FOMCを受けて…

関門のFOMCで0.75%の利上げは決定されました。一時、株式市場は株高になりましたが…何故か、下がって引けていました。たぶん此方のコメントが市場に影響を与えたのでしょう。しかし…カタルには英語なので、何のことか…チンプンカンプンです。

たぶん…「前回会合以降に入手したデータは、金利の最終的な水準が従来の想定より高くなることを示唆している」と言う点と、さらに、利上げの「停止について考えるのはあまりに時期尚早だ」と報道されていますから、こちらの方に株価は影響を受けたのでしょう。

しかし同時に、こちらの報道があり、ここに「累積効果」との表現がありますから、カタルが心配しているオバーキルへも配慮されているのでしょう。更に、昨日の日経新聞夕刊には、米国上院議員がFRBに「利上げ、労働者を無視」の公開質問状を送ったことが記されています。これはARKKのキャシーウッドさんの主張です。このような「空気」になって来たのです。ようやく…ね。

この利上げ「スピード」は、歴史的な急激な変化ですから…一般的には、対応が追い付いてないのです。経済活動と言うのは、巨大な船のイメージで小型船のように舵を切ったから直ぐに方向転換をするものではありません。非常にゆっくり…方向転換するイメージです。

金融政策の効果は、通常は2年程度かかるとの認識ですが、実際はよく分かっていません。特に今回はコロナと言う「特殊要因」なので…労働市場の求人数など、通常の景気循環と違います。徐々に…景気が良くなって、過熱した景気循環とは違う面が多くあります。ロシアのウクライナ侵攻からの資源高も影響しています。

今も…財政出動、多大な休業保証から最近まで…米国は「学費の免除」など…財政出動を実施しています。ある意味で…狂ったチグハグな政策実行です。さらに半導体への補助金投資を行っており、米国内の設備投資を活発化させています。

なかなか…FRBの金融政策だけに頼るのは、酷な…話です。カタルはもっと、落ち込むと思っていますが、意外に経済統計は堅調です。たぶん累積効果は後ずれをするのだろうと思っています。

冷酒のイメージです。だからこそ…一旦は利上げを中止か、減速させて…「経過観察」をしなくてはなりませんから、その文言が、今回の会見では盛り込まれていますから、ある意味でホッとしています。ジャクソンホールから9月のFOMCのショックから緩和された印象です。次回の12月13日、14日の会合では0.5%になる確率も高そうに感じています。基本的に時間を置くべきでしょう。

カタルは、今回のこの二つの報道を読む限り、ある意味でホッとしています。

累積効果や経済情勢のなどを「考慮」となっています。不思議なのは、昨晩の株式市場の反応です。たぶん…今晩の株価は「反発する」と思っています。だから本日、日本株式市場が文化の日で祝日だから…良かったと思っています。

日本人は短絡的な国民です。誰も…あまり自分の頭で物事を考えません。本当に日本人のレベルって、低いですね。「画一化」教育の弊害でしょう。討論と言うものを重視していません。他人の意見は、様々なものがありますから、正解は一つではないのです。

株式市場もそうです。株式投資は様々な「方法」(手法)があります。相場環境により、その戦略を変えるべきだと思いますが…日本人は小さい時分から、正解は一つだと教わっています。数学の公式がそうですね。みんなが「同じ方法」で解を求めることを強要されます。別のやり方で解を導いたら、先生から怒られるのです。全く…バカバカしい教育方針です。多様な社会があることが、理解されません。

権威主義と言うか…。中国のやり方も、国民が満足ならアリでしょう。別に自由にも色んな解釈があるのでしょう。

その点、ハンガリーの選択は面白いですね。イデオロギーでは食えないのです。だからロシアから安い資源を買い、物価高の影響が少なく…中国と手を結び産業を興しています。長い目で観ると…ハンガリーの選択が正しいかどうかは、分かりませんが…考え方の問題です。ただ中国は、英国との香港返還においての50年間の約束を破りました。ロシアもそうですね。両方とも、あまり信用なりません。その点、米国は沖縄を返還したので、やはり米国の方が信頼性のおいては勝るのでしょう。EUのイタリアは、今後、どんな政策をとるのか…興味があります。

