カテゴリー:株式教室

生産者から消費者へ

まずお詫びです。有料の株式教室を開催するとして、会員を募集しておりますが…予想外に多くのお申し込みを既に頂き、全ての皆様のご期待に応えることができず、申し訳ございません。たぶん多くの人が、今回の募集枠から外れると思っております。何しろ、カタル君は一人ですからね。皆さんから…提出されたレポートを読むにしても限りがあります。人間一人が働ける量は、たかが知れています。これでは当初予定していた年間10万円でも良かったかもしれませんね。まぁ料金については、応募者が決める問題ですから…カタルに決定権はありません。何しろ…カタル自身は市場原理主義者なのです。

今回、選ばれた人が、それぞれ自立した投資家になれるように…鋭意、努力する次第です。既に申し込み枠を大きく超えていますが、読者の公平性を期すために、月曜日まで…参加者を募集する予定です。尚、欠員者が出て…、次回、追加募集するとしたら…、その際は、今回、お申し込みをいただいて、残念ながら…選に漏れた人を優先的に選ぶつもりです。皆さん、全てのご期待に応えられませんが…ごめんなさい。

さて…NY市場は、微妙な展開です。カタルの感覚では…上下波動が激しくなってきたように感じております。同時に中国市場も不安定な展開です。年初からの警戒感が消化されてきましたが、6月はイギリスの離脱問題もあり、サミットでは意欲的に安部首相は行動しておられますが、各国の立場は微妙に違いますからね。何しろ、オバマ政権は、既にレイムダック化しています。レガシーアセット作りをしている有様ですからね。

ただ今期予想の企業業績は、思ったほど…悪くないとの声があります。基本的に自社株買いも進行し、自社株買い比率が5%なら、減益分を完全に埋め増益になるわけです。米国はROEが15%程度になっているそうで…大企業も自社株買いに熱心です。ゆえに新陳代謝が起こり、経済に躍動感があるのでしょう。M&Aも盛んですからね。日本は完全に周回遅れです。村論理は…困ったことです。メディアの体質は…相変わらずです。

日経新聞の11面には、4月の粗鋼生産が、1年8か月ぶりに増加したとなっています。先日もスクラップ価格が上昇していると…報道されていました。他に地方都市の空室率の低下やシリコン需要の改善が報道されていました。大阪チタンの上昇角度は、案外…大きいかもしれません。ほら…ね。1月実施のマイナス金利政策が、効き始めている可能性も否定できませんね。経済も株価も政策に影響を受けます。基本的に円高になるのは…日本の貨幣流動性が欠如しているためですね。折角のマネタリーベースの増大が、マネーストックに結びつかないから…円高に移行したとも言えるわけです。

外人投資家の多くは、金融庁の方針転換(3月)の意義を、知らないと思います。本日の日経にも、「地銀と金融庁の確執」(5面)が載っています。でもこれはある意味で、安倍政権の政策スタンスです。今までの日本は、どちらかと言えば、「生産者」優位で…物事が決められて来ました。加工貿易で外貨を稼ぐ必要があったからです。しかしプラザ合意の意味は、外需に頼るのではなく…内需振興なのです。外需重視から内需への構造転換に失敗したから、バブルが発生したのです。IHI~東芝出身(いずれも凋落企業に成り下がり)の土光利光さんが、1981年から内需振興や行政改革の答申をまとめましたが…、既得権力者に歪められ、改革に失敗したのです。あの時辺りが、日本経済の分岐点でした。

今日の新聞記事のように…「消費者」優先の政策をすべきですね。最近になって…、バターの不足問題や保育所問題など…ようやく、国民目線に立った政策が目立ち始めてきました。製造業有利な政策より、消費者目線の政策に、さらに加速させて、社会を変化させるべきなのでしょう。そうしてGDPの消費の割合を増やし…スマートコミュニティーへの転換を急ぐべきです。投資家それぞれが…このような時代性を、新聞を読んだだけで…連想できないとダメなのです。一般的な知識レベルでは、このような記事と銘柄を、結び付けられませんが…少なくとも、証券マンなどの金融マンは、新聞を読んで未来を考えないと…何時まで経っても、カタルのような3流域です。

本日の新聞は、見どころが多く…中小証券のディーリング部門の縮小が載っています。バックボーンがないから、見分けられないのです。基礎的な経済知識がないと…銘柄の選別も進みません。最近、相場を見ていると、売り物をとると…直ぐに買いが入り、板が変わります。非常に広範囲にHFT(高頻度取引)が浸透しているようです。「そーせい」の異常な強さは指数がらみと思っていましたが…本日の日経に解説されていました。僕らは人間なので…市場の仕組みをよく理解し、その仕組みを逆手に取り、利用しないとなりません。高値圏での博打を承知で…先日、Vテクを買ったのは、まさにこの実験のためでした。実はフュートレックの時も感じました。失敗したカイオムも、このパターンだったように思っています。こんな見せ玉のような売買手法は禁止すればいのです。いずれ…規制されると思いますが、まだ金融庁も…きっと、取引の実態把握が進んでいないのでしょう。

ただ大きな期待が、生まれ始めてきましたね。トランプ氏は、意外に…名大統領になるかもしれません。「ドット・フランク法」は、時代錯誤の悪法だろうと思っています。そのために世界中の金利が低下し、それでも経済が円滑に回りません。来年、共和党政権になれば…行き過ぎた金融規制が是正され、一気にスマートコミュニティーの世界に向かうかもしれません。ペッパー君を抱えるソフトバンクは、新しい世界を切り拓く可能性が高いのです。さて、本日は、これでお終いです。

応募メールの返信は、来週中に行います。落選者の方にも、必ず返信メールを送りますから、お問い合わせは…お控えくださいますようにお願いします。またね。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本