カテゴリー:株式教室

スチュワードシップコードの表面化

本日はこれから出かけるので…今日は簡単にします。ゴメンね。日銀のマイナス金利による貸し出し報道で…銀行、不動産などが上がったと言う事ですが…。内容を知らないのでコメントのしようがありません。ただ現状は先日、行われたマイナス金利政策が、明らかに効き始めていると考えています。リート市況などは、その動きを示しています。郵貯のリートや外債投資拡充は、マイナス金利適用からの一つの流れなのです。

サミットで財政出動との思惑があります。熊本地震で…九州は自動車産業の集積基地なので、この影響度合いがどの程度、経済全般に影響を及ぼすか? 本来は慌てずに観察すべきですが、参議院選挙を控え、熊本地震は消費税引き上げの延期、更に財政出動、日銀の緩和説まで、様々な追加支援策が浮上しやすい環境を作りました。この期待感が、株高を支えているものと思われます。NY市場の株価との鞘が大きく開いており、これは海外勢のアベノミクス失敗論と言う「的を外した見込み」が、この1―2月期に発生したために、CTAと呼ばれるグローバルなマクロ手法のオプション取引などを利用する業者が、仕掛けた戦略の巻き返しが、急速に広がったため、円安、株高になっているようです。

米国も景気循環観測が、ダリオ時間認識の為、空売りが貯まり、その解消作業が続いているようですね。ただこれだけではNY市場の新高値更新は難しいと思っています。確りしたイエレン時間の確認が必要です。もともと奇妙なのです。イエレン時間は…。景気後退期に利上げを実施したことになっていますからね。故に…グロス氏が指摘するようにFRBは利上げの機会を逸した…との見方があった所で、利上げ実施になりました。これは利上げの準備が遅れた為ですね。金融機関は金融規制の影響で…世界中に散らばった金融デリバティブのポジションを閉じる必要がありました。この解消作業が長引いたのです。

カタルは、昨年6月にHSBCのリストラ記事を観て、株式の下げを警戒しましたが…本来は、バーナンキ議長がテーパリング発言をした時に…準備をしていた筈です。実務に携わっている立場になく、背景は分からないのですが…おそらく金融規制の水面下の争いが影響している可能性があります。オバマの清貧思想の為です。でも必要なのかもしれないのです。この辺りは…微妙で、よく分かりません。読者の人には、この辺りの解説は難しいかも知れません。野村がリストラを発表したことからも分かるように…最終ランナーの縮小作業が終わった印象です。つまり完全に金融デリバティブの縮小作業が終わったのでしょう。テーパリングの準備完了ですね。

意外に中央銀行が「ばら撒いたお金」が市場に残っており、この活用が今後のインフレに影響を与える可能性があります。イエレン時間は景気循環からみると…遅すぎると言うか…早すぎたかもしれません。しかし予防策として考えれば…充分な効果があるようにも見えます。この後…原油動向などの観察を継続しなくてはなりませんが…、リーマンなどが積極的に世界中の市場経済化を、金融デリバティブなどを利用して推進しました。…中国などの市場経済への参加を促したわけですね。中国は、すっかり市場原理に飲まれて運営され始めています。上海総合株価指数対策を観ると、その事が良く分かります。銀行株の値動きの不思議さが…昨日の日経夕刊に載っていました。これは、その動きの一環の現象です。

今後は「イエレン時間」の背景の読みが、非常に重要になります。読者の人には難しいかも知れませんが、金融市場で生活している人間には、ある程度、この意味が理解できると思います。銘柄選別に重要な影響を与えます。

一方、日本では金融庁が経産省の伊藤レポートから、推進してきたコーポレートガバナンス、所謂、スチュワードシップコードと呼ばれる市場原理の浸透化の効果が出ています。シャープの外資による買収、セブンアイのゴタゴタなど…この現象は、金融庁の改革成果ですね。立派です。いつも批判を繰り返しているカタルですが…、金融庁は珍しく…本来の仕事をしました。このスチュワードシップコードは、非常に重要なのです。日経新聞の編集に携わる人間は、村論理を捨て、大義の立場に立つ場面ですね。トヨタの広告費は別会計です。自分勝手なAA型株発行など…批判をすべきです。

モノづくり大国の偏見を、説かねばなりません。IoT時代になりクラウド化され、情報利用の優位性を主張して、スマートコミュニティーの推進を謳わねばなりません。ソフトバンクのペッパー君のデファクトスタンダード化を謀らねばなりませんね。自動車からロボットです。重要なのはAIの活用など…新しい波を、如何に早く、社会に浸透させるかです。旧来的な財政出動など必要ありません。準天頂型衛星の打ち上げなど…新しい社会インフラの構築ですね。電子カルテの統一規格の打ち出しです。キャッシュレス社会の誕生です。

日経新聞などのメディアが、トロトロと後追いをしているから…野村証券が最終ランナーになり、後手を踏んでいるのです。時代の動きを捉え…イチ早い情報の公開を心掛けるべきでしょう。村論理は捨てましょう。一体、何年、ゴタゴタと…失われた時代を続けるのですか?もう結論は…出ていますね。あとは勇気をもって、行動するだけです。246兆円も巨大化した企業の現預金残は、日経新聞などの報道姿勢が拘わった結果、生まれた無駄なお金です。「流動性の罠」は、あなた方の報道姿勢が、生んだ結果なのです。馬鹿じゃないのかな? よく自分達の報道姿勢を、振り返る必要があります。

日本が世界をリードできるかどうか…それとも周回遅れの最終ランナーに甘んじるか…全てはメディアの国民教育が方針を決定します。さて…そろそろ時間です。

確実に金融庁などの方針転換が、広がっていますね。シャープもセブンアイもその現象の一つです。この伊藤レポートは、2014年8月だったかな? 政策の進展と言うのは、このような時間推移で、時代が変化して行くわけです。株式取引のディーリングをしている人たちも、必ず政策の影響を受けます。ソフトバンクの自社株買いが効いているから、株価が6000円台を維持してきたのですね。増配は切っ掛けに過ぎません。トヨタと比較すれば分かります。村論理が確実に沈んで行き、スチュワードシップコードが浮上している様が、現実となって表面化しているのです。

今日は時間がなく簡単にしました。でもこの的は非常に重要な焦点です。それではまた明日。



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