本日の寄り付きの感想は、もう少し「弱い展開」だと思っていました。何故なら今週はCPIと共にFOMCがあるからです。流石にイベントを控え…それを「事前消化」する程、強い市場ではないと思っています。でも意外に頑張っています。
でもそれなりに…事前に指値買いを用いた銘柄は、広範囲に買えています。勿論、「エーザイ」(4523)も9450円から下値に50円刻みの買い物を用いました。何しろ、金曜日は「得体の知れない」と売り物に怯えて…100円刻みに値幅を変えましたが、SQの売り物だろうと推察でき…理由が解れば、恐くはありません。
ただ同時に、言えることは…たった20万株程度の売り物を消化する筈の買い物が、下値に入ってなく…あの現象を観て、今の「市場要因」を、再認識しました。かなり弱いのでしょうね。だからこの時期に、株が大きく上がる幻想は捨てた方が良いでしょう。
このエーザイの現象一つを観ても、「市場の整合性」の考え方を補完します。
人気株が、なかなか誕生しない訳です。かなり…市場参加者の「投資マインド」は低下しているのでしょう。可能性のある株が、上値を取れないのです。それだけ米国のFRB議長のブラフが効いています。 問題は、既にFTXが破綻したように…「余剰バブル」は吸収されました。ですが…肝心のナスダック指数は、なかなか戻りません。この感覚とNYダウ平均株価の関連を、どう解釈するか? この見方が今後の全体の相場観に影響を与えます。
「レーザーテック」(6920)の動向からも、目が離せません。既に半導体各社は赤字操業に転落している市況なのに…安全保障の観点の設備投資だけで相場が維持されるのかどうか…カタルは懐疑派です。どちらかと言えば…空売りをしたい考え方です。
同じ「失われる利益」の船株は、確かに市況の悪化は続き底が見えませんが…いくら何でもこの評価は「異常な水準」との認識を持っています。今回かどうか…時期は分かりませんが、ある程度の戻りがあるのだろうと考えています。
市場には、いろんな「見どころ」があります。ソフトバンクの「MBO」なんかは…その焦点の一つです。この株価を維持している現実はすごいことです。流石にあの1兆4000億円かな? あの自社株買い効果は効いています。市場の流れを完全に抑えました。ただ…MBOなどがなければ…大きく上がることはなく「高値水準の横ばい」継続だろうと考えています。時間調整です。その他、多くの新興企業は「BASE」のように「値幅調整」を実施しています。なにしろ…1/10以下になったのです。通常は1/3と言うのが僕らの相場観の感覚です。
既に、このラインのソフトバンク、メルカリは、カタルの事前観測のように、大きく株価は戻りました。メルカリは2000円割れから3000円です。ただ、なかなか「仕掛け」が入らないBASEの株価は低迷しています。株価が下がったほどと言うか…財務は全く毀損していません。この株価下落を容認する、内容には見えませんから、来年は「何処かで」…仕掛け人の登場でしょう。
来年の春をカタルは予想しています。前から述べている500円前後か…やり方次第では4桁奪回の可能性も考えています。このグループは、時代の変化を先取りしたので…時間が味方です。回復は鈍いように見えるでしょうが…ITバブルの時は2年半程度で…戻り始めています。たぶん、もう下値はないでしょう。底値は確定している筈です。
皆さんは、あまり関心がなく…観てないでしょうが…先週、四季報のレポートで見直したN君を始め…多くの割安企業の株価は底を打っており「値戻し」過程にあります。このラインに演出を加えるなら、市場から「支持は得やすい」と思っています。
R君は610円台から、僕らは開始して…少し上がったので売り切りましたが…株価が下がったら1億円の自社株買いを発表しました。チャートを観てもらった方が良いですね。流石にTOBを畏れたのかもしれません。本来は、訴訟に持ち込むよりTOBを掛けるべきでしょう。これが「市場原理」主義の考え方です。どう考えても、経過を考えると…「内部抗争」に見えます。
今回、手掛けているN君は四季報のレポートが切っ掛けですが…一株利益が120円で一株あたりの純資産価値が1859円です。いくら何でも…この700円台の株価は異常です。
何故、TOBが掛からないでしょう。名古屋の会社です。だから名古屋人は…と悪口が叩かれます。会社を私物化しているように見えます。借金は僅か12億円ですよ。利益余剰金の内部留保は144億円もあるのです。現金は48億円も持っているのですよ。しかし…時価総額は75億円と言う評価です。いくら何でも、内部留保並みの144億円程度が妥当な時価評価でしょう。つまり株価は「2倍」になるのでしょう。それが常識です。
このような金利裁定概念も、働かない市場に一体、誰がしたのでしょう。如何にも市場参加者を馬鹿にした話です。こう言う割安株にTOBを掛けると、最高裁は決まって…会社側の味方をします。それが「東京機械」などの事例です。同じお金なのに…使う人により価値が違うバカ論理です。こんな事に…誰も声をあげません。本来は日経新聞社が裁判官を叩くべきなのに…日経新聞社自体が「村社会」構造です。だから仲間意識から正論を述べませんからね。
多くの日本人は、自分の頭で判断をせずに…「世の中の流れ」に身を委ねます。小さいころから…世間の目を気にする親の教育を受け、小学校から「画一化教育」なのです。教育は「多様性」でしょう。社会の根底の仕組みは、競争を勝ち抜いた市場原理に「画一化」すべきです。
せめて…市場価格はグローバル評価で、決まるべきでしょう。市場がグローバル基準になるなら、東京は国際金融都市になります。でも現状は、中国以上に日本はおかしな基準なのです。村社会論理が跋扈しています。その現象が2年も遅れている「東芝」問題です。
