カタルは懸念している報道が登場しました。此方です。何れ…「トヨタ」(7203)の300万台の国内生産体制維持は崩壊に至るのでしょう。
「トヨタ」の章男社長は「正論」ですが、あの「会見の場」で持ち出す…話題ではなかったのです。自分が現役の時に取り組むべき課題です。しかし…引退した後に述べたと言う事は、逆説的に言えば、それほど…権力のある官僚組織は「鉄壁」だと言う事です。「天下り野郎」は、至る所に居ます。
一口で「改革」と言っても苦労をします。
余程、政治力が強くないと出来ないのでしょう。安倍さんも「組織の壁」に敗退しています。たぶん…「日本製鉄」(5401)の橋本さんも、中途半端に見える…改革なのは、この辺りが理由かもしれません。「34年間の悲哀」を生む原因の一つでしょう。「村社会」論は良く出来ています。何しろ…江戸時代から明治維新を乗り越えて…繋がっています。
今日は、昨日も述べましたが、市場要因を考えるために「時代の認識」が必要になります。一見すると、何故、その話が銘柄に「繋がる話」になるのか…分かり辛いでしょう。例えば…昨日、サラッと流して「此方の報道」が何故、「ルネサスエレク」(6723)が1万円になる話に、繋がるか?
一般の人は分かりません。この解説をすると、かなりレポートを綴らないと「理解」が深まりません。大変ですから、本日はヒントに留めます。
中国の自動車生産は3000万台を超えて…米国の3倍であり…世界トップです。この中のトルコで…先日、中国が自動車生産に乗り出す報道があります。トルコは、いつも経済のコントロールが不安定で、資金繰りに困っており「為替」が安定しませんから、輸出企業にとってEUへの拠点になり得ます。
EV生産は「下請け工場」の「自動車村」をエンジンより、必要としません。それに…どちらかと言えば、北欧のNATOへの加盟に反対したように…トルコは、中国やロシア寄りの政策です。その点はハンガリーに似ています。まぁ余談ですが、面白いランキングでもあります。
一つの図を観て…色んなことに繋げることが出来るか、どうか…。この「発展性」は基礎知識がないと、図を観ただけで…その状態が生まれた時代背景は分かりません。日本の場合、倒産の憂き目に遭っていたトヨタは、三井銀行の力で延命した所に、朝鮮戦争が起こって大量の仮需要を得て…トヨタは「倒産の危機」を脱したのです。金融力と時代背景の恩恵です。その結果…今の生産台数になっています。
しかしトランプの「米国第一主義」や、中国との「覇権争い」の中で…米国は「国内回帰」を加速させていますから、日本の生産台数は減って行き、アメリカの生産台数は増えます。だから日本製鉄は「USスチール」の買収に至ったのです。当然の帰結です。
さてルネサスの話に、戻しましょう。何故、「1万円の株価」の可能性を考えているか? 昨日、紹介した…この報道の中の「この図」が頭にあるでしょうか?
