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どんな値動きを観て…カタルの相場観は組み立てられているか? 本日はその解説を少しします。毎日の相場を観て、カタルは自分の頭に描く相場観を微妙に修正しています。大勢観は変わりませんよ。

何故、内部留保516兆円が企業に蓄積され、個人は現預金を1088兆円も持っているか? この一番の原因は「失われた時代」の失政の結果、生まれた現象です。基本的にデフレ社会は「動かない連中」が勝ちを収めました。故に誰も…なかなか動きません。しかし今回はコロナからウクライナ侵攻と環境は激変をしています。日本にとっては非常に「恵まれた環境」が整いました。

グローバル化の推進で、パイオニアの指名解雇以降、日本企業は「終身雇用」や「年功序列」のコスト増に悩まされ続けました。故に、中国へ生産工場を移したのです。でも少子高齢化により「団塊の世代」は、続々と…現役を引退して、人件費は減り続けてきました。社会環境も「希望退職者」を受け入れる方向性に変化しています。あのパイオニアの指名解雇事件が嘘のようです。黒字で人員を削減しているのに…メディアは、誰も批判をしません。むしろ肯定する意見も多くなっています。

今回のコロナから始まったサプライチェーン問題は、たまたま…車の半導体と言う汎用品が工場火災などの特別の条件も重なり…米中対立の激化の中で、安全保障問題に格上げになったのです。故に、続々…と企業は消費地に生産工場を持つようになっています。昨日、WBSの解説者山川龍雄さんは、日本人はアップル好きで…売り上げ規模も大きいから、アップルは日本に生産基地を「設けるべきだ」と述べていました。その通りでしょう。

基本的に、今は様々な条件が重なり「国内回帰」が主流の条件になっています。為替相場も味方しています。ここに企業は、豊富な内部留保があり、少子高齢化で人手不足は確定していますから…AIを駆使した最新の「ロボット工場」が続々と建設されます。だから5G網が大切なのです。岸田さんのブレーンは、早く…この整備を急がねばなりません。

誰の目にも明らかな「日本優位の条件」が揃っています。しかも日本株は、金利裁定が働く程の「利回り株」です。今朝も…昨日、株主還元の話をレポートしたら、他にも、こんなものがあると…メールを頂いています。

「参考インカム銘柄・富士興産(5009) 配当6%台 総還元性向100% ・極東貿易(8093)配当6%台 配当性向100%・日東工業(6551) 配当6%台 配当性向100%・有沢製作所(5208) 配当6%台 配当性向80%+自社株買い」との報告です。

基本的に、もう日本株は下がらないのです。下がらなければ…株価は騰がるしかありませんね。日本株は時間の問題で3万円を抜けて、38915円を奪回します。苦節、33年間の厳寒の日本株市場が、ようやく…「利回り」と言う金利裁定が岩盤になって株価を押し上げます。

このような常識で、ものを考えないとなりません。

何度も繰り返して…恐縮ですが、非常に大切な事なのです。ですが、なかなか…日経新聞は報道をしないし、繰り返しません。1088兆円の個人の現預金を動かすのです。景気と言うのは、お金の量でも…金利でもありません。お金が動く「スピード」の話しなのです。貨幣乗数に拘っているのは、そういう事です。お金を何倍にも動かすことが…活動の原点です。

デフレは動かないことが正しい選択です。だから個人の現預金が1088兆円、企業の内部留保が516兆円も溜まったのです。でもこれからの時代は「積極的に行動」をしたものが勝ちます。可能性があるなら…チャンスがあれば、行動をするのです。

このような…基本的な概念は変わりませんが、冒頭の相場観の微妙な修正は、いつも…カタルの頭の中で行われています。その一つは昨日のこちらのニュースです。

ナスダックの5分チャート

このパウエル発言を受けて、米国株は安くスタートしました。ナスダック市場で、その様子を語りましょう。先ずは5分チャートで観てください。前日の9月7日の上げ幅を「帳消し」にするようなパウエル議長の強硬発言で、市場は0.75%の利上げは確定的…と、改めてFRBのタカ派発言を警戒して、株価は下げて相場はスタートしました。「a」の部分です。

しかし…その後、直ぐにナスダック市場は「プラス圏」に浮上します。「b」のラインですが、もう一度、市場はパウエル発言を元に、相場は売り直します。「c」の局面です。しかし市場は「もうそんなことは分かっているよ」…と応え、「d」の所までくると、もう一度、この「揉み合い」から下に行かずに「e」と最後は撥ねて終わっています。

この動きを観ると…市場は21日のFOMCを待たずに…もう株価は、騰がるかもしれませんね。しかし…少し時間軸を延ばすと分かりますが…今度は1時間チャートを観てください。

ナスダック市場の1時間チャート

カタルは当初、「a」のラインの11533の関門を下回らずに、株価はその上で止まると思っていましたが、実際は「b」の11471と「a」の関門を突破して失望していました。そうして…まだ昨晩では「相場の強さ」は、確認が取れていません。「c」「d」「e」と…相変わらず、高値の分岐点は、下げ続けています。この「c」の株価、これは1時間チャートでが…cは12027ですが…この水準を抜くと、相場は「上に行く確率」が高まるのでしょう。

