「臍が茶を沸かす」…とは、本日の日経新聞の「硬直財政 成長を拒む悪循環」との一面の見出しです。自らが「村社会論」を広げる「推進役」を果たし…「総資産経営」の新聞社です。新聞だけで、いったい何誌を発行しているのでしょう。日経ビジネスなどの雑誌も抱え、グローバル化路線と逆行している「官僚の仕組み」と同じです。役目を終えても存続し…形を変えての「組織の拡大」です。
民間企業は、「変わらないことが社風だ」と述べた日立も変化し…日本製鉄も近年は橋本社長の下で組織改革です。ゴーンのようにグローバル論理で…「ルノーとの統合」を推し進めようとすると…地検様の登場です。
株式を集めTOBを掛けると、ブルドックソースや東京機械のような最高裁の判例ですから、「島国根性」は、なかなか…消えません。基本は此処です。これは我々…国民の選択です。僕らは自ら…厳しい改革を拒んできました。甘えの構造が、誰の心にも存在します。カタルにもあるのです。
年金で食える世の中? 常識で考えてみれば分かりです。働く若者の数と年金受給者の数を…だれが、その資金を負担するのでしょう。はやく国民が目覚めて…「幻想」から抜け出さないとなりません。日本は、明らかに…世界競争から「周回遅れ」です。だから…米国株は下がったと言っても、PER評価は20倍程度ですが…日本は10倍にも届きません。この違いは外部環境の差です。
時代の波には、様々な「うねり」があります。潮流に逆らい続けた「33年間の悲哀」を、昨日は少し語りました。自分の頭で、考えて観ると…分かりますよ。日経新聞やNHKは、嘘は言っていませんが「歪曲した解説」が多く存在します。
その嘘と言うか…曲がった見方を、「自分の眼」で修正しないと駄目なのです。投資と同じです。おんぶに抱っこで、儲かるのが「株式投資」ではありません。この投資術と言うか…投資概念を教育するところがありません。困ったものですよ。本当は学校で投資教育の基礎を学ぶべきでしょう。
「SNSの投稿」を観ていると…その多くは「儲けは自分の手柄、損は他人の責任」です。
投資の原点を理解してないようです。常識で考えましょう。100万円を預金すると年間の利子はいくらでしょう。仮に0.1%だとすれば…僅か1000円です。現状は、もっと少ないでしょう。それなのに…株式投資で10倍? そんな現実は非常に稀でしょう。確率的にはどんなに頑張っても…無限の不可能なのでしょう。あり得ないとは言いません。
でも2%、3%なら可能でしょう。確率論ですよ。実際に配当利回りが4%以上の企業はウジャウジャ…あります。カタルは読者からメールを頂き…「日本製鉄」を読者の皆様に紹介したことが在ります。当時の株価は1800円前後でしょう。たぶん1年以上経過したのでしょうが…今の株価は2200円台です。日本製鉄なら10億円単位の運用をしても…株価はビクともしません。
三菱UFJを、昨年末かな? カタルはかみさんの「老後資金」の為に予期せぬお金が入ったので640円で1万株を買いました。実際は既に老人ホームの一時金で消えました。これは…当初から、「配当利回り投資」の一環でした。何れ…時間の経過で純資産価値とのギャップは消えると思っていました。何れ…です。
長年、カタルはこの株の株価はおかしいと思っており、現役時代から買い始めています。最初は800円台になった時に、これ以上は「下がらない筈」だと思っていました。そうして…買った後も下がり続け…その株価がなんと500円を付けるのです。
今でも、記憶に在るのですが…そのお客さんは、他社に三菱UFJ株を移管されました。確か…「東京電力」を売って三菱UFJに切り替えたのです。その後…東電は東北大震災で株価が暴落…もし、その顧客がまだ三菱UFJの株を持っているなら…この10年以上の間に、どれだけ配当を貰ったか?
