過剰流動性相場の芽

実は昨日の火曜日…実験をしていた最後の「みずほ株」が利食い出来たのです。でも…カタルの「計算違いで」…思いのほか手数料が大きく、トレード自体は損をしたのです。3000円だったかな? これは人為的なミスです。計算を間違わなければ…損ではなく、利食いできたのです。カタル自身が「計算違い」をしていた為です。あの時に5日間連続で、寄り付きを買ったみずほの株です。この実験は過剰流動性相場の「始まり」を考えたものです。

みずほ銀行(8411)の日足推移

カタルは実践派です。実際に…自分が「抱いたアイディア」を市場で試します。その結果、相場の方向性を探っています。カタルは常々、机上論なんか「意味がない」と述べています。実際に、自分が、たとえ僅かでも…実践をすることで得ることと、机上論では、その価値は「天と地ほどの違い」があります。

カタルの実際の売買事例

評論家様は、自説を、自分で試すべきです。もし自説が当たり続けるなら…評論家業などしません。馬鹿らしい限りです。バフェットと昼食を共にする権利が、数億円もするとか…。これが現実なのです。

色んなメディアに、色んな人が評論しています。このカタルレポートも、多くの意見がある中の「一つの意見」に過ぎません。カタルレポートを読めば分かりますが、いつも時間軸の選択を間違っています。

でも方向性は正しいのだろうと考えています。

ただ時間軸の問題だけの話です。それは当然です。仕事と言うのは計画通りに進まないことが多くあります。まして…中期の企業計画などは「絵に描いた餅」の存在に近いですね。でも経営者は、それに挑みます。その時間軸が遅れる事は、しばしば…あります。相場が、その計画を何処まで織り込んでいるか? この尺度も、経済環境で…その「ものさしの長さ」がコロコロ変化します。

バブル期の不動産株は、PERが100倍以上の評価のものがゴロゴロしていました。しかし今の時代は、どの不動産株もPERは10倍以下です。この差は10倍以上も違うのです。これをカタルは、大雑把に捉え…纏めて「市場要因」と呼んでいます。

相場の環境もそうですが…国家の指針によっても、ぶれます。日本は長い期間、清貧思想の「実質経済成長」を歩み、資産価値の上昇を認めて来ませんでした。地価、特に住宅地の全国平均は、ようやく…プラス転換した所です。

もう「馬鹿政策」も良い所です。経済成長のイロハも知らない馬鹿官僚中心に、経済を運営してきました。ハッキリ言って。東大法学部卒で記憶力が抜群かもしれませんが、カタルに言わせれば…現場で使えない馬鹿ばかりを量産する学校だと思います。世界経済で通用しない馬鹿を育成したようなものです。

我が国の仕組みを観ると…この官僚システムが、企業の仕組みにも取り入れられています。優秀な新人は、海外留学をさせて…人脈や人を育てます。そうしてエリート教育で地方などを回らせて、エリートを育てて来ました。この過程で脱線をしたのは、楽天の三木谷さんのような人間です。彼は確か…興銀です。一ツ橋でも優秀だったのでしょう。そうして会社の金を使った…米国留学の過程で起業したのです。

官僚制度も面白く…途中で様々な試練があります。地方政府に、中央官僚は海外留学の後で派遣されます。そうして途中で、地方政府の人脈を育成し…政治家に転向する奴も出てきます。大学教授にも…官僚は、出世レースに負けると転向します。

最後まで官庁に残り、事務次官になるのは大変な競争です。でも…本当に優秀か、どうか…疑問符です。新聞社も同じようなものですよ。地方に飛ばされる奴やエリート部署を経験するものもいます。やはり学歴で決まっているように思います。

みんな優秀と言うか…記憶力は爆群です。カタルのような馬鹿ではありません。

でも仕事をさせると分かります。現実対応が出来ないから「失敗ばかり」を繰り返すのでしょう。此方を読むと分かります。カタルは独創性がないために…日米貿易戦争からプラザ合意に発展して、金融政策の失敗によりバブルを発生させ…そうして破壊したのです。

澄田智は、東大法科卒で大蔵省です。こいつがバブルをつくりました。そうして破壊者は三重野康です。こいつも東大法科から日銀です。昔は「襷がけ人事」だったのでしょう。三重野さんは、現場を回っている筈なのに…株式の市場には「疎かった」ようです。完全な「オーバーキル」の連発です。

市場動向を観ずに…バブルつぶしに「躍起」になったのです。この時に…厳格に「銀行の不良債権」を処分させて置けば…のちの痛みは、少なかったのでしょう。でも甘く見ていました。時価評価をせずに…簿価で時価との差が開くばかりでした。片手落ちです。

株屋の立花証券の石井久は、この時に自宅まで売って…自ら「借家住まい」をしたのです。そうして、カタルがバブル期に上京した当初…前の会社の社長から紹介された、当時お世話になっていた和光証券の副社長を務めた小川さんは、既に和光不動産の社長でしたが…彼に挨拶に行った夏です。

「カタル君、残念だったね。今回は証券不況なんて…生易しい時代ではなく大変なことになるから、悪い事は云わないから、田舎に帰りなさい」と述べたのです。既に1992年の夏だと思いますが、もう日本の運命は、あの時に、決まっていたのです。1992年ですよ。