ドル円の為替相場の長期チャート

バブルが発生したのは1982年頃から1984年の環境でした。当時の為替相場はプラザ合意を迎える前でした。たぶん…あの時の記憶は1984年だと思いますが、ある時にそれまで「動かなかった銀行株」が、「ストップ高」する騒ぎが、バブル相場の初期波動でした。ただ…残念ながら、当時のカタルは、今のような知識はなく…ペイペイの証券マンでした。今ほど経済統計を知っている段階ではありません。証券マンの7年、8年生でも色々でしょう。

カタルは歩合セールスとして上京をして…こんなに「株式投資」が下手だったか…と愕然として証券アナリストの資格を取ったり…本格的な経済データの勉強を始めます。当時はネットなど…の環境はないのです。「経済白書」程度のものです。ネットがあるおかげで…経済統計などが見られるようになったのは、最近の話です。

日興から興銀に招かれた浦上さんは、女性の専属の秘書がデータを集めていたのです。あの「相場サイクルの見分け方」と言う本は、苦労人らしい、浦上さんの苦労が詰まった名著?(名書)です。カタルはあの本のお陰で、「景気循環」と「政策の関係」を学び…相場のサイクルを勉強しました。部下だった大塚さんと一緒の働く機会があり、その本の存在を知ったのです。

上京してからの33年間は、毎日、お勉強をしているようなものです。最近は証券マンを辞めて、自分で実践をするようになり、相場のイロハも、過去の経験が役立っています。大御所さんは、色んな経験をしていますから、兜町の「生き字引」だったのです。その方から色んな体験を聞き、仲間には色んな奴が居ます。昔の証券マンは、ヤクザ顔負けです。

ブラジル「ボべスパ」指数の週足推移

今は空前の「ドル高」ブームですから…ブラジル株だけでなく…日経平均株価も、まもなく爆発高する可能性を考えています。

日経平均株価の週足推移

この空想が実現をするかどうか…来年になると明らかになるんじゃないかなぁ~と「淡い期待」を抱いています。だからこそ…岸田さんの政策が大切です。今のところは、辛うじて「及第点」かも知れません。今、起きている消費ブームは、なかなか…ですよ。

実際に最近は、飲食店の予約が取れません。少し前は「倒産」と言うか…店を畳むんじゃないか…と心配をしていたのです。実際に最近、近くのお気に入りの店がお母さんの介護の為に…この10月末に店を畳みました。なかなか良い店だったのです。たぶん…介護費用も出せないのでしょう。介護の費用は「特養」なら別ですが…まともな施設は、かなり高額で…普通の人は、なかなか月に30万円も負担できません。地方なら、もっと安い所が多いようですが…。

話しはズレましたが、今度は「GOTO EAT」です。先日まで、江東区はペイペイの30%オフをやっており、近くの化粧品屋さんは、人が「ごった返し」ていました。その割引をやっている飲食店は、何処も予約が取れません。カタルは先日、よっちゃんとの一杯で、旅行支援割引を偶然に利用させてもらったのですが…たぶん、多くの人が動いているのでしょう。この消費は、なかなかの「額」だと思います。起爆剤になる可能性は充分にあります。

九州地区はTSMCの半導体投資など…「兆円」単位の投資ですから、この「貨幣乗数」効果は、いくら低いとはいえ…お金が回ります。中国経済のゼロコロナから共同冨裕、台湾情勢など…やはり「国内回帰」の動きは加速します。キャノンに続き、アイリス―オオヤマだけでなく…多くの企業は、この「円安」もあり…国内回帰を考えています。長く苦しんだ「空洞化」現象の逆転です。当然、団塊の世代が続々と要介護者に転落しますから、日本は労働力不足になります。

