が入らなければ…もともと赤字を長く続けることは出来ません。これが今回の一連の騒動です。

だからSVB問題は、新しい「時代の扉」を開ける為の「試練」なのです。「扉を開ける」この意味を、理解しないと駄目です。つまり…まもなく終わります。

故に昨日は、米国でもナスダックは戻っています。テスラも異常に強く感じています。ネットフリックスはクレディスイス問題の最中、ナスダック市場は200ドル近く安かったけれど…その中でもネットフリックスやグーグルなどの株価は高かったのです。既に一度、整理がついています。「二番底の確認作業」です。同じことが、日本のソフトバンクにもみられる可能性があります。まもなく…新しいステージが開始されるのでしょう。

その間、まだ時間を要しますから…仕手材料株で相場を乗り切るのが、正しい相場観でしょう。故にカタルは早くから3つの流れを選択して皆さんに相場を解説しています。

しかし東証のPBR改革や割安株論だけでは、魅力がそもそもありませんから、長くこの流れを、維持することは困難です。まだ名目時代は「確立されていません」。確立されるなら…PBR1倍以下の株価は、なくなります。「金利裁定」などと言う「割安株投資」は、そもそも…みんな適正株価になって、この発想自体が消えます。その途上に株価はあるのです。

「逆イールド」は、何故、発生するか? 日経新聞は大切な事なのに…解説できる人間が居ないようです。なかなか紙面に載りませんね。このグラフをよく見てください。

米国のスプレッド推移

1970年代後半は、NY市場は800ドル前後をウロウロする「横ばい」を続けており、混迷期です。基本的にインフレへの対応が「ごたつく時代」だったのでしょう。カタルは良く知りませんから、解説も出来ませんが…カタルが証券界に入った時代です。その頃の日本は輝いていました。そうして今の中国のように、日本は米国から叩かれます。それ故にプラザ合意に至ったのです。いきなり…360円時代(270円)から120円では…売り上げが1/3ですから、競争力のない企業は淘汰です。

この解説をすると長くなりますからここで打ち切り、次の逆イールドはITバブルの時です。でも直ぐに復活をしました。例の「2年半が限度」なのでしょう。次がリーマンショックで2020年はコロナの心理不安です。

そうして今回は、インフレへの対策でFRBが後手になった反動です。そうして目には見えませんが、新時代への試練ですね。しかし、もう峠は越えましたよ。相場を観れば分かります。時間軸は、あと「僅か」でしょうから…2週間もすれば、勘の良い人は実感を出来る段階でしょう。故に新しい時代の「扉が開く」と述べました。多くの人は時代の先読みが苦手なようで目先的な傾向が強いです。

通常、このような混乱期は、ある意味で「チャンス」なのです。存在感を表明できるチャンスです。逆行高させるのが「仕手材料株」の「仕掛け人」達です。

「大阪チタン」(5726)は良い素材です。でも最近の市場は、人が育ってないようですからね。2021年にチャンスだった「お船の相場」の時も、やる人はいませんでした。これが失われた時代を作った政策の失敗です。実質経済成長に拘った政策官僚も劣化しているのでしょう。日本中、どこも彼処も…同じです。

日本は健全であり、34年も耐えてきました。ようやく…「IHI」(7013)などは「49年ぶり」だと言いますから…「半世紀ぶりの賃上げ」です。名目時代は、まだ確立はされていませんが…始まったのです。だから植田さんは、間違いなく来年でしょうが…この異常な緩和政策をやめて…正常化の道を歩みます。故に、「三菱UFJ」(8306)は、何も心配は要りませんね。今回は4桁を付けなかったけれど…その為の「予行練習」をしたのです。つまり本格的な相場の「予兆」です。

「東芝」(6502)が本日の取締役会で決まるそうですね。流石に、日本の村社会論もモンゴル襲来の「神風」のようです。今回のSVB問題が追い風になりました。たぶん…5000円での決着でしょう。

カタルは昨日の寄り値で100株だけ買っています。理由は持ち株数を500株に揃えるために買ったのです。僅かに余力があったのです。そうして本日の報道ですから…もう500株を買うために…今、「野村証券」(8604)を、ここで5000株の利食いを入れました。この水準でもたぶん…利食いでしょう。今調べました。僅かに12000円程度の儲けです。トホホですが…仕方ありません。担保がないのです。こんな鉄板を、買う人も居ないようです。ワンタッチで、また元の鞘に戻せば良いでしょう。

「大阪チタン」(5726)は3375円まで売られています。買いたいが…枠がありません。貧乏は嫌いです。買いたいものは、山のようにあるのに…肝心のお金がないのです。

最近一連の流れを観ると…カタルが述べている「市場要因」の話の理解が、進むでしょう。今ついている株価が本当の実力でしょう。このような混乱期に耐えられる株価です。2年半の調整期間の時間軸の意味を感じてください。「ロコンド」(3558)の株価も「BASE」(4477)の株価も、強く…見えませんか? 

