カテゴリー:株式教室

正しい知識を…

今日は日本人の「馬鹿さ加減」を指摘して…レポートを綴ります。長い失われた時代の為に、日本人は、すっかり落ちぶれました。今では過去の栄光にしがみ付く有様です。理由は画一化教育なのでしょうが…未だに、戦後の荒廃からの「奇跡の復興」の成功体験が尾を引いている様に思います。まさか…また、この言葉が再び登場するとは思いもしませんでした。「ブレグジット」は、一つの「揺り戻し」に間違いありませんが、直ぐに離脱し、他へ波及すると言う考えは…間違っていると思います。可能性はありますが…最速で2年は掛かるそうですからね。

でも米国のトランプ氏の躍進もブロック化の動きです。此方は判断が難しいのです。非常に重要なのですが…クリントン女史の選択からの金融規制と清貧思想を維持するのは避けたい気もします。場合によれば…人気取りに終始しているトランプ氏の選択の方が正しいのかも知れません。でも色んなメディアを観ると…彼の主張は酷いですね。共感できるのはイエレン議長の阻止と金融規制の緩和ぐらいです。

誰か、理由を教えて欲しいのですが…、米国や中国なら理解も進みますが…何故、欧州の動揺が、日本市場にどうしてこれほど影響を与えるのでしょう。カタルにはサッパリポンです。ジェトロの資料によれば…日本の地域別の海外売上比率は、一位が米国で23.3%欧州は9.3%です。アジア太平洋地域が18.6%ですね。その他は5.6%なのです。つまり欧州経済への依存度は低いのです。(ジェトロの資料元は此方です。)既に日本経済はグローバル化を確立しており、GDP比率の輸出依存度は11.4%です。ドイツは33.6%で、中国は24.5%ですからね。ただ米国の7.5%までは…至っていません。でもドルは基軸通貨ですからね。比較になるかどうか…。

各国の株価推移比較

各国の株価推移比較

此処で気になったので…、イギリスを代表する株価指数「FT100」と、NYダウ、更に日経平均株価を比較します。更にブレグジットで一番被害を受ける筈のドイツのDAX指数も加えて比較しました。何故、ドイツかと言うと…ドイツがEUの統合により、一番恩恵を受けているからです。ギリシャを叩き、ユーロを安く誘導し…自国の繁栄に繋がっています。故にスムーズに「インダストリー4.0」へ移行している訳です。この比較表と株価推移のグラフを付けました。(DAXのグラフは省略)

FT100の推移(1年間)

FT100の推移(1年間)

 

NYダウ平均株価の推移(1年間)

NYダウ平均株価の推移(1年間)

日経平均株価の推移(1年間)

日経平均株価の推移(1年間)

なんとも…やりきれない日本人の馬鹿さ加減です。此処でも…間違ったメディア教育が、国民に浸透しています。清貧思想と言うか…、悲観主義と言うか…。NHKを始めとする馬鹿メディアの為に、間違った泥沼から、なかなか離脱できません。民進党の岡田代表は、全くの経済音痴ですね。日本がおかれた現状を、全く、理解していません。毎年、賃上げを実施して…名目の世界に移行するのが、正しい経済への道なのです。

まぁ、本質的には日本に、人がいないから…混迷状態が長く続く訳です。そうして自己崩壊するのですね。個人情報保護法の拡大解釈など…「ベネッセ」などは、その悲劇に直面しました。「不寛容社会」の構造を、何としてでも…はやく改めないと世界競争から、どんどんおいて行かれます。

日経新聞のROE特集を組んでいましたが…目標値を8~9%と低い目標に据えたままです。15%がグローバル基準なのでしょう。バンバン自己資金で自社株買いを実施して、借り入れをおこし、成長投資すればいいのです。販売管理費が高いとなっていましたが…拘り過ぎなのです。過剰なサービスを安価で求める日本人気質は、ある意味で良いのでしょうが…行き過ぎは、どうかしています。最安値の商品を買って、過剰なサービスを要求する暗黙の了解のような仕組みは、排除した方が良いですね。

本当に…株が下がると、出るのは愚痴ばかりです。おそらく黒田さんの曖昧な態度が問題なのでしょう。海外筋の評価は低くなったために…需給のバランスが崩れたのでしょう。別にブレグジットが原因ではなく、「切っ掛け」に過ぎないと思っています。ただ15000円の壁は、どう見ても…堅い水準です。一層の事、トヨタがTOBを掛けられれば良いのです。そうすれば…いくら馬鹿な日本人でも、目覚めると思います。

マネーストックの伸び率推移

マネーストックの伸び率推移

この逆業績相場から金融相場への移行期は…どうしても暗くなります。場合によると、厳寒の季節にもなります。北海道程度なら何とか過ごせるでしょうが…シベリアや北極圏では大変ですからね。カタルは何時も楽観的です。何度も事前に掲げていますが…日本は黒田さんが劣っていても…、曲がりなりにも緩和姿勢を崩していません。多少、寄り道をしている程度の話だと理解しています。その様子をマネーの動きで観ると良く分かります。マネーストック(M2)の前年比率の推移ですね。下のグラフは期間を短くしました。

マネーストックの伸び率推移

マネーストックの伸び率推移

カタルが、何度も述べているように…2005年~2006年の日銀の金融政策の為に、大きくマネーストックの伸びが減っています。この時期に日銀は、不動産価格の上昇からバブルの再来をおそれたのです。(羹に懲りて膾を吹く)マネタリーベースを、前年比で「マイナス領域」まで減らすのです。だからマネーストックも…同時に大きく落ち込みました。ここにリーマンショックが重なったのです。しかし、今は…曲がりなりにも、3%台の伸びをキープしています。本当は…嘗ての成長期の10%台に向け、高めるべきなのです。

この方策は、簡単なんですよ。日銀がドンドンと批判を恐れずに、リートやETFの買い入れ枠を増やし…リートの利回りなどは、マイナス圏まで買えば良いのです。そうすれば…ジャンジャンと投資が加速されます。コンセッションを伸ばす為に…リートの利回りを低下させれば…浜松の上下水道のコンセッション案件も、円滑に…官から民へ資産移転が進みます。そうすると…官依存度が下がり、最終的に国の借金が減りますね。馬鹿な経済学者ばかり、ブレーンに抱えているから、時代がなかなか進みません。

まぁ、今回のブレグジット・ショックは、新しい形の財政出動への起爆剤となる事を祈ってレポートを終わりにします。誰が…反論があったら教えてください。又、何故、日本株だけが下がるのでしょう。カタルは、日本の政策の在り方が、問われていると解釈しています。でもチャートは、まだ崩れていません。短期間なら15000円割れは容認できます。そうすると…綺麗な「3点底」を形成する事になります。いよいよ財政出動が、秋の相場の焦点になります。IoTのユビキタスの出来は…果たして、どんなものでしょう。また…明日。(有料レポートの更新は夕方になります。)



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