カテゴリー:コラム

米国CPIを受けて…

米国のCPIが発表され…事前予想の7.0~7.3%から見て、高く…7.5%でしたが、カタルの想定内でした。この記事で注目されるのはCPIではなく、インフレ調整後実質平均時給は、前年比1.7%減-10カ月連続マイナスと言う事実です。

ようやく米国債金利も2%台に乗り…こちらも想定内です。今回の上昇では、2018年10月に付けた3.248%も超えると考えています。実は、時間軸を更に延ばして…途中で休みを入れて、リーマンショック前の最高利回りは5.316%も、カタルは既に視野に入れています。三菱UFJの株価が3000円台に躍り出るシナリオの一つです。

米国CPIの推移(上が前月比、下が前年比)

このような金利の上昇局面(急激な動き)は、近年では前例はなく、ITバブルが発生した1998年10月から2000年1月までの金利上昇局面が考えられます。まぁ緩やかなケースとしては…2016年7月から2018年10月です。この年の2018年は「景気後退期」になります。

米国10年債利回り推移

これから起こるのは、コロナで過剰に溢れたお金の吸収です。カタルは何度も…「金利上昇が株価下落」に繋がるものではないと述べています。過去、いくらでも金利上昇下で株価上昇をしている局面があります。ただナスダックを観ても分かるように、大きく株が買われましたから、やはり、どうしても…乖離調整は必要でしょう。

米国のCPIの主なものはエネルギーです。つまり原油価格の影響を強く受けています。しかし前年比では、確かに7.5%と…上昇は止まっていませんが、前月比でみると0.6%で「高止まり」のままです。故にFRBがバイデンの支持率の為に…過度に引き締めを強行した場合の弊害の「オーバーキル」の心配があります。何しろ、パウエルは今回の物価上昇の認識を間違っていたからです。

でもカタルは、市場予測以上の…もっと高い金利高(リーマン時の5%台)もあり得ると思っています。矛盾しているように聞こえるかもしれません。緩やかな上昇が続き、一旦、落ち着くが…再び、アジア圏発のインフレが起こると考えています。今は米国発のコロナによるリベンジ消費が引き金になっています。ここにサプライチェーン問題が絡み、半導体を見れば分かりますが、「安全保障」問題にまで…発展しています。

2月も高止まり…3月のFOMCが、目先の「ピークアウト」でしょう。この調子で金利はどんどん上昇はしません。少し緩みます。

この後の注目点は「タームプレミアムのゆがみ解消か」と言うニュースが出ていますが…論理的に、この動きを「市場が示すかどうか」…です。「デュレーション」は難しいか…つまり長期金利がインフレを織り込んで上昇して…短期債との「利ザヤ」が開くことを述べています。通常は…そうなる筈です。そうすると…今の市場のギクシャクした動きは、消える筈です。カタルは金利高=株高になったら、もう大丈夫…と述べています。

昨日も、実は、惜しかったのです。CPIの発表を受けて金利が上がり始めましたが、株式はそう大きく落ち込まずに、頑張っていましたが…結局、引けに掛けて売りに押され、金利も一段高しました。3月の利上げは0.5%と言う織り込みに行っています。この確率の「市場消化率」(利上げの認識度合い)は40%程度との報道です。

難しいですか? 

マザーズ指数と三菱UFJの株価比較

相場が全面安している訳ではありませんよ。金利上昇で潤う資産インフレ関連の銘形は上がっています。代表事例は「三菱UFJ」(8306)です。新興株(マザーズ指数)が大きく下落する11月からの動きと三菱UFJの株価の動きを比較すると、その様子が分かります。つまり正常な価格形成を市場は示しています。でも…ね。今のカタルの注目点を伝えますよ。米国も同じ動きです。

バンカメの月足推移

何故、カタルが今回、「バンカメ」(BAC)の株価を、何度か…事前に紹介しているか? その訳があり、バンカメの株価はその象徴的な事例だから掲げています。リーマンショックの「癒し度合い」が分かります。実は、バンカメはまだ高値を抜いていません。まもなくですが…。