カタルは顧客がお金持ちの方で…「アパート経営」などで、生計を支えている老婆だったので、保守的な運用を試みたのです。彼女の買値は500円前後でしょう。当初、800円台から買いましたが…本気になったのは500円台でした。
でも結果は、その後も株価は下がりました。2010年は「空洞化が止まった」のです。日産マーチのタイへの生産移転が決まり、小型車のマーチなんか…1台売ってもいくら儲かるの? 車体価格が100万円で1台5万円なら輸送費が出るのだろうか? 当時は疑問に感じたのです。いくら人件費が、違うと言っても…ここまで空洞化が進んだなら…もう末期現象だと思いました。案の定…大きな時間の流れは、転換点でした。2010年です。
なかなか…日本の構造転換と言うのは、進まないものです。あれから12年ですからね。
2012年の異次元の量的緩和実施でも…日本人は保守的な対応でした。日経平均株価と金融株の株価水準は同じというか…論理的な背景を説明すると…ようやく「貨幣乗数」効果が上昇を開始します。
国内回帰=インフレ=賃金の上昇=名目成長率の上昇になり…資産高になります。故に日経平均株価は38915円を超えます。その助走が、「金融株」の上昇です。お金がようやく動き出すのです。貨幣乗数効果の上昇です。
何故、個人の現預金残の1092兆円と企業の内部留保516兆円の話を何度もしているか?
馬鹿は、何度、言っても…経済の仕組みを理解しようとしません。貨幣乗数効果の話をしてもチンプン・カンプンです。「国内回帰」の意味を、順序だてて…「人件費の上昇」が何故、起こるか? 少子高齢化で…これが反って「AI化」に拍車をかけて…日本は「効率化社会」に向かうのです。
基本の流れを捉えないで…何故、大きな商売が出来ますか?
証券マンは小銭を相手にする商売とは違います。最低、数千万、野村證券レベルなら…数百億円単位のお金の行方を決めます。野村の社員も、バブル期の先輩は皆無でしょう。だからみんな仕事をしたことが在りません。残っている奴は、偉そうに…なんやかんや…言うでしょうが、自分でヤクザ相手に仕事をしたことがないでしょう。33年って、やはり長いですね。
相場道と言うか…「技術の伝承」も出来ていないのでしょう。お金を動かす経験がないのですね。だから折角のチャンス到来ですが…なかなかこの「融解」に時間が掛かります。2012年ですからね。あれから10年です。
ようやく…コロナとロシア侵攻のウクライナ戦争で「神風」が吹いてきました。加えて経済安全保障です。半導体工場がジャンジャンつくられ…中国圏の経済依存度が下がります。キャノンの国内回帰は、まだまだ…始まったばかりです。先頭ランナ…でもそうなのです。ダイキン、パナソニック…辺りまで波及し、そろそろ…「我が社も考えないとならない」というのが…今の日本企業の「民意」でしょう。
何故、日経平均株価が10万円を超えるか? 戦後からの時間軸を考えると…日本人の性格です。おそらく…10年以上は、「株式投資は安泰」でしょう。資産価格はどんどん上昇し…働く若者へ、年金族のお金が流れます。この地殻変動は20年以上…は続くと思っています。何しろ…「33年間の悲哀」です。
カタルがどんなに努力をしても「食えない時代」が長く続きました。そうしてとうとうセールスを諦めたのが1997年、1998年です。山一証券の倒産する時分の話しで、日債銀や拓殖などが消えるというか…形を変えるというか…。
ITバブルの到来は。新しい時代の「幕開け」です。あの時にアップルを買っているなら…と今なら思います。今から振り返ると…投資の「時間軸」の話をしています。株式投資には様々な「相場の流れ」があります。カタルは、この相場の流れを「潮流」と表現しています。出来るなら…暖かい「黒潮」の日本海流に乗り続けたいものですが…今は、親潮の千島海流の時代です。
そうして来年の時代は、この潮流が「ぶつかり合っている」ところでしょう。昔は銚子沖なのでしょうが…温暖化で海流も上昇しているようです。サンマ漁など…苦労しています。でも同じ漁師でも工夫次第で「ウハウハ」…です。
北海道の猿払村の村民の所得は品川区より高いのです。今年は円安で5000万円台の所得の人も…億単位の所得もザラだそうです。みんな「ホタテ御殿」を建てて…暮らしています。一度、実際の現場を見てきたいですね。野村証券の札幌支店の優秀な社員なら、猿払村で漁師と一緒に酒を飲みかわし…麻雀などの博打をして、野村で「トップセールス」になるチャンスです。いくらでも商売にやり方があります。カタルが若いなら…猿払村で漁師になるかな?
