カテゴリー:今日の市況

07/29

かたるおかしいですね。ファナックの通期見通しが減額予想の為、大幅安になっています。しかし日銀短観では、設備投資は久々の伸びですね。つまり中国スマフォの減速と、国内投資の綱引きなのでしょう。決算を見てない為に、詳しく解説は出来ませんが、この時期の通期見通しの数字にたいしてのネガティブ評価は、大概は買い場でしょう。まだ1Qの発表ですからね。サラリーマンでなくとも…通期の見通しなどを、堅く見積もるのが普通ですね。この影響からか? Vテクも安いようです。下値が、更に買えるかどうか…。これからもある事なので…ファナックを事例に解説しています。自分が経営陣になったつもりで考えれば、良いですね。通期は、あと半年以上もあるわけで…通常は、この時期の発表は、低めの予想を掲げます。

それでは…何を観るか? 大企業なら…、設備投資の計画などでしょう。本日は丁度、日経新聞に航空機関連各社の設備投資計画が出ています。このボーイング需要にMRJなどの国内勢も加わりますから、ジャムコが新工場を建設するわけですね。素人は眉唾の業績予想などに踊りますが…設備投資計画などを参考に株価を考えると良いと思っています。だから…仕手性がある住友精密にも、、注目なのですよ。カタルは時々、このような銘柄をレポートに載せていますね。その中で新高値を追っているものが、ずいぶんあります。昨日、ストップ高したソフトMAは、昔、日経で書かれていた株ですね。カタルの株価ボードに載せてあったので、直ぐに分かりましたが、同様に新値を追っている中で、ジェネリックで注目しているのは沢井などですが、原料製薬のダイトなども…この所、株価が急伸しています。

アコムもそうですが…このような銘柄な上昇の多くは、外人ファンドによる玉の組み入れですね。このクラスは、一本のファンドが組み入れただけで、株価が大きく動きますが、野村辺りになると…複数のファンドが同時に入れないと、なかなか浮動株が吸い上がっておらず、株価は上昇しません。株価が大きく上がるのは、複数のファンドが乗り入れる銘柄ですね。だから情報が大切になります。多くの外資系のファンドマネージャーは、国内勢からの転職組、彼らは横のつながりもありますからね。既にファンドマネージャーを卒業したA君は、最後はHSBCの香港に勤務していましたが、今は上場前のベンチャー投資をやっているようですね。神主さんの友達だったのですが…。

彼の話によれば、本当かどうか分かりませんが、ファンド間の横のつながりは、かなり密接のようでした。成績の悪いファンドの玉を高値に上げ、成績を助けたりしていたようです。まるで大相撲の八百長レースですね。本当かいな?…と疑いたくなりますが、村論理ゆえ、昔は、あったのかもしれません。事実、カタルの友達のよっちゃんも…品薄株を持っており、場が荒れて、追証になる寸前の所、友達の証券会社役員に電話をして、引けの株価を上げ、10万株の玉を買って、自分は売り、証券自己でもらっていましたね。これはカタルが現場にいましたから、事実です。金が絡むだけに色々ありますね。

世の中の事象で、いくつかの出来事は、株価を考える上で、重要ですね。一見すると株に関係ないようなニュースも時代の流れを見る為には、非常に重要なパーツのように思います。例えば、国立競技場の問題で…舛添さんが述べた言葉が、文科省の局長人事に影響を与えました。こんな事は、今までにあったでしょうか? 黒子である官僚が責任を取らされる。世の中、変わったものです。

最近のニュースでは、三菱自動車の米国生産の撤退もそうですね。キーパーツの事象でしょう。これも珍しいですね。通常は駄目な時に、リストラ絡みで工場を整理しますが、比較的好調な時に、稼働率の悪い分野に、手を入れています。このような動きをみると…三菱自動車は、本当に完全復活するかもしれませんね。この考え方はROE経営ですね。利益率の悪い分野を残す必要はありません。日立など…もっと業務内容を絞るべきだと考えています。少子高齢化でファブレス社会なのです。売り上げ至上主義と言うか…規模の拡大と言うか…。先ずは、周りをしっかり固め、利益率を大きく上げてから、新規事業などに手を広げるのなら分かりますが…。

富士通もそうですね。だから20年も、30年も…ボックス相場で、同じ株価のままなのです。カタルが証券界に入った時に、富士通の株価は500円なのですね。同じですよ。金利にも合いませんね。馬鹿らしい。偽物の社会構成だから…日本は世界で活躍できないのです。東芝、然りですね。経団連など…上部組織の常連組ですからね。IHIもそうだし…楽天の三木谷さんは嫌いだけれど…、彼が噛みつく訳です。

ブラジルレアルとドルの長期トレンド推移
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ブラジルレアルとドルの長期トレンド推移

ブラジル・レアルが、ドルに対し大きく下げているようですね。BRICsの一角ですが、昨日は1937年問題の関連ですね。カタルの仮説なのですが…金融デリバティブの発展により、リスクを取れるようになりました。その為に、本来は危なくてお金が回らないところまで…お金が行き渡るようになり、BRICsと呼ばれる国々が成長を加速させました。ブラジル、ロシア、インドに中国ですね。リーマンショック以降、この保険機能が失われ、それを補ったのが、世界の中央銀行ですね。今は、その世界の中央銀行が増やしたマネタリーベースが、今度は、縮小に向かいます。この縮小分を、再び、民間金融が補う事が出来るかどうか…。これが問題だ…と、カタルは考えている訳です。当たり前の話ですが、こんな事は、カタルの空想で、あくまで仮説なのですよ。いちいち注意を書くのは、馬鹿らしいレベルの読者も存在するから、敢えて注意を促している訳です。

