カテゴリー:株式教室

暗黙の総意

良くメディアは…「○○だから株価は上がった」と説明をします。誰のコメントを紹介するのか分かりませんが、誰かの…訳の分からない解説を一斉に引用しています。

自分で調べてみると分かるのですが、今回の株安は1月雇用統計の時給が急上昇したためにインフレ懸念が台頭したので、金利が上昇して…株価が下げたと言われていました。本当なのでしょうか? カタルには、やはりサッパリポンです。

確かに…一番怖いのは、予期せぬインフレにより、FRBが後追いで…利上げに追い込まれることです。理想論は、インフレが加速する前に…利上げなどの政策を実行して、消費者物価の上昇をコントロールする事です。金融政策は時間差で効果が上がって来ますから、後追いになると…過度に経済を痛めつけ重症化するからです。逆に仮需により、景気を拡大させると…その仮需が消えた反動が、怖いものになります。

最近ではリーマンショックがこのケースです。サブプライムローン(住宅の劣化債権=信用度の低い住宅ローン)から発生したCDSと言う影の銀行システムの発展が、過剰な仮需を可能にしました。(CDSと言うのは、債務の保険です。)

AIGは、その保険を受けていました、その損失をリカバリー出来ないと言う恐怖で、政府の管理下になりました。でも結果をみれば…あの仕組みは正常だったのです。だから…いち早くAIGは再建されました。

要するに…上下する景気動向を、適正な速度でコントロールすることが求められます。行き過ぎると物価上昇が加速します。逆に引き締めが強過ぎると景気動向が悪化して、失業率などが上がります。

リーマンショックから立ち直って、景気が上昇している所に…過度な減税やこれから行われる財政出動(公共事業投資など)により、需要が増すので供給側の資源や部品などの消費財が不足するので、設備投資などが加速して…景気の上昇が、加速する懸念があるのです。

今回のガラは、基本的に…まだ起ってない未来の不安を先取りして…株式市場は予行練習をしたのです。だから…カタルも年末は、「燃え尽き症候群」を懸念していました。資産価格の上昇である、株価の上昇は消費行動を加速させます。株で儲かれば…家を買ったり、宝石や時計などを買ったり、高級消費も増えますね。

貧乏人のカタル君でも、お正月は…旅館に泊まる事が出来ます。かみさんが1年掛かって…労働で稼ぎ出す利益を、株式投資で上げることが出来るからです。金融所得は非常に大きな金額です。

世界の基準は、此方のレポートを読んでください。ヘッジファンドの昨年のリターンは8.5%だそうです。つまり10年間、このペースでお金を運用すると…100万円が約226万円になります。2倍以上になるのです。これが世界の標準です。

カタルは、毎年2倍増を目指し、運用の実験を始めました。成功すれば…凄い事ですよ。でも小銭では意味がありません。億単位になったら…自慢できます。何しろ…貧乏人のカタル君は200万円から実験を開始しました。

雇用者数と失業率の推移

さて…そんな話より、本日のテーマは…別の話題です。カタルは独自に、米国の労働統計局のホームページに飛び…データを作成しました。先ずは雇用統計数と失業率のグラフと…もう一つは、週間の時給とその変化率です。実は此方のデータは一般に言われている数字とカタルが独自に取得しているデータと少し数字が違うのです。

平均時給とその変化推移

どの数字を、一般的には指すのか? 英語がサッパリポンのカタルには分からなかったのです。でもこの数字も大差はなく、適正なものだと思っています。データ元は此方です。上から4番目の「Average hourly earnings of all employees, total private, seasonally adjusted」の数字を用いました。それを元にして…グラフを作成しました。

米国10年債利回り変化推移

何故、1月のタイミングで、この数字が元になって…米国金利の上昇を懸念して、株価が急落したか? カタルには…やはり理解できません。別に…米国の国債金利も…カタルは3%を超えるのは…当然だと考えています。10年もの国債の利回り変化のグラフも提示しておきますね。こんなイメージです。

何故、カタルが、今回はガス抜きで…適度な調整は、歓迎だと言ったか? このようなデータの背景があります。別に景気が過熱して…FRBが物価の上昇で、追い込まれている訳ではありません。

要するに…安く株を買うためにメディアを利用して…宣伝しているのでしょう。株を下げる材料は、北朝鮮でも…なんでも良いのです。貿易摩擦でも…ですね。たぶん…ヘッジファンド内の需給バランスが、言わせた材料だと思います。

市場の「暗黙の総意」と言う影の力が働き相場が動くのでしょう。カタルは、そう考えています。それを…日本人は、馬鹿たれです。

真実でなくても…みんながそう思えば、市場はそう動く訳です。僕らは…賢い投資家を目指すのです。そうして…ヘッジファンドの上前を撥ねることができるなら、無限のお金が市場に転がっています。早く…この貧乏人生活から脱出できるように…共に頑張りましょうね。それでは…また明日。



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