それから実際は、幾度も…山一証券の倒産など、色んなことが在りました。でも最後は2003年まで、この「後処理」に「右往左往」したのです。カタルは現場を実際に見て来た「生き証人」です。だから今回のパウエルFRB議長は、「やり過ぎじゃ…ないかな?」…と、ずっと危惧をしています。でも指標を観ると、どうにか…まだ火種は残っているようにみえます。

既に相場は転換をしていますが、その過程は、まだフラフラ…です。

メディアの馬鹿連中は、実践経験もなく馬鹿ばかりなり…。物価高の原因は円安と説き「日銀の責任だ!」…と騒いでいます。でも欧米の物価上昇率と日本を比較しなさい。黒田さんは正しいのです。まだ始まりません。

でもカタルは、「そろそろ…始まる」と、前から思っています。何度かチャンスはあったのです。でも…その「切っ掛け」を、何度も潰し…相場は育っていません。

それはメディアが大馬鹿なのです。日経新聞社などは「狂った新聞社」に見えます。本当に経済を知っているのかどうか…。危うい連中が上に居ます。でもようやく…日本製鉄の橋本さんの特集を、「日経ビジネス」で組みました。内部でも、いろんな意見があるのでしょう。

どんな馬鹿でも…日立が変わり、東芝が凋落して…日本製鉄の橋本さんは、取引相手のトヨタに対して訴訟ですよ。トヨタは有名な「下請け叩き」の会社です。1円の単価削減を、半年ごとに迫るのです。半年ごとです。一次下請けは、ともかく…二次、三次は悲惨です。これが、ある意味での「村社会論」の実態の一部です。自分でトヨタの下請けを回れば分かります。

終戦後の日本経済を支えた強靭な精神力を持った人は、みんな現場から、居なくなった時間です。二世は兎も角、既に三世の時代です。日本経済の末端を支える人間はいません。それなのに…メディアは一部の工場を持ち上げて…「匠の技」などと…多くの日本人は、日本の技術力は、世界一だと「錯覚」を続けます。もう狂った幻想を植え付けて…政策を間違った方向性に導きました。

日産自動車の小型車、マーチがタイへ生産基地を移転させたのが2010年です。あれから12年です。この移転が、「空洞化現象の極み」です。転換点です。でもようやく誕生した安倍政権でも…ドラスティックな改革は出来ず、この程度で…「軋轢」を生んで、森加計学園から、桜を観る会と…批判に晒されます。呆れるメディアです。

今回は、些細な統一教会への集会の参加など…取るに足らない批判を繰り返して…足の引っ張り合いに終始しています。まるで、強請り、たかりの…ヤクザの集団と同じように見えます。もっと品のある報道姿勢が取れないのでしょうか? お笑いの吉本興業を批判するわけではありませんが、NHKまで染まって行くのは、どうかと思います。視聴率って、そんなに素晴らしい基準なのでしょうか? 評価なのでしょうか? 

日本製鉄(5401)の週足推移

でもチャートを観ると分かります。ようやく…新時代が「始まり」そうに見えます。ただまだ波動は弱いのです。カタルの抱くイメージは2003年からの再来です。

あの時はリーマンショックに晒されて、最後まで育たずに…挫折しましたが、今回は後押しが沢山あります。「アジアの隆盛」はすごいのです。皆さんは、分からないかもしれませんが、米国は、中国との覇権争いに真剣に取り組んでいます。ハリス副大統領はフィリピンを訪問しました。そうしてパラワン島を訪問しました。

今は「安全保障面だけ」に見えますが、世界のパワーバランスが大きく変化しています。アジア圏が「注目される時代」になったのです。何故、カタルがJトラストへ傾斜しているか? ちゃんとした時代背景があるのです。

此処では、日本製鉄の週足を取り上げていますが、みずほの銀行株も野村証券などの証券株も同じことです。過剰流動性相場の「芽」が育っています。為替動向も関係します。この感覚をバフェットも持っているから、商社株を買い増ししたのです。

同じ理屈の同じ流れなのです。これが「市場の整合性」と言う「見えない糸」の流れです。株と言うのは、安値を買うのが「正しい行動」ではありません。それだけなら…自慢話になりますが、「実利」にはなりません。ある程度、高い株価位置を買って、時間を節約したほうが良いのでしょう。

あまりに早い段階の着眼は「嫌」になるのです。時間のイライラ感に悩まされます。BASEを観ると分かるでしょう。着眼は正しいけれど…投資としては、どうでしょう。 Jトラも2019年の着眼は、間違ってなかったのでしょう。確かに、あの時から継続していたなら、200円割れを買うことが出来たかもしれませんが…どの波に乗るか? 難しいですね。

もっとも投資効果が高いフェーブを探さなくてはなりません。まるでサーフィンです。

相場には、様々な選択肢が存在して…色んな波が、市場にやって来ます。自分が「どの波」に乗っているか? 自覚してないと…駄目です。出来ることなら…常に上昇波動の波ばかりを捉えたいものです。一度、失敗すると、やり直しです。

時間を待つのは「骨の折れる仕事」です。それでは…また明日。過剰流動性相場の芽があることを考えて行動してください。三菱UFJなども…強い動きでした。また…明日。

三菱UFJ(8306)の日足推移


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