昔は、チャート上に「窓」をあけると…嫌がる傾向があり、あいた窓は、後日、その窓を必ず埋める…と言われたものです。しかし最近は、平気で「窓あけ」のまま、その後も長く上昇を続けて行く傾向があります。例えば…外人好みの設備投資関連のファナックです。この株は、カタルの好きな会社で、よくレポートでも引き合いに出しています。
既に…早くから増産投資ではなく、新規工場建設に動いており、今年は…新工場が稼働します。安川電機の内容は、あまり知らないのです。昔の安川は、駄目な会社で有名な「仕手株」と言うイメージでした。しかし最近は、超優良企業に変貌しています。でもファナックは、昔から王道銘柄の定番でした。
日本経済は、4つの景気循環サイクル(キチン、ジュグラー、クズネッツ、コンドラチェフ)が上昇期に突入しており、この4つの景気循環波動が重なる「ゴールデンサイクル」となっているのです。それ故に物色される銘柄は広範囲にわたり、様々な銘柄が上昇期に突入しています。まぁ、歴史的な転換期です。こんな事は滅多にあるものではありません。
長い人生のなかで、一度、巡り合えるかどうか…のビッグチャンスです。これも長い「失われた時代」と言う厳寒のデフレ時代が、産み出した現象でしょう。特に、このコンドラチェフの波動は、長く大きく…人類の価値観を大きく転換するものでしょう。
AIの発展が大きな社会変革を生みます。これを一般的に…「技術的特異点」と呼び、英語では「シンギュラリティー」(Singularity)と呼ばれています。何処かで…ものすごいスピードで、社会変革が進む時間的なポイントで、爆発地点です。
株式投資をしていると…良く分かりますね。僕らは…よく経験しています。これまで長く株を保有しており、ようやく…利食い出来るようになったら、そこから、売った株がドンドン上がります。今まで1年、2年も我慢して、ようやく利食いをしたのに…僅か1か月で株価が2倍、3倍になる事は、良くある現象です。
このファナックのチャートも、途中で上昇角度が変わっています。「シンギュラリティー」と言う言葉は、これからも、良く出てくると思うので…記憶に留めておくと良いでしょう。
結局、「窓あけ」は、海外投資家の需要なのでしょう。彼らは迷わず…一旦、買うと決めたら、一定量の玉を一気にファンドに組み入れる事がよくあります。株価が騰がる現象は、このようなファンドが、複数、組み合わせて動くと、大きな相場になります。一社ではなく二社、三社と…複数が動くと良いのです。この技術的特異点、シンギュラリティーを発見するのが、「株屋の腕」の見せ所です。
しかし…難しいのです。上がる銘柄は分かるのですが…いつ、どのタイミングで訪れるかが分かりません。例えば…JVVケンウッド(6632)を、カタルは良く採り上げています。ようやく400円台に突入しましたが…この程度の上昇角度では、効率を重視するカタル君には不満です。
一方、昨日示したように「裏のお年玉」銘柄のように…買うチャンス(期間)がない銘柄も、株価が上がったからと言っても利用できない訳で、良い銘柄だったとは言えません。
実は昨年、会員向けレポートで、メインにする銘柄を半導体の新川(6274)にするか…。人材不足の夢テク(2458)にするか…。ずいぶんと、迷った時期があります。どちらも上がりそうに見えていました。結局、カタルは夢テクを選択するわけですが…。現時点では新川は、既に1200円台に入ったので…、そちらの方が良かったとも言えます。
新川も700円を割れる場面があり…夢テクと同じ株価水準だったのです。まぁ、どちらも上がって来たので、正解なのでしょうが…カタルにとっては、やはり、この成果は、今のところは不満です。だって…これだけ上がっている相場なのです。2倍程度になるのが、成功の条件に見えます。ムトー精工のように…折角、3倍になった株も手掛けていたのに…充分に利用していません。
Vテクは、なんと…7倍ですよ。このような銘柄を、一貫して、手掛けているかどうか…。まぁ、ケネディクスには期待していますが…今のところは、まだ普通の上昇です。先週は久しぶりの陽線示現で、5週間連続陰線の後、ようやく下げは止まり、反転するかどうか…。
まぁこの株は、息の長い上昇相場を想定しており、これからが本番だと考えています。カタルにして、珍しく、長く手掛けています。読みを間違い、失敗したから長くなっていると言う面もあります。なにしろ「流動性の罠」に嵌っている間じゅう、損金、金利、手数料を長く御奉公しています。既に4年が経過し、5年目ですからね。失敗の時間推移です。
推奨して3か月程度、玉を拾う期間があり、そこから爆発(シンギュラリティー)を迎える銘柄が、良い銘柄の条件です。しかも…この株価の上昇波動が、一気に2倍、3倍になるような人気株を、見出す事が出来るかどうか…。貧乏人のカタル君が、残り少ない人生の中で…、唯一、成功できる可能性は、限りなく低い訳です。通常は不可能でしょう。
故に、若い読者の皆さんに「株のイロハ」を、分かりやすく…毎日レポートしています。当然のことですが、カタルの見方が、正しい訳ではありません。市場には、たくさんの意見があり、どれが正しいかは…誰も、分かりません。未来の事象は、神様が決める領域です。でもカタルが、これまで試行錯誤して…無駄に費やした時間を、毎日、カタルのレポートを読むだけで、経験できます。しかも無料です。あとは…読者本人のやる気の問題です。
毎日、書くレポートを流す人も多いでしょう。逆に…何故、カタルは、金曜日に夢テクを、そのポイントで買うか? 考えて、一緒に、行動する人もいるでしょう。参加すれば…より一層、このレポートを楽しめます。最低単位の100株なら10万円ソコソコです。
この株は、空売りが出来ないので駄目ですが、ケネディクスやサンフロンティアは、貸借銘柄ですから、「空売り」が出来ます。カタルの意見に反対なら、自分で100株でも良いから空売りをすれば良いのです。どちらでも…参加すれば、より一層、このレポートを楽しめます。
人生の幸福感と言うのは…何か? お金儲けではなく…自分が生きている中で、豊かな時間を長く送れるかどうか…なのでしょう。その時間で音楽をやる人も居れば…絵を描く人もいるでしょう。如何に…自分に与えられた時間を、楽しい時間に変えることができるかどうか…。
生活の為に、嫌々働く人も中に入るのでしょうが…。「好きこそ、物の上手なれ」…と言いますが、カタルは、既に40年以上も頑張っていますが、この程度ですからね。
若い皆さんには、カタルが試行錯誤して、回り道した時間を歩まずに…赤裸々にカタルの失敗を語っている訳ですから、早く、一人前の投資家に育ち、豊かな日本の株式市場が形成される一翼になれれば…と考えています。互いに頑張りましょうね。
今日は…なんか、変な方向に行き、あまり原稿は、纏まってないですね。「シンギュラリティー」…か、カタル自身が、一皮むける特異点に来ていると良いのですが…果たして、どうでしょう。