だからFRBの金利引き上げなど…、ただでさえ、資金は引き上げられるのです。…故にカタルはIMFの意見に賛成で、米国は急ぐ必要性はないと考えています。この方向性に影響を与えるのが政策です。だから民主党のオバマが消えると…世界は変わりますからね。それまでの辛抱ですね。考えてみれば分かります。自己資本比率が10%以上に定められ、利益を上げるのは容易ではありません。1%の利ザヤを抜く為に、貸出債権の10%の自己資本が必要と…極端な解説ですが…それに近い考え方です。当然、米国の金融株が他の産業に比べ…リーマンの危機は去ったのに…動きが鈍いのですね。これは、おそらく世界的な金融規制の影響です。

規制を過度にすれば、多くの産業は、壊滅的な打撃を受けます。村上リストなど…と言うブラックリストが市場に出回り、次々に「カラ売り」のターゲットにされましたね。お金さえあれば、生き残れる会社の多くを、政策で倒産に追い込んだのです。無借金企業だったベンチャリは、銀行貸し出しも受けることが出来ませんでした。だからベンチャーの経営者は必要なくとも…保険の意味で銀行借り入れを実施して、普段からの付き合いが大切ですね。最近は、ピクセラのように…第三者割当も受けられるようになっています。金融が緩んでいるからですね。007もどうにか…ある程度の資金を調達できたようです。すべては…お金ですね。シャープの成否も…お金の問題です。良い素質を秘めていると思っていますが…経営者の資質の問題なのですね。

事実、鴻海精密工業と共同運営している堺ディスプレイプロダクトは、2期連続の黒字を計上したと言います。経営者とお金が、会社を救いますね。シャープや、ラオックスは、仕手系の銘柄として意見が対立しやすく…相場としては、非常に面白いですね。カタルは、ラオックスは駄目だと思っていますが、シャープは復活できると思っています。でもこんな事は分からないのですね。だから意見が対立して…相場になりやすいのです。

皆さんの多くは、企業業績が好調だから株価が騰がると思っているかもしれませんが、それは結果論ですね。大概、相場は分からないところからスタートするのですね。そうして買われ過ぎると…途中で確かめるわけですよ。だから方向性は良い筈なのに…なかなか利益が計上されないと、相場は途中でパシャるのです。そうして休みます。日本通信を考えると分かります。総務省のさじ加減一つですね。最近ようやく2年縛りの馬鹿な規制の改善も検討されているようです。おかしな規制です。もう保護の産業ではないですね。競争をさせ、価格を下げさせるべきですね。

この辺りの感覚が、非常に大切なのです。多くの証券マンは、早く、一人前にアドバイスを出来るようになってくださいね。今の相場は「横這い」相場でしょう。まだ8月にもなってないのです。このような段階で大きな利益を狙おうとするのが無理なのですね。所詮は横這いのボックス相場なのです。故に、いくら有望でも、上がれば売り、下がれば買いを、繰り返すのが基本姿勢なのでしょう。ブラジル・レアルの問題は、カタルが現役の頃ですから…2010年頃の話で…盛んに、高利回りをうたい…ブラジル債が販売されていましたね。でもやはり、こういう結果になりましたね。仕組み債などは結局、プロの予測に敵いませんね。彼らは理論上、絶対に損をしない仕組みで組成されている訳です。CDSのパッケージ商品など…ソフトバンクも引っ掛かり、損失を計上しましたね。

今日も、くだらない解説になりましたが、レアルが売られているのは大きな出来事ですね。中国と同じ原因です。1937年問題ですね。根底を、確り把握できているかどうか…これは重要ですね。株価が上下する背景には、買う人の論理があり、それを売る人の論理もあります。だから両方を把握して置き、自分はどっちの立場に立ち、参加するかどうか…、見通しが正しくても、損をする事が良くあります。逆に見通しが間違っていても、ラッキーで、儲かることもあります。これが力量の話ですね。あとは運です。いちいち解説するのも面倒ですが…、カタルは、アコムを利食いしました。今の時期に大きく上がるようなら、再び空売りに挑戦します。しかし時間が経過し、暫く高値圏で、揉み合うなら、今度は高値でも…株を買い乗せするかもしれません。考え方は、日々変わり、売り買いの実験は続きます。

ケネディクスは、基本的に観察中ですね。今はカタルの想像通りの動きですね。このようにカタルの考える仮想世界の動きと、現実の世界の動きが一致すると…だんだん買いたくなってきますね。シャープはカタルの仮想世界の動きと、現実の世界の動きは、少し違いますね。故に、なかなか買う気が起きません。Vテクはファナック現象の為、下値を模索しているのでしょう。別に中国だけではありませんね。韓国のサムソンは企業業績が不振ですが、アップルを抜いて世界一売れていますね。競争を維持するためには継続的な投資が欠かせません。日本ではJDIなどの投資が始まっています。

株価的には先回の上昇で、株価の節目を払っての…下げないので、8月12日の決算を見てからの展開になると思っていますが、株価が下がっている程に、あまり悲観もしていませんし、逆に楽観もしていません。もともと設備投資は、単発の可能性もありますからね。だから駄目という見方も、当然、存在するのでしょう。でも、もし見通しが悪いなら、通常は買収してまで…品揃いをしますかね? だから下がれば、やはり、カタルは買いを継続するでしょう。これも実験の内ですね。

このように、常に仮説と実証の繰り返しです。別にカタルの見通しが正しい訳でなく、皆さんには、株式投資と言う、考え方のプロセスを共感して貰えれば…それで御の字です。あまり話題になってないようですが…ブラジル・レアル問題は、非常に重要なのですね。何故なら、1937年問題に、直結するからです。それでは…また明日。



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