そうして、この二つのサイトと、此方の報道を結び付けましょう。
中国は世界最先端の自動運転の国です。その為に大量の半導体が必要になります。AI需要より、市場は大きいのかもしれません。この話と…先日、8593億円で買収を完了させた「Altium社」が繋がります。この買収が時代背景に合ってないと、その「のれん代金」は「減損処理」を迫られて…最悪の場合は、倒産まで含めたシナリオになります。だから…世界の景気後退は、同社に大きく響きます。
しかし、まもなくロイターが報道する世界がやって来ます。だから株価が1万円になると言っても、数年先の話ですが、今、買収しないと世界競争に勝てないのです。この図式が頭の中に描かれてないと…個別株の判断も出来ません。総合的な判断力と、目先のテクニカルバランスの「時間判断」が株価評価になります。
自慢ではありませんが…昨日、ストップ高を演じている「名村造船」は、その株価が低迷していた時に、何度も、なんども…カタルは採り上げています。300円になってない時でしょう。約10倍まで行っています。割安株投資のなかでも…成長株扱い並みの株価効果を産んだ事例です。しかし…読者の多くはカタル同様に「朝三暮四」の世界です。ですから、ここでは「投資の幅の広さ」を感じてください。
ルネサスの本番は、遥かに先ですが…目先は株価が急落していますから「チャンスの可能性」が高いのです。世界のファンドが、株を買ったからです。
「産業革新機構」が「奉加帳」を回して…NECなど…出資を求めて村社会の義理で救った会社です。その会社が、世界から認められた非常に珍しいケースの成功例です。このような見通しがあるから、「東京エレクトロン」(8035)より、「ルネサスエレク」(6723)と言う事で…先日、カタルは「ルネサス」の株を買いました。そうして「ガラ」(暴落)で清算(損切り)です。でも、きっと今買えば…儲かるでしょう。
ざっとヒントを書いただけで…こんな「筋書き」が見えます。
いちいち…丁寧な解説は大変なのです。それを皆さんは簡単に「この銘柄はどう?」…と聞いてきます。だからカタルはざっと見た判断に応えますが、あまり意味がないから、銘柄相談がやめてください。自分で考えなさい。基本的に「株価位置」が問題です。あとは低い株価位置でも、「時代背景」が合うかどうか…「タイミー」(215A)は、ピッタリ…時代が合います。だから2年で10倍になったのです。
カタルは「新興株」中心に、銘柄を取り上げており、既に2年ほど…「待ち」の期間になっています。まるで「オオカミ少年」です。でもこちらの報道を観ると「時間」なのです。この報道も、解説が必要でしょう。「ネットフリックス」(NFLX)の話ではないですよ。業績は好調でしたが…株価の反応はありませんでした。しかし…このグラフが面白いのです。
カタルは、この事を「前から」述べています。新興株は基本的に「ITバブル」期と同じように「復活する」と語り…長く「ヤフー」(4689)などのチャートを用いて解説していました。しかし…米国の金利情勢の為に、その時間を「悶々として」…待ち続けました。
「ジェイドG」(3558)の株価が、すんなり…3000円から新高値にならなかった時代背景があります。「大阪チタン」(5726)を取り上げて、株価を長く追っていますが…「ボーイング」(BA)問題が長引いたために、航空機関連の相場も遅れています。魔坂…ドアが吹き飛ぶとは、あの時は思ってもいません。あの事故がなければ…増産は早く…市場人気が早まったのでしょう。同じことです。
個別株より、全体の「市場要因」に株価が影響されます。「大坂チタン」なんか…読み通りですよ。決算の度に「増額修正」を繰り返しています。しかし株価は3500円から2000円です。これが現実です。
「ジェイドG」(35588)が環境に恵まれているなら、あの2800円台から半値になることはなく…あのまま4000円台を駆け抜けました。しかし外部環境が整いませんでした。
だから「米国2年債の利回り推移」を、何度も掲げています。ようやく…出番が来たのでしょう。ここに来てカタルは、その動向を確かめるために…何度も「演出」を繰り返して、徐々に持ち株も増やしています。
上手い「仕掛け人」が関与すれば、株価は3年を待たずに…1万円台になっても可笑しくないのです。「さくらインター」は、あの時期に…株価は1万円を付けました。偽物なのに…所詮は「仕掛け人」次第で可能なのです。
ようやく…年末年始に舞台が整い、「面白い相場」がやって来ます。
この「ネットフリックス」のグラフは、新興株の「伸びが続く」ことを示しています。だから玉石混交ですが、時代進化の流れは、どんどん加速します。年率20%台です。なかなかの数字です。
最後に…「ない」と思っていますが、景気後退のリスクですが、此方が参考になります。読めない人は、その原稿元は此方です。此方も有料のサイトのようです。だから、次の焦点の話になりますが、明日も休みですから、その続きを書きましょう。