仕手材料株の分類である「川船」(9107)も、そうでしょう。でも船は…今ではないですね。適正期は2021年だったのでしょうが、仮に相場は本格化するなら…その本物の相場は、もっと後でしょう。カタルは、この株価水準で「横ばい」だろう…と思っています。

ここでは「ソフトバンク」(9984)も可能性がある株です。此方も「東芝」(6502)を500株買ったけれど、少し枠が空いているから…ついでに200株だけ4804円で買いました。

今、攻めるのは、「大阪チタン」(5726)が筆頭です。

大阪チタンの四季報予想

何故なら、新しい四季報が明日発売され…業績数字が変わります。そうしてこの数字も大きく増額されます。そのイメージは2008年の新春号のようになります。来年じゃないね。今年の12月発売の新春号は、大きく…2008年のように数字が変わっています。

こんなイメージの業績復活(2008年新春号)の大阪チタン

だって常識で考えましょう。ロシア制裁から軍事費は、どの国でも膨大な数字になっています。倍増に近いのでしょう。なにもオーストラリアの原潜だけではありませんよ。ミサイルもあります。更に電力不足から原子力発電も復活です。原発には多くのチタンが必要です。皆さんは、ちゃんと…勉強をしていますか? 何故、カタルがチタン協会の資料を提示したか? 

チタンの用途

自分が大切なお金を投じるためには、自分自身が調べなくてはなりません。カタルが言ったから…では通じません。そんな段階は子供の遊びです。カタルの原稿がヒントになったとしても、自分で調べないと駄目です。本日の株価は買い場でしょう。

この大阪チタンにエーザイも選択肢です。ここにソフトバンクやメルカリもそうですが、BASEにサイバーダインなどを加えた「新興株」も狙い目でしょう。当面は名目時代を買う相場はシコリになっていますから、時間が必要です。しかし…こちらの仕手材料株は調整が済んだばかりのものです。大阪チタンはそうです。もう調整期を完全離脱しています。エーザイは、まだ値固めの段階ですが…まもなく転換でしょう。ここに新興株が一気に浮上します。

既に市場では、0.25%の利上げもないと言う意見もあります。利上げの停止でQT(量的引き締め)も停止される可能性が指摘されています。たぶんパウエルの心中は穏やかではありません。加えて米国のインフレの元である生産者物価の低下が確認されました。

市場には、いろんな意見があります。例えば「炭鉱のカナリア」説です。SVBがそうだと言うのでしょう。上手い表現です。でも本質を突いていません。自分で考えれば分かります。自分自身でカタルが提供する資料を観て考えてください。

なにもカタルは強要をしていません。自分が決める事です。ただカタルレポートはその為の指針にはなると思っています。だってカタルは損をしていません。その辺の評論家様とは違います。馬鹿ですし…実績は、褒められませんが、合格点だと思っています。まぁカタルの評価は皆さんが下すものです。自己評価すべきではありません。

カタルは粛々と…自分の思うことを主張して行動をするだけです。あとは神様の裁量ですね。東芝は配当落ち前に決めるのでしょう。配当は外部に資金が流出します。このままでは最後はバラバラに分解されます。村社会論にも、SVB問題は神風です。奇妙でしょう。春闘で満額回答が連発して…ようやく日本も34年ぶりに泥沼から抜け出せるのです。まぁ本当に強くなるのは、来年でしょう。その時に、野村証券は4桁相場でしょう。今は買い場ですがスピード感がイマイチです。

目先は、大阪チタンにソフトバンクやBASE、これにエーザイや東芝なども対象でしょう。さぁ貴方は、この混乱期を上手く利用できるかどうか…今の選択が未来を変えます。誰に聞いても分かりませんよ。あくまでも自分の決断です。そうして…その成功も失敗も…結果は時間軸により変わるでしょうが、自分の決断の成果です。



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