リクルート(6098)の日足推移

だから…カタルは読者の皆様にも、長期の投資で「リクルート」(6098)を参考銘柄として掲げています。ただ、まだまだ…「時間」が掛かりますよ。簡単に株を買って儲かると思ったら大間違いです。

このように200日線が下降波動を続けていますから、「順のパターン」(25日線、75日線、200日線の順番)になるまで、かなりの時間を要します。当面は「押し目買い」で、そうして…僅かな利幅での「噴き値」売りの利食いです。でもこちらの報道を観れば分かりますが、日本はこれから変わりますから、時代背景がピッタリ合います。これが、カタルが語る「時代投資」です。5年から10年程度の長期投資を基本にするなら…良い株価位置なのでしょう。

様々な株式投資の手法と「自分の好み」です。投機には「魔力」があります。カタルのような人間は「ハイリスク・ハイリターン」です。自分がどんな人間か? これを知らないとなりません。我慢が出来るなら、「儲かる銘柄」など…腐るほどあります。自分がどの時間軸に「狙い」を定め…どんな効果を期待して、投資をするか? 自分で選択をするのですね。カタルは非常に多くの選択肢を、皆様に提供しています。

今が空前の「ドル高」ブームです。メディアが言っている「円安」ではありませんよ。でも他の通貨と比較して…円は弱いのですが、着々と…外部環境が改善をしています。様々な方向性が「まもなく…開始」です。だから、それを確かめる為に、カタルは「みずほ」や「野村証券」株を、最近、買ったのです。あのバブル期のスタート相場が「やってくる」可能性も視野に入れています。5年、10年と言う…非常に息の長い期間の上昇相場です。

楽しみです。

問題は岸田君が、ちゃんとした政策を実行するかどうか…。トヨタ章夫社長を呼んで意見を聞く辺り…ダメです。ハイブリットなど…陳腐化した感覚に思えます。確か…西村経済産業大臣が「CASE」の話をしていましたが…章夫社長の認識は大きく遅れています。

どうしても「村社会論」重視で。「雇用問題」を考えた…発言をします。現実的な対応なのですが…彼はカタルより一つ下の人間ですが、ハッキリ言って、全方位的な経営で「無駄な投資」が多くみられます。トヨタと言えど…「スピード対応」が必要です。だから…先日、経営戦略を見直さざる…得なかったのです。米国での対応は遅れています。

カタルは日経新聞が「ROE戦略」を強く打ち出しているなら、たぶん章夫社長も「間違った戦略」を持たなかったと思っています。時代遅れの産業を、残すべきではありません。たとえ雇用の為でも…です。 

最初は…「事業再生ADR」のマレリなどは、最後は纏まらず、会社更生法の申請になったのは興味ある事例です。自動車産業の構造改革を思うと…これから大変ですよ。章夫社長は、たぶん…この認識が遅れています。だからテスラとの評価が大きく開いているのでしょう。

日本が生き延びるために…5G網の構築を始め…衛星を活用したビジネスなど…早く早く、急がねばなりません。やはり河野大臣かな? 彼が首相になるべきかもしれません。カタルは、このスピードでも「遅い」と感じています。激変する経済環境で、否応なく改革を推し進めるより…早めに手を打てば、改革の時間的な「ゆとり」が得られます。

最近、ようやく日銀が抱える国債の金利高の影響の「問題提起」のレポートを観るようになってきました。円安を、国会で問うなら、黒田さんに…この出口政策の方策を問うべきです。もう狂った価値観の人間ばかりが、上にいます。困った偽物国家です。

みんなで株式投資をすれば…日本の構造問題を、嫌でも…考えます。株価が何故、上がらないのか? 33年間も…低迷をしている国など他にないのです。この危機感を日経新聞が書かねばなりません。またいつもの繰り返しですが…今晩の米国株は高いと思っています。果たして…どうでしょうね。また…明日。



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