情報の価値が、分かりますか?
何も…株式投資の話しだけではありません。農家もそうです。レタス農家は年収2000万円台だとか…海苔も最近は人が居ません。一次産業の復活です。うなぎの養殖だけでなく…色んなやり方があるのでしょう。株屋も一緒です。あまり自説に拘らず…パッパラパーが一番です。
このカタルレポートでは、様々な市場を取り巻く潮流の話をしています。今年のカタルの失敗は「この言葉」に集約されているのかも…知れません。このレポートの一節を紹介します。
ウッド氏は以前から、アークは世界を変えようとする企業を支援する一方、「短期投資家」向けの成熟企業には投資しないと主張してきた。今月のリポートでは、黒字化できない企業に投資しているとの批判に対し、自社の戦略を擁護。配当や自社株買い戻しのためにバランスシート上に借り入れを増やす企業について、技術革新に投資していないと批判していた。
カタルも…そう考えています。だから早くからITバブルの期のソフトバンクのチャートを引っ張り出して…今の時代と比較してきました。今でも、そう考えていますが…どうしてもカタル君は、早漏気味のようです。焦らさないと駄目なのに…こちらが焦らされています。恋の駆け引きに似ているかな? まぁ、下賤な会話は兎も角、この時間軸の訪れているのは、冒頭に掲げた三菱UFJでしょう。
カタルは今回890円台の三菱UFJの株を1万株だけ買って、850円台で節税対策を実施…でもエーザイやBASEなどの「種まき」のつもりが、早過ぎて…思わぬ損失400万程度を日銀の方針転換で食らいました。トホホ…です。 結局、今年も2018年同様に…トントンの有様ですから…皆さんに偉そうにレポートをしている場合ではありません。何しろ、難しい時期だから…仕手材料株の選択で「エーザイ」を買っていたのです。
株価の動きがおかしい筈です。金曜日に3例目の死亡記事が公になりました。最悪でも…9000円で止まると思っていたのに…トホホです。本来なら9600円前後で高止まりする筈だったのです。相場と言うのは、面白いでしょう。カタルはあの時にJトラストの動きは「何かおかしい」と…と感じて一度は4万株を外し…10万株に減らしたのです。でも…少し余裕が出たので、また元の水準の戻し…更に「買い増し」した途端に合併報道です。
今回も同じです。エーザイの死亡記事です。でも事が公になりましたから…8500円で500株だけですが、また買い増ししました。Jトラと違うところは、事が明らかになってから買ったところです。でも同じような「匂い」もあります。
でも外部環境はようやく…大きく変わります。やはり米国も「節税対策」だったのです。ここにGPIFなどの巨大ファンドの「リバランス」(資産配分の見直し)が重なります。
でも今週は、先週までの段階とは違い、米国はクリスマスを超え…終了しました。日本は残り3日間で…来年になります。まだ…多少、「グチグチ」いう連中の「最後の投げ」があるかもしれませんが…基本は水曜日ですから、実際は火曜日に終わります。だから…火曜、水曜日は、株の最後の買い場でしょう。これは目先の「テクニカル」の話です。
でも株式投資の王道は、「大きな流れ」三菱UFJなどの潮流を、自分が「リスクを承知」で挑むか?…と言う話です。それぞれのリスクにより、リターンの度合いも違います。当然の事ですが…どの潮流にもリスクは存在し…自分がどの潮流に身を委ねるか?
この選択の話です。
それぞれの力量で…「リスクを選択」して挑めば良いのでしょう。肝心の事は、今週は、物理的に売り物が「大きく減ります」。だから希望を胸に、果敢に挑戦をしましょう。来年の日本株は薔薇色相場なのです。また…明日。