まぁ、その話は兎も角、別に昨晩の米国株動向を心配するものではないでしょう。「市場の整合性」を観ると、目先を悲観するどころか…チャンスに見えます。

カタルは金曜日、実はあの後またBASEを419円で5000株を買いました。420円、418円で5000株ずつ買って、更に419円でも5000株ずつ買ったのです。まもなく…「仕掛け」が入ると思っている為です。でも駄目だから、大引けで余分に買った分の1万株を投げました。でも昨日はメルカリなどで利益ですから、トータルではプラスです。

月曜日に再挑戦する予定です。時間軸の読みって…非常に難しいのです。自分で決められるものではありません。昨日の利食いをしたメルカリもサイバーダインも高値を追っていました。ソフトバンクは前日でした。

ARKKの15分チャートの推移

昨日の米国株はかなり下がった印象を持たれるかもしれませんが、よくつぶさに市場を観察しましょう。米国の新興株の動きはARKKを見れば分かります。キャシ―ウッドさんのファンドです。日本のマザーズ指数のようなものだと思えば良いのでしょう。

カタルの狙いはまもなく…時間の問題で昨年10月と言うか11月から急落を続けてきた「マザーズは反転する」と思っています。

だから先ほど三菱UFJとの比較を掲げました。今度は逆転しますが…三菱UFJの株価は大きく下がることはなく…上昇か、揉み合いでしょう。だから人気の高いBASEに執着しだしたわけです。

ですが…昔のカタルレポートを見れば分かります。BASEが高値圏の時に、この株を批判を続けています。マクアケもそうです。何れも…サイバーエージェントが絡みます。藤田さんは麻雀が強くプロ級だそうです。カタルの友達が、一度、彼と卓を囲んだことがあるとか…言っていました。

ここで思い出すのが、一橋を卒業して電機会社に務め、直ぐに辞めて作家稼業に転身した「流星たちの宴」や「天国への階段」などを書いた白川道は、カタルの大好きな作家です。新潮社の中瀬ゆかりさんの「ひも」稼業をして、ハチャメチャな人生を歩みました。69歳で亡くなりましたが、良い小説を多く残しています。彼の作品にハズレはありませんね。面白い男ですね。結構、サイバーエージェントの藤田さんも、会ったことはありませんが、似たタイプだろうと思っています。

でもこのBASEも、マクアケも詐欺みたいな…ものです。馬鹿は踊ります。

でも…ね。この手の株の話を、明日と明後日、この休みにしようと思っています。

成長株の考え方です。皆さんの多くは間違っています。確かに黒字で利益を出すことが目的なのですが…企業の成長過程は様々なケースがあり、アクセルの踏み方次第で株価も大きく変化します。その違いを、カタルなりに解説してみようと思っていますが、僅か2日間なので上手く原稿が書けるかどうか…。

チャート論もそうですが…業績分析もなかなか難しいものがあります。まぁあまり期待せずに…気軽に読んでください。

本日は米国のCPI発表を受け、馬鹿は「また下げ相場が始まった」と思っていると思うので…その背景を少し述べました。ポイントは前年比ではなく前月比です。そうして…この後に起きる「タームプレミアムのゆがみ」の話をしました。バンカメの話も関連があり、ここでARKKを、最近は…何度も登場させている「意図」を読者の人が感じて頂けるかどうか…なのです。

3月は配当付きで高額配当銘柄も買われやすい時期です。海運株なども注目されます。

事前に…自分の頭で未来図を考えて、その未来を予測して、実際の市場との整合性を測るのです。つまり…観察するのです。その事前の「読み」が当たるかどうか…。ここが株式投資を楽しめるポイントです。パチンコや競輪などの博打より…ずっと面白いでしょう。

経済の基礎を知り…株式投資を楽しめるようになれば…「一人前の大人」なのでしょう。日本人は馬鹿レベル過ぎます。NHKや日経新聞の記者が正しいと思っています。ですが、みんな…素人レベルです。早く…カタルもレポート屋を卒業して、本物人間になりたいものです。それでは…また明日。



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