文章で示すと…こんな感じで「日々の相場観」が、市場の動向を観て微妙に頭の中で変わるのです。「市場の整合性」とは、時代変化を観て…この株価は上がるだろうと思って考えますが、実際の銘柄間の動き、全体市場の動きなどが組み合わせられて…日々の相場観はこのように変わって行きます。

パウエル発言を受けた市場の反応を観て、市場要因は常に変化をしています。個別要因だけで株価が動いていると思ったら大間違いです。非常に微妙な値動きは、市場参加者の心に変化を及ぼします。

だから株価の分岐点の位置は、非常に大切なのです。

具体的に「Jトラスト」(8508)題材にすれば…次のポイントは646円のストップ高した日の「出来高加重平均株価」(VWAP)の646円であり、その日の658円で、更に先日670円を抜けずに669円で止まって…株価の下げが加速した株価が次の焦点であり…その株価はポイントになります。

カタルが折角、買った625円、620円、615円と6000株を買ったのに、割れないと思っていた610円を切ったので、カタルは608円で6000株を投げたのです。実際は下値で買った利食い玉ですが…担保の問題がなければ買い続けています。

その日、やはり案の定、605円だったかな? 2万株から3万程度の買い物を入れて、大引け間際まで「仕掛け筋」と思われる買いは続き、616円の10円安で…その日の取引は終わりました。昨日も継続的に買っているように見えます。大引けは10万株以上の商いが成立していました。しかも…間際は639円だったのに、642円の大引けでした。

基本的に、株価を上げることは簡単です。でもどのような形で演出をしながら上げて行くか? これが仕掛け人のテクニックです。お金さえあるなら…何でもできます。最終的に買収をすれば良いのです。今の日本株は解散価値を下回る株価が多く散見されます。

だからMBOやTOBが頻発しています。自社株買いが増えているのも割安からです。早い話…三菱UFHは発行株式総数の10%を買うと、純資産価値はどんどん上がって行きます。だって純資産は1360円なのに…時価は726円です。いきなり、お金が2倍になるような…ものです。何故、こんなバカ株価なのか? 市場は狂っています。

三菱UFJなどをTOBをして、非上場にして運営をすれば膨大な利益になるのでしょう。まぁ社会的な義務があるから、そうは上手く事は運びませんが…理屈はそういう事です。だから一株利益が7000円の川船の株価が、7900円の現在が異常な株価に見えます。誠に…不思議な事です。

昨日は踏み上げで、「国際紙パルプ商事」(9274)の株価が大きく上がっていました。でも一株利益が100円以上なので「当たり前」なのです。しかしカタルはそれ以上に。「Jトラスト」に惹かれているから、国際紙パルプ商事を売り…切り替えたのです。今のところは、確かに負けています。でも広がりは「天と地」の違い程、あります。しばらく…Jトラの株価はもたつくでしょうが、確りと…株を買って置きましょう。何れ、時間の問題で国際紙パルプ商事との株価は逆転をします。

一度、6000株を売ったのですが、昨日は4000株を買い直し…608円で売り、638円と639円で買い直し、本日は寄り値で2000株、そうして640円で3000株、合計5000株を、新たに買いました。合計で9000株です。目標まであと1万株です。

他にも買いたい株は、山ほどありますが…カタルは相場状況に応じて…売買戦略を変えています。年末年始は「Jトラスト」を抱えて…越年しようと思っています。4桁に乗っても…株を買い続けるかもしれません。今のところはまだ決めていません。ですが…今はお金があるなら、いくらでも買いたいのです。

株式投資は、自分で決める事です。

他人が、なんか言ったから…自分が行動するのと違いますよ。他人が何を言おうが…自分が「信じる道」を歩めば良いのです。カタルなど…それで40億円を飛ばしたのです。手痛い失敗でした。あの時に…もっと世間を知っていれば…と思いますが、「あとの祭り」です。

松本社長に面会した時に、ぽんと…このお金を使ってください。20億円か30億円程度、提供できたなら…良い会社になっていた可能性があります。あの時の金融機関は全滅です。唯一、商社だけだったのでしょう。第三者割当増資を手配できたなら…助かって、良い会社に成長していたでしょう。僅かな金額だったのです。馬鹿政策の為に…コンチクショウです。

今の証券マンは、みんな小粒ですね。少し「性根を入れて」相場に取り組んでみないと…一回りも、二回りも「大きな人間」になれません。1万株を買うことも、1000万株も…同じなのです。大きな違いはないのです。やることは同じことです。

いよいよ…名目成長時代のインフレです。ようやく…苦節33年間のカタル君、「出番到来」になるか、どうか…全ては、このJトラストの仕上がり次第かな? そんな訳で、しばらくは狂っているカタルの姿を、皆さんは楽しんでください。馬鹿が、また始まった。…と笑って観覧席で楽しみましょう。また…明日。



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