銀行団は第二の「マレリ」を畏れ…「二の足を踏んでいる」とか言われています。経産省の旗振りも村社会論に疑問を持つから、なかなか纏まりません。本来、9月に決着の筈が…ここまでまた延びます。安全保障など持ち出さず、市場論理で決まっているなら6000円以上の株価で決まっていた話を壊したのです。この株価の毀損が「失われた時代」と同じ構造です。
キオクシアが元気なころなら、株価は1万円近かったかもしれませんよ。悪戯に時を経過させ…皆の総意を得るやり方が、正しいのでしょうか? 成田闘争と同じ無駄な時間浪費です。人間の感情は複雑です。
部外者はチャチャを入れず…合理的な判断で、物事を判断すべきでしょう。トヨタもハイブリット戦略に拘り…自前の技術の出し惜しみをした為に…こんな形になりました。世界一どころか…既に3流域です。 船頭が多くて…船は右往左往。人員整理が必要な時代革命です。終身雇用の幻想を追うから、いつまでも陳腐化したままで…国民は我慢を強いられます。33年間も我慢を続けた結果の社会が、この有様です。
やはりカタルの考えは「捻じ曲がっている」のかな? 理想の株価を求め…行動しようとしますが…世間の風は冷たく、現実を選択せざる得ない時も儘あります。妥協するのです。自分は正しい筈だ…市場の評価が間違っていると訴え続けていますが、川船は現実にPERが1倍以下の評価です。
この敗北感は半端なものではありません。仕方ないから…市場価格を受け入れて…いつも相場観の修正を強いられています。歪んだ市場価格の是正が、カタルの主張です。カタルの信じる…市場原理を広めたい。その思いが強すぎるのかどうか…
それでは割安株の株価修正の為に、N君の今の板状況はこんな感じですが…790円まで1000株だけ…買いに行ってみます。目指せ、830円の壁です。僕らが最初に参加して仕上げた株価が830円の所だったと思います。ここを超えれば…一気に4桁奪回でしょう。それでも妥当株価からは、遥かに「下値の位置」の株価です。市場は、もっと大らかなものでしょう。海のように優しく…僕らを包んでくれるはずです。追随がありました。株価は792円を付けてきました。まぁ、慌てずに…ノンビリやりましょう。売りたい人も、かなり…居るのでしょう。
小型株は兎も角…やはりエーザイだろうと思っています。そのチャートは此方です。目先をやる人は、5日線を気にしますが…カタルは「相場論」を持っています。仮に年末の節税対策を乗り越えて…FOMCが0.5%の利上げで無事通過しても…一気に先が見える訳ではなく…混とんとしていますから、どうしても、このような時期は「仕手材料株」が好まれます。
個別材料を持つ「未来の夢」を買う相場です。「大阪チタン」(5726)は半導体や船のような「減り続ける利益」ではなく…「増え続ける利益」を先取りした株価です。一株利益78円台はかなりの評価です。ですが…先日の記事のように、ここから工場の稼働率を上げるのです。いよいよ利益が湧き出てきます。
それ以上に、話題性のあるエーザイは過大評価かも知れませんが、「人類の夢」ですからね。宇宙を目指す若者と同じような、夢のある話です。やはり身近に、痴呆症と言うものを観ているカタルにとって、この薬は実現させたいものです。小野薬の「オプジーボ」の成功は、あの時に僕らが取り組んだ「プロスタグランジン」が薬になって…「高収益」企業になったおかげで…誕生した薬です。開発費は膨大な資金が必要です。
Jトラは本日が「陽線」だと…下値圏で5日間の陽線連続になります。この形は酒田五法のなかで…下値圏に現れるパターンの一つだと言われています。ただまだ売り物が並んでおり、需給バランスが改善したかどうか…でも出来高は、本日で100万株割れが3日目になります。カタルは200日線割れを覚悟していましたが…ないかもしれません。
ただミライノベートの信用買い残は、あまり減っていませんから、「逆連動の可能性」はあります。時間軸を問わなければ…買いでしょうが…目先は分かりません。カタル自身は手を空けて…最後の投げに備えています。でも全体相場は強くなってきましたね。日経平均株価の値下がりは縮小してきました。
通常なら多くの株は、今週が下値形成の筈です。でも2018年は年末ぎりぎりまで再評価に追い込まれました。果たしてあの時より「市場要因」は良いのかどうか…。本日はN君、G君を買っており、底入れが期待されるF君は買っていません。そうそう…R君の1130円が1000株、また買えました。慌てずに…下値をしっかり拾って置く場面でしょう。この株はファンドが関与しています。
そろそろ…簡単に、あの時の株価2300円台だったかな? あの場面まで買われる展開になる可能性があります。偏に田中君の頑張り次第でしょう。下値を叩く売り物は、完全に枯渇しています。これが、まもなく…2年半になる調整時間効果です。チャートを観ると分かりますが…このような市場要因の環境下でも…200日線より上に株価が位置しています。
この銘柄はアフターの意味を込めて…年末にも一般化させます。エーザイと同じです。エーザイもこの上げ相場の前で、カタルは売り買いをしていました。でもあの時はJトラに燃えていましたからね。やはり選択の違いというのはえらい違いです。エーザイは4000円も上がり…Jトラは200円下がりました。この差は非常に大きいですね。カタルレポートは使い方次第です。「馬鹿とハサミは使いよう」と言います。カタルの馬鹿レポートも上手に活用してください。決して、正解ばかりではありません。あとは読者